dark legend   作:mathto

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花屋にて、

「よお、お嬢ちゃん。お兄ちゃん、お金落として

困ってるんだよ。なぁ、ちょっと貸してくれよ。

あるんだろ?店の中に。」

「え、そんなぁ。あの、その...」

チンピラマルクが、一人で店番をしていたミウに絡んでいた。

ミウは怖くてどうしたらいいのか分からず泣きそうに

なっていた。

そこにハンス王が近づいてきた。

「こら、その子をいじめるとこの私が許さないぞっ!」

ハンス王は声を張り上げた。

「なんだ、てめぇ。関係ねぇだろ。引っ込んでろ。」

そう言ってチンピラマルクはハンス王に殴りかかる。

「わぁ!」

びっくりしたハンス王は手を前に出し身を守るようにして

目をつぶった。

ドン!

チンピラマルクはハンス王の手によって弾かれたかのように

後ろに倒れた。

「くそぉ、やりやがったな。覚えてろよ。」

そう言って、チンピラマルクは逃げるように立ち去った。

「あ、えーと、大丈夫か?」

「ありがとう、助けてくれて。」

ハンス王は恥ずかしがりながらもミウに話し掛けた。

「こ、こんなときでなんなんだけど、その、

君をデートに誘ってもいいかな?」

「うん。」

ミウは顔を赤らめながら答えた。

「あの、ママがもうすぐ帰ってくるから、

ちょっとだけ待っててね。」

ミウは一言付け加えた。その言葉通りミウの母

はどこからか帰ってきた。

「ママ、これから、その、デートなんだけど...いいかな?」

ミウは恥ずかしそうに言った。

「そう、じゃあ店はいいからいってらっしゃい。」

ミウの母は笑顔で送り出した。

 

 

 

ハンス王とミウはいっしょに歩き出した。

「ねぇ、どこに行くの?」

ミウは尋ねた。

「フォンダル公園に行こうと思うんだ。」

「すてきね。」

そうこう言いながら歩いているうちに公園に着いた。

「あそこのベンチ空いてるから座ろうか。」

ハンス王は持っていたハンカチをベンチに敷いて、

そこへミウを先に座らせた。

「ありがとう。」

ミウはハンス王の心配りにお礼を言った。

「そういえばまだ名前を言ってなかったな。

私はハンスだ。誰に聞いたのだったかな?

確かミウだったかな。」

「うん。」

「ミウは花が好きなのか?」

「うん。ハンスも?」

「ああ、もちろんだ。花はいいな。

きれいな花を見ていると気持ちが豊かになるよ。」

「フフ。私も花を見ていると幸せな気分になるの。」

ミウはハンスが同じ様に花が好きなのを

嬉しく思い少し笑った。

 

2人の様子を草陰から見守るジルとマルク。

「順調だな、ハンス王。」

「そうですね。」

「それにしてもマルクの不良っぷりはなかなかよかったぞ。」

「やめてくださいよ。自分の中じゃもう一杯一杯だったんですから。」

「ハハハ。そいつは悪かった。

おっと静かにしないと気づかれてしまう。

さて、これからどうなるかな?」

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