混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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さて、それでは今度はヴァーリです。

こいつ、普通にチートだから扱いに困る……


9話

 

 空間を歪ませ姿を現す、新たなる乱入者達。

 

 そこには、道化師の仮面をつけた死神が、複数体の死神を連れて転移して来ていた。

 

「……あ、プルート!?」

 

「おいおい、ここで来るかよ」

 

 イッセーが驚き、ナイアルがため息を付く。

 

 ハーデスの戦力である、死神達。その中でも最高峰の力を持つ、最上級死神の一角、プルート。

 

 ここにきて第三勢力の登場に、誰もがマイナスの感情を抱いた。

 

 後ろの死神も全員上級である。この面子を相手にしても戦えるであろう、実力者の群れであった。

 

 タイミングがいいのか悪いのか分からない登場に、ナイアルは嫌そうにしながらも一応詰問する。

 

「で、何の用だよ死神さんよ?」

 

『勿論オーフィスです。ハーデス様から、確認したら是が非でも奪取するよう命じられておりますので』

 

 さらりと告げられた言葉に、イッセーは静かに拳を構えて腰を落とした。

 

「……俺の友達に手を出そうってなら、こっちも容赦しねえぞ」

 

『無限の龍神を友と呼ぶとは、剛毅な者もいたものですね』

 

 プルートはそう告げながら、死神の鎌を軽く振るい、戦闘態勢をとる。

 

 そして、三つ巴になったことで新たなる緊張感が生まれ―

 

「―いや、そいつは譲れないな」

 

 更に、新たなる参入者が生まれる。

 

 そこに現れるは白。明星の輝きをもたらす白龍皇。

 

 史上最強の白龍皇となる男。ヴァーリ・ルシファーがそこに現れた。

 

「……ここでお前まで出てくるのかよ」

 

 げんなりしなっがらナイアルはため息を漏らし、ヴァーリは不敵な笑みを浮かべる。

 

「当然だ。やられっぱなしは性に合わなくてね」

 

 そう告げるヴァーリは、しかし苦笑を浮かべながら辺りを見渡した。

 

「だが、シャルバは既に兵藤一誠が倒してしまった。英雄派も何時の間にか壊滅状態。ハーデス達は美候達に譲った。……そういうわけで、プルート(そいつ)ぐらいしかぶつけ先がないんだよ」

 

『ついでじみた扱いになるとは。私も落ちぶれたものですね』

 

 そう苦笑の声を漏らすプルートに、ヴァーリは静かに戦意を向ける。

 

 最上級死神相手に、ヴァーリはしかし余裕を見せていた。

 

 そして、プルートも戦意を向けながら高揚する。

 

『白龍皇との激突とは、流石に少し楽しみです』

 

「高ぶっているところすまないが、まとめて一瞬で消し飛ばしてやろう」

 

 プルートに呼応するかのように、しかしそっけなくヴァーリは告げた。

 

 そして、一瞬だがヴァーリはイッセーに視線を向ける。

 

「……兵藤一誠は覇を克服したが、俺は凌駕する事で新たなる力を編み出させてもらった」

 

 そう宣言し、そしてヴァーリはオーラを開放する。

 

「我、目覚めるは―律の絶対を闇に落とす白龍皇なり」

 

 それは、覇を凌駕する更なる覇道。

 

「無限の破滅と黎明の夢を穿ちて、覇道を往く」

 

 それは、覇を克服した新女王とは真逆の、覇の新たなる領域。

 

「我、無垢なる龍の皇帝と成りて―」

 

 それは、極めの領域に到達した、明星の頂に浮かぶ天龍。

 

「汝を白銀の幻想と魔導の極致へと従えよう―っ!」

 

 それは、白銀に輝く、新たなるヴァーリ・ルシファーの力の具現。

 

白銀(エンピレオ)の極(ジャガーノート)覇龍(オーバードライブ)。これが、俺の新たなる力だ」

 

 そう宣言するヴァーリのオーラは、覇龍すら超えている。

 

 それに誰もが目を見開く中、ヴァーリは静かに宣言した。

 

