dark legend   作:mathto

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「ではその無敵のバリアー、崩させてもらうぞ。ホリック。」

「はいよ。」

ホリックは両手を体の前にもってくる。

「いくぞ、じいさん。『リフレクト』。」

緑色の光の壁を作りだす。

「よし、『ディザースター』。」

ネルフは光をホリック目掛けて放つ。ホリックの壁はその光を

跳ね返す。それはキュリオンへと向けられる。

「む。」

光はキュリオンの体の表面上にある何かを剥ぎ取った。

「これでお前の『エビル』にほころびが出来たはずじゃ。」

「一度、反射させることでこちらの弾く能力をなくさせたということか。」

「後はお前の地力がどれほどのものかじゃな。」

ネルフは魔法を発動させる為、両手を体の前にもってくる。

「『タキオン』。」

巨大な竜巻が2つキュリオンの傍に発生する。

近くで見ていたメンデルは少し心配そうな表情でネルフを見つめる。

それらはキュリオンを挟むようにぶつかる。

「ぐああぁぁ。」

キュリオンはダメージを受ける。

すぐに2つの竜巻は消え、ネルフは次の魔法の準備をする。

「『メテオ』。」

ネルフが呪文を唱えると空から隕石がキュリオンに向かって降り注ぐ。

「ぐはぁぁぁっっ。」

キュリオンは体が燃やされ苦悶の表情を露わにする。

「普通の人間ならどちらも即死の極大呪文なのじゃが...。特に『メテオ』は

跡形もなく焼き消す程のもの。それを耐えるとは底知れぬ恐ろしさじゃな。」

「はぁはぁはぁ。」

さすがのキュリオンもダメージが大きく息を切らしていた。

「皆の者、今じゃ。」

ネルフの掛け声と共に五大司祭の残り4人は動き出した。

そして、ネルフを含めた5人はちょうどキュリオンを囲み五角形に

なるように立った。

「よし、『ナハト』。」

ネルフが魔法を唱えると、5人全員が魔力を放出し光りだす。

そして地面に魔法陣が浮かび上がり、五芒星が描かれる。

「キュリオン、この世から永遠に消滅せよ。」

キュリオンの身体が5人の魔力により地面へと押さえつけられる。

「ぐ、ぐぬぅぅ。」

キュリオンは必死で耐えようとする。

「みんな、がんばれ。ここが踏ん張りどころじゃ。」

五大司祭は力を振り絞るように魔力を放出し続ける。

「こ、この程度でやられ、るか。」

キュリオンはネルフを睨みつけ目を光らせる。

「ぐ。」

ネルフが苦しみ出そうとしたとき、

「これはいけない。『ウインドカッター』。」

メンデルはすぐに動きを察知し、キュリオンに向け、風の刃を放つ。

 

 

 

風の刃はキュリオンの左目を掠め、傷を負わせる。

「くっ。」

軽傷ではあったが、これでネルフにかかりかけた術は解けた。

「魔力全開じゃ。」

ネルフの掛け声に応えるように5人全員が一気に持てる力を放出した。

「ぐあぁぁぁあ!!」

キュリオンは断末魔を上げながら、叩き潰されるようにしてその姿を消した。

その瞬間、五大司祭は一気に疲れが出て全員その場に座りこんだ。

「はぁ、疲れたな。」

「全くだ。」

ホリックとスカラーが笑顔で言う。

「5人で戦って正解だったな。」

エルレーンも微笑を浮かべる。

「我々の荷が少し軽くなりましたね。ネルフ司祭。」

ネルフに話しかけたメンデルは異変に気付く。

「ネルフ司祭、どうしたんですか?」

ネルフは目を閉じたまま反応しなかった。

メンデルはネルフをゆする。

ネルフは目は開かず横に倒れてしまった。

「死んでいる...。」

メンデルは確信した。

「何だって!!」

他の3人も驚き、駆け寄る。

「そんなバカな。敵からそれほどダメージは受けていなかったはずだ。」

「やはり、大技を連発したのが体に大きな負担を強いたのでしょう。

高齢であれだけのことをするのは相当きつかったはずです。」

「それはそうかもしれないが、こんな急に...。」

ホリックは言葉を失う。

「こんなところで落ちこんでいてもしょうがないだろう。

俺たちは魔道連盟をこれから立て直さなければいけないのだから。」

「そうですね。エルレーンの言う通りです。所属する魔導士たちを

我々は守らなければならない使命があります。これから4人で

がんばりましょう。」

「ああ。ネルフのじいさんは盛大に弔ってやろうぜ。そこから

新しい魔道連盟をスタートさせるんだ。」

4人は表情にやる気を漲らせ、決意を新たにした。

 

 

ゼムルと別れたエウドラはカフィールの様子を見に来ていた。

そこには横たわるカフィールの姿があった。

「おい、どうしたんだ?」

エウドラはすぐに駆け寄る。

「しっかりしろ。俺はエリクサーを持っている。さぁ、飲め。」

エウドラは持っていたエリクサーをカフィールに何とか飲ませる。

「うぅ...。」

カフィールは目を覚ます。

「よかった。心配したぞ。」

「あぁ。お前が助けてくれたのか、ありがとう。」

エウドラが持つエリクサーの瓶を見て礼を言う。

「余程の相手だったようだな。お前をここまで追い詰めるとは。」

話しかけるエウドラに対し、カフィールは疲れた表情を見せる。

「おい、まさかエリクサーで全快してないなんてことはないよな?」

エウドラはカフィールの顔色を見て問う。

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