混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E 作:グレン×グレン
そしてそんな日が続いたある日の深夜。
現悪魔政権の魔王である、サーゼクス・ルシファーが兵藤邸に妻であるグレイフィアを連れて訪問してきた。
オカルト研究部のメンバーは全員集合。離れたマンションで生活している祐斗とギャスパーも来ての体制だ。
そして皆が集まってから、サーゼクスは切り出した。
「さて。以前にも説明したが、イッセー君達に昇格の話が出た」
そう、今回は基本的にその話である。
赤龍帝、兵藤一誠。聖魔剣、木場祐斗。雷光の巫女、姫島朱乃。
グレモリー眷属からこの三名が、中級昇格試験の受講資格を得たのだ。
まだ未成年の上級悪魔の眷属としては異例の事態と言ってもいい。そもそも中級に昇格できる悪魔がそこまで多い方でない事を考えれば、奇跡と言っても過言ではないだろう。
だが、同時に当然と言ってもいい。
歴代最強になると言われる白龍皇、ヴァーリ・ルシファー。
禍の団主力派閥だった旧魔王派の運営人、先代魔王末裔三名。
アースガルズの過激派勢力、悪神ロキと神喰狼フェンリル。
神滅具を多数保有する、禍の団の英雄派。
規模だけなら現魔王派すら超える、ビルデ率いる大魔王派。
そして、外宇宙から舞い戻ってきた、主神クラスすら保有するムートロン。
その数々と激戦を潜り抜け、そして生き残り勝ち星すら上げた事もある。
そのグレモリー眷属が昇格する。これは当然と言えば当然と言っていい褒章だった。
「本来ならイッセー君達は上級悪魔の試験すら受けてもいいのだが、一応規則なので、中級悪魔からという事だ」
「ま、近いうちに他の連中も中級昇格試験ぐらいは受けれるようになるだろうさ」
サーゼクスとアザゼルがそう告げ、そして井草達も頷く。
「まあ、
かつて敵対していた観点から、五十鈴もそう認定する。
しかし、イッセーは少しまだ戸惑っていた。
「で、でも試験があるんでしょう? 落ちたら資格取り消しとかありそうで怖いんですけど……」
「それは大丈夫、余程の事がなければ再受講はできるよ。イッセー君のような人柄なら受験資格を奪われる事はないだろう」
サーゼクスはそう太鼓判を押すが、イッセーはまだちょっと心配そうだ。
悪魔になってから一年足らずの新米悪魔。そんな自己認識がイッセーにあるからだろう。不安というか実感が湧いていないのだ。
それに気づいているのか、サーゼクスはにこやかにイッセーの肩に手を置く。
「大丈夫だ。冥界のヒーローであるおっぱいドラゴンである君は、十分昇格の資格がある。胸を張り給え」
逆にイッセーは遠い目をした。
特撮番組のモデルになっているのが、昇格資格に関わっている。その辺が想像できていないのだと思われた。
流石は多芸なものが多い上級悪魔業界。芸能人としての実績も昇格に必要だとはちょっと驚きかもしれない。
井草は苦笑しながら、イッセーの肩に手を置く。
「大丈夫だよ。イッセーは
「そ、そうですか?」
イッセーはそう答えるが、しかしそうだろう。
今だ血統主義が運びっているとはいえ、能力主義も同時に併発しているのが悪魔業界だ。
そこに、ライザー・フェニックスやディオドラ・アスタロトなどの上級悪魔を撃破してきたイッセーだ。しかも魔王クラスに届いたシャルバ・ベルゼブブなども撃退している。
いつまでも下級悪魔のままだと、逆に政権がたたかれる恐れだってある。
普通に上級昇格になってもおかしくないが、そこはまあ規律である。
