dark legend   作:mathto

251 / 279
504,505

「いよいよだな。」

決勝の相手の名前を見る。

「えぇと、相手はレンって名前か。」

トーナメント表を見るジルたちの傍で話し声が聞こえてくる。

「やっぱりレンが残ったか。」

「当然だろうな。」「

「この大会一番の優勝候補だもんな。」

「あの伝説のドラゴン出されたらひとたまりもないもんな。」

等々、レンに対する噂話が後をたたない。

そんな話を横で聞いていたジルたちは、

「なんか相当強い奴っぽいな。」

「これは気を引き締めなければいけませんね。」

「がんばってね。」

「お、おう。頑張ってくるよ。」

ジルは決勝の舞台へと向かう。

決勝の舞台。ジルの前に現れたのは落ち着いた雰囲気のある青年だった。

「どうも、レンです。よろしくお願いします。」

「あ、ど、どうも。」

礼儀正しいレンのあいさつにジルは戸惑う。

「(思っていたのと全然違うかったな。優勝候補なんて言われる奴だから

どんな偉そうな奴かと思えば、こんなおとなしそうなのが来るとは。)」

「では、さっそく始めましょう。」

「そうだな。そちらからどうぞ。」

「では、お言葉に甘えて。僕のターン。」

レンはカードを引く。

「僕は『グレイトワーム』ST800、DF450を召喚。攻撃表示で

ターン終了です。」

「(いきなり強いクリーチャー出してきたな。さすがは優勝候補

というところか。)俺のターン。」

ジルもカードを1枚引く。

「俺は『重装歩兵』ST550、DF800を守備表示。

(ふぅ~、このカードが手札にあってよかった。これでしのげれば

いいが...。)」

「僕のターン。」

レンはカードを引く。

「僕は魔法カード『巨大化』のカードを『グレイトワーム』に使う。

この魔法カードは使用したクリーチャーのST、DFをともに20%上げる

効果がある。『グレイトワーム』はST960、DF540となる。これで

『重装歩兵』を攻撃、撃破。ターン終了。」

「(げ、あっさり倒されてしまった。)俺のターン。」

ジルはカードを引く。

「(お、これなら。)俺は『見習い剣士』ST400、DF300を守備表示。

さらにカードを1枚伏せてターン終了だ。」

「僕のターン。」

レンはカードを引く。

「僕はこのまま『グレイトワーム』で『見習い剣士』を攻撃...。」

「俺はここで伏せカードオープン。そのカードは『落とし穴』。

これで『グレイトワーム』は落とし穴の中に消える。」

「ありや。僕はこれでターン終了だ。」

 

 

 

「(レンの場にはクリーチャーも伏せカードもない。確実にピンチのはず

なのにあの涼しい表情は何だ?)俺のターン。」

ジルはカードを引く。

「ここで一気に決めに行くか。俺は『特攻兵士』ST600、DF100を攻撃表示。

さらに『見習い剣士』を攻撃表示に変更。変更したクリーチャーはそのターンは

攻撃できない。ここは『特攻兵士』のみでプレイヤーに直接攻撃。

レンのLPは残り400になる。俺は1枚カードを伏せてターン終了だ。」

「僕のターン。」

レンはカードを引き、そのカードをじっと見つめる。

「ジル、見せてあげるよ。僕の持つ中で最強のクリーチャーを。」

「何!?」

「それは、『プラチナドラゴン』ST2000、DF1800を召喚。」

「(これ、強すぎるだろ。ダメージ受けたら即負けを意味する

ことになるよな。)」

「『プラチナドラゴン』で「見習い剣士』を攻撃...。」

「俺はここで伏せカードを使う。伏せカードは魔法カード『守備強制』

これで『プラチナドラゴン』を守備表示に変える。」

「おや、残念。ターン終了だ。」」

「(そりゃ、余裕が出るはずだ。こんな強力なクリーチャーを

出せるんだからな。)俺のターン。」

ジルはカードを1枚引く。

「俺は手札から魔法カード『鉄壁の城壁』を発動させる。

このカードは敵からの攻撃を3ターン防ぐことが出来る。

そして、『見習い剣士』、『特攻兵士』をともに守備表示に変更。

ターン終了。」

「僕のターン。」

レンはカードを引く。

「僕はカードを1枚伏せて、『プラチナドラゴン』を攻撃表示に

変更。ターン終了。」

「俺のターン。」

ジルはカードを引いてカードを確認する。

「(うぅん。)俺はこの『暗黒騎士セシル』ST1200、DF1000を

攻撃表示で召喚。(これだけでは『プラチナドラゴン』は倒せない。)

ターン終了。」

「『暗黒騎士セシル』か。なかなか強力なカードを持っているね。

僕はカードを1枚引いてターン終了だ。」

「俺のターン。」

ジルはカードを1枚引く。

「(あのカードを引けなかったら、勝てない。)俺はカードを1枚伏せて

ターン終了。」

「僕のターン。カードを1枚引いてターン終了だ。さぁ、次のターンで

『鉄壁の城壁』の効果が消える。ただの時間稼ぎじゃないということを

見せて欲しいね。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。