経験値上昇中   作:前世

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さいかい

良い区切りだったからページを分けてみたものの、俺がJSと一緒に歩いているという事実は現在進行形で行われているわけだ。

 

不審者に見えぬよう無駄にカッコつけて歩いていたらこけそうになった。何か変な汗でてきた。そういえば俺の母親自律神経失調症で体調悪くなるといつもとんでもないくらい汗かいてたな。

 

とかどうでもいいことを関連付けて考えていると、

 

 

 

「...重く無いですか?」

 

 

 

申し訳なさそうに上目づかいで聞いてきやがる。これがクソ可愛いんだよ。アニメの世界なのにちゃんと鼻はあるし、つむじだってある。匂いも。汗も。ハッキリと今この目に映っている。

 

『俺がみなみけの世界に来たんじゃなくて内田が俺の世界に来たんじゃね』とか全てを失った俺がそう思ってしまうのだから相当作画が安定しているのであろう。

 

 

 

「大丈夫だよ」ニコ

 

 

 

さすがにこの世界でもコミュ障として生きていくわけにはいかないという決意のイケメンスマイルをお見舞いしてやった。

 

もしかしたらこの世界は俺のためにあるのかもしれない。なんと、、、

 

 

『―――優しく微笑まれたのだ』

 

 

もう嬉しかった。元の世界ではうまく笑う事すらできなかったのにこの世界では自然に笑える。そしてその笑顔に対してこの女児は笑顔で返したのである。

 

正直な話、このまま誘拐して二人だけでハネムーンを謳歌するだけの人生でいいなとすら思った。

 

 

一本一本命を持っていると思わせる小豆色の髪、まん丸で大きく輝きに満ちた瞳、餅のように柔らかそうでいてハリのある白く若い肌。もう本当に頭がおかしくなりそうだ。

 

マジでこればっかりはちゃんと語りたい。だってアニメキャラが目の前にいるんだぞ?ハッキリ言って俺は今震えている。作中では『内田はバカで抜けてるキャラ』って感じだけど見てくれは完全に清楚で落ち着きがありつつ小学生らしさも兼ね備えてるもはやハリウッド女優の幼少期である。

 

現実世界では到底見ることのできない一万年に一人のそんざ―――

 

 

 

 

『あっここです!』

 

 

 

 

脳内実況の途中だがここで司令官から目的地到着のれんら...く..が...ってっっ!!!―――

 

 

 

「え?...ここって...」

 

 

 

「―――友達の家です。2階の一番あっち側なんであと少しです...頑張ってください!」

 

 

 

 

 

 ◆◇◆◇

 

 

 

 

 

こんにちは。僕は今、南さん家の扉の前にいます。どうやら俺は神らしい。転生初日に三姉妹をこの『眼』にリアルタイムでプレビューすることができるんですもの。

 

 

 

―――いや、どうしてこうなったし

 

 

 

僕の心は『内田ユカ』という美少女で満たされています。そこにいきなり三姉妹が飛び込んできたらさすがの僕も本気で狂っちゃうかもしれません。みなみけの世界(こっち)に来てからまだ半日も経ってないのですが、こんな簡単に会えちゃっていいんすか。。。

 

これから会う三姉妹は美少女確定なのだ。中学時代クラスの女子に虐められてから登校前必ずと言っていいほど腹を下すようになった。その時の謎の緊張感が身を包んでいる。もう逃げ出したい。

 

 

※※※※

 

 

「運んでくれたお礼に一緒にスイカ食べようよ!」

 

 

 

そんな謎のご厚意を甘んじて受け入れてしまった17歳コミュ障過敏性腸症候群男。てかいきなりタメ口で草。

 

ちょっと遊んだら仲良くなれちゃう小学生パワーを実感した。可愛いから良し。なんなら小学生に無理して敬語使わせてる感あってこっちが申し訳なく思っていたところだからありがたいまである。

 

 

※※※※

 

 

そんなこんなでこの状況。ふと思い出したように、アニメ2期で登場した『冬木』が住んでいた隣の部屋を見ると、表札には何も書かれていなかった。時間軸が未だに謎である。

 

明らかに誰かが集めて放置したであろうセミの抜け殻を眺めていると、

 

 

 

「誰かいるかなぁ...」

 

 

 

と眉毛を八の字にしながら不安そうな表情でインターホンを押す内田。状況から見るにアポなし。『大丈夫かよ...』と俺まで不安になってくるが内田の髪型がポニーテールのおかげでイイ感じに癒されつつリラックスした状態でお初にお目にかかれそうだ。んなわけないだろふざけんな。

 

内田のポニーテール姿に癒されてるのは紛れもない事実だが、さすがに心臓バックバクの陰キャである。もうすぐ三姉妹(でんせつのポ〇モン)に会えるのである。

 

唐突だが、三姉妹の中だと俺は断トツで夏奈が好きだ。『いつでも明るく活発で扱いづらいツインテール』これだけでドンピシャだ。

 

まあ、彼女からしたら『内田と一緒に私の家に来た知らない人』って印象なんだろうけど、俺からしたら『絶対に会うことのできない画面の中の少女』である。物は言いようだが、もう既に俺だけ先に出会っているといっても過言じゃないと思うんだよね。

 

そんな気持ち悪い理屈を並べ終えた瞬間の出来事であった、

 

 

 

 

 

―――ガチャリ

 

 

 

 

 

目の前にいる内田よりも一回りも二回りも大きい鉄製のドアがゆっくりと開いた。俺はこの時間が人生で一番長く感じた。よく人は危機を感じると時間がゆっくりとスローモーションのように進むというが、まさにその感じだ。

 

 

 

 

「―――あっ夏奈ちゃん!」

 

 

 

 

内田の声に反応するかのように俺は顔を上げた。

 

するとそこには―――

 

 

 

 

 

『―――内田かー、この暑い中よく来たなー』

 

 

 

 

 

気だるそうにうちわで自分の顔を扇ぐ南夏奈の姿がそこにはあった―――

 

 

 

 

 

 

―――南夏奈にとっての『出会い』

 

 

           俺にとっての『再会』―――

 

 

 

 

 

 

...ここから俺の物語は始まるんだ!!!

 

 




前書きで『感想ありがとう』とか書いちゃうといかにも作り物感があって楽しめないのでこれからは前書きは無しでいきます。

商用とか色々伏せなきゃいけないルールがあるんですね。

まだ始めたばかりで何もわかってないので色々教えてくださると嬉しいです。
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