響だよ(中身別人)、その戦いぶり(近接が主)から不死鳥(捨てられた小鳥レベル)の通り名もあるよ   作:ヴェルヌイ

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タイトルで察せ


神よ、私の眼前で頂上戦争みたいなのが起こってるけど私は死なないよね?…………あっ

「うあああっ!!熱い!痛い!ッッッーーーーー!!」

 

タ級に撃たれた後、俺は急激に感覚が鋭敏になりものすごい痛みと熱さが全身を駆け巡った。

服はボロボロ、身体中は傷だらけだ。これが俗に言う大破寸前なのだろう。

 

全身が痛くて悲鳴を挙げるが、残念な事に脳はその情報はきちんと受け取り至極冷静であった。

 

「キャハハハハ!イイワヨォ、ソノカオガミタカッタノヨォ!」

 

後ろから声が聞こえてくる。この声は間違いない。一度対峙したから分かるんだ。

 

「欧州……棲姫…………なぜここに…………」

 

「アナタ、ケイカイシンガナイノネェ?コンナワカリヤスイバショデネルナンテ…………オカゲデカンタンニサクテキデバショガワレタワ。」

 

そうか、確かにこんな場所で寝るのは多少…………いや、だいぶ不用心だったな。

それにしてもこれが第2の人生の最期か……………案外呆気なかったな。いや、姫級と戦って戦艦級を3体も倒したんだから武勲艦かもしれないな。見てるのは深海棲艦だけだけど。

 

悲しい事にこんな命の危機でも脳内は冷静だった。もう諦めているのかもしれない。

 

「……………ほら、殺せばいいじゃないか。こんなちっぽけな駆逐艦相手に30隻も引き連れてないでさ。」

 

「アラ?コレモワタシナリノケイイナノダケド…………マァイイワ、ワタシナリノケイイッテノヲミセテアゲル」

 

欧州棲姫は俺の首をガッシリと片手で掴み、ゆっくりと持ち上げる。

 

「うぐっ……………これで死ぬのか…………」

 

「ソウヨ、アナタハシズムノ。ソシテフカククライカイテイヘトシズンデイクノヨ。」

 

「…………ははっ……早い死だったなぁ…………」

 

涙は出なかった。それどころか冷や汗も脂汗さえも一切出てこない。きっと恐怖か痛みで脳がショートしたんだろう。

 

欧州棲姫はゆっくりと俺の腹に砲塔を当てる。このまま欧州棲姫が撃とうと思えば俺はいつでも死ぬという事だ。

体と脳、どちらも諦めてしまったのか、ピクリとも動かない。抵抗しようにも自分の体が動かないし、抵抗したところでもっと酷い死に方をするのは目に見えている。

 

「サヨナラ…………………ハジメテワタシニキズヲツケタユウモウナクチクカン。」

 

欧州棲姫がそう言うと再度全身を爆炎が包む。今度はタ級の比ではなく、まるで地獄の業火のようだった。

その後襲ってくる強烈な痛み、だが声も出ない。

 

海面に着水すると、俺の体は海に浮くこともなくそのまま暗い暗い水底へと沈んでいった。

混濁する意識と視界の中見えたものは沢山の棒状の何かと爆発する深海棲艦達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「胸騒ぎがする…………なんだ、この嫌な予感は。」

 

「不吉な事言わないぴょん!」

 

「すまん……………………そろそろ見えてきそうなんだが…………」

 

長門を旗艦とした一時的で異常な連合艦隊は高速で以前欧州棲姫と戦闘した場所からちょうど東南東へと向かっていた。今のところは何も見つけられていないが…………

 

「偵察機より入電!『コノママトウナントウニテ、シンカイセイカンオヨソ30タイ、オヨビオウシュウセイキトヒトリノカンムスガコウセンチュウ』との事です!」

 

赤城さんが大きな声を上げる。それはどう考えても超えられない戦力と力の差だった。欧州棲姫1人でさえ太刀打ちできないのに深海棲艦が30体だと?勝てるわけがない。

 

…………………だが、それで行かないという理由にはならない。すぐそこで仲間が苦しんでいるのだ。助けに行かない理由がない。

 

「ふっ、全員!全速力だ!例の艦娘の前に深海棲艦を殲滅せよ!魚雷は発射するな!例の艦娘にあたりでもすれば一大事だ!行くぞッ!!」

 

長門さんが私たちを鼓舞する。体の奥から力が湧いてきた。

数分ほど進むと黒い点が見え始める。あそこに命の恩人がいるという訳か。

 

「砲撃が当たる距離まで一気に進んで、一気に殲滅だ!欧州棲姫は後回しにしろ!」

 

長門さんがあまり的確とは言えない指示を出す。だがそれでいい。

 

「行くぞ卯月!奴らを撃滅するぞ!…………卯月?」

 

卯月からの返事がない。不思議に思い振り返ると、卯月は真っ青な顔をしながら深海棲艦の群れより少し右側を指差した。

 

「あそこ…………あれって…………」

 

卯月が指差した方を見る。そこには…………

 

「……………!?長門さん!あれを!」

 

「む?………なっ!?」

 

他の艦娘もざわざわと騒ぎ始めるが、ほとんどが驚愕だ。

そこにあったのは…………

 

 

「遅かったか…………」

 

「くそっ!」

 

力なく海中に沈んでいく1人の艦娘の姿だった。

 

 

 

 

 

 

その後は覚えていない。気付けば辺りには傷だらけの味方たちがいて、深海棲艦の姿は見られなかった。多分沈んでいったんだと直感で分かった。

 

帰り道はまるでお通夜のようだった。みんな悲しみの表情で鎮守府に帰還した。

 

……………………すまない、恩人よ…………

 




響、轟沈!さて、どうなると思います?
欧州棲姫は本当に響に敬意を持っています。例えるならちょっと違いますがジョナサンとDIOですかね?

一度間違えて未完成品を投稿しちゃいました。もう直しましたけど。

感想とかよろしくです〜
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