混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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強襲を仕掛けるイッセー達三人。

そのころ、現段階における最高戦力三名は―


7話

 一方そのころ、井草たちは裏手から教会の敷地に潜入していた。

 

「……ここを破壊すれば、地下迄直通だ。72柱の末裔なら簡単だろう?」

 

「そうね。これぐらいの厚さなら何とかなるわ」

 

「あらあら。上級の方々は言うことが違いますわ」

 

 さらりと言う上位陣こそが本命。言っては何だがイッセーたちは陽動であった。

 

 イッセーたちが堂々と教会に潜入。そして大暴れを行っている間に、リアスたちが地下に直接乗り込むのが作戦だ。

 

 事前にレイナーレ達について調べて、この廃教会に地下があることは突き止めている。

 

 神器の摘出は目立つため、地下で行った方が効率がいい。なのでそこをつく。

 

 敵の戦力も十全に把握できている。はぐれ悪魔祓いが数十名ほど下っ端としての構成員。その上の幹部として下級堕天使が三人。トップが中級堕天使のレイナーレだ。

 

 まともに戦えば確実に勝てる。数はともかく質においてはこちらが圧倒的に上だった。

 

「バックアップとしてソーナが周囲に結界を張ってくれているわ。中級レベルなら突破には相当の時間がかかるはずよ」

 

「生徒会長も動いてくれてるのか。それなら、まあ苦労はしないか」

 

 リアスはどうやら、自分以外の戦力も用意していたらしい。

 

 自分の管轄地で何度も好き勝手をされれば面子的にも許すわけにはいかないということだろう。自業自得とは言え、レイナーレも愚かなことをした者だ。

 

 たいていの悪魔の管轄地は、上級悪魔が管轄しているのだ、いかに数をそろえていても、中級堕天使が動かしている実働部隊で正面から挑むのは得策ではない。

 

 おそらく、上に黙ってことを進めるため堕天使の管轄地で行うのを避けたかったのだろう。

 

 とはいえ、そんなことをすれば上はいい顔をしないのは明白。アザゼルは基本的には善良な人物だし、この手の外道行為を行って褒めそうなのはコカビエルぐらいだ。完全に悪手でしかない。

 

 どこも末端や中堅には愚かなものが出てくるものだと、井草は苦笑した。

 

「うふふ。それでは薄汚い鴉たちを駆除しましょうか?」

 

「俺も一応堕天使なんだけどね」

 

 朱乃の堕天使嫌いにも慣れてはいるが、もう少しオブラートに包んでほしい。ここにハーフとは言え堕天使が共闘している事実を忘れないでほしい。

 

(まあ、高校生なんてまだ子供だしねぇ)

 

 井草はそう思うと、そのまま攻撃準備を整え―

 

「―来たようですな」

 

 其の声に、上を仰ぎ見た。

 

 そこには三人の堕天使がいた。

 

 コートを纏ったドーナシーク。スーツを身に着けたカラワーナ。ゴスロリを見に纏うミットルテ。

 

 資料にあった三人の下級堕天使だ。

 

 ……どうやら、動きを想定して待ち構えていたらしい。

 

「ごきげんよう、堕天使の方々。私のことは覚えているかしら?」

 

「無論だとも。忌々しいグレモリーの娘だろう? 今日は殺させてもらう」

 

 一度対峙したリアスとドーナシークが睨みあうが、それより先にすることがある。

 

「……そこの三人。今から素直に投降すれば、命まではとらないと約束する。抵抗はやめた方がいい」

 

 まあ、ここまで動いておいて今更だとは思う。

 

 しかし、井草としてはできれば死人を出さずに終わらせたいのは事実だ。

 

 自分ごときが他者の命を奪えるほど、えらくなっているなどとは思えない。必要とあれば奪う覚悟はしているが、それでも殺さずにどうにかできるならどうにかしたかった。

 

 むろん、返答は嘲笑だった。

 

「断る。というより、我々は神の子を見張るものから抜けさせてもらう」

 

 そして、その返答は想像以上のものだった。

 

 強引にレイナーレの価値を上げることで乗り切ろうなどという愚行ではなかった。しかし、ある意味それ以上に問題のある行動だ。

 

「……この状況下でそんな事をして、まさか生きていられると思ってるのか? 馬鹿な真似はやめた方がいい」

 

「ハッ! 状況はもう変わってるんですよ! それを教えてやるッス!」

 

 ミットルテがそう嘲笑いながら、何かを取り出した。

 

 ……目を凝らしてみると、それは某型の注射器のような外見の物体だった。

 

 糖尿病などで使う注射器が一番近いだろうか。それが、彼らの自身の源らしい。

 

 何かはわからないが、しかし警戒だけはする必要がある。

 

 そう思った瞬間―

 

『スパイダー!』

 

