dark legend   作:mathto

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大会当日。

会場となる広場には参加するプレイヤー(デュエリスト)たちの人だかりが出来ていた。

そこへグレン=ノワールが現れる。

「デュエリストの諸君。よく集まってくれた。この大会で最後まで勝ち残った者は

チャンピオンである俺と戦う。見事俺に勝つことが出来たら世界最強のデュエリストの

称号と賞金を得ることになる。意地とプライドを掛けて全力で戦いあってくれることを

望む。では皆の健闘を祈る。」

グレンはそう告げるとその場を後にした。

「ぅうぉぉぉぉおお!!」

デュエリストのほとんどが大会の始まりに興奮をして声を上げた。

グレンの後に一人のスーツ姿の男性がみんなの前に立った。

「私は大会の実行委員会を代表して大会ルールを説明します。」

皆の注目が再び集まる。

「大会はトーナメント方式で行います。参加登録された方をランダムに対戦を組み、

デュエルで最終的に勝ち上がった方を優勝とします。よろしいですか?」

実行委員会の説明に誰も文句を言うものはいなかった。

「よろしければ、トーナメント表を張りだします。ご確認ください。」

他の実行委員が大きなトーナメント表を張った板をみんなの前に運んできた。

「おぉ、いよいよだな。」

ジルはトーナメント表を見て、気持ちが盛り上がっていた。

自分の名前と対戦相手のところを探す。

「ええと。...、これだな。」

そこには『ジル』の名前と『ダバン』という名前が並んで書かれていた。

「俺の対戦相手は『ダバン』って奴か。どんな奴かな?」

そこへ一人の男が近づいてくる。大柄で堂々とした態度でジルの前に立つ。

「お前が俺の対戦相手のジルか。負けて恥ずかしい思いをするからさっさと

逃げた方が身のためだぞ。」

ダバンはジルを見下したように言う。

「へぇ、どんな奴かと思えばよくいる雑魚キャラみたいなやつだな。」

「な、なんだと。」

負けずに言ったジルの挑発の言葉にダバンは顔を真っ赤にしていた。

「ジ、ジル。それは言い過ぎでは...。」

マルクはあたふたとしてジルを止めに入ろうとする。

「おい、ジルと言ったな。今すぐデュエルだ!!けちょんけちょんにして

俺を侮辱したことを後悔させてやるぞ。」

ダバンに促されジルはデュエルの席に着く。

 

 

 

ジルとダバンは互いにカードの束『デッキ』を場に置き、そこから5枚のカードを

引き、手札とする。

「よし。俺からいくぞ!」

ダバンは手札からカードを1枚手にし場に出す。

「俺は『ビッグベア』ST700、DF500を攻撃表示だ。さぁ、お前のターンだ。」

ジルも手札から1枚カードを場に出す。

「俺は『重装歩兵』ST550、DF800を守備表示だ。」

「おいおい、いきなり守りに入るってどうしたんだよ。

さっきの威勢はどこいったんだ?」

ダバンはバカにしたように言った。

「焦るなよ。まだ始まったばかりだぞ。」

「ふん。すぐに終わらせてがっかりさせてやるぞ。」

落ち着いているジルに対し、ダバンは血気盛んにつっかかる。

「俺のターン。」

ダバンは山札から1枚カードを引く。

「ふふん。これなら。」

ダバンはカードを1枚場に出す。

「『ビッグベア』2体目だ。さらに魔法カードを1枚場に出す。」

「魔法カード!?」

「そうだ。『波状攻撃』。このカードは同じクリーチャーが2体以上いるとき、

その攻撃力の1.5倍で攻撃が出来る。つまり、『ビッグベア』のST700の1.5倍の

ST1050で『重装歩兵』を攻撃、撃破。」

「く。」

ジルは『重装歩兵』のカードを場から取り除く。

「ねぇ、これジル、ピンチよねぇ。」

デュエルをじっと見つめるメアリーがマルクに話しかける。

「そうですね。次に『ビッグベア』の攻撃を防げるカードを引けなかったら

負けてしまいますよ。」

マルクは心配そうにジルを見ていた。

「(次に引くカードによって負けるかふんばれるかが決まる。)

俺のターン。ドロー。」

ジルは焦りを感じながらカードを1枚引く。

そのカードを確認するとジルの目に力が入る。

「俺のカードは『暗黒騎士セシル』ST1200、DF1000だ。」

「な、なにぃ!!そんなレアカードを持っていたのか。」

「当然、『ビッグベア』を攻撃、撃破。さらにプレイヤーに500の

ダメージを与える。」

「お、俺のターン。」

ダバンはカードを1枚引く。

「俺はカードを1枚場に伏せる。そして『ビッグベア』を守備表示に

してターンエンドだ。」

ジルもまたカードを1枚引く。

「(ダバンが伏せたカード。何かの魔法カードだろうが...。)」

「(ふん。伏せカード1枚でビビっているのか?ならこっちの

思うツボだぜ。)」

「俺は『特攻兵士』ST600、DF100を攻撃表示。さらに1枚カードを伏せる。

そして、『暗黒騎士セシル』で『ビッグベア』を攻撃。」

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