dark legend   作:mathto

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特に何事もなく人形の道を通り過ぎたジルたち5人。

「結局何だったんだろうな?」

5人とも不可解といった表情で前を見ると、

そこには巨大な獣が一匹立っていた。

頭がライオン、体が山羊、しっぽが蛇というものだった。

「これはキマイラというモンスターですね。

聞いた話ではかなり強いらしいですが...。」

マルクは思い出すように言った。

「それなら俺たちに任せろよ、なぁ。」

リゴットがブランとキッシュに同意を求める。

「ああ、修行の成果をここで見せてやるよ。」

「さっさと片付けようぜ。」

3人はすぐに戦闘態勢を整えた。

「ジル、いいんですか?」

「手伝うのか?あいつら3人でやる気なんだしここはしばらく

様子を見とこうぜ。」

「そうですね。」

心配そうにしていたマルクだったが、ジルの言葉で落ち着きを

取り戻した。

「ゴォォォォ!」

キマイラは口から炎を吐き出した。

3人は散るように避けて攻撃をしかける。

「行くぞ!」

「おう!」

3人の動きがシンクロしていく。

「『トライアングルアタック』」

3人の剣先が一つに重なりキマイラを捉える。

ズバァァァ!!

キマイラの体躯が3つに斬り裂かれる。

「へぇ。」

ジルが少し感心したように3人を見る。

3人は満足気な表情をしていた。

「すごいですね、あの3人。」

マルクは笑顔で言った。

 

「ほぉ。3人がかりとはいえあのキマイラを一撃で仕留めるか。」

カーラも少し感心した様子だった。

「カーラ様、次はどうしましょうか?」

「うむ。残り4匹を全て出せ。」

「分かりました。」

Dr.サッカーは再びその場を離れた。

「そろそろ本当の実力を見せてもらおうか。」

カーラは不敵な笑みを浮かべた。

 

「ジル、これなら楽勝だろ。」

「俺たち強くなったもんな。」

ブランとキッシュがヘラヘラ笑いながら言った。

「調子に乗るな!まだ親玉を叩いたわけじゃないんだぞ。」

ジルが怒りながら言った。

「わ、分かってるよ。でもちょっとくらい勝利の余韻ってやつを

味あわせてくれよ。」

「全然分かってないだろ。」

ジルは少し呆れたようだった。

 

ブーン。

ジルたちの前にダグラスが突然現れた。

「次はお前が相手ということか。」

ジルはすぐにも攻撃したい気持ちを抑えて言った。

「早まるな。お前らの相手はすでに用意してある。」

 

 

 

「1、2、3、・・5か。一つ足りないがいいだろう。

『悪夢の檻』。」

ダグラスは魔法を唱えると黒い球体が4つ現れマルクを除く

4人を吸い込んだ。

「あっ、みんなが...。」

マルクは急に仲間が消えたことに慌てふためいた。

「あともう少しか。」

ダグラスはそう呟くとまた姿を消した。

 

「うわぁぁぁぁっ!」

 

「ここは、どこだ...?」

リゴットは気づくと真っ黒な中にいた。

そこへ足音が聞こえた。

「誰か来る。」

リゴットの目の前に現れたのは大きな牛の頭をしたモンスターだった。

「ミノタウロスか。こいつはパワーはあるが、スピードはそんなに

大したことはないはず。問題なく勝て...えっ!」

ミノタウロスは右手に持った斧でリゴットを攻撃してきた。

そのスピードはとても遅いとは言えないもので油断していたリゴットは

完全にはかわせず傷を負った。

「ぐっ、何だよ、こいつ。ミノタウロスじゃないのかよ。いや、ちょっと待てよ。

こいつの左手、すごい爪が大きくて鋭い。まるで別のモンスターから持ってきた

みたいだ。それに体の色、銀色っぽい。元々はこんな色じゃなかったはずだ。

まさか強化されているのか!?」

そうこう考えているところにモンスターはさらなる攻撃を仕掛けてきた。

リゴットは冷や汗を流しながら必死で避け続ける。

「並みの速さじゃないぞ。気を抜いたら一気にやられる。」

モンスターは休む間もなく攻撃を続ける。

「こいつを倒すにはどうすれば...。」

リゴットは攻撃をかわしながら考える。

「(俺に助けて欲しいのか?)」

ジルがそう言う姿がリゴットの頭に浮かぶ。

「誰がお前なんかの手を借りるかよ。こんなやつ俺1人で倒せる。」

そして何かが閃いた。

「こうなったらあれしかないな。」

リゴットは考えをまとめ狙いすました顔になった。

リゴットは動きを一瞬変則的なものに変えてモンスターの斧が空振り

したところで懐に潜り込んだ。

「今だ!」

ズブッ。

リゴットはモンスターの胸に剣を深く突き刺す。

モンスターの攻撃の勢いを利用したカウンターの反撃は

モンスターに致命傷を負わす。

 

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