ただし、長くなりそうですので、その1やその2として、話を分ける事にしました。
今、置かれた状況を説明するとしよう…。死んだ俺はいきなり兄貴と会い、兄貴から意味不明な事を言われた挙句兄貴は姿を消し、今度は俺の目の前に……
「サトウカズマさん、ようこそ死後の世界へ…」
いきなり見知らぬ女の人が現れ、声を掛けられた…以上。
「私は貴方に新しい道を案内する女神……エリス」
なっ、女神!?今、め、滅茶男が惹かれるようなワードが…。
「え、エロス様ですかっ///」
「えっ!?///」
「なんと、男が今にも惹かれるような、おぉーって騒ぎ立ちそうなエロいお名前!!/// しかも女神という事は、何かエロいことをしてくれる女神さまですね!!」
俺はハァハァとわずかに声に出しながら、興奮していた。
「あ、あのう……!?」
なにやら、動揺しているようだが、ここは物は試しで…
「エロス様、今ここで俺にストリップを見せt」
「サ、サトウカズマさん、落ち着いてください!?私はその…え、エロスではなく……エリスです///」
「へっ?」
女神様が頬を赤くしながら訂正してくれた。
なんだ…俺の聞き間違いか……とそう思った。まぁ、そんな都合が良い話、ある訳ないか。俺は自分が聞き間違えをした事を恥じらう事は無かった。が、とりあえず…
「その、すみませんでした!」
と、素直に謝罪した。
「あ、いえ!?間違いは誰にでもあることですから気にしなくても大丈夫ですよ!」
お、優しい。大抵の奴らはこういう時、笑うか、からかうはずなのに…
「サトウカズマさん、貴方の人生は今、終わりを告げました」
終わりを告げたか…。俺の人生、そして死因なんて、はぁ~。
「あのう、どうされましたか?」
「えっ?」
「あ、その…見た限り元気がなかったので、お声を…」
「あ、すみません。俺、人生終わったと言われたら、死に方やら生きていた頃を思い返しちゃって…」
「そういう事でしたか」
「だってさ、俺はあんな人生送って最後はうっかりな死に方してさ!ほんとにお笑いもんでしょ?はははははっ」
俺は思いっきり笑った。自分をなじる趣味はないが、たまに自棄になって自虐する事がある。それは散々だった俺自身の全てを受け入れるのを自ら拒否し、ヤケクソになる……一種の現実逃避ってヤツか。
まぁ、死んじゃったから現実もクソも無いが!!
「笑いごとではありません」
「へっ?」
「そうやって自分を笑ってはいけませんよ。例え、本当に笑えるような内容であろうと、本気で笑うのはいけない行為です。」
「あ、あの…?」
「サトウカズマさん、貴方がどんな人生を送り、どのような死に方をしようと、それは笑うものではなく、自分は生きたいように生きる事が出来たと満足し、例えうっかりでも死んだ事は仕方ないと受け入れるべきではないでしょうか」
女神さまはそう語った。
なんだよ、この女神様……。ここまで優しく言われると、自分を笑った俺自身が初めて恥ずかしくなってきた…。
「すみません。俺、二度と自分の事を笑いません」
また、俺はもう一回謝った、女神様……いや、エリス様に。
「心の中に留めておいて下さいね。では、本題に入りましょう」
本題?それは一体なんだ??
「人は死んだら、それぞれの場所に導かれます。一つは天国、もう一つは生まれ変わることです」
天国、生まれ変わりか……。死者にはありがちだな!
「それ、どっちか、選ぶんですか?」
「はい。導かれし者には選択肢があります。天国が良ければ天国に、生まれ変わりを希望であれば私の力で転生も可能です」
「凄いな。死者に選ばせるなんて、死後の世界も案外良い所なんだな」
「どちらをご希望ですか?」
「う~ん、おススメとかってありますか?」
「お、おススメですか……。そうですね、もう一度人生をやり直せる「生まれ変わり」でしょうか…」
生まれ変わりか…。う~ん、何かしら要望を出せば、良い人生を送れるように生まれ変われるかな?だけど、また変なことして失敗したら嫌だしなぁ……。
かといって、天国もなぁ……。天国で楽するのもいいけど、もう一回人生楽しみたいって気持ちもなんだか込み上げて来たしなぁ……。
「う~ん」
「………迷っているのですね」
「はい。」
「では、あまりおススメは出来ませんが、もう一つの選択肢……はいかがですか?」
「えっ?」
なに、もう一つの選択肢って、まだ何かあんのか?天国と生まれ変わる他に…。
「もう一つの選択肢、それは……
「い、異世界転生…?」
異世界って、RPGとかゲームの世界に出てくる、モンスターや戦士たちが住んでる場所か!?
ゲームが好きな俺にとっては、異世界と聞くと興奮する。
待てよ………異世界って別の世界だろ、俺が居た所とは別の。
あっ、そういやあ、兄貴が…!?
『いいか、お前はまだ死後の世界に来るには早い。もう一度頑張って来い、
なんて言ってたけど、まさか兄貴が言ってた「別世界」って、その異世界の事か!?まさか、兄貴は異世界に………。
じゃあ、兄貴が行った世界に俺も行けと……そういう事かよ!
「どうですか?サトウカズマさんに、荷が重すぎると思うのでしたら、異世界転生の話も無かったことにしてm」
「そこで……いい」
「えっ?」
「異世界、でお願いします!!」
俺はすぐに、希望した……異世界転生を。
ひとまず、ここまでとなります。
また、いずれ投稿します!