「覇龍はリスクが高すぎたのでね。それらの危険性をできる限りそぎ落として、更に伸びしろもある進化系を作られせてもらった」

 

「……オイオイオイオイ。マジかマジかよマジですか」

 

 思わず、ナイアルは呆れ果てた表情を浮かべてしまった。

 

 それほどまでに、ヴァーリのオーラは強大で、かつ安定している。

 

 出力だけなら覇龍と同等だろう。だが、暴走の可能性を欠片も感じない安定したオーラは、操作性と安定性においては桁違いだ。命を削っている様子もなく、安全性においても格上だろう。

 

 その絶大な力を放ち、ヴァーリは宣言する。

 

「こい。お前達は俺が滅ぼす」

 

『面白い!』

 

 その言葉に呼応するように、プルートは神速で迫ると鎌を振るう。

 

 大半の者達が残像程度しか認識できない攻撃速度。むしろ全員が残像は認識できるというだけでも、この場の者達の戦闘能力の高さが判別できる。それほどまでの力。

 

 これが、最上級の死神。

 

 これが、神の名を冠す種族の最高峰。

 

 これが、魔王にすら届く力の持ち主。

 

 これが、ハーデス直属の精鋭の1人の力。

 

 それはまさに神の頂であり、戦闘を司っていない大半の神なら苦戦するどころか敗北すらありうる難敵だろう。アザゼルが龍王を鎧として身に纏って苦戦しただけの事はある。

 

「油断しすぎだ、つまらない」

 

 だが、それは今のヴァーリには一切通用していなかった。

 

 軽く振るった拳で、その鎌は砕け散った。

 

 特に本気を出しているわけでもない。渾身とか必死とか全力とか言う言葉からほど遠い、雑な攻撃だったとも言える。

 

 それで、最上級死神の鎌があっさりと砕かれた。

 

『何と!?』

 

「隙だらけだ」

 

 驚愕するプルートに、ヴァーリは躊躇なく拳を叩き込む。

 

 そして勢いよく吹き飛んだプルートは、そのまま唖然としていた上級死神達の許に叩き付けられた。

 

『プルート様!』

 

『よくも!』

 

「遅い」

 

 我に返る死神達が激高するが、しかしあらゆる意味で遅かった。

 

 彼らが動くより遥かに早く、ヴァーリは右手を突きつけ、そして握りしめる。

 

「―――圧縮されて消えるがいい」

 

『Compression Divider!!!』

 

『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide………!』

 

 超高速で、プルート達の体が圧縮される。

 

 縦に半分。横に半分。盾に半分。横に半分。

 

 あまりに拘束に減らされていく体積に、死神達はなす術もない。

 

『う、うぁあああああ!?』

 

『馬鹿な、悪魔ごときに!?』

 

 上級死神たちは狼狽し恐怖するが、しかしどうすることもできなかった。

 

『こ、こんなことが……これが、魔王と白龍皇の……力……っ!?』

 

「……滅べ」

 

 プルートすら狼狽する他なく、そしてヴァーリは躊躇なく言い捨てる。

 

 そして、視認する事すらできないレベルに圧縮されたプルート達は、この世から完全に消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナイファーザーすら目を見張るほどの、圧倒的な力。

 

 あまりの力に数分ほど誰もが沈黙する間、ヴァーリは鎧を解除して肩で息をしていた。

 

 思わず井草達はイッセーに視線を向ける。

 

 イッセーが至った真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション)より強大だ。圧倒的な力の差があると言ってもいい。

 

 もちろん、燃費という意味では莫大すぎて、比べるべくもないだろう。安定性と持続力が課題のイッセーの真女王ですらあれなのに、通常の覇龍すらしのぐ消耗速度なのだ。防戦に徹すればしのげるだろう。

 

 だが、防御する間もない短期決戦なら敗北する可能性は絶大だ。そも、通常の禁手でもヴァーリはイッセー真女王と戦えるだろう事を考えれば、短期決戦特化の切り札があるという時点でアドバンテージはヴァーリが上だ。

 

