響だよ(中身別人)、その戦いぶり(近接が主)から不死鳥(捨てられた小鳥レベル)の通り名もあるよ   作:ヴェルヌイ

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その名は信頼!響の新たなステップ
艦娘との再開


「ふぅ、とりあえずここは何処だ?何かの施設って事は分かるが………………」

 

俺一人しかいないので独り言がこぼれる。しかし一人しかいないというのやらどうやら気のせいだったようで………

 

「あっ!どうやら目覚めたようですね!」

 

「っ!?いたの!?」

 

「酷い!?」

 

響の真横にはピンク髪の少女と眼鏡をかけた少女が。どうやら俺は二人もいたのに全く気付かなかったようだ。

 

「す、すまない。どうやら目覚めた安心感で周りが見えてなかったみたいだ。」

 

「むすぅ…………まぁいいです。具合はどうですか?」

 

「具合………………」

 

身体の具合を聞かれ、身体をぺたぺた触って確かめてみるが特に異常はない。

 

「あぁ、特に異常はないな。」

 

「ほんとですか?記憶の欠如や幻肢痛などは?」

 

「記憶の欠如…………………そうだな、特にはない。今まで事全てを思い出せるぞ。」

 

「そうですか…………………大淀、この子どうする?」

 

「そうね………………まずは提督に報告してからこの子の処遇を決めてもらいましょう。」

 

「やっぱりそうなるか。っていう事だから少しここで待っててね。多分話を聞きに来る艦娘が沢山来ると思うけど。」

 

「は?え?」

 

「それじゃあね。…………………………………………」ハーイミナサン、ロクニンズツデスヨー

 

外で明石の声がそう聞こえると、恐らく病室の扉がガラガラと開き6人の艦娘が入ってきた。

 

「あっ!起きてる!」

 

「体調に異常はない?」

 

入ってきたのは画面の外で見て、この世界でも見たことのある姿だった。入ってきた順から睦月、吹雪、長門、大和、赤城、加賀だった。

 

「む、錚々(そうそう)たる面々だな。こんなしがない駆逐艦にこんな有名な艦は勿体なくないかい?」

 

自傷気味に相手の事も褒めておく。こうすると褒めの効果が上がるか気まずくなる。

 

「ふふ、お前は自分の事をそう言うがお前はこの面々でも苦戦するほど強かった。そんしがないとか言うな。」

 

「そんな事ないさ。私は確かに強かった。でもそれは『あの』姿でだけで私自身は重巡を運良く倒せるかどうかのただの駆逐艦さ。」

 

「…………………………………………そうか。本人が言うならそうなのだろう。だが駆逐艦が重巡洋艦を倒せるならば十分に実力はあるぞ。少なくともうちに重巡洋艦を倒せる駆逐艦はいない。」

 

「重巡を…倒せない?」

 

俺は一瞬本気で首を傾げてしまったが、自分の戦闘法と他の艦娘は違うと言うことを思い出す。こちらは艦としてのパワーと遠心力などを使って敵に直接攻撃を加える分スピードや威力もそれに従う。

しかし砲だと威力はある程度制限される。そりゃクリティカルや弾着観測射撃などによってダメージが変わる。まぁこの世界にあるのかどうか分からないけど。

 

でも弾は一度撃てば後はコントロールできない。でも近接的な攻撃ならすぐに引っ込めたり別の攻撃に変える事ができる。本人に力があれば相手にはダメージが入るのが近接戦闘の強みだ。敵との距離も近いから命中率も段違いである。

 

しかしもちろん欠点もある。それはこちらの攻撃も当たる分、相手の攻撃も被弾しやすくなるのだ。例えばこちらの攻撃が一撃入れば相手の攻撃は必ずと言っていいほど命中する。ガードなりなんなりすればダメージは抑えられるが。

 

「す、すまない。今まで艦娘の戦闘を殆ど見たことがないから普通の艦娘の戦闘力が分からないんだ。」

 

「いや、驚かれるのも無理はない。噂によればお前は欧州棲姫を一人で足止めした上に逃げ切り、ボロボロの状態でも一人で追っ手の戦艦を2体も倒したそうじゃないか。そんな武勲艦からすれば重巡なぞ取るに足らんのだろう?」

 

「い、いや別にそう言う訳じゃ…………」

 

俺が違うと否定しようとした瞬間、長門は何かを思い付いたかのように眼を光らせる。

 

「そうだ、今からここにいる私たちと戦ってくれないだろうか?お前の強さがどれ程かというのをこの身で体験したいのだ。」

 

「は、はぁ?」

 

「お前程の強者と戦えば私達も何か掴めると思うのだ。どうか頼まれてはくれないだろうか?」

 

正直俺と戦っても6対1じゃ何もできない。そもそも相手は戦艦2隻に空母が2隻、駆逐2隻という普通では勝てるはずのない編成だ。どうやって俺に戦えと言うのだ。

 

「むむむむむむ……………………なら2つ条件がある。」

 

「できる限りで聞こう。」

 

「まずはなるべく高威力の四連装魚雷を貸してくれないか?流石に6対1では厳しい。」

 

「それなら余っている61cm四連装(酸素)魚雷を貸そう。これでいいのなら。」

 

「あぁこれでいい。もうひとつの条件だけど…………………………………ここに暁型はいるかな?」

 

「え?あ、あぁいるぞ。ちなみに言うと響もいる。」

 

「そう。ならその暁型の子達から艤装にあるアンカーを借りてきてくれないか?その様子だと私が使ってた武器が何かも知っているだろう?」

 

「アンカー……………………錨か。二本でいいな?」

 

長門の問いに首を縦に振る。

 

「では一時間後に演習場まで来てくれ。錨は用意させておく。ではな。」

 

そう言い残して長門は退出していった。

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