tsプロゲーマー配信者なぎちゃん   作:ヲタクフレンズ
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悶え狂え


よんわめ!

 今日の朝食はパンケーキ、程よく作れて満足。

 

 空気上の水分を水に即座に変換し、洗浄し、人が飲めるようにしたウォーターサーバーで新鮮なお水を作り、リビングに。

 

 いちごのジャムに蜂蜜を塗りたくったパンケーキをお口に入れる、お口の中で広がるいちごの風味とはちみつの甘さがわたしの表情を蕩けさせる。

 

 う〜ん、おいしい!軽く七年は作ってなかったけど、案外うまく出来るものだなぁ、器用さが上がったような気がする……その分フライパンが重く感じるけれど。

 

 やっぱりホログラムのフライパンを買ったほうが良いのかな、洗う必要も油の心配も火の心配も無くなるけど、でもなあ本当に焼けるのかな?

 

 朝食が済んだらPCを付ける、PCの前で食事するのは良く良く思えばはしたないので辞める事にした、食事中にタブレットを開くのも辞めようと思う。

 

「愛知、空飛ぶ梨が発見される……味は美味しいのか?つーかなんの原理で空飛ぶの?魔力とか妖術とか本当にあるのかもしれない、ある意味バーチャルも魔法みたいなものだし」

 

 でも氷雪系最強(笑)とか見た事ないし、ああいう能力モノは実在しないかも、まあ突然赤子が光る記事が出て来てもふーんそうなんだで終わりそうなものだけど。

 

「……わあ」

 

 チャンネル登録者が500人を超えた、つおったー+のフォロワーも300人超えた。

 

「へへ……」

 

 某動画サイトでわたしの初の切り取り動画が上がってるのを見て、来てくれたのかな、作ってくれたユーさんには感謝しないと……つおったー+やってたよね。

 

「ええっと、DMにして…動画作ってくれてありがとう、嬉しいです。……ううん、他に何か言うべきかな、業務的な返事しか考えられないわたしのコミュ症っぷりに嫌気が……うう……」

 

 そういえば、質問箱にお便りきたかな、一つでも送ってくれているとうれしいな。

 

 50件!?お、おおすぎる……ぜったい質問とは違う文章も送って来てるでしょ、ま、まあ全部読むけれど。

 

「30件ぐらい告白で埋まってんじゃんか、うれしいけど付き合いません。んーなになに?……目標は何処…かぁ」

 

 自称とはいえ、プロゲーマーって言っているんだから、何らかのゲームの大会とか出てみたいな、公式からこのゲームを実況してほしいとか言われてみたいし、新作ゲームのデバッガーとかもやって見たい。

 

 コラボとかは…対面じゃないなら、回せるかなぁ……まだ、人と会うのは、VR上でも無理だよ……

 

 思いつけば、色々やりたいことが思いついて行く、けれどもやっぱり自分がやって、楽しい事がしたい。

 

 苦しい事は、楽しくないことは、もうやりたくない。

 

 わたしが楽しめて、みんなも楽しめる、そんな配信が出来たら、そう思う。

 

「ちょっとくさいかな……」

 

 でも、求めてくれるなら、わたしは全力でソレに応じたい、だからってホラーは怖いからいや、ホラーはしません。

 

『ピンポーン……凪沙さん、わたくしです、管理人ですわ』

 

 ビクッと震える体を、どうにか落ち着かせようとお水を飲む。

 

 インターホンのモニターに、わたしの扉の前に20代ぐらいの若い女性の方が立っている、ロングのティアードスカートが女性の美しさを更に磨き上げているかのように思える。

 

 まあ多分実年齢はわたしより上なんだろうなと軽く失礼なことを思い軽く現実逃避。

 

 わたし何かわるい事をした?親友が家賃や電気代などを払わなかった事は一度もないから、そういう話ではないと思いたいけど。

 

『いらっしゃらないのですか?……凪沙さん、大した話ではありませんので、インターホン越しでもよろしくてよ?』

 

 そうは言うがわたしは親友と配信を除いたら人と話した事は7年以上は前なんだ、大した話じゃないなら文章でいいじゃんかよぉ……

 

 出たくない出たくない出たくない出たくない……でも、待たせる方が申し訳ない。

 

