dark legend   作:mathto

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「なるほど、そういうことか。なら早速ロドニエル大陸に行くか。」

「でもその前にメアリーを待たないと。」

「ああ、そうだったな。こうなったら迎えに行ってみよう。」

「いいですね、行きましょう。」

ジルの提案にマルクは賛成し、2人は王宮へと向かう。

 

「あっ、ジルとマルク!」

メアリーが道中でジルとマルクの姿を見つけ嬉しそうに駆け寄る。

「お帰り、メアリー。」

マルクは優しく迎える。

「その顔だとちゃんと許可もらってきたんだな?」

「まぁね、お父様は反対してたけどお母様が説得してくれたの。」

「よかったな。これでまた一緒に行けるな。」

「そうね!これでジルの実家について行けるわ。」

「そのことなんだけどな、実は...。」

ジルはメアリーに説明した。

「えっ!『ビッグジュエル』を探すの!?いいわね、すごくおもしろそう。」

「決まりですね。」

「あぁ、さぁロドニエル大陸へ行くか。」

「はい。」

「うん。」

 

 

ここはヴェロニス帝国の玉座。

皇帝の前には一人の家臣が立っていた。

「陛下に会いたいという者が来ております。」

「どんな奴だ?」

「はい、黒い甲冑を身に着けた者を連れた魔道士です。

しかし、その魔道士にはとても邪悪な物を感じます。

会わない方がよろしいかと。」

「お前はいつから余に命令するようになったのだ?」

「いえ、そんなつもりは...。私は只助言をと...。」

不満そうな皇帝の態度に家臣は恐怖で身を震わせて弁明をしようとする。

「お前は余の軍師にでもなったつもりか?いいからここへ通せ。」

「はっ!畏まりました。」

家臣は慌てて呼びに行く。

報告の通りの者だった。黒い甲冑の戦士はただ突っ立っていたが、

魔道士の方は皇帝の前に来るなり片膝をついて敬意を示した。

「お初にお目にかかります、陛下。」

「お前らは何者だ。」

皇帝は何の感情も見せず問う。

「私の名は魔法使いザムザ。そして、こっちは剣士デュラハンです。」

「そうか。死霊魔道士と死霊騎士か。で、余の前に現れた目的は何だ?」

「さすがは陛下。見ただけで我らの正体を見抜くとは。」

「馬鹿にしてるか。それくらいそこらの歩兵にも分かる簡単なことだ。」

「いえ、これは失礼しました。それで聞きたいのは我らの目的でしたね。」

「うむ。」

「率直に申し上げれば陛下の助けになりに来たのです。」

 

 

 

「助けとは、余の兵となるということか?」

「その通りでございます。」

「よかろう。お前らを余の兵となることを許そう。」

皇帝は簡単な質問のみで魔道士と黒い剣士を受け入れた。

「な、なりませぬ、陛下!そのような邪悪な者を受け入れては。

その者はこの国を滅ぼす災いの種にしかなりませぬぞ。」

傍にいた家臣が慌てて皇帝に訴えかける。

「デュラハンと言ったな。その方、こいつを始末しろ。」

皇帝は冷徹な表情で命令を出す。

「やれ、デュラハン。」

ザムザも黒い剣士に命令する。

ズバッ。

黒い剣士による一振りで家臣は命を失った。

皇帝はそれを満足そうに眺める。

「やはり、陛下は私の思っていた通りの方のようだ。

ならば陛下の為に私が不死の軍を授けましょう。」

「うむ、期待しているぞ。」

このことが兵士たちの間で囁かれるようになる。

『先代から仕えてきた忠義者の家臣を殺すなんて...。』

『邪悪な者を許してはこの国は闇に落ちる。』

『皇帝は人ではない。』

兵士たちは皇帝を畏れ、不審を擁くようになった。

 

「これよりアルテリア連合円卓会議を始める。」

円卓の周りには6人の男が席に着いている。

「今回の議題はヴェロニス帝国への対応についてだが...。」

「我々の国リーカルにはもう既に侵略を許している。今はまだちょっかいを

出してくるだけで本格的に攻めてきていないからどうにかなっているが

このままでは落とされるのは時間の問題だ。早く援軍を出してくれ。」

リーカルの外務大臣イールは国の危機を必死で伝えるように言った。

「それは尤もだ。では帝国に隣接するギアナ国以外の国からは兵を

リーカル国へ送るということでいいかな?」

「そうだな。リーカルが落とされるようなことになれば我らソフェットにも

脅威が迫ることになる。間に合うようすぐに兵を向かわせるように王へ伝えよう。」

「それで様子を見ていくという感じになるか。」

「しかし、もっと手っ取り早い方法はないものか。例えば皇帝を暗殺するとか。」

「馬鹿か、このような公の場でそんなことを言うなぞ恥をしれ。

そのような汚い手段を使えば世界から悪とみなされるぞ。」

「いや、それは例えばの話で本気で言ったのではないのだが...。

いつまでも守りに入っていてはよくないということは皆も理解できるだろう。」

 

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