『コブラ!』

 

『バット!』

 

 そんな合成音声を慣らしてから、三人はその注射器を突き刺した。

 

 そして、その瞬間に彼らは変貌する。

 

 その音声の通り、蜘蛛・コブラ・蝙蝠をもした外見の化け物へと、一瞬で変貌した。

 

「……どういうこと?」

 

「これは、一体……」

 

 リアスと朱乃が警戒の色を濃くし、井草もまた違和感を覚える。

 

 それは、ドーナシーク達三人ではない。

 

 ……自分の中で、何かが目覚めたような感覚を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセーが地下に突入した時、そこには大量の悪魔祓いがあつまっていた。

 

 そして彼らがあがめるようにしている祭壇の上では、十字架に張り付けられたアーシアと、その隣に立っているレイナーレの姿があった。

 

「……夕麻ちゃん!!」

 

「あら、まだその名で呼んでくれるのね」

 

 と、不敵な笑みを浮かべながらレイナーレは振り向いた。

 

 そして、その表情は嘲りの色に染めあがるのは一瞬だ。

 

「せっかくアーシアの最期の頼みを聞いてあげたのに、無駄にするなんて本当に馬鹿な子ねぇ」

 

「うるせえ!! てめえは堕天使側からも切られてんだよ!! でも投降するなら情状酌量してくれるって言ったけど!!」

 

 余計なもめ事を押させるため、井草の判断でそういうことになっている。

 

 期待薄ではあるが、それでアーシアが救えるなら、それでもいい。

 

 はっきり言えばレイナーレのことは本気で恨んでいる。それ位には裏切られたと本気で思っている。

 

 だが、レイナーレと揉めて結果としてアーシアが死んだら意味がない。

 

 ……どちらにしても悪趣味な真似をした分の処分はすると、井草は言っていた。堕天使総督のお墨付きだとも。

 

 ならそれで我慢してもよかったが―

 

「―ハッ! あんなところ、こっちからやめてやるわ」

 

 ―返答は、最悪の形だった。

 

 悪魔を敵に回すだけでなく、堕天使の統括組織である神の子を見張るもの(グリゴリ)を抜けるとすら言ってのけた。

 

 明確な背信行為だ。これはもはや、堕天使と悪魔の小競り合いなどというレベルではない。一地区の担当が動くことでもない。

 

 もっと大きな事態が、目の前で起こっていた。

 

「正気かい? 中級堕天使ごときが、最上級クラスまで敵に回して勝てるとでも?」

 

「……馬鹿?」

 

 祐斗と小猫も一周回って感心の境地に至っているが、レイナーレはいたって自然だった。

 

 その自信の表れなのか、彼女は何処からともなく注射器のようなデバイスを取り出す。

 

「もう受け入れ先も用意されてるの。あとはテストもかねてこれで遊んであげるわ」

 

『フォーリンエンジェル!』

 

 合成音声がデバイスから鳴り響き、そして注射器に似た形を生かしてレイナーレはそれを突き立てる。

 

 その瞬間、レイナーレのオーラが大幅に向上した。

 

「……な―」

 

「はい、終了」

 

 その瞬間、イッセー達三人は地下空洞の天井にたたきつけられた。

 

「「「~~~っ!?」」」

 

 悲鳴すら上げることができず、激痛に悶えながら三人は地面へと墜落した。

 

 それを眺め、レイナーレは何かをこらえていたが、しかしすぐに大声で笑いだす。

 

「あ~ははははは!!! なにこれ! 最高すぎるわ!! この私が上級堕天使クラスの力を手にできるなんて!!」

 

 高笑いをひとしきりした後、レイナーレは指を鳴らすように構える。

 

「あとは、アーシアの神器を移植すれば、私は最上級堕天使すら超える至高の堕天使ね」

 

 その言葉に、イッセーは激痛すら忘れて凍り付いた。

 

 レイナーレの目的はあーしあの神器を移植することだ。

 

 神器を抜かれたものは、ほぼ確実に命を落とすとも言われている。

 

 このままでは、アーシアが死んでしまう。

 

「こ……の。やめ……やがれ」

 

「あら、意外と頑丈ね。でも駄目よ。あなた達にも見せてあげるから、それで我慢してね、イッセーくん♪」

 

 心底からの醜悪な笑顔を浮かべ、レイナーレは―

 

「はい、スタート」

 

 ―装置を、起動させた。

 




 本格的なイーツの戦闘能力は、素体の性能もあってプロローグのそれを圧倒しています。レイナーレの戦闘能力はイーツ込みなら今の段階でもリアスや朱乃を超えるレベルに迄高まりました。


 そして、その圧倒的な戦闘能力を提供した組織がいるわけですが、その来歴については駒王会談の襲撃児に明かされます。それまで続くといいなぁ。
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