混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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超窮地に陥った井草たち。

ですが、この作品はD×Dの二次創作ですので―


11話

 

 放たれる砲撃はまさに絶大。

 

 兵藤一誠の真女王が放つ、クリムゾンブラスターすら超えるする火力の砲撃が、二つも放たれた。

 

 常識的に考えて過剰攻撃だろう。全力からはまったくもって遠く離れているが、しかし確殺を期した攻撃だった。

 

 実際問題、井草たちはろくに動ける状態ではない。

 

 交わされる可能性は絶無。防がれる可能性も皆無。耐えられる可能性はかけらも無い。

 

 故にこの攻撃はまさに必殺であり―

 

「そうはいくかよぉ!!」

 

 ―だがしかし、状況はそれを許しはしない。

 

 割って入るように放たれた砲撃がその絶大な火力をもって、ナイアルの砲撃を半減させる。

 

 さらに割って入った獅子と魔剣が、絶大な威力をもってそれを相殺した。

 

 さらに、四方八方から押し寄せる攻撃が、ナイアルに襲い掛かる。

 

 魔力、光力、闘気に魔法。

 

 様々な異能の力が、ナイアルを包囲して撃破せんと襲い掛かった。

 

 それをナイアルは巧みな機動で完全に回避するが、しかし状況の変化ゆえに舌打ちする。

 

「抜かれたのか!? あいつらは、EEレベルが5,0以上の連中だらけなんだぞ!?」

 

「ええ。でも、最上級クラスが複数人来てくれればしのげるわ」

 

 ナイアルにそう宣言するリアスは、大火力の消滅の魔力を放ってナイアルに攻撃する。

 

 それを速射で相殺するナイアルだが、しかしすぐにどういうことか勘付いた。

 

「……ルシファー眷属か! チッ! もう来やがったか!!」

 

「それだけじゃない。俺やシーグヴァイラの眷属、それにソーナたちも協力してくれたからな」

 

 そう言い放つサイラオーグは接近し、そしてナイアルに殴り掛かる。

 

 いなすナイアルは反撃の拳をふるうが、瞬時に対象を変化させて魔剣グラムを迎撃。

 

 即座に分身のアントイーツを精製して、その絶大な馬力で聖剣の龍騎士を破壊する。

 

 だが、それでも数が多い。

 

 グレモリー眷属の総攻撃に、ナイアルは確かに一瞬動きを阻害されていた。

 

「皆……?」

 

「はい、みんな追いつきました」

 

 井草にそう告げ、アーシアが回復フィールドで井草たちの負傷を即座に癒す。

 

「ありがとう。おかげでまだ戦えるよ」

 

 井草はそう礼を言うと、すぐにでもナイアルに追撃をせんと立ち上がる。

 

 ナイアルを許すわけにはいかない。ナイアルを逃がすわけにはいかない。ナイアルを見過ごすわけにはいかない。

 

 何としてもナイアルを倒さんと、井草は走り出そうとし―

 

「井草さん」

 

 その襟首を、イッセーが勢いよくつかむ。

 

 ものすごい勢いで加速していたため、首を思いっきり痛めた。

 

 ゴキャ……という音が鳴り響き、井草が一瞬硬直するぐらいだ。

 

 即座にアーシアが治療するが、しかし命の危険もある行動である。

 

「ちょ、イッセー!?」

 

「井草さん、頭に血が上りすぎです!」

 

 井草が文句を言うより早く、イッセーは井草ににじり寄るとそう告げる。

 

「だけど、ここでナイアルを見逃すわけには―」

 

 井草としてはそこは譲れない。

 

 この四年間、伊予と五十鈴は罪にまみれてきた。

 

 結果として三人の絆が残ったのはナイアルの行動の成果かもしれないが、それは許す理由にはならない。

 

 だから、ここでナイアルを倒さねばならず―

 

「井草さん! あんた大事なこと忘れてます!!」

 

 -イッセーは、はっきりと井草の失念を指摘する。

 

「あいつは、井草さんより強いです!!」

 

