混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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はい、そういうわけで補習授業のヒーローズ編です。









主柱を失ったグレモリー眷属。彼らが凹んでいるとき、井草派というと―


補習授業のヒーローズ
1話


「……先生。コカビエルさんから聞きました」

 

 病院の屋上で、井草は通信を繋いでいた。

 

 通話の相手はアザゼルだ。

 

 とりあえず復帰の報告をする事もそうだが、コカビエルの言った事の真相を確かめる事も考慮していた。

 

 あれが口から出まかせだとは思わないが、一応裏は取っておくべきだ。実は違いましたでは恥ずかしくて死ねる。

 

 そして、アザゼルの沈黙は雄弁な答えだった。

 

「……本当に、そうなんですね?」

 

『……ああ。割とマジで後悔しててな』

 

 通信越しのアザゼルは、どこか遠い目をしているような声色だった。

 

『子供の顔も知らないんだぜ、俺? コカビエルが酒の席で話題に出すまで、日本でんな事してた事すら忘れてたんだから笑いもんだ』

 

 そういうアザゼルは、しかし欠片も笑っていなかった。

 

 井草もまた、笑えない。

 

 笑って流そうとしたが、そう簡単にいはいかなかった。

 

 アザゼルからすれば、自分の失態で余計な悲劇が起きたのだから笑えない。

 

 井草からすれば、両親の死の原因が自分にあるともとれるので、これまた笑えない。

 

 二人は沈黙していたが、井草は意を決して話を進める。

 

「……ご先祖様。これからどうするんですか?」

 

『その呼び方やめろ。くすぐったいというかなんつーか』

 

 真剣に考えた結果だが、どうやらアザゼルは一種の冗談と受け取ったらしい。

 

 結果として、井草側も少し気分が晴れた。

 

「……まぁ、今更ですよね。先考えましょう」

 

『そうだな。……もう俺ら、仲良いしな』

 

 そう。もう過ぎた事だ。

 

 結局井草は両親の顔も知らない。親代わりなのはピスとアザゼルだ。

 

 アザゼルからしても今更過ぎるトラブルだろう。むしろ気にかけてくれたアザゼルの善良さが身に染みるぐらいだと、井草は考え直す。

 

「……全部終わったら墓参りするんで、場所教えてください。あ、親族に知られるとややこしいからその辺サポートください」

 

『ああ。その辺はしっかりやっとくぜ』

 

 一度墓参りに行くとしよう。

 

 そして、今まで無関心だったことを謝ろう。

 

 それをもってして区切りとする。今はそれで十分だ。

 

 そして、今は―

 

「……先生、イッセーは……死んだんですか?」

 

 少なくとも、生存は絶望的だろう。

 

 生きているなら龍門(ドラゴン・ゲート)で帰還できている。そも死亡したうえでの転移が起きた場合以外に前例がない駒のみの帰還など起きるはずがない。連絡が未だにないのも、彼の性格から考えて不自然だ。

 

 生きているなら性格上何かしらのアクションを起こしているので、シャルバを倒した可能性はある。だが、その後力尽きたと考えるべきだろう。

 

 コカビエルの発言と踏まえて考えるのなら、シャルバが追い詰められてサマエルの毒を叩き込んだが、イッセーが根性でシャルバを倒すまで持ち堪えた……といったところか。

 

 オーフィスがどうなったのかがよく分からない。そこだけは懸念材料だ。

 

「……帰って来いと言われてないから戻ってないとかそんな感じかもしれないけど」

 

『お前、オーフィスのことなんだと思ってるんだ?』

 

「オーフィスはなんていうか、素直だけと知識が足りない子供みたいなところありましたから」

 

 少なからずオーフィスと接触した井草は、オーフィスが邪悪ではない事だけは確信していた。

 

 なんというか、「悪い事だからやめよう」と強く戒めていれば素直に我慢してくれていたかもしれない。

 

 ある程度のペナルティは課すべきだが、いっそのことDDB(ディアボロス・ダウンフォール・ボトム)に所属させるという方向でもいいかもしれない。

 

 罰は受けるべきだが、利用されているだけとも言えるのだからそれ相応の情状酌量で十分だろう。同盟の最終兵器として奪われたオーフィスの力に対するカウンターにするのなら、存在価値も絶大だ。

 