特例や横紙破りは最小限に抑えなければ、法治国家と同等の勢力である悪魔社会がうまく機能しない。おそらく短時間で上級昇格試験の受験資格を貰えるだろう。
すでに単純戦闘能力なら最上級クラスに届くのだ。そんな存在を下級悪魔にしたままというのも非難されかねない。
ましてやあのビルデ・グラシャラボラス・サタンに一発かましたのだ。そんな英雄をふさわしい地位につけるのは、血統主義の大王派もそこまで躊躇はしないだろう。
リアスも心から当然と思っているのか、微笑みながらイッセーの手を取り、朱乃と祐斗にも笑顔をむける。
「昇格推薦おめでとう、三人とも。私も主として鼻が高いわ」
その言葉に引っ張られるように、次々とオカルト研究部の仲間達はイッセー達を褒め称える。
「……イッセー先輩なら、当然」
小猫もそう褒めるが、どこか様子がおかしい気がする。
井草とイッセーはふと気になるが、しかしサーゼクスは苦笑しながらイッセーに告げる。
「悪魔になりたてのイッセー君が不安を覚えるのも分かる。だけど、おっぱいドラゴンである君の昇格は、冥界の未来を明るくすると思っている」
そう告げ、そしてサーゼクスはまっすぐにイッセーを見つめる。
「早すぎるとは思うが、君なら中級悪魔としての責務をこなせると信じている」
「―――っ」
イッセーは息をのむ。
最強の魔王。現ルシファー。
そんな立場のサーゼクスが、イッセーにそこまで期待を見せている。
それを受け止めて、イッセーは覚悟を決めて頷いた。
「わ、分かりました! 俺、中級昇格試験を受けてみます!」
その言葉に、その場にいた皆が微笑んだ。
「ま、そう言うと思ってたぜ。で、朱乃と木場はどうするんだ?」
そうアザゼルが聞くと、二人はむしろ気負ったところを見せずに平然と頷いた。
「リアス・グレモリー眷属の
「私もグレモリー眷属の
この反応にイッセーがこっそり安堵している。一人で試験を受けるのは不安だったらしい。
「おう。じゃ、来週冥界で昇格試験な」
「早っ!?」
アザゼルが告げた内容にイッセーが驚いた。
まあ、昇格資格を得て次の週にいきなり試験は人間界では少ないだろう。
この辺、冥界と人間界の文化の違いがつけて見える。
ちなみに、駒王学園の中間テストも目前に迫っている。もうすぐテスト週間だ。
とはいえ、二足三足の草鞋を履く事など異形社会では珍しくない。この程度やってのけねば、上級悪魔など夢のまた夢なのも事実だ。
「確か、中級昇格試験は実技と座学とレポートでしたわね」
「実技はともかく、レポートに時間がとられそうですね」
朱乃と祐斗がそう言葉を交わし、イッセーは首を捻る。
「じゃあ実技を頑張らないとですね! 俺達、一番点が取れそうですから!!」
沈黙が響いた。
「いや、いらねえだろ」
アザゼルがそう言い切る。
イッセーはどうも驚いているようだ。
しかし全員同意見だ。もちろん、アザゼルにである。
ことイッセーにおいては実技試験の練習は不要だろう。必要がないというか、どう考えても筆記とレポートに時間を割くべきである。
なにせイッセーは既に最上級悪魔クラスの戦闘能力を発揮できる。まともに戦えばオカルト研究部関係でも最強だろう。単純性能で張り合えるのは、井草ぐらいで、それでも一段劣っている。
そんなイッセーなら実技は確実に成果を上げれる。なら、慣れていない筆記などに時間を割くべきだ。
「イッセー。中間テストもあるんだからね?」
「はい! だからこそ点が取れる実技に時間を割きたいです!!」
井草の意見に的外れな返答が返ってきた。
……流石に冗談のセンスがなさすぎではないだろうか?