「……井草さん。俺、あんなのに勝たなきゃならないんですか?」

 

「大丈夫だよ。俺も手伝うから」

 

 井草はそういうが、その肩に五十鈴と伊予が手を置いた。

 

「危ないからやめて」

 

「うん、お願いやめて」

 

 涙目でプルプル首を振る二人の気持ちが痛いほど分かる者も多いだろう。

 

 あの力は間違いなく主神クラスの領域だ。全盛期の天龍に匹敵する領域なのではないだろうか。

 

 そんな化け物と戦って井草が死ぬところを見たくない。そんな感情がこれでもかと込められていた。

 

 だが、そんな二人の肩をニングとリムがポンと叩く。

 

「無理なのです。というか―」

 

「目の前の馬鹿が主神クラスだから、結局似たようなもんでさぁ」

 

 そう言う二人の視線は、ナイアルに注ぎ込まれている。

 

 そう。井草・ダウンフォールはヴァーリのこの絶大な力に驚いても、恐れおののいてはいない。

 

 初戦は短時間しか運用できない主神クラスだ。普通に主神クラスの戦闘能力を発揮できるナイアル相手では、ガス欠になってやられるのが目に見えている。

 

 なら、その程度はいつかできるようにならなくては意味がない。

 

 実際、ナイアルは驚いてはいるが、狼狽はしていなかった。

 

「……やるじゃねえか。今のは俺も本気出さねえと大怪我しそうだな、ああ」

 

 そう拍手すらしながら評価するナイアルは、しかしはっきりと断言する。

 

「だが、たかが一分足らずでへばるようじゃあ主神クラス(俺ら)は倒せねえよ。一瞬だけEEレベル7,4相当ってところだろうしな」

 

「ああ、だが……極覇龍をなめるなよ?」

 

 その事実を認めながら、ヴァーリはしかし不敵に笑う。

 

「先ほども言ったが、これは覇龍と違って伸びしろがある。曹操を恨むんだな。倒せる時に俺を倒せなかったのは、奴の最大の失態だ」

 

 そう言い放つヴァーリに、ナイアルは肩をすくめてあらぬ方向を向いた。

 

「……んなこと言われてるぜ、曹操?」

 

 その言葉に、多くの者達がナイアルを警戒しながらも後ろを振り返る。

 

 そこには、眉間にしわを寄せた曹操が姿を現していた。

 

「まさか、ジークフリートを含めて全滅するとはね。驚くべきはグレモリー眷属の成長率か……」

 

 戦闘の後を見て、曹操は全てを把握したらしい。

 

 そう、英雄派の幹部達はことごとく撃破された。

 

 ジークフリートは戦死。ヘラクレスとジャンヌ・ダルクは戦闘不能で気絶。ゲオルクも生死不明。

 

 井草達が知る限りの英雄派の幹部は全滅だ。レオナルドも当面は復帰できないだろう。

 

 その事実に戦慄しながら、曹操はその視線をイッセーに向ける。

 

「一つ確認したい。……兵藤一誠、君は何者だ?」

 

 その目には、興味を通り越して畏怖の感情が浮かんでいた。

 

 イッセーは首を捻るが、曹操もまた首を捻る。

 

「やはりおかしすぎる。今の君は天龍どころではないし、かといって龍神とも違う。君は一体なんだ、なんなんだ?」

 

 当然の感想といえば当然だろう。

 

 異次元というべきわけの分からない超常現象が頻発しまくっているのだ。それをなしているイッセーに対して、「お前何なんだよ!」と言いたくなるのは当たり前だろう。

 

 だがしかし、兵藤一誠はこういう時馬鹿になる。

 

「ならおっぱいドラゴンでいいじゃねえか」

 

「ふざけるなぁ!」

 

 その返答に、ナイファーザーはマジギレした。

 

 今にも失神しそうなほどプルプル震えながら、指を突き付ける。

 

 変身してない時なら、唾をまき散らしていただろう。そのレベルでブちぎれている。

 