「と、話がそれました。……イッセーの性格からいって、未だに何も連絡がないなら、生きている可能性は―」

 

『まあ、絶望的ではあるだろうな』

 

 アザゼルも、そこは否定しない。

 

『だが、絶望が確定したわけでもない』

 

 -しかし、断定はしなかった。

 

「……先生、何か心当たりが?」

 

『ちょっとした懸念材料がある程度だがな。なにせ、駒から検出されたのは、サマエルの()じゃなくて()()()だ』

 

 その言葉は、言葉遊びのようでそうじゃなかった。

 

 毒そのものと、存在のオーラ。それらは同じでは断じてない。

 

 希望とまでは言えない。だが、何かがおかしいと思えるのは間違いない。

 

『そういうわけで、ちょっとグレイフィアに頼んで一仕事してもらってる。アイツも超獣鬼(ジャバウォック)対策で動く必要があるから、お前、ちょっとグレモリーの城に行ってリアス達の引率をしてやれ』

 

「引率? そりゃイッセーがほぼ死亡してるなら大打撃でしょうけど……そこまでひどいんですか?」

 

『ああ。まともに動けそうなのは木場ぐらいだ』

 

 予想の数倍ひどい状況だ。

 

 精神的なダメージは非常に大きいだろう。それぐらいは予想できていたが、まさかそこまでとは。

 

 井草はリアス達がどんな状態になっているのか不安だったが、しかしそうも言ってられない。

 

 ニングたちは冥界の民を精神的に鼓舞するために忙しい。井草の看病で時間を取られていた以上、ここからかなり巻き返さなければならないだろう。

 

 動けるのは、井草だけかもしれない。

 

『ピスは業獣鬼(バンダースナッチ)の対策で忙しい。悪いが、リアス達の面倒を頼んだぜ』

 

「了解です。……ちょっと、不安ですけどね」

 

 半端な希望は打ち砕かれた時の反動が大きいものだ。

 

 もしこれで「やっぱり駄目だった」などと成ったら、確実にリアス達は折れるだろう。

 

 そうならない事を願いたいが、しかしそうなる可能性の方が遥かに大きい。

 

 井草は不安を覚えながら、しかしそれでも動かなければならないとも思い直す。

 

「……で、何をしてもらってるんです?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『世界で最も悪魔の駒(イーヴィル・ピース)に詳しい男、アジュカ・ベルゼブブとの謁見の機会を作ってもらってる』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、人間界で井草はリアス達と合流した。

 

 見るも無残。そう形容したくなるほどの憔悴具合だ。

 

「……これは、酷いね」

 

「これでも、だいぶマシになったんですけどね」

 

 思わず目を伏せる井草に、祐斗は苦笑交じりに返答する。

 

 リアス達はまさに崩れ落ちかねないほどだ。

 

 殆どが泣きはらしていると言ってもいい表情で、一部に至っては泣く事すら出来なかったと言ってもいいほどである。

 

 可愛らしい顔が台無しだ。それほどまでに、精神的ショックを受けている。

 

 それほどまでにイッセーの存在は大きかったと、井草は痛感しなおす。

 

 場合によっては半殺しにしてでも止めるべきだったかと後悔じみた勘定を覚えながら、井草は静かに目的地を見据えた。

 

 駒王町から数駅ほど離れたビル。そこが、シャルバ・ベルゼブブの人間界での拠点の一つだった。

 

 そこに入ってみると、ロビーには何人もの人達がたむろしていた。

 

 怪訝な表情を浮かべる彼らは、何故か携帯やスマートフォンをこちらに向けている。

 

 マナーが悪いと注意するべきかと考えた井草だが、それより先に人間達は同様の表情を浮かべる。

 

「……おい、なんだこのランクは!?」

 

「っていうか殆ど悪魔だぞ?」

 

「一番年上っぽいのは堕天使だな。……赤毛の悪魔の女に匹敵するランクだぞ」

 

 ……何やら解析されているようだが、この様子では戦っても負けそうになさそうだ。

 

 井草はそう解析しながら一応警戒するが、そこに一人の悪魔がやってきた。

 

「申し訳ありません。このフロアは私共が運営するゲームのロビーの一つとなっておりまして……」

 

 その女性はお詫びの言葉を述べてから、奥にあるエレベーターに手を向ける。

 