 深呼吸をして、わたしはインターホンの通話のボタンを押した。

 

「………はい、凪沙です」

 

『ひぇわ!か、かわ、んん!凪沙さん、近日ここ辺りで配管、ええと、屋根?改装?ま、まあともかくですわね?工事が始まるそうなので、一応の連絡をと思いまして』

 

「ぁ、あの、あ…りがとうございます、でも、その…ぇ……と、防音で聞こえないと、思うんですけど……」

 

『う、そういえばそうでしたわね……暫く此方の管理を怠っていましたから忘れてましたわ』

 

 ……思えば管理人さんと話した事は無かった、親友曰く自分よりも忙しい立場だからとか何とかで、このマンションの管理は基本的にお隣さんに任せてると聞いた覚えがある。

 

『でも、こうして伝える事はわたくしの義務でしてよっ、感謝するのだわ!』

 

「う、うん……?ありがとう、ございます………」

 

『じ、純粋ですわね……そ、そういえば、お土産をお持ちしていますの、よろしければ受け取ってくれると嬉しいのですわ』

 

 え。

 

 それは、つまり。扉を開けて表に出ろと?

 

 あぅあ、あ、むむむむ無理!無理!それは流石に無理!ハードルが高過ぎる!今でさえもパンク寸前なのに!無理だって!

 

「や、あの、えっと、その………う、嬉しい、ですけど、人前に…出れるような格好…では、ないので」

 

『あら?そうですの?では玄関の前に置いておきますわね?』

 

「あっあっ……ありがとうございます…その、嬉しいです……」

 

『か、かわ、かわい、やば……んンッ!それではそろそろ失礼しますわね、凪沙さん』

 

「あ、はい、その、いってらっしゃい……」

 

『……録音しておけば良かったですわね』

 

 だからどういう意味?何で!?管理人さんも?!

 

 あ、いっちゃった……綺麗な人だったな…どこかぽんこつそうだったけど、わたしにお土産なんて貰う価値ないのに気を遣ってくれたし……

 

 もしまた話す機会があったら、もっとしっかり話せるようになりたいな……その為には対面でも話せるようにならないとだけど……うう、むりぃ……。

 

 暫く経ち、誰もいないことを確認してゆっくりと扉を開ける、扉の前にご丁寧に置かれたお土産の品を取る。

 

「ぎ、銀杏とは、予想外の品すぎる……」

 

 

 

 

 

 

 配信準備完了、今回はあらかじめこういう事をやろうとしっかり決めている、わたしは1時間前後で配信を切ることを心掛けているので、前半の30分ぐらいは質問に答えるつもりだ。

 

 正直、質問とトークだけで30分も場が持つかわからないが、これを機に挑戦してみる事にした。

 

 始まる前から200人以上待機してる事にまだ緊張が解けていない。

 

 もし、この数字が4桁にも増えてくれたら、その時のわたしはどうなっているのだろうか。

 

「にゃーす!こんばんなぎりんっ………もうやらない、今日もよろしく」

 

『草』『初手素材』『かわいい』『かわいい』『かわいいを狙って自滅するプロゲーマー』『いやー今回も楽しみだね』『にゃーす!』『1コメ』『1コメ出来てないぞ』

 

「さて、今回はゲームをする前に、つおったー+で集めた質問箱に来ている質問を返していきたいと思います」

 

『告白してきたわ』『送った質問読んでくれるかな』『まともな質問あったん?』『今質問しても返してくれる?』

 

「まともな質問だったら返すよ!……では早速の一つ目の質問です、どれだっけ…有った有った、えーなぎちゃんの配信環境について知りたいです」

 

『あー確かに』『すごい通信環境いいもんね』『コメントのタイムラグ無いんじゃないか?』『音質も悪く無いよな、マイクホログラムタイプ?それともスタンドとか?』

 

「え、マイクはパソコンの内臓マイクだよ?……んー、実を言うと配信周りの機材は譲って貰ったりで、あんまり詳しく無いんだよね〜、だから良くも悪くも無いと自分では思ってたりする。通信環境については、隣に住んでる人が何か弄ってたよ」

 

