dark legend   作:mathto

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「そうだな。ここはパティの言うとおりに探しながら考えるか。

ただ2手に分かれて探した方がいいよな。」

ジルが提案するとみんなは頷いた。

「じゃあ、俺はメアリーとマルクはパティとでいいか?」

3人ともジルの意見に従い、2手に分かれてポチを探すことにした。

「そしたら、日暮れ時にまたここに集合な。」

「はい、分かりました。」

「うん。がんばって探してくるね。」

ジルとメアリーはマルク、パティと一旦別れた。

 

「う~ん、いないわねぇ。」

ジルとメアリーは歩きながら周りを見回していく。

「まぁ、すぐに見つかるなんて期待は持たずに根気よく探してく

しかないんじゃないか?」

「いいの?本当ならすぐにでも皇帝を倒しに行きたいところでしょ?」

「それはそうだけどさ。このままじゃ無理だと分かってるんだし、

今焦ってもしょうがないだろう?」

「確かにね。でも、ジル変わったわね。」

「な、何がだよ。」

「ちょっと大人になったって感じ。」

「急に何言ってんだ。恥ずかしいだろ。」

微笑ましく言うメアリーにジルは動揺した。

「さぁ、がんばって探しましょうね。」

「あぁ、分かってるよ。」

 

一方、マルクとパティは。

「見つかんないねぇ。」

「飼い犬がそう遠くには行ったりはしないと思うんですけどね。」

「ねぇ、マルク。」

「何ですか?」

「ジルとメアリーってやっぱり恋人の関係なの?」

マルクは突然の質問に顔を赤くして取り乱す。

「ど、どうして急に!?」

「いいでしょ、2人ともいないんだしさぁ。」

パティは興味深々でマルクの顔を覗き込む。

マルクはコホンと軽く咳き込むと落ち着きを取り戻して質問に答えようとする。

「う~ん、どうでしょうか?あまりはっきりとはしないんですが、

そういう関係だと私は思いますよ。メアリーは珠にそういう部分を

見せるのにジルは今ひとつはっきりしないというか興味がなさそうと

いうか、そんな感じです。」

「ふ~ん、そうなんだ。で、マルクは?好きな人とかいないの?」

パティはおもしろがって尋ねるとマルクはさっき以上に顔を赤くして

体の体温が上がっているのが見て取れる程だった。

「パティ、からかってるんですか!...もう。」

「その顔はいないんだ。私が彼女になってあげようか?」

「早く探しますよ。」

にんまりするパティの問いにマルクは顔を真っ赤にして無視した。

「マルク、おもしろいね。」

「パティ!」

マルクは大きな声で注意するように名前を呼ぶ。

「は~い。さてポチはどこかな?」

パティは全く懲りた様子はなく楽しそうにしていた。

 

 

 

ポチを探すマルクとパティ。

「あっ!いた!!」

パティは突然大声を出して、前方を指差す。

そこには白い犬が一匹歩いていた。

「やりましたね、パティ!」

マルクもパティと同様にテンションが上がる。

2人はすぐにその犬に近づき捕まえる。

「やったー!」

パティは白い犬を抱きながら大喜びをする。

「あれ?ちょっと待ってください。」

「どうしたの、マルク?」

「この犬、目印の緑の首輪をしていませんね。」

「本当だ。もしかしてどっかいっちゃったのかな。」

「う~ん、ポチではない可能性がありますね。とりあえず、

依頼主のところまで連れて行ってみましょうか。」

「うん、そうだね。」

2人は依頼主の少年トムの家へやってきた。

コンコン。

マルクがドアをノックするとトムが出てきた。

「どうしたの?...あっ、ポチが見つかったんだね。」

トムは嬉しそうな表情を見せた。

「この犬なんですが...。」

マルクは捕まえた白い犬を確かめさせるように見せた。

「違うよ。これはポチじゃない。」

トムは落胆して言った。

「そう、違ってたんだ。ごめんね。」

パティは申し訳なさそうにトムに謝罪する。

「そしたら、また探してきますね。」

マルクは落ち込むトムとパティの様子を察してすぐに外へ出た。

白い犬を放して、パティに声をかける。

「さぁ、今度こそ見つけますよ。」

「ありがとう、マルク。」

元気付けようとするマルクの気持ちを理解してパティを礼を言う。

 

「こう手掛かりがないとやりがいもないよな。」

「ちょっとだれてくるわね。」

ジルとメアリーは探す足が重くなっていた。

「一度違う方法を考えた方がいいかな。」

「う~ん、そうねぇ...。ん?」

メアリーはあるものに気づいた。

「どうした?」

「あ、あれ...。」

メアリーが指差す先にいたのは中年男の露天商だった。

「おっ!白い犬じゃん。」

ジルは露天商の横に繋がれている白い犬を見て少し元気が出た。

「でもあれが探している犬とは限らないわよね。」

「どれどれ...。」

ジルはその白い犬に近づく。

「あっ!!緑色の首輪!!!間違いない、これが探してたポチだ!」

ジルは周りに響くほどの大声で言った。

「やったわね。」

後ろに立つメアリーも喜びの表情をする。

「何なんだよ、一体。うるせえな。」

怪訝そうにする露天商の男に向かってジルは怪しい笑みを浮かべる。

 

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