「どうぞこちらへ。屋上でアジュカ様がお待ちです」

 

「分かりました。……さて、鬼が出るか蛇が出るか」

 

 正直期待薄の感情を浮かべながら、井草たちは屋上へと向かう。

 

 ……その屋上は、もはや空中庭園といって差し支えない状態だった。

 

 そしてその先に、アジュカ・ベルゼブブは待っていた。

 

「やあ、話は聞いているよ。相変わらず大変な目に巻き込まれたようだね」

 

「こんな時間に申し訳ありません。ですが、どうしても早急に調べていただきたいものがあります」

 

 祐斗が代表してアジュカにそう告げ、駒を取り出そうとしたその時だ。

 

 アジュカは苦笑を浮かべると、手を前に出してそれを制する。

 

 そして、視線をあらぬ方に向けた。

 

「すまない。どうやら来客らしい」

 

 その言葉共に、その方向から転移魔方陣が展開される。

 

 そして、そこから現れたのは巨大な人型の機械だった。

 

 機体の形状などはかなり兵器然とした武骨なものだが、しかしおおまかな形状とサイズから、大魔王派が運用する起動兵器、AB(アーマーボディ)と思われる。

 

 特徴的なのは脚部が簡略化されている事だ。足首が存在せず、歩行などには大きくデメリットがある形状だ。

 

 怪訝な表情を浮かべる井草と祐斗に、アジュカは感心した表情で告げる。

 

「空中戦闘主体の異形戦闘に割り切った形態のようだ。確かアグレアスではビルデの親衛隊が使用していた機体だね」

 

「……その通り。ラウバレルが開発した親衛隊用AB、ロディナームと言うそうだよ」

 

 そして、その陰から姿を現したのは、英雄派の幹部であるジークフリートだった。

 

 彼は井草達に一瞬視線を向けるが、すぐにあっさりとアジュカに視線を戻す。

 

 祐斗は怒りを覚えるが、井草はそれを肩に手を乗せて制する。

 

「当然の判断だよ。俺達全員よりアジュカさんの方が強いだろうしね」

 

「井草さん……! そういう問題では―」

 

 祐斗が激高しかけるが、井草の表情を見てそれを抑える。

 

 ……どうやら相当イラついた表情をしているらしい。冷静でいるつもりだが、やはり不快感は隠せないようだ。

 

 散々してやられた上に、間接的にだがイッセーを死に追いやった者達の一人だ。意趣返しぐらいはしたいとは思ってしまう。

 

 後ろでは、リアス達も強い殺気を浮かべている。アーシアだけはイッセーの死の理不尽さに涙を流しているが、こればかりは気性の差だろう。

 

 とはいえ、この状況は少々警戒に値する内容ではある。

 

 戦闘態勢を取りながら井草は見守り、ジークフリートはアジュカに向き直った。

 

「始めまして、魔王ベルゼブブ。僕は英雄派のジークフリート。彼らは僕の護衛として派遣されたビルデの護衛です」

 

「教会のエクソシストでも危険度ランキング上位の常連の護衛に、大魔王の親衛隊か。禍の団は意外と連携をとっているようだね」

 

「シャルバが馬鹿なだけですよ。……で、本題ですが」

 

 そしてジークフリートは一息溜め―

 

「……我々と組みませんか、アジュカ・ベルゼブブ」

 

 その言葉に、井草達は警戒心を露わにする。

 

 旧魔王派を組み込んでいる大魔王派が、英雄派を使者とするとはいえ現魔王と組み込もうとする。それも、アジュカ・ベルゼブブという個人を狙ってだ。

 

「あなたは現四大魔王の一員でありながらサーゼクス・ルシファーとは違う思想を持っている。独自の権限も保有し、技術と研究はアザゼル総督に匹敵。更にサーゼクス派の議員数に匹敵する協力者も得られると、組めばこちらにとって良い事尽くめです」

 

 四大魔王は基本仲が良いが、政治的な事になるとどうしても現魔王派の中でも派閥ができる。ルシファーであるサーゼクスの派閥が一番多いが、アジュカの派閥はそれに次ぐレベルだ。

 

 大局的な流れでは連携は取れている。だが細かいところでは個性的な魔王達それぞれについている悪魔達は揉める事もある。こと、技術体系においては意見が割れる事も多い。

 