『はぇ〜人脈あるんやなあ』『内臓マイクでこんな声良いん?やば』『つまり良いマイクを買えば更にきゃわゆい声を出してくれる……?』『隣の人何者なんだ……』

 

「え、あ…勘違いしないで、わたしに人脈なんてないからね…?ぼっちだし、ただ好意に付け上がっただけです………」

 

『あっ……』『うーん重病』『かわいそうかわいい』『養いたい』『友達から始めませんか?』『テンションの下落具合で草』『なぎ闇』

 

「さ、さて気を取り直して次の質問を返しますよ!……えーと、ファンアート描きたいです、宜しければ麗しき御尊顔を拝し奉りたいです」

 

『丁寧な文章で草』『言い回しが独特過ぎる』『お、顔出しか?』『ついに顔見せてくれるんか?』『パンツ脱いで良いか?』『脱ぐな、被れ』

 

「やだよ、恥ずかしいから見せねえよ、パンツも履けよ……でもファンアートは欲しい…ので、かわいいわたしを自己投影キャプチャーで二次元3Dモデルにしたので、それで許して」

 

『おお』『はぇ〜』『かわいい』『かわいい』『なんか神秘的』『たまにチラチラ銀色の髪見えてるけど地毛なんか……?』『なぎちゃんの黄金色のおめめ』『服のセンスは〜…普通だな!』『自己投影キャプチャー持ってるならVR機械あるんか?』

 

「わたしかわいいでしょーでへへ……んー、一応持ってるよ、VRフィールドとかには…行かないけどね」

 

「じゃあファンアート待ってるからね、あ、でも無理に描かなくていいよ、体に気を付けろ」

 

『俄然やる気出たわ』『これは描くしかない』『なぎちゃんはかわいいなあ』

 

「次の質問行くよー、VRゲームもやって欲しいです、か」

 

「実を言うと配信しながらVRゲームは出来る環境なんだ、理屈はちょっと分からないけど、外部に取り付けてる機材でパソコンでもVRゲーム出来るからね」

 

『ああ、うちもそうだよ』『完全没入タイプのVRゲームでもパソコン上で出来るってことか?』『半電子体になるんだっけアレ』『割と手が届く値段だったなぁ、全部自作らしいから全く同じ性能が無いんだっけ』

 

「つ、使った事なかったけど、今のでちょっと怖くなった……怖くなったのを抜きにしても、暫くはPCゲーをするつもりだよ、まだまだパソコンのゲームは面白いの、いっーぱいあるから、みんなに見てもらいたいんだ」

 

『かわいい』『いっーぱい、ここ好き』『かわいい』『イマジングレイドとかやって欲しい』『PCのFPSとかやって欲しいね』『逆に貧困だからPCしか持ってない俺にとってはありがたい』

 

 へー、パソコンしかもってない人もいるんだ、貧富の差は無くなってきたとはいえ、現実でしか働く先が無いって人は一定数いるんだね。

 

 まあ、わたしは働いてすらいないけどさ、ごめんね親友………本当に。

 

「んー次の質問です。成人ですか?とのことだけど、成人だよ、一人暮らし……だし、どれぐらいの年齢かはご想像のまかせうー」

 

『いったい幾つなんだ…』『おっさんなら50代だけど美少女なら20代だぞ』『うーん合法』『まかせうー、好き』『ロリなのか?』『平均よりは高いけど成人男性よりは低い身長でしょ』『3Dモデル見るに160.6だから四捨五入したら161だからとか言ってそう』

 

「はぁ?!ゔぇべべべつに言ってねーし!妄想も大概にしろよこのやろー!低くねーかんな!胸だって…こう、あるし!」

 

 あー乙女心傷付くわ〜………いや、乙女心が傷付く事になんの疑問も抱かないのは果たして良いのか?

