dark legend   作:mathto

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次の朝、ジルたちはダインと再び合流して情報を聞くため

シャムの元へと向かった。

「思ったよりも早かったね。そんなに急いでるんだ。

じゃあ、さっそく。ビルドーの居場所なら20,000Gで、

暗殺者の隠れ家なら5,000G。どうする?」

シャムはジルたちの様子を見ていきなり本題に入った。

「ちょっと待て。ビルドーの居場所と暗殺者の家は別なのか。」

ジルが思わず聞いた。

「情報としては別になるね。ビルドーの居場所を知りたがってる人は

他にもいるからね。中身は同じかもしれないし、違うかもしれない。

決めるのはお兄ちゃんたちだよ。」

シャムが決定を求める。

「まぁ、暗殺者の方を聞いて違ってたらビルドーの居場所を

直接聞くってのが普通だろうな。」

ダインが意見を言う。

「安いにこしたことはないしね。」

メアリーとマルクもその意見に賛成して、シャムに5000Gを払った。

「まいどあり。それじゃ、これが暗殺者の隠れ家への地図。

ここからそう遠くないね。」

シャムはジルに一枚の地図を渡す。

「それから正解だったね。今はここにビルドーがいてるよ。」

シャムが笑顔でそう言うと、ジルたちはその地図の場所に急いで向かった。

 

「ここか。」

そこは地味なマンションの地下だった。

ジルたちは緊張気味でビルドーのいるという部屋の扉を開けた。

「誰だ。」

中から低く重いビルドーの声が聞こえた。

部屋は狭くすぐにお互いの姿を確認できた。

ビルドーはジルたちを見ても全く動じず椅子に深く座っていた。

「治安隊の者ではなさそうだな。ということはニクロムの差し金か。

まあ、どっちでもいい。見逃してやるからさっさと帰れ。」

「『見逃してやる』?それはお前が俺たちに求めるセリフだろう。」

ジルが怒りを込めていった。

「待て、ジル。こいつは本気でそう言ってるんだ。

忘れたか。刑務所で看守を一瞬の内に5人殺してるんだぞ。

こいつビルドーにはどんな強いやつが捕まえに来ても絶対に

自分の方が強いという自信があるんだ。」

ダインはジルにそう言ってビルドーへの警戒を強める。

「ほぅ、お前がジルか。覚えているぞ。ピピンを倒したやつか。

そのときは大したことはないだろうと思っていたが、ニクロムの

手のものだったとはな。人は侮れんな。」

ビルドーはジルの方をじっと見る。

 

 

 

「お前が何と言おうが絶対に捕まえて帰ってやる!」

ジルが力を込めて言った。

「この俺に力ずくでくるつもりか?おもしろい、かかってこい。

魔界との契約で手にしたこの力、見せてやろう。」

ビルドーは立ち上がると体に異変が起こり始めた。

体が大きく膨れ上がり服を破り肉体は緑色に変色を始めた。

爪は鋭く長く伸び、歯は太く尖った牙となる。

「モ、モンスター!」

ジルたちは変身したビルドーに驚く。

「はっはっは。俺は魔人になったのだ。

この姿を見て、生きて帰れると思うなよ。」

ジル、ダイン、メアリーの3人は剣を抜いて構える。

マルクは後方で3人を見守る。

「メアリー、下がってろ。こいつはお前のかなう相手じゃない。」

「でも...。」

メアリーも自分に無理なのは分かっていたが、ビルドーを

倒したい気持ちをなかなか抑えることが出来ずにいた。

「メアリーの気持ちはジルにしっかり伝わってるはずです。

自分の手でと思ってるでしょうがここはジルに託しても

いいと思いますよ。」

マルクがやさしくメアリーに言う。

「...うん、分かったわ。がんばってね、ジル。」

メアリーは剣を戻して後ろに下がった。

「ありがとう。見てな、すぐにぶっ倒してやるからな。」

「いくぞ、ジル。」

「ああ。」

ジルとダインは同時に魔人ビルドーに攻撃をしかけた。

ガキイィン。

剣がビルドーにぶつかると大きな金属音を発した。

「ちぃ。こいつの体、鋼鉄みたいになってるのかよ。」

ダインが悔しそうに言う。

「お決まりのパターンって感じだな。」

ジルが独り言を呟く。

「何だよ、そりゃ。こうなったら俺の最強の攻撃をぶつけてやる。

いくぞ、『ライトクラッシュ』!」

ダインは体から光を発するとその光を剣に集中させる。

そして力いっぱいに光に包まれた剣でビルドーに斬りかかる。

ザクッ。

ダインの剣がビルドーの腕に突き刺さる。

「!?」

ダインの剣はビルドーの腕の途中まで刺さったまま動けなくなっていた。

「残念だったな。」

バシュッ。

ビルドーはもう片方の手にある爪でダインの腹を裂いた。

「ぐはっ。」

ダインは口からも血を吐き、剣を手放して倒れた。

そのダインをジルはすぐに後ろへ抱えて移動させた。

「マルク、頼むぞ。」

ジルはまたすぐにビルドーに向かい合って剣を構えた。

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