 それを理解しての接触と判断して、アジュカは興味深そうな表情を見せた。

 

「確かに、俺は現魔王でありながら個人的に動いているし、サーゼクスの言う事をはねつけたりしている。俺とあいつが対立している風に見えるのも無理はない」

 

「なので、前々から打診していました。無改造の純血悪魔でサーゼクス・ルシファーに対抗できるのは、貴方ともう一人しかいない。……(キング)の駒を模倣ではなく独自生産できる唯一のあなたがこちらにつけば、現魔王派は完全に終わりだ」

 

 その言葉に、祐斗達とは違い井草は違和感を覚える。

 

 サーゼクス・ルシファーに対抗できる純血悪魔は、どうやらアジュカ以外にもう一人いるらしい。

 

 だが、アジュカさえ取り込めれば現魔王派は潰せるとジークフリートは言った。

 

 その一人の存在を危険視していない発言だ。その残る一人がサーゼクスの側に立てば、そう簡単にはいかないだろうに。

 

 そこまで考えて、井草は最悪の想像に思い至り―

 

「……なるほど、あの男は禍の団についていたのか。無気力の塊みたいな男だったんだけどね」

 

「ええ。ビルデの女王(クイーン)のスリエールとかいう仮面の男がいたでしょう? 「君らの前で素知らぬ顔するのは楽しかったZE♪」と伝えてほしいとのことです」

 

 ―事態は想像の斜め上をいった。

 

 ビルデが最近になって取り込みに成功したのが最悪の可能性だったが、それどころかもっと前から取り込みに成功しているとは、凄まじい。

 

 その事実はアジュカも驚きだったのか、僅かに目を見開いている。

 

「なるほど、ヴァーリ・ルシファーの目を欺いたのか。確かにあの男が表舞台に出れば、ニング・プルガトリオ・ルシファーで盛り返した勢いが逆転しかねない」

 

「でしょう? だから見切りをつけた方が得です。もちろん対価として、此方の保有している技術も提供しましょう。神器技術はもちろん、ムートロンからも共同研究という条件でなら技術提供をしてもいいとのことです」

 

 更に餌までぶら下げてきた。

 

 そして、アジュカは興味深そうな表情を浮かべている。

 

 ……なんか嫌な予感を覚える。

 

「それは魅力的だ。外宇宙にまで進出した者達の技術。俺のインスピレーションは火が付くどころか一瞬で燃え盛るだろう」

 

 井草は本気でアジュカにまず切りかかるべきか思案をしてしまう。

 

 何というか、ここまでの流れだと「では協力しよう」とか言い出しかねない。

 

 そしてアジュカは一度瞑目し―

 

「こういう時に言ってみたかった日本(この国)の名言がある。―――だが断る」

 

 そうはっきりと拒絶した。

 

 そして、相手側からは特に反応はなかった。

 

 大魔王派からはもう「だろうなー」的な感情が浮かんでいる。

 

 そんな中、ジークフリートは興味深そうな表情を浮かべた。

 

「ふむ、できれば長話をしたいですが、色々あるので簡単に説明してほしいです」

 

「簡単だよ。俺はあいつとの友情を裏切るつもりはない。俺が魔王をやっているのはあいつが魔王をやっているからだけだし、俺が趣味に没頭できるのは、サーゼクスが俺の意志を全て汲んでくれるからだ」

 

 そう告げるアジュカは、微笑すら浮かべながら断言する。

 

「俺はサーゼクスとの友情を裏切るつもりはない。少なくとも、その程度の不利と餌で揺らぐほどの関係だと俺は思っていない」

 

「なるほど。友情というのは理解しがたいですが、そういう理由で断るのは納得です」

 

 そしてその言葉と同時に、周囲から一斉に魔力砲撃が放たれた。

 

 どうやら別動隊として潜伏していたらしい。まったく気づかなかったのは不覚だが、暗殺専門の舞台ということだろうか。

 

 とはいえ殺気をこちらに向けていなかったとはいえ、仙術を習得している小猫ですら気づかなかったのはまずい。

 

 ここまでダメージが大きいのは

 

 そしてその瞬間、アジュカは魔法陣を展開すると苦笑した。

 

「流石に奴はこの流れを読んでいたみたいだが―」

 

 そしてその瞬間、全ての魔力砲撃は機動を変え、しかも出力を大幅に向上させてカウンターとして敵を貫いた。

 