 

「失礼な人達、次!……なぎちゃんの視聴者の呼び方とか決めなくて良いの?ですか、ん〜……これわたしが決めて良いの?」

 

『奴隷で良いじゃん』『奴隷は草』『養分とかでええんちゃう』『なぎ(とも)とか?』『下僕にしてくれ』『お兄ちゃん達って……言って良いんだよ?』『先輩って、呼んでいいんだぜ?』『かれピッピとか』『それならここのいる300人弱となぎちゃんが付き合う事になるが』『想像したら草』

 

 奴隷はちょっと…いや、呼んでみたいけど、いやいや……抑えよう、かれピッピは無し。

 

「んー、奴隷と迷ったけど、一番マシなのはなぎ(とも)かなぁ……うん、なんかしっくり来る、なぎとも……ふふっ、じゃあ今度からみんなのこと、なぎ民って呼びますね」

 

『笑うのかわいい』『かわいい』『なぎちゃんゲーム外だと案外静かなんだね』『奴隷で迷うで狂気感じた』『正直安心した』『なぎ民と化した視聴者』『まぁ無難に決めといた方が楽よな』

 

「パパ呼びして欲しいですって言った有能無能さん、あなたは解説だけして」

 

『草』『草』『草』『有能無能、まさかのコメ拾われる』『晒してて草』『これは無能、いや有能か…?』『敗北者でしょ』

 

「さてとー…まだまだ質問はあるけど残りの7割ぐらいがどうでも良い質問でした。付き合いたかったらな!まずその下心を無くす事から始めろよな!」

 

『すみません』『すみません』『なぎ民、早速怒られる、さーせん』『さーせん』『告ったの多すぎでしょ草』『天文学的確率に賭けた、さーせん』

 

「…ま、まあ?許しますけど、うん、寛大ですから」

 

『ちょろい』『ちょろい』『ちょろかわ』『かわちょろ』

 

「じゃあ次の質問を返したら、ゲームに移るよ~、なぎちゃんはどういう目的や目標がありますか」

 

 これは、あらかじめ最後に取っておいた。そろそろゲーム画面目当てに来る人も、わたしの配信を見てくれるようになるから。

 

 その人達にも、わたしの気持ちを、思いを知って欲しかった。

 

「先ずは登録者1000人超えたいな!でね、ゲーム会社にわたしの事知ってもらってー、公式とコラボしたり、新作のゲームのデバッガーとやってみたいし、同じゲーム配信者と…仲良く、出来たらなとは思ったりするしー」

 

「他にもやりたいこと、したいことは、いっぱいあるんだ、でも…でもね?本当は、わたしに出来るのか、その資格があるのか、わからないんだ……自信が、無い、色々…あったから、でも、でもね?やってみないと……わからないから、だから、その……ぇ、えっと……」

 

「付いてきて欲しい、笑って、楽しんで、付いてきて欲しい」

 

「だから…………あー、言葉にならないや、ちゃんと返せなくてごめんね……以上質問コーナー終了!ちょっとお水休憩させてねー」

 

『しっかり返せてたよ』『推します』『ちゃんと付いていくで』『ワイらなぎ民なぎちゃんお守り隊、任せろ』『これはなぎ民になるわ』『好き』『俺が泣きそうだわ』『配信者の鏡』『一生推せる』『わいの孫がこんなにも成長して……』『お爺ちゃん面すんな』

 

 あっあ……配信コメント見れないよこんなの、なんでみんなあったかいのさ、もっと色々、だめな事言ってよ、優しくされるの……慣れてないんだよ。

 

 切り替え、切り替えないと、よごれ(なみだ)を拭くのはその後だ。

 

 

「はい、はい!じゃあ切り替えて……ゲームするぞなぎ民達〜!」

 

『うおおおおおおおお!』『やるぞおおおお!』『今回は何をやるんです?』『1時間経過まで後15分しかないけどな』『延長するか?』『残念ですが登録者1000人なるまで時間延長出来ないです。』『Tube@ライブ、無能』

 

「15分?でも大丈夫、15分でも出来るゲームがあるんです。そう……みらくるカートならね!」

 

『うおおおおお!』『メジャーゲーム』『あーそっかぁ、VRとPCゲーのサーバー繋がってんのか』『一応家電ゲーム機のサーバーも繋がってるぞ』『レースゲームも出来るのかなぎちゃん』『レースクイーンなぎちゃん』

 

 説明は不要だろう、レースゲームと言ったらこれ、30人とマッチングして誰が一位か競うゲームだ、アイテムや機体の性能でコーナーに差をつけろ!

