『佐藤和也(さとう かずや)』
カズマの実兄。カズマ曰く生前は優しかったようで、弟想いである。
運動は苦手で、性格は気弱だが、成績だけはかなり優秀であり、頭は良い。
本編より10年前(カズマが6歳の時)にいじめに遭い、しばらく引きこもり生活を送っていたが、後に自室で首を吊って自殺した。
が………。
※詳しいことは、後々分かります。
俺の名は佐藤和真、訳あって絶賛引きこもり中である。
「………………………」
引きこもりにはメリットとデメリットがある。
まず、メリットは自分の世界に入り浸り、好きな事に熱中できること。アニメ、ゲーム、漫画最高。特に初回限定版があれば、もっと最高と思えるくらいだ。
次にデメリットは時々、親に心配されること…注意ではなく、心配だ。正直、引きこもりだから親に見放されて家を追い出されるパターンは良くあるが、俺に限っては未成年って事もあってそういうのは無く、むしろ親は俺を心配している。まぁ、心配される事は悪い事ではなく、おかげで近所からは「親泣かせのカズマ」と呼ばれるようになったが、俺は特に気にしてはいない。
「そういや、明日は兄貴の命日だな」
話は大幅に変わるが、俺には昔兄貴がいた…名前は佐藤和也。もう10年も前の話だ…。当時、俺は6歳だが、兄貴の事は覚えている。
性格は気弱だったが、優しく、俺を可愛がってくれた。そして、勉強も出来て、頭も良かった。だが、ある日突然引きこもりになり、後に自殺してしまった。傍にあった遺書には「いじめに遭ったことで全てが嫌になった。先立つ不幸をお許しください」と記されてあった。
あれ以来、親は兄貴が自殺したのは良く向き合ってなかったからだ責め、未だに兄貴の死を引きずっていた。その為だろうか……親は俺が引きこもりになった当初や今でも、俺を人一倍心配してくれるのは…。
俺には、兄貴と同じ末路を辿ってほしくない為に…。
「カズマーー、御飯よー!」
お袋の声だ。俺は、
「今、行くよ」
と返事した。
俺は部屋を出て、階段を降りていく。正直、俺は部屋に引きこもっている訳じゃなく、家の中に引きこもっている訳だ。言うなれば、外には一切出ていない、だからこそリビングにも普通に行けるって事……それだけだ。
(うめぇ……)
俺は無言で飯に食らいつく。引きこもりの楽しみはゲーム、アニメ、漫画だけでなく、食事もそうだと俺は実感していた。
「カズマ。」
突然、俺を呼ぶ声…それは親父だ。
「明日はお前の兄貴、和也の命日だ。今年も墓参りに行くから、お前も来い」
「………」
俺が黙っていると、今度はお袋が…
「カズマ、貴方が家に出たくないって気持ちは分からないでもないけど、貴方にとって世界でたった一人の兄弟なのよ。だから、しばらく行ってないし、今年こそ墓参りに行かないと」
外に出るか…。引きこもりの俺が外に出るのはたまに、それは「ゲームの初回限定版」を買う時だけだ。
それ以外は出る気力もない、まさに引きこもりの典型だ。
「いいよ。俺は…」
そう冷たく答えた。だが、
「いいから来なさい!!家に引きこもってばかりで、ロクに外にも出ないで!引きこもって自殺した和也のように、今度は引きこもったお前まで死なれたら、父さんも母さんも悲しくなるんだぞ!」
「そうよ。カズマの気持ちもあるかもしれないけど、お母さんやお父さんの気持ちも考えなさい。自殺に繋がらないように、たまにはきっかけで外に出るようにしないと……。それに和也は貴方の兄なのよ……弟の貴方がずっと墓参りに来ていないと知ったら、和也はきっと草葉の陰で悲しむと思うわ」
親父は俺がいつか引きこもり生活の中で自殺するかもしれないと恐れ、たまに俺を外に連れ出した方が良いと考えて、そこで兄貴の墓参りに行く事をきっかけに俺を外に連れ出そうとしていた。
お袋も同じ意見だった。もう一つ、ずっと行ってない兄貴の墓参りにも行かせたいと想いがあった。
「分かったよ……」
なんで俺は了承する返答をしたのか、良く分からない。が、ただ一つ…親の心情に触れ、また兄貴の事を思い返し、このままだと俺は……と、感じていたから、かもしれない。
ちなみに俺の返答を聞いた親は、安堵の表情を見せていた。だが、この時俺は、返答が原因で外に出た先である事態に遭遇し、まさかあんな事になろうとは知る由も無かった…。
このすばの投稿になります。
正直、このすばは最近興味を持ち、ネットでアニメ(1期、2期まとめて)見ただけですので、アニメの内容でしかストーリーを知りませんが、それを参考にして投稿を頑張っていきたいので、どうぞよろしくお願いします!