ジャンプ派生ってなんじゃ
「じゃあ、頑張ってきてね〜」
「応援してるからね!」
「私が推薦してあげたんだから、負けることは許さないんだから!」
色とりどりの声援を受け取ったマクギリスはニコリと微笑む。すると、黄色い声援が沸いた。
「えっと、ファリドくん。準備はいいですか?」
「ええ……来い、バエル……!」
マクギリスが乞うと、黒いISスーツの上に見慣れたバエルの装甲が取り付けられる。後ろのスラスターの電磁砲はパッチで修正されたあとの低燃費型に変わっているために、多少なりともスラスターはスリムになった。
フェイスアーマーのセンサーを光らせるとマクギリスはカタパルトに足を載せる。
「マクギリス・ファリド、バエル、出るぞ!」
今、アリーナの空に
――――――
「あら、逃げずに来ましたのね」
「流石に、自分から持ち込んだ決闘で逃げる訳にもいかないだろう?」
「ええ、そうですわね……でも、その自信は私が粉々に砕ききってあげましょう!」
適当な挑発の応酬が終わると、ブザーが鳴った。セシリアがレーザーライフルである『スターライトMk.Ⅱ』を構えたのに対してマクギリスは、突貫を試みた。
「……馬鹿にしてるのですか!」
セシリアは、問答無用でMk.Ⅱをマクギリスに撃つと、彼は右手のバエルソードの面を向けて受けようとしたが、レーザーには耐え切れずそのまま貫通して、バエルのSEを削った。
「……なるほど」
マクギリスは、理解した。バエルソード等ではレーザー兵器の攻撃は受け止めきれないということに。前世ではナノラミネートアーマーの為に、ビーム兵器は効かないはずだったのだが、どうやら博士はそこまでは再現してくれなかったようだ。
マクギリスは、戦術をシフトして逃げに徹した。後ろの羽根のようなブースターを吹かしてアリーナの中をグルグルと回るように逃げて行く。
「逃げるしかなくなったようですわね。行きなさい、『ブルーティアーズ』!」
「……あれが、BT兵器か……!」
小さな細々とした4基の機械を見て、マクギリスは唸る。やがて、それらはマクギリスのバエルを囲って一斉にビームを放った。
「チィッ!!」
「踊りなさい、私とブルーティアーズが奏でるワルツを!」
徐々に削られていくバエルのSE。だが、マクギリスはまた1つ突破口を見出していた。彼女がBTを動かしている間、彼女は身動ぎもしていない。恐らく、BTを使うのには集中力が必要だからだ。だからこそ、今は無防備なのだと。
そう思ったマクギリスは、バエルの機体をブルーティアーズに向けると、羽根にマウントされた電磁砲を放つ。黄色い弾丸は無防備なセシリアの腹の部分に当たり、衝撃が彼女を揺さぶる。
「くっ……なんですの!?」
「……捉えたぞ……!」
そのままバエルは機体を傾けながら左右に移動しつつ、突貫してくる。まるで残像を残しながら飛んでくるバエルにセシリアは手にあったレーザーライフルを撃つが、かすりもしなかった。
「もう、逃げられまい……!」
「なぁっ!?」
弾幕を突破したマクギリスは、そのままバエルソードを突き出して彼女を打ち上げ、追撃を加える。袈裟斬り、逆袈裟斬り、蹴りを喰らわせると、そのままグルグルと回って二回斬り彼女をさらに打ち上げた。
「まだだ……!」
「くっ……!」
彼女は焦っている。そう確信したマクギリスは機体をさらに反転させると彼女に追撃を喰らわせんと、剣を前にクロスさせて突撃した。
だが、彼女は諦めてはいなかった。伏せていた顔を上げると堂々とこう告げた。
「ですが、私のブルーティアーズは6基ありましてよ!」
「……!?」
マクギリスは内心驚いてはいたが、立ち止まることはしなかった。ここで立ち止まれば必ず撃ち抜かれる。そう考えたマクギリスは足を止めることはせず、目の前から射出された2つのミサイルを正面から受けた。
爆風と煙が上がり、セシリアは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。しかし――――――
「な……なんで、なんで!?」
バエルは、剣をクロスさせたままこちらに突撃し続けている。慌ててセシリアは格闘武装である『インターセプター』を取り出そうとしたが、もう遅かった。
マクギリスは、
セシリアのブルーティアーズが地面へと墜落した時、彼女のSEは0となり、マクギリスの勝利を知らせるアナウンスがアリーナに鳴り響いた。
接戦に接戦だった試合のためか、最早セシリアの極東の島国発言を忘れきったかのように両者に盛大な拍手が送られた。マクギリスは、それを見ると自らが出てきたカタパルトに機体を走らせた。
――――――
「お疲れ様でした、すごい試合でしたね」
「ありがとうございます。あ、トイレはどこでしょうか。その時間くらいはありますよね?」
「え、ええ……トイレはあちらにありますよ」
「すみません、失礼します」
そう言うとマクギリスは、バエルを
――――――
「ああ、問題はなかった。バエルソードも、今回は爆発のギミックは使わなかったにせよ、レーザー兵器の攻撃を受けると破壊されたから、スペアのものを使ったし、それの斬れ味も申し分なかった」
『そうかそうか……なら良かった。一度、調整をせにゃならんかと思ったが、そんな事はなかったな』
「……ちなみに、どんな調整をするつもりだったんだ?」
『……それは教えられ、コラっ何をする!?うわっ!』
「博士?」
『教えられないじゃねえだろ、ボケジジィ。マクギリス、いいか?こいつはお前の機体を魔改造して跡形も無く自分好みの機体に変えようとしていたんだぞ?』
途中で無理矢理変わったオータムからのメッセージにマクギリスは溜息をつく。その溜息があちらにも聞こえたのか、博士が何か言ってくるが疲れた様な表情を浮かべ、電話を切った。
次は、織斑春万との対戦だ。やる気は起きないが、やるしかないと自分を奮い立たせていたら、アリーナから新たな歓声が上がった。どうやら勝負がついたらしい。随分と早い勝利だなと思ってアリーナに仕掛けていたカメラから様子を見ると、どうやら春万が自爆したらしい。
白式に付けられている単一能力は『零落白夜』で、自分のエネルギーをバカ食いする代わりに相手に絶対防御を無視した致命的な一撃を与えるという代物だった。ちなみに、亡国機業が1番危険視している機体がこの白式だった。
絶対防御を無視した一撃を与えるということは、つまりISの搭乗者を守るシステムを貫通するわけで、簡単に人殺しになれるという大変危険なものなのだ。それに、織斑春万は姉である千冬のほぼ言いなりのようなものだったとマクギリスは記憶している。故に、千冬の一声で春万が人殺しになる可能性があるのだ。
(それに、先程の勝負で織斑春万は自爆した。つまり白式を扱いきれていない証拠だ。今勝負しては、最悪俺が死ぬ可能性がある)
マクギリスは、この後の春万との勝負に、姿を現すことはなかった。
どうも、ティッシュの人です。
やっぱ戦闘シーンめっちゃ書きづらい。バエルくん、コンボ少ないし、単発攻撃にしたらしたでダサいし。
ご感想、ご指導等がございましたら是非感想欄に書いてください。作者のアグニカポイントが溜まってエクバ2でバエルメインにさせることが出来ます。よろしくお願いします!
(でもバエル使いこなせねぇんだよなぁ)
ps.ルーキー日間評価48位!?マジ!?アグニカ・カイエルの魂凄すぎへん???