「貴様はどれだけ異常な事をしているのか自覚しているのか!? 現象とは原因とイコールなのに、それがさっぱり想定できんのだぞ!? それを、「おっぱいドラゴン」だから!? 少しは考えたらどうだ、貴様ぁ!!」

 

 根本的に技術を極めて魔王にすら届くようになったムートロンからすれば、激高ものだろう。

 

 だが、イッセーからすればどうでもよかった。

 

「馬鹿な俺がそんな事分かるかよ。そんなもんはアザゼル先生達が考えることだし、俺にはどうでもいい」

 

 そう言い切り、イッセーもまた指をナイファーザーに突きつけた。

 

 そこには、明確な怒りがある。

 

「そんな事より、お前達が冥界の子供達を怖がらせてる事の方が重要なんだよ、この悪党ども!!」

 

 その宣言に、ナイアルは怒りのあまりがくがくと振動し―

 

「……ふぅっ」

 

 -限界を超えて失神した。

 

「………馬鹿は考えてくれねえから困るって知っとけよ」

 

 呆れ半分同情半分の視線でそれを見たナイアルは、肩をすくめてナイファーザーを部下に渡す。

 

「そいつ連れて下がってろ。此処は俺が適当に時間稼いでやる」

 

「りょ、了解しました!」

 

 その言葉に従って離脱するナイファーザーの分隊をしり目に、ナイアルは愉快そうに嗤いながらこぶしを握る。

 

「まあいい。ぶっ殺して死体を調べりゃ少しぐらい分かるだろ」

 

「確かに、そっちの方が分かり易い」

 

 曹操もまたため息を付くと、聖槍を構えて苦笑する。

 

「さてナイアル。俺は誰を相手にすればいい? サイラオーグ・バアルに井草・ダウンフォール、更には赤龍帝の兵藤一誠とより取り見取りだが―」

 

「リアス」

 

 曹操の言葉を遮って、イッセーはリアスの前に出る。

 

「曹操は俺が倒します。だから、その前に俺を再びあなたの眷属にしてください」

 

 その言葉にリアスは苦笑しながら微笑んだ。

 

「ええ、私の為に生きなさい」

 

 その言葉とともに、兵藤一誠は再び悪魔へと転生する。

 

 そしてその喜びと共に、イッセーは曹操へと向き直った。

 

「借りは返すぜ、曹操」

 

「いいだろう。楽しませてくれ、兵藤一誠」

 

 そう返答し、曹操は禁手を発動させる。

 

 その後光を浴びながら、イッセーもまた本領を発揮する。

 

 憑依せし赤龍帝(ウェルシュ・ボゼッション・プロモーション)が効かないなら、真女王を使う他ない。

 

「我、目覚めるは―王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり!!」

 

 歴代の赤龍帝達の犠牲の果てに、魂を守り切った。

 

「無限の希望と不滅の夢を抱いて、王道を往く」

 

 そして、切り札は手に入っている。

 

「我、紅き龍の帝王と成りて―」

 

 だから、曹操の相手は自分だ。

 

「―汝を真紅に光り輝く天道へと導こうっ!!」

 

 -ここで、必ず倒す。

 

 真紅に輝く真女王へと昇格し、兵藤一誠は仲間達に吠える。

 

「みんな! 曹操は俺が必ずぶちのめす!! だから……ナイアルは任せた!!」

 

 その言葉に、真っ先に答えるのは当然一人。

 

「任せた! ナイアルは俺が一発ぶん殴る!!」

 

 井草・ダウンフォールが、その言葉に全力で答える。

 

 そして、真正面から向き合って、井草はナイアルに指を突きつける。

 

「この力の使い方は分かってきた。俺は、お前を、一発、ぶん殴る!!」

 

「上等だ」

 

 その言葉に、ナイアルは不敵な笑みを浮かべながら拳を構える。

 

「データぐらいは取らねえとなぁ? ウォーミングアップに付き合ってもらうぜ、井草ぁ!!」

 

 その言葉と共に、双方ともに全力で激突した。

 




さて、こっから一気に大盛り上がり。

イッセーVS曹操は原作通りなのでスルーしますが、その分VSナイアルは力入れます!!
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