純粋な力のみが成立させる、真実の世界を   作:ティッシュの人

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ルプスのズサキャン出ない時があるので初投稿です。

お前下レバ入れてるよなぁ!?


#3 入学試験

「ここが、IS学園か」

 

 イタリアからチャーターした飛行機から出てきたマクギリスが思った感想は『広い』だった。人工島一つ丸々を改装したIS学園にはあらゆるものが揃っている。だが、裏では何かが隠されていると専らの噂でもある。

 今回、マクギリスがIS学園に降り立った理由、単に言えば『入学試験』であった。ISを持っているからと言って無試験で入る訳にも行かないので、学園側が形式的に導入した制度だった。だが、恐らく真の理由は『マクギリス含め男性操縦者の強さの確認』だとマクギリスは見抜いていた。

 

「これは……迷いそうだな」

 

 早く来た甲斐があった、そうマクギリスは考える。自らの計画を実行するために島の隅々まで見ておきたい、故にマクギリスは自身の試験の6時間前に来ていたのだった。

 

――――――

 

 6時間かけてたっぷりと見終えたマクギリスは、目的地であるIS学園に到着した。警備員に声をかけると、事前に伝えてあったのか直ぐに通してもらえた。

 『モンターク商会』という名で売り続けてきたIS用スーツを着込み、機体を展開する。無論モンターク商会はマクギリスが創立した会社で、IS用のスーツから武器まであらゆる物を提供する。半年でかなりの顧客を得ることが出来た上に収益金でファリド家の資産もかなり潤沢になったと言ってもいいだろう。少なく見積っても現在の日本円で9桁は容易にあるはずだ。

 

「この感覚……やはり、私の帰るべき場所はバエルだったか……!」

 

 博士によって手掛けられたバエルは、頭や胸は完全装甲であるが、前世のガンダムバエルの灰色のむき出しの部分、例えば腰やふくらはぎなどはむき出しだった。

 出撃口を飛び出したバエルとマクギリスは、試験相手である教員の目の前に降り立つ。

 

「……男なんてなんて汚らわしい、顔も隠さないと人前に降り立つことも出来ないなんて!所詮まぐれで乗った奴と戦うなんてなんて不名誉なんでしょう!」

 

 その女は、所謂女尊男卑の思想に染まりきった女だった。現代において、ISという『力』は持っているだけでステータスとなる。逆にその力を持たない男性は侮辱され、女性の下につくのが常識だとされてきた。

 だが、マクギリスは一切動じることは無い。今までで口だけの奴は散々見てきたし、そういう侮辱は山ほど受けてきたのだ。

 開戦のブザーが鳴る。女の打鉄はアサルトライフルを展開し、バエルに目掛けて射撃を始める。バエルは、ただブーストを吹かして横方向に避けるだけだった。

 

「ふん、やはりこんなもんですか……あーあ、やっぱりクズはクズでしたか」

「……言いたいことはそれだけか?」

 

 それだけ言うと、マクギリスは機体を90度反転させて背中の羽にマウントされた巨大な電磁砲を放つ。女は予期していなかったのか、黄色い射撃に直撃してしまう。

 電磁砲の真価は、威力ではない。威力なら下手をすれば商会で出しているスナイパーライフルに劣る。しかしながら、その真価は受けた時の衝撃にある。体勢を崩した女の打鉄はフラフラとその場で漂った。

 

「もう、逃げられまい」

「ヒィッ!」

 

 女はアサルトライフルの残弾を乱射するが、マクギリスは左右にグネグネと動くことで回避。そのまま右手のバエルソードで切りつけ、打鉄を打ち上げる。間髪入れずにマクギリスはその方向ベクトルをブーストで無理やり打ち消し、打ち上がった相手に切りかかる。

 

「どうしようどうしよう!!!こんな男に負けたくない!!!」

「……考えている場合か?」

 

 何度か切りつけたマクギリスはそのまま剣を打鉄のアーマーの隙間に突き刺して前に引き摺る。そのまま上へと引き摺り上げ、右手のバエルソードを突き刺し、柄を踏付けるとそのまま剣の刀身が起爆した。

 

「ひ、ひぃぁぁああああ!!!!????」

 

 打鉄は撃ち落とされ、地面に墜落した。その時点でブザーが鳴り、マクギリスの勝利を知らせるアナウンスが放送された。

 倒すまで、わずか5分。この事実は、教員ら全員にとって衝撃であったが、マクギリスにしてみれば大したことではなかったと言う。

 試験後、挨拶した教員はこんな言葉を聞いたそうだ。

 

『実戦を経験したことの無い者の技術など、こんなものか』と。

 

――――――

 

 マクギリスが宛てがわれた部屋は2人部屋だったが、説明してくれた山田真耶教員に拠れば今は誰も入る予定がないが、誰か転校してくれば入る可能性はあるらしい。少なくとも今は誰も来ない、その事実にマクギリスは感謝した。

 部屋に荷物を置いて一息つくと、電話に着信がかかる。開くと博士からの電話だった。

 

『マクギリスくん、機体はどうだったかな?』

「……そうだな、感触としては上出来だった。だが、バエルソードを起爆する上で、起爆したあと右手のバエルソードが使えなくなってしまうのは痛手だ。それに、電磁砲も衝撃を与える上では素晴らしい効果を発揮してくれはするが、如何せんチャージ時間が長すぎる」

 

 マクギリスはこの間にも盗聴器を探していた。少なくとも、今は無い。だがいずれこの部屋にも付けられるのだろうと警戒する。

 

『ふむぅ……そうさなぁ、バエルソードに関してはスペアをリロードコンテナに搭載するとしよう。幸い、装備が少ないおかげで拡張領域(バススロット)は有り余っているしな。そして、電磁砲に関してだが……』

「威力を低くして、チャージ時間を短くすることは出来ないか?」

『うーむ……何秒縮めればいい?』

「……1秒で構わない」

『……分かった、やってみよう。三日後には修正パッチを送ってやる』

「感謝する」

『ふん、人遣いが荒い奴だ』

 

 そんな憎まれ口を言いながら博士は一方的に電話を切る。博士はいつもこんな感じだ。だが、彼が憎まれ口を叩く相手は相当気に入っているということだ。気に入らない奴にはわざと失敗兵器を送る……とオータムから聞いていた。だから、マクギリスはなんだかんだで博士のお眼鏡に叶ったということになる。

 

「さて……これをどう処理したものか」

 

 彼の目の前の机には、入学までに読んでおかなければならないISの参考書が存在していた。ざっと見積っても10センチはあるだろう。まるで街の求人情報が載っている本のようだ。

 

「まあ、地道に読むしかないな。こういうのは、楽しようと思えば思うほど大変な事になる」

 

 マクギリスは、机に内蔵されているライトを着けると黙々とその本を読み始めた。

 一学期開始まで、あと3日しかなかった。




 どうも、こんばんは。ティッシュの人です。

 プロット練ってたりしたらそこで満足しかけました、イカンアブナイアブナイ……
 マッキー……ってかバエルの攻撃って結局アニメでやったのと、マキオンの攻撃しかないから戦闘描写に困りますね。言っちゃ悪いけど華がない。

 感想など、軽いことでも構いませんので是非書いていただけると作者からのアグニカポイントが増えます。よろしくお願いします!
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