 -そう、ナイアルは主神クラスの化け物だ。

 

 わかっているつもりだった。それでも届く切り札があったのだ。

 

 だが、イッセーはそれを否定する。

 

「俺が曹操に勝てたのは、勝てる切り札があったからです」

 

 真剣にそう告げ、イッセーは井草を諭す。

 

「井草さんの勝てる切り札は、時間切れです。……どうしても井草さんの手で決着をつけたいのはわかりますけど、落ち着いてください」

 

「……う……っ」

 

 そんなつもりはなかった。

 

 少なくとも、意識はしていなかった。

 

 だが、無意識に思っていたとしてもおかしくないだろう。

 

 井草にとって、四年前の一件は自分にも責任があると思っていた。

 

 そうだろう。諭されての準強姦行為。それが罪であることはだれが否定しようと井草だけは否定しない。

 

 やらかしたのは自分なのだ。それは一因でしかないかもしれないが、それでも一因なのだ。

 

 だからこそ、最大の悪意であるナイアルを見過ごせない。

 

 自分の手で決着をつけたい。そう願っていたのを、井草は察する。

 

「1人で……いや、五十鈴さんや伊予さんの力を借りたからそれは変だけど、とにかく背負い込まないでください。俺だって、曹操相手にはリアスのおっぱいを借りました。いろいろと」

 

 また何かやったのかと思ったが、それはこの際放っておく。

 

 しかし、イッセーは切り札を用意したうえで、それでもリアス達の力を借りる必要があった。

 

 それほどまでに曹操は難敵だった。最強の人間になりうる絶大な力の持ち主は、それだけの強敵だったのだ。

 

 そして、ナイアルはそれを超える。少なくとも、現状では曹操よりはるかに上の戦闘能力を保有している。

 

 ……わかって、いるのだ。

 

 あの過去の清算を、過去を背負ったものたちで解決したいと願ってしまった。

 

 結果、性質を把握しきっていない能力で自爆し、三人もろとも死ぬところだった。

 

 それでも、井草は……。

 

「井草さん」

 

 その背中に、柔らかい感触が触れる。

 

「井草っ」

 

 そして、バンと肩をたたかれる。

 

「ニング、リム……」

 

 振り返る井草の目に映るのは、二人の愛する少女たち。

 

 二人は、苦笑を浮かべながら、少し不満があるのか、むっとした目を向ける。

 

「愛する人の重荷ぐらい、少しは背負わせてほしいのです」

 

「そうそう。こっちの重荷を背負いたがるなら、こっちにも背負わせやがりなせぇ」

 

 その言葉に、井草はふと視線をそらし―

 

「こっち向くのです」

 

 と、エクストラカリバーで首を固定された。

 

 物理的に逃げられなくなり、井草はどうしたものかと思うが、ニングはそれを意に介さない。

 

「じゃあ、トリをさせてもらうのです」

 

「よっしゃぁ! 一番やり貰いでさぁ!」

 

 と、ニングの言葉にリムがガッツポーズをし―

 

「……ん」

 

 -井草と、唇を重ねる。

 

 ……一瞬でいろいろと思考が真っ白になった。

 

 そして、若干頬を赤らめたリムは、照れ笑いを浮かべながらはっきりという。

 

「一緒に支えあっていきましょうぜ? 私らぐらいにゃさせて下せえよ」

 

 その笑顔とともに告げられた言葉に、井草は顔を赤くしながら、しかし胸に届くものを感じた。

 

 ニング・プルガトリオ・ルシファーとリム・プルガトリオは、井草が愛する少女たちだ。

 

 井草を認め、許し、そしてともに居たいと願ってくれる。

 

 そんな彼女たちが、井草が一人で苦労をしょい込むことを認めるだろうか。

 

 そして、二人が苦しむ理由を作る自分がいていいのだろうか。

 

 結論は一瞬で出る。

 

 あり得ない。あるはずがない。認められるわけがない。

 

 そして、井草は負けを認める。

 

「参った、これは降参だ」

 

 そうだ、難敵との闘いぐらい、少しは頼るべきだった。

 