 

「よっしゃ〜!楽しむからな!なぎ民共、入ってこ〜い!」

 

『行くしかねえ』『たまにはPCでやってみるか』『俺VR』『俺も俺も』『行くぞぉぉぉぉ!!』『ニンジャ・カスタムのギアⅢ使って良い?』『チート機体過ぎる』『なら俺馬車使うけど』『アイテム10個持てるクソ機体やめろ』『ラ ッ キ ー パ ン ダ』『凶暴化して他機体壊すのやめろ』『なぎ民やり込み勢多すぎ問題』

 

「じゃ〜わたし天使の羽使うから!」

 

『空飛ぶな』『おい公式戦不参加キャラ使うのやめろ』『レースしろ』『なぎちゃんでもそれは許されない』『バランスブレイカーすぎる』

 

「嘘だようそ、えへへっ……王道を行くゴールデンバイクにしよ、あ、わたしが自重したんだからみんなも自重してよ?」

 

 ああ、楽しいな……

 

 なんでこんなに楽しいんだろう、自分でもわからない、でも、ああ。親友にはわかってたのかな、わたしの唯一の友達には感謝しないと、しても足りないけど、それでも。

 

「まだ速くまだまだ速くもっと速くなるぞオラ!このわたしのスピードについてこれるか?」

 

『なぎちゃん速スギィ!』『これはイキりなぎちゃん』『クイックブーストの使い方エグすぎる』『エリック最下位で草』『口調変わって来たな』『テンション高いなぎちゃん好き』『風神少女なぎちゃん』

 

「ってわたしの隣に走るなぎ民は何者だあ!ってミクちゃん!?ゲームうまいなこの娘……おんなのこだからってなァ!負けねぇぞ!」

 

『熱い』『下の列のわちゃわちゃ具合と上位の1位争いの差で草』『おおー3位と4位どんどんなぎちゃんに追いついてってるやん』『プロゲーマー配信でもなかなかみない激戦』『美少女配信にあるまじき少年マンガ的展開』

 

 くっ、カーブが曲がりきれない!このままでは抜かされてしまう!……ってこのタイミングで落雷だとぉ?!

 

「ああああああああ!よりによって狙いうちかよォ!っくそでもなあ!わたしのアイテムには空飛ぶ箒があんだよォ!ざまーみやがれ!」

 

『例の如く口調が荒くなって草』『もはや恒例行事』『やっぱこれだね』『おくちわるわる』『かわいい』『あ、ミクちゃん青こうらで爆発した』『はっや、流れ星みたいに一位に登り詰めたぞ』

 

「うおおおおおおお…………やったー!優勝した!優勝した!優勝した!褒めて褒めて、一位だよ一位!」

 

『かわいい』『かわいい』『かわいい』『すごい』『熱い試合やなぁ』『負けたー!』『これはプロゲーマー』『サムズアップしてるちっちゃなおててのなぎちゃんかわいい』『かわいい』

 

 本当に、楽しい、わたしの放送で喜んでくれているのが、嬉しい。

 

「あ、もう時間だ、もう少しやりたかったなあ……えーと、明日は少しお休みです、ごめんね?でも明後日はやるから、みんな来てくれよなー!……はー……本当に楽しかったよみんな」

 

『今までで一番楽しそうだった』『明後日が恋しい』『こっちまで楽しくなる』『またレースしたいですなあ』『登録してきたよ!』『かわいいしかわいかった』『なぎ民になります』『今の内に古参面の準備しとくわ』『いやー今日も楽しかったね』

 

「登録ありがとう!……名残惜しいけど、ここまでにしますね。ここまで付き合ってくれて、ありがとうございました」

 

 少し躊躇してから、配信を終了する。

 

 高揚感と達成感、そしてすこしだけの虚無感。

 

 でも、今回の配信で何かが変われた気がする、わたしの中の、忘れていた感情が。

 

 そうか、あぁ……そうだった。

 

 ほんとうの意味でたのしいっていうのは、心からの満足感は、ほんとうに久しぶりで。

 

 親友にありがとうと一言メールで伝えてから、その日は久しぶりにうなされることもなく、気持ち良く熟睡した。




良かったね、なぎちゃん。

あー書いてて楽しかった(ほくほく)
感想、意見、評価いつもありがとう、全部読むからな〜?




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