あべこべ世界の配信者   作:ヴぃーたー

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3話 コラボ

初配信から2週間が経ち、視聴者数が激増した。

このあべこべ世界では男性配信者は珍しく、そこに掲示板などで話題にされたことが原因のようだ。

俺も6回ほど配信を行い、ゲーム配信者としては多少の知名度を得た。

ゲームの腕がからっきしなのが悲しいけどね…

 

そして、視聴者の意見をフィードバックするべくメールアドレスも作り公開した。

エゴサは下ネタが激しく、流石の俺でもSAN値削られちまう…

男性というだけで、ゲームの腕がからっきしなのも指摘されると悲しいし…

 

ある程度の知名度を得たのにオフ会はまだなのは、きっかけがなかったからだ。

決して勇気が出なかった訳じゃない。

 

メールを確認していくと、

 

『貴方の事が好きなんです!会いませんか?』

 

『最新の配信機材買ってあげるから、一度会ってみない?』

 

『いつも配信楽しく見させてもらってます。貴方の配信のお陰でお仕事頑張れます!』

 

『オフ会などしてみる事に興味はありませんか?こちらで計画を立てますよ。』

 

などと言った内容がどんどん出てくる。

たまに来る、まともな内容に心が温かくなるのを感じる。

正直、配信は女の子との触れ合いが目的だったが、純粋な応援は心に響く。

女の子とつながりたいという気持ちにブレはないが、配信にも、もっと頑張りたい、楽しませたいという気持ちが生まれてきた。

 

メールを消化していくと一つ気になった内容があった。

 

『はじめまして!咲リリムいいます!私もゲーム配信をしてるんですが、コラボしませんか?ご連絡待ってますね!』

 

咲リリムは中堅ゲーム配信者だ。明るくゲームを楽しむ姿を配信し人気をえている。

俺も配信の参考にと見たことがある相手だ。

コラボすればリリムさんと知り合えるだけでなく配信にもプラスになる。

リリムさんは顔こそ分からないが、楽しくゲームをしてる姿は魅力的で声も可愛く是非知り合いたかった。

俺は早速、了承のメールを送った。

 

『お返事ありがとうございます!了承してくださって本当にうれしいです!一緒になんのゲームをやるかなどコラボの詳細を決めたいのでスカイコードで話しませんか?』

 

スカイコードは無料で通話ができるツールだ。

俺は少し悩んだが、通話するだけだしと勇気を出して通話することにした。

 

 

「はじめまして、コウと言います。今回はコラボ誘っていただいてありがとうございます。」

 

「こちらこそはじめまして!咲リリムといいます!いやー、一度男の人とゲームするのって夢だったんだよね!コラボ受けてくれて本当に嬉しいです。

今回一緒にやるゲームは人気の協力ゲームのレフト3オブザデッドとかどうかなって思ってるんですが、どうですか?」

 

 

自分は持ってなく、やったこともないゲームだったがプレイしている配信を見たことがある。

非常に面白そうだったし、ここで断ってコラボ前に水を差すのもためらわれた。

 

 

「大丈夫ですよ。ただ自分そのゲームあまりやったことがなくて…足を引っ張ってしまうと思いますけど…」

 

「問題ないですよー。コウさんの配信はいつも見させてもらってますからゲームの腕があまりよくないのもしってますからねっ」

 

「そう言ってもらえると助かります」

 

 

その後日時など細かい所を決め、通話はお開きとなった。

リリムさん、本当に明るい人で、声も可愛いし楽しみだな。

俺もコラボが待ち遠しく、少しだけ練習してその日をまっていた。

 

 

そしてコラボ当日

ついにコラボ配信が始まった。

配信は相手のチャンネルで行い自分はゲストとして登場する形だ。

 

「みなさんこんばんわー! 咲リリムだよっ!今日はね、前から告知していたとうりコラボ配信ですよー」

 

『コウの初コラボ期待』 『リリムちゃんどうやってコウ誘ったの?』 『このコラボ配信むっちゃ楽しみしてた』 

 

「それじゃ皆さっそくまってるみたいだしゲストよんじゃうねーコウさんどうぞー!」

 

「皆さんこんばんは。コウです。今回はリリムさんからお誘いいただきこのコラボとなりました。自分はあまりゲームが上手くないので迷惑かけたらごめんねリリムさん」

 

「ぜんぜん問題ないですよー。このゲームはハチャメチャしながら楽しむものですしね。気楽にたのしみましょうっ!」

 

『コウキター』 『リリム通話しててむっちゃうらやましいんだけど』 『コウはゲームまーじ下手だからね…リリムちゃんがどこまでフォローできるか期待』

 

早速ゲームを始めていく。

今回のゲームは俺とリリムさん、そして人数の都合上NPCが一人の3人でゾンビに溢れかえった街から脱出するのが目的のゲームだ。

互いにフォローしながら時には貴重な回復すら相手に使いみんなで脱出を目指す。

出来る限り足を引っ張らないように頑張らないとな

 

 

「リリムさーん!ゾンビが大量にきて…!助けて!」

 

「パイプボム投げるから今のうちに壁を背にすると楽ですよー頑張っていきましょ!」

 

『安定のクソ雑魚ムーブ』 『コラボ先でも人頼み』 『リリムはやっぱ安定してるね』 『リリムちゃんは介護しきれるのか?!』

 

 

「女の人の鳴き声がする…生存者とかいましたっけ?リリムさん」

 

「それはくっそ強いゾンビですから近づいたりしたら駄目ですよ!コウさん!」

 

「えっ…」

 

『コウ、早速ウィッチに襲われてて草』 『クソ雑魚すぎへん?』 『悲報 リリムでも介護しきれない』

 

ウィッチは近づかないと無害だが近づくと突如襲ってくる非常に強いゾンビだ。

俺が少しやったときはこんなの出てこなかったのに…

俺が死んだことで戦線は崩壊し、今回はゲームオーバーになってしまった。

俺が死んだまま進行することをリリムさんが考慮してくれたのかもしれないな

 

「今回は残念な結果になってしましたっ!でもむっちゃたのしかったですっ!!」

 

「足を引っ張って申し訳ないです、リリムさん。でも俺も凄く楽しかったです。またコラボやりたいですね!」

 

「そういってもらえると嬉しいです!次はクリア目指したいですね!」

 

『もうおしまいか』 『いかないで』 『リリコウ てぇてぇ』 『コウは私の夫だから』

 

 

無事コラボ放送が終わり、コラボに誘ってくれた礼をリリムさんに送る。

 

 

「リリムさん今回は本当にコラボ誘っていただいてありがとうございました。凄く楽しかったです!でも、最後はご迷惑おかけして申し訳ないです。」

 

「こちらこそ受けていただいてありがとう!私もむっちゃ楽しかったよっ!そうだ!良かったら定期的にコラボしませんか?一緒にゲームしてたら腕前もあがるだろうし!」

 

 

定期的にコラボか…リリムさんと定期的に遊べるというはそれだけで魅力的だし、ゲームも上手くなりたかった自分には渡りに船の提案だった。

 

「いいんですかリリムさん!ぜひお願いしたいです。」

 

「いえいえ、コウさんと一緒にゲームするの楽しいですし、色んなゲームやっていきたいですねっ!」

 

そうして、リリムさんと定期的にコラボすることが決定した。

ついにできた女の子との繋がり、これを大事にしていきたいなぁ

リリムさんとのコラボのお陰で視聴者も増えるだろうし配信にとってもプラスだし良い事づくめだな!

ゲームに関しては…頑張ろう…

 

 

 

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