井草達は苦笑するが、イッセーはきょとんとした表情を浮かべていた。
さて、そんな異形活動とは別に日常を送るのも井草達である。
そして、そんな中でも皆が強くなる為の訓練も欠かさないのが井草達である。
例えば、ロスヴァイセは
ちなみに中間テストの準備は万端である。流石は才媛。
朱乃は堕天使の特性を高める為の装備を用意しようとしている。
堕天使に対する翻意を乗り越えた朱乃だからこそできる事だ。彼女の成長がうかがえる。
ギャスパーもまた、仲間達と共に肩を並べる為に朝練をこなしている。
これまた、神の子を見張る者に中級昇格試験前後に向かう予定だ。彼もまた人間的に成長しているようだ。
そして、イッセーにはレイヴェルがマネージャーとして付く事になった。
これまではグレイフィアがグレモリー眷属のスケジュール管理をしていたが、専属マネージャーがついた形だ。リアス達にも専属につける話はあるが、イッセーの場合は「おっぱいドラゴン」の業務がある為、優先順位が上になるという事だろう。
「……私でいうシアリーみたいなものなのですね」
「みたいだね。まあ、忙しいならマネージャーは必須だもんね」
と、井草はニングと共に屋上で昼食を食べながら、そうまとめる。
ちなみにリムはいない。明日はリムと二人で昼食を食べる予定だが、順番は形式上の主を立てたらしい。
「でも、ジエームシリーズには驚いたよ。まさかエボリューションエキスの疑似量産に成功するなんてね」
井草はそう苦笑する。
エボリューションエキスの研究が一気に進んだ事は知っていた。
五十鈴が脱走時に横流ししたエキスによって、研究が大幅に進んでいたのだ。いずれ時間をかければ三大勢力でも実用化されるのは予期していた。
だが、流石に五十鈴が脱走してから一か月経たずに完成するとは思わなかった。
ニングはくすくすと笑うと、変身用のイミテーションエキスを見せる。
「あくまで疑似再現なのですけどね。人工神器の技術の併用しているのですよ」
そう言いながら取り出すのは、バックルのついたベルトだ。
まるで特撮の変身ベルトのような形状をしている。そして、笑える事に機能がまさにそれなのだ。
「このレセプタードライバーと組み合わせる事を前提に使用するイミテーションエキスで、戦闘能力を底上げするのがジエームの基本設計なのですよ」
エボリューションエキスを参考に、強化外骨格として再設計したのがジエームシリーズだ。
受容の器のデータを基にして開発されたレセプタードライバー。それにイミテーションエキスを挿入し変身するのがイミテーションイーツにしてジエームシリーズ。
特殊能力などはないが、その分戦闘能力に特化し、更にレセプタードライバーとの連携が前提なのでEEレベルも一定値までなら疑似的に高められる。
そのEEレベルは五十鈴が言うにはムートロン全体の平均値である3,0。ムートロンの軍人は4,0以上が基本値なのでまだ低いし、しかも戦闘要員と成ればもっと高いが、それでもだいぶ追いついた。禍の団やムー同盟のイーツ変身者全体とほぼ互角だろう。
コストパフォーマンスでは大きく劣るが、それでもだいぶ対抗できるだろう。軍事兵器として運用するなら、高くなるのもある程度は許容できる。
「近い将来起こるムートロンの本格侵攻までには、国連加盟国に一定数以上配備する準備は進めているのです。私とリムはプルガトリオ機関の任務でテスターをやっていたのですよ」
「ニング、何気に何足も草鞋履いてるよね」
教会暗部。ルシファーの末裔。そして学生。
三足も草鞋を履いている。十代の少女にしては大変だろう。
とはいえ、おかげで助かった。
「うん。俺も負けないように頑張らないとね」
「なら、まずはお互いに労わるとするのですよ」
そう微笑み合い、井草達は食べさせ愛をしながらしっかりと昼食を楽しんだ。
一方その頃、イッセーは心を病み始めたドライグに薬を投与しつつ、自分のおっぱい好きに苦しむ相棒に涙していた。
イッセーたちの中級昇格試験に対に突入いたしました。此処まで長かったぜ……。
そしてイミテーションイーツについての説明。イーツという怪人に対する仮面ライダー的な存在なので、仮面ライダーを意識しました。