dark legend   作:mathto

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街外れにて、ネルフを始めとした五大司祭とキュリオン(ゴア)が

対峙していた。

「おや、これはお揃いでようこそ。」

キュリオンは皮肉交じりにそう言った。

「ようやくご対面というところかの。」

ネルフも負けじと言い放つ。

「ここを死に場所に決めたか?」

「あぁ、お前のな。もはやここで語ることもなかろう。

早速じゃが、いくぞ。」

ここでエルレーンが一歩前へ出る。

そして、掌をキュリオンに向け、魔法の網を放つ。

キュリオンは一瞬にして網にかかった獲物となった。

「エルレーン、何か魔法の名前とかないのか?何も言わずに

あっさり捕まえたんじゃ面白味がないだろう。」

そう言ったのは後ろで見ていたホリックだった。

「何だ。詠唱呪文を必要としないという利点は大きいぞ。

それに何でもかんでも名前をつけてかっこつけても

実が伴わなければ虚しいだけだ。そんなもんは必殺の一撃だけで

十分だろう。」

エルレーンは不満たっぷりに言い返した。

「おい、こんなところで揉めるな。」

ネルフが軽く嗜める。

そんな中、網に捕えられたキュリオンはエルレーンを睨みつけると

その目を一瞬光らせた。

「ぐはっ。」

エルレーンは突然口から血を吐いた。

「いかん!ホリック。」

「はい。」

ホリックはネルフの声に応えエルレーンに手を向ける。

「『スペルオフ』。エルレーンの魔法を解除せよ。」

ホリックが魔法を唱えるとエルレーンが発した網はすっと姿を消した。

「『リトルハリケーン』。」

メンデルはエルレーンの傍に小さな竜巻を発生させ、エルレーンの体を

後方へ飛ばした。エルレーンは起き上がるとダメージは負ったが、

それほど重症には至らなかった。

「なかなかの判断だな。一人仕留められるかと思ったのだが。」

「やはり危険な奴じゃな。今の術は強烈ではあるが、今まで使ってこなかった

ところをみると色々と条件や制約があるのじゃろうな。」

「隠す必要もないから言っておこう。あまり離れたところでは使えない。」

「それなら少し離れて戦えばいいのかな。」

「さぁ、どうだか。」

キュリオンは少しとぼけたように言う。

「次は俺が行かしてもらおうかな。」

そう言って前に出たのは青い服を着た男だった。

「スカラーか。」

 

 

 

「ここのところ出番がなかったし、そろそろいいんじゃないかと思って。」

スカラーはニヤッとする。

「でも、お前の青魔法って使い勝手悪いだろう。」

ホリックがさらっと言った。

「なんてこと言うんだ。強力なモンスターの技等を習得して

使いこなす。青魔導士はとても優秀なクラスなんだぞ。

それを今から証明してやる。」

スカラーは少しむきになってキュリオンと向かい合う。

「というわけでさっそくいかせもらうぞ。」

そう言うと、スカラーはすーっと息を吸いこむ。

「まさか、あれをやる気か?」

ホリックら他の五大司祭はスカラーの動きに警戒する。

「『臭い息』。」

スカラーは緑色の息をキュリオンに向けて大きく吐き出す。

「(これで敵さんに様々な状態異常が表れるはず。相手が戦いにくく

して一気にこちらから攻撃をしかけさせてもらおう。)」

スカラーはキュリオンの様子をじっと観察する。

「おい、スカラー。いきなりそんな技を使うな。俺らにも悪臭の

被害が出るだろう。」

ホリックは鼻を塞ぎながらスカラーに向かって叫ぶ。

「悪い悪い。俺にも考えがあるんだよ。」

スカラーは一旦、後ろを振り向き仲間に謝罪する。

一方のキュリオンは苦しむような様子はなくふぅと一息ついた。

「空気が淀んいるな。まぁ、いいか。」

「効かないのか?」

スカラーは尋ねずにはいられなかった。

「ん?俺にこの種の技は効かない。誰だと思っている?呪術師だぞ。」

キュリオンは余裕の表情で答えた。

「く。ならば、次いくぞ。『大海嘯』。」

スカラーの呪文と共に突然荒波が現れキュリオンを襲う。

攻撃が止んだ後、キュリオンの全身は濡れていたが、ダメージは特に見られない。

「さっきの変な臭いがとれたか。」

「この技はそれなりに強力なダメージを与えてもおかしくないはずだ。」

スカラーは驚きを抑えらえなかった。

「単純に相手はそれほどの強大な敵ということじゃ。」

ネルフは真剣な瞳で話す。

「さて、選手交代といこうかの。」

ネルフがスカラーに下がるよう促す。

「ちょっと待ってくれよ。俺にはまだとっておきの技があるんだぞ。」

「スカラー、それはここで使わなくていい。わしにはすでに詰め方が頭の中にある。」

「ほぉ。」

「キュリオン。お前のその無敵ぶり。ただ単純に防御力や耐性が高いというわけでは

なかろう。おそらくはバリアーのような能力を身につけておるな。」

「そこまで分析されるとは参ったな。ということは対抗措置も?」

「ある。」

「そうか。俺の能力は『エビル』という。内容はお察しの通りだ。」

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