あべこべ世界の配信者   作:ヴぃーたー

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1話 初配信

朝、気が付くと男女の価値観が逆転していた。

ニュース番組では女が男を襲う事件を取り扱っており男子キャスターが人気を集めていた。

 

 

自分はオタクであり、SSも嗜んでいたため直ぐに状況を把握した。

ここはあべこべ世界だと!

これは選択肢は選り取り見取りじゃないか!

残念なのは自分は一人暮らしで絶賛ニート中。

学校などでの出会いがないじゃないか!

幸い親からの仕送りはあり自由に行動できる。

ここは小説にならってビッチムーブからの逆レイプなど狙うか…?

街に繰り出せばナンパの一つや二つされるだろう。

男は度胸、やってやるぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

駄目でした。

ナンパはされたさ…しかしニートにビッチムーブなんて繰り出せるわけねぇよなぁ!

逃げ帰ってきた俺は悩み別の行動に移す事にした。

配信者になろう と

直接対面しなければいけるはずだと。

 

 

 

 

PCの前に座り、配信の準備を進める。

いくら男といっても初配信では人は集まらないだろう。

故に一人でも場を持たせられることの出来るゲーム配信を選んだ。

さぁここが勝負の時、俺は震える手で配信開始のボタンをクリックした。

 

 

 

「はじめまして!コウと言います!初配信ですがよろしくお願いします!」

 

視聴者は10名程度、きっと大人気ゲームを配信するということで集まったのだろう。

プレイするゲームはデッドバイバイ、生存者4名、殺人鬼1名に分かれての鬼ごっこのようなものだ。

 

『初見』 『男性ですか?』 

 

 

「早速、コメントありがとうございます!初見さんいらっしゃい!男性ですよ。

よろしくお願いしますね。

このゲーム、初めてプレイするのでアドバイスなどくれると助かります!」

 

『男性配信者って珍しいね』 『顔出ししてー』 『生存者で悲鳴期待』 『アドバイス任せて』『大和男児って感じだね』

 

大和男児は大和撫子のようなものだ。

 

「コメントありがとう!性別は男ですよ。顔出しはしないです。アドバイス有難うございます。早速プレイしていきますね。生存者でプレイしていきますよ。」

 

早速マッチングを開始し、ゲームが始まる。

生存者は発電機を直し脱出を目指し、殺人鬼は文字道理、こちらを殺せば勝利だ。

ゲームはあまりやったことないけどどうなるか…

 

 

 

「うおおおおおおおおおお、誰か助けて!死んじゃう!死んじゃう!」

 

『草』 『この悲鳴は男だわ』 『ガチ悲鳴で草』 『鼓膜破れた』

 

 

今、ゲーム内で殺人鬼に追い回されてるけどガチで怖ええよ!後ろからチェーンソーの音がブーンブーンと鳴ってる!

 

 

「いつまで経っても、追いかけてくるんだけど!味方助けてくれよぉ!!頼むから!お願いだから!てか味方どこなんだよぉ!!」

 

『ぐるぐる回ってたら逃げれるわけないんだよなぁ』 『味方が助けてくれるゲームじゃないゾ』 『道中にある板倒して距離とってから隠れるといいよ』 

『味方頼りだして草』

 

 

「板ってどこにあるんだよぉ!あっ…あぁぁ」

 

板を探して走りまわっていたところ、チェーンソーに切られてやられてしまった…難しいし板探すのなんて無理なんだけど!

 

 

『あっエッロ』 『リピートしなきゃ』 『子宮が疼く』 『早速死んでて草』『まだチャンスあるから』『味方が助けてくれるの信じろ』

 

ゲーム内のキャラが貼り付けにされ苦しんでいるがどうやらまだチャンスはあるらしい。

てかエッロって…意識してないのにこういうの言われると男でも恥ずかしいな…

 

「張り付けにされてもまだチャンスがあるんですね。アドバイスありがとうー味方は助けに来てくれるかな…」

 

来ませんでした。 ずっと近くに殺人鬼いたからね仕方ないね。

分かってはいたけど早速無残な結果に…

 

「あぁ…死んでしまいました。初配信という事もあり疲れてしまったので今日はここまでにします。また見に来てくれると嬉しいです。それじゃあさようなら!」  

 

『もう終わりか…』 『いかないで』 『初配信で疲れたいうてるししゃーない』 『面白かったよ!』 『またホラーやって悲鳴聞かせて』

 

配信終了ボタンをクリックし、一息つく。短時間の放送だったのに非常に疲れた。画面越しでもここまでダメージが来るとは…!

しかし、人から反応もらえるのは嬉しかったなぁ、今後も続けていこう!

そしてコミュ症克服したら街に今度こそ繰り出すんだ…

 

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