「流石に舐められているな。俺の覇軍の方程式(カンカラー・フォーミュラ)はこの程度では突破できない」

 

 一瞬だった。一瞬で勝負がついた。

 

 ジークフリート達が用意した伏兵は、一瞬で全滅した。

 

 この世のすべてを数式で理解し、そしてそれに干渉することで操作する。

 

 アジュカ・ベルゼブブの得意とする能力、覇軍の方程式。

 

 超越者とすら称される、サーゼクス・ルシファーに並ぶ最強の魔王。その力の片鱗の片鱗というべきレベルでこれだった。

 

 それを見たジークフリートは肩をすくめ、そして親衛隊のABは静かに戦闘態勢をとる。

 

「……撤退は切り札を使ってからにしようかな?」

 

『それでも不利な気はすると推測する。伏札を見せるのはまずくないか?』

 

「手柄なしだとヘラクレスやジャンヌに笑われそうでね。それはとても嫌なんだよ」

 

『なるほど。イーツを忌避する彼らは君と折り合いがつかなかったな』

 

 そう会話をするジークフリート達を興味深げに見ながら、しかしアジュカは視線を井草達に向ける。

 

「……そこのグレモリーの騎士(ナイト)君に、堕天使君。さきほどから彼らにいい殺気を放っているようだけど、俺の代わりに戦ってみるかい?」

 

 その提案に、井草は思案する。

 

 ……意趣返しはしたいが、確実性を求めるならアジュカに任せるのが無難だろう。

 

 そもそも、グレモリー眷属が本領を発揮できるかはなはだ疑問だ。それほどまでにバッドコンディションだと言っていい。

 

 精神面での絶不調は肉体のポテンシャルを著しく阻害する。イッセーという主柱を失った事で、その影響は絶大だ。本領を発揮できるとは思えない。

 

 祐斗、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセの四人を同時に相手をして一蹴したジークフリート。憑依せし赤龍帝(ウェルシュ・ポゼッション・プロモーション)を使って漸く立ち回れたのだ。

 

 この絶不調状態での戦闘は、できれば避けるのが無難な選択だが―

 

「……部長、井草さん。すいませんが、僕は行きます」

 

 -残念だが、流石に我慢の限界でもあるのだろう。

 

 祐斗は聖魔剣を一振り生み出し、ジークフリードに突きつける。

 

「お前達のくだらない実験の所為で、イッセー君は帰って来なかった。友人の敵討ちは殺されるに十分な理由だろう?」

 

「なるほど。これもまた友情の一つの形か」

 

『ゲオルギウス』

 

 そして、ジークフリートも魔剣を取り出すと、イーツへと変身する。

 

「貴方達は帰っていいよ。切り札を使うに値する相手だし、切り札を使えば勝ち目は十分にある」

 

『……死んでも恨まないでくれよ』

 

 その言葉と共に、親衛隊機はスラスターをふかしてこの場を離脱していく。

 

 そして、その轟音と共に戦闘は開始された。

 




ショックはショックですが、ショック慣れしていることもあって比較的冷静な井草でした。あの四年間、無駄ではなかった。









人生においてどん底が長かったこともあり、とりあえず過去の件については落ち着いて飲み込めた井草。非常事態なこともあって、それどころではなかったともいう。








なのでアザゼルの指示に従い、リアス達と同行する井草。そしてジークフリート登場。

この作品のジークフリートは強化されているので、グレモリー眷属だけだと死人が出かねないのでこうなりました。別動隊として業獣鬼とばとらせることも考えてました。










そして、この話で退場させるつもりだったハーデスですが、今後の展開で思いついたことがあるので存命させようかと思っております。

……ほら、ケイオスワールドがいろいろと原作の進行に伴って侵攻困難になってきているじゃないですか。主に人間世界の方向性で。

その対処策として、全然ちょっと市内コラボ的な作品を考えています。ハーデスにはその作品の強敵ポジションを務めてもらおうかと。

まあ、それに関しても真D×D四巻を見てからになりそうですけどね。ほら、ハーデスまだ戦ってないから戦闘シーン書けそうにないですし。

因みにイレギュラーズのキャラも変則的な登場をさせた、大一部完結作品によるお祭り作品を目指そうかと思っております。
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