dark legend   作:mathto

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「さぁて、じゃあこっちからしかけさせてもらおうかな。」

ジルはすっかり落ち着きを取り戻して剣を構えた。

「どうしたの?お友達はどうなってもいいの?」

シェラハはジルに不気味さを覚えた。

「俺はマルクを信じている。マルクはこんなとこで死んだりは

しない。それと同時に俺は俺の強さにはちょっとは自信がある。

きっとうまくいくさ。」

ジルは黒いオーラを放出して本気で攻撃をしかける。

「いくぜ、『オーラブレイク』。」

「『ウインドガード』。」

バンッ!

ジルの攻撃はマルクを風の壁ごと吹き飛ばした。

マルクは衝撃で意識を失う。

「さぁ、これでお前の盾はなくなったぞ。」

「意外ね。自分の仲間を躊躇なく攻撃出来るなんて。

まぁ、いいわ。あなたの力は見せてもらったわ。

まだその程度なら私たちの方が強いかしら。

また会いましょう。」

シェラハは去っていった。

ジルはそれを追う事はしなかった。意識を失ったマルクのこと

が気になっていたからだ。

「大丈夫か、マルク。」

「...すいません。また迷惑をかけてしまったようですね。」

意識を取り戻したマルクが申し訳なさそうにジルに謝る。

「気にすんなって。悪いのはイデア教のやつらさ。

あいつらだけは許せねぇよな。(それにしても今の俺じゃ

まだあいつらに勝てないっていうのか。これでも強くなってる

とは思ってるんだが。何か考えないとな。)」

ジルは少し考え始めていた。

「ジル、ジル。」

「あ、ああ。何だ?」

「どうしたんですか、何か考え事ですか?」

「い、いや、何でもないさ。さぁ、行こうぜ。」

「はい。」

ジルとマルクはまた歩き出した。

 

「地図の通りに進んでいるとすると、次は魔族の村があるということですね。」

「もし、地図の通りに進んでなかったとしたらすっげー怖いよな。」

「え、まぁ、そうですけど。とりあえず今はそういうことは考えないようにしましょうよ。」

「で、魔族の村か。期待してはいけないのかもしれないけど友好的な感じだったら

いいよな?」

「そうですね、魔界の住人と仲良くすることが目的ではないですが、

無駄な争いはない方がいいですからね。」

 

 

 

ジルとマルクが歩いて魔族の村が見えかかったとき、

3人の若い男が2人の目の前に現れた。

「俺たちの村を人間ごときが狙いにきたか。

だが、俺たち『3魔剣士』に勝てると思うなよ。」

3魔剣士は既に剣を構えて戦闘態勢をとっていた。

「ジル、またなんか勘違いされてるようですね。」

マルクが横のジルに小声で言った。

「まぁ、いいさ。どうせ言ったって話が通じそうな感じでもないし。

勝っちゃえばどうにかなるだろ。」

ジルも剣を構えた。

「行くぞっ。」

3対1の戦いが始まった。

「ジル、大丈夫ですか?」

マルクが少し心配そうに声をかける。

「ああ、なんとか。(しかし、何だ?この感じは...。)」

ジルは互角に戦いながらわずかに違和感を感じていた。

「く、こいつ、なかなかやるぞ。」

「リゴット、回り込め。」

激しい戦いが続く。

「(俺はこの感じを知っているような...。)」

ジルは3人が散らばって攻撃してきても3人の動きを掴み、

剣を受けたりかわしたりしながら戦い続ける。

「く、このままじゃ埒があかねぇ。」

「キッシュ。あれ行くぞ。」

「ああ、ブラン。分かった。」

ブランとキッシュはお互いに少し離れた位置で構えた。

「(何かくる。)」

ジルは残ったリゴットと剣を交えながらも一層警戒を強めた。

2人は同時に動き出した。

「くらえ、『クロスストラッシュ』!!」

ズバッ。

ジルは胴体への攻撃は剣でなんとか防いだが、両腕に大きな傷を負った。

「ぐっ。」

ジルは痛みで思わず剣を落としそうになった。

「ジルっ!」

ジルから離れたところにいたマルクが心配でかけよろうとした。

「来るなっ。危ないぞ。それにまだ負けちゃいないんだからな。」

「これで終わりだっ!」

ブランがジルの頭上から剣を振り下ろす。

ガンッ。

ジルはそれを剣で受け止める。

「さて、そろそろ本気でいこうか。」

ジルは今までよりも真剣な表情に変わる。

「何だと、強がりを。」

「どうせもう一杯一杯なんだろ。」

「さっさと死ねよ。」

ジルは3人の言葉を全く気にせず体から黒いオーラを発した。

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