dark legend   作:mathto

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クラスコが援軍を連れてギアナ国へやってきた。

「ギアナ国王、連合軍のクラスコです。援軍を連れて参りました。」

「レビル将軍め、余計なことを。我が軍を舐めているのか?」

ギアナ国王は不機嫌そうな顔をする。

「いえ、そのようなことはないと思います。帝国の不気味な動きを

考えてのことであって決してギアナが弱いなどということは思っていません。」

「それが余計だと言うのだ。帝国がモンスターと手を組もうが我が軍が

負けるようなことはありえん。」

「モンスター!それは一体...。」

クラスコは驚く。

「なんかゾンビのような敵だったということだが、そんなものは不意を

突いた一回限りしか通用はしないということを見せつけてやろう。

クラスコ君、まぁここでゆっくりとしていきたまえ。

くれぐれも我が軍の邪魔をせぬようにな。はっはっは。」

全く相手にされないクラスコはそこで下がっていった。

「(ゾンビのようなモンスター。恐らくはアンデッド系モンスターか。

そんなものに普通の兵士が勝てるはずがない。ここはレビル将軍に相談を...。

いやそれでは間に合わない。こうなったらフォーン国の聖騎士部隊の応援を

すぐに呼びに行くしかない。急がねば。)」

クラスコは少数の兵を連れてフォーン国へと向かった。

 

「ふぅ~、着いた着いた。」

ジルたち3人はランドール城の前までやってきていた。

「さぁ、さっそく会いに行きましょう。」

マルクは嬉しそうにしていた。

笑顔で城の中へ通してくれる兵士とすれ違いながら3人は王の間へと進む。

赤絨毯の敷かれた王の間の先には2人が椅子に座っていた。

ハンス王とドレスを着た女の子だった。

「あっ!ジルたちじゃないか。久しぶりじゃないか。会えて嬉しいぞ。」

「王様、隣に座っているのはもしかして...。」

ジルは驚きの声をあげる。

「ああ、私の妃のミウだ。」

ハンスは少し顔を赤らめて言った。

「いつかはありがとうございました。おかげで私たちまだ若いですが

一緒にいることになりました。」

ミウは眩い笑顔で礼を言う。

「それはよかったですね。」

「2人とも幸せそうでいいわね。」

マルクとメアリーはハンスとミウの2人を微笑ましく見ていた。

 

 

 

「ところで何しにここへ?もしかして遊びに来てくれたのか?」

ハンスはふと問いかける。

「まぁ、そんなとこですね。俺たち今、特に目的もなくって

久しぶりにハンス王に会いたいと思って来たんですよ。」

「そうか、それは嬉しいな。ゆっくりしていってくれよ。

...あっ!そうだ。忘れていた。エトールのレナ王女が

君たちを探していたぞ。」

「え!レナ王女ってあのラクシャーサと戦ったときにいた

お姫様?」

「そうだ。何でも頼みたいことがあるとかでこの前会った時に

言われたのだ。」

「そうですか。...何だろう、頼みって!?」

「さぁ、それは私には分からないが折り入ったことらしいぞ。」

「分かりました。すぐ行ってみますよ。」

「うん、そうしてくれ。」

ジルたちはハンスに別れを告げてエトールへと向かった。

 

「く、間に合うのか?」

馬を飛ばすクラスコは数名の部下を連れながら焦っていた。

「もしこの判断が間違っていたら連合軍は一気に崩れる可能性も...くっ。」

クラスコの顔が曇る。

ブンッ。

ヒヒーン。

突然現れた光に馬は驚き足を止めた。

その光から現れたのはエウドラだった。

「お急ぎのようだな。」

エウドラは口元に笑みを浮かべて話しかける。

「ああ、悪いが今はお前に構っている暇はないんだ。通してもらうぞ。」

「連合軍と帝国の戦争は互角に近い形で消耗していくかと思っていたが、

随分やられているみたいだな。俺がついたストナ王国が漁夫の利を得ようと

思っていたが的が外れそうだ。」

エウドラは溜息をついて語った。

「エウドラ、何が言いたい?」

クラスコは苛立ちながら尋ねる。

「少し手伝いをしてやろうと思ってな。帝国側に付いてお前らとやり合うって

手もあるんだが、あまりおもしろくないし帝国はいまいち信用できないからな。

俺の魔法を使えば一瞬でフォーン国までいけるぞ。」

「(これは罠ではないのか?しかし、こいつなら俺たちを倒すのは小細工を

使わずともわけはない。ここは...。)

よし分かった。お前の手助けを受けよう。」

「そうそう、人間素直が一番だ。ではいくぞ。」

ブオーン。

エウドラ、クラスコとその部下は光に包まれ姿を消した。

 

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