今日もいつも通り配信をする。
最近は視聴者数も右肩上がりで俺としても非常に嬉しい。
リリムさんとの通話の後、とってつけたような丁寧語をやめようと日夜頑張っているが未だにとれないのは悩み所だが。
「こんばんは。今日もゲーム配信をやっていこうと思います。」
『こんばんは』『今日は何のゲームだろ』『クソザコムーブ期待』
「今日はイビルハザード7をやります。ゾンビゲーの人気シリーズで最近はアクションになったと聞いてやってみたかったんですよね。」
『あっ(察し』 『今回ホラー要素モリモリなんだよなぁ』 『VR版?』 『これは死にましたね…』
「今回はVR版をやろうと思います。VRでの大作ゲームやってみたかったんですよね。」
『確実に死んだわ』 『VR版は想像を絶する怖さなんだよなぁ』『ガチ悲鳴きけるぞやったね』『悲鳴全裸待機』
今回やるゲームは、イビルハザード7。
もとはゾンビゲーのサバイバル物だったが、4からアクション要素が強くなり、代わりに怖さが薄れた作品でもある。
これなら自分でもできるだろうと思い、選択したのだ。
「お、早速目的の彼女見つけましたね。もう終わりかなー?」
『早速イきり』 『こっからどんどん怖くなっていくんだよなぁ』 『もうすぐ叫ぶぞきっと』
「彼女消えたと思ったらいきなり豹変して襲い掛かってきたんだけどこえェ!」
『ヤンデレ彼女』 『はいクソザコ』 『いつから彼女が味方だと錯覚していた?』
「ハンドガンきた!これで勝てるぞ!…チェーンソーは卑怯だろう!?」
『つよつよAIMだと・・・』 『VRだからね』 『なお攻撃は避けれない模様』
「やった倒した!これで脱出できるぞ!
うわぁぁぁ、なんかおっさんに殴られたんだけど!」
『チュートリアル終了』 『ここまでチュートリアルやぞ』 『もっと悲鳴聞かせて』
「VR版怖すぎない?もう音が怖い怖すぎやめたい。」
『逃げるな』『逃げないで』『7からホラーに原点回帰したからね』
「今日は一端ここまでにします…続きはいつかきっと多分いつかやるので…」
『ガチ逃亡は草』 『声震えてて草』 『絶対続きやらないゾ』 『声震えてる男の子イイワァ』
配信を切り、VRヘッドセットを外す。
イビルハザードがこんなに怖いのは予想外でかなり精神的に消耗してしまった。
VRで、銃をぶっ放せば行けると考えてたのに…
元々早めに配信を切り上げる予定だったのでまぁ配信を早めに切り上げたのは問題ないかな。
明日は配信外で、リリムさんとゲームをする予定があるからすっごい楽しみなんだよなぁ。
昨日は楽しみで全然眠れなかったんだよね。
「リリムさんこんばんは。今日は何のゲームをしますか?」
「コウさんこんばんは!今日は今人気の戦場空間5やってみますか!」
戦場空間5はFPSの戦争ゲーの人気シリーズ最新作だ。
基本は歩兵だが、歩兵でも4種類の兵科でそれぞれ特徴があり、さらに戦闘機や戦車が跋扈するゲームだ。
「いいですね。索敵はお願いします…」
「任せてください!慣れないと中々敵を見つけるのも一苦労ですもんねっ」
情けない事に未だにゲームの腕は上達していない。
そう簡単にゲームの腕が上達する訳がないのは分かっていたが、いつまでもリリムさんにフォローしてもらうのも情けない…
しかし、リリムさんは明るくそして楽しくゲームをプレイしているので、こちらも楽しくなってくるのだ。
「少し先に戦車がいますよ、リリムさん。どうします?」
「私たちの装備じゃ戦車を相手にするのは無謀ですし、一旦引きましょうか!」
一旦前線から退却し、人の少ないであろう道を進み裏取りをする事に。
緊張感を保ちつつも、敵と出会わない時間が続く。
「そういえばコウさんは彼女とかいるんですか?」
唐突な質問にドキリとする。
緊張しながらも平静を保って答える。
「いえ、いないですよ。リリムさん」
「なら、一度、オフで会ってみませんか?それで良かったら付き合えたらなって。」
リリムさんからの急なアプローチに驚愕する。
元々は自分からアプローチを仕掛ける予定だったが、いつももっと仲良くなってからと考えて中々出来なかったんだ。
俺は了承し、その後も少しゲームをして落ちた。
しかし衝撃が大きくあまりその後のことは覚えていなかった。