 イッセーがいる、リアス達がいる。サイラオーグたちまで協力してくれている。

 

 そして、愛する者たちがいる。

 

 五十鈴がいる。

 

 伊予がいる。

 

 リムがいる。

 

 ニングがいる。

 

 きっとピスもここにいたら協力してくれるだろう。乱戦の影響ではぐれているが、それぐらいには力を貸してくれる女性だと、井草は確信している。

 

 ………少し、一人で背負い込みたがりすぎたようだ。

 

「降参だよ、うん、力を借りるところだよね、ここは」

 

 そう苦笑すると、井草は振り返る。

 

 そこには、治療が終わり立ち上がった伊予と五十鈴がいる。

 

「ゴメン。言い換える」

 

 そう、ここは言い換えよう。

 

 二人の命を預かるのは、井草ではない。

 

「二人の命、俺()に預けてくれないかな?」

 

 井草たちだ。

 

 その発言に、五十鈴は肩をすめながら苦笑する。

 

「微妙に締まらないセリフだけど……ま、さっきよりは頼れるかしらね」

 

 そう言い切り、五十鈴は井草の前に立つ。

 

 そして、苦笑しながら顔を寄せる。

 

「一番背負うのは井草だからね。そこ、譲らないでよ?」

 

「わかってる。そこは譲れないね」

 

 そして、口づけをかわす。

 

 十秒ぐらい口づけを続けた五十鈴は、苦笑しながら伊予に振り返る。

 

「で、伊予はどうするの?」

 

 五十鈴にそう言われた伊予は、あたふたとしながら、しかし井草に近づいた。

 

「あのね? その……私は、まだよくわかってないことが多いけど……」

 

 伊予の意見はもっともだろう。

 

 伊予はナイアルと殺戮しか見えていなかった。他を四年間全く省みなかっただろう。

 

 だから、イッセーたちを判断することは難しい。それだけの判断材料を、伊予は持っていないのだから。

 

 だが、それでもわかることが伊予にはあった。

 

「だけど、井草君の大事な仲間たちなんだよね?」

 

「うん。俺がその絆にふさわしい者になりたいぐらいには、立派で大事な仲間たちだよ」

 

 それは、井草はあの四年前から成長を遂げたということ。

 

 それは、井草の過去を知って受け止めて、そして井草がかけがえのないものだと確信している者たちだということ。

 

 なら、きっと信じていい人だ。

 

「井草君が信じる人たちだから、私も信じるよ」

 

 そして、伊予は井草にすり寄る。

 

 伊予は、井草の顔をまっすぐにみつめ、そして告げる。

 

「……井草君、私は、前を向いていいのかな?」

 

「当然だよ」

 

 はっきりと、井草は断言する。

 

「そのために俺の大事な人が苦労をしょい込んでくれたんだ。だから、しっかりと前に進んでくれると俺はうれしい」

 

 井草はそう願う。

 

 ニング・プルガトリオ・ルシファーの献身を無駄にしないでほしい。

 

 行仁伊予が、前を向いて明るいところに踏み出せる世界になってほしい。

 

 そして、伊予が過去を受け止めながらも前を勧める人になってほしい。

 

 だから、井草は伊予を抱きしめる。

 

「大好きだ、伊予」

 

「うん。私も、井草君のことが、大好き」

 

 そして、誓いの接吻をかわす。

 

 しっかりと愛をかわしながら、しかし伊予も決心したかのように離れる。

 

 そして、井草の背中を押した。

 

「じゃ、ちゃんとしっかりしてね、井草君」

 

「全くでさぁ。大トリを忘れちゃいけやせんぜ?」

 

「お待たせしましたお嬢様ってね」

 

 リムと五十鈴も背中を押し、井草は彼女の前に立つ。

 

「ニング……」

 

「ハイなのです」

 

 長く言葉を続けるのも野暮だろう。というより、戦闘中なのでこれ以上長く続けるのも問題だ。

 

 なので、しっかりとはっきりと手短に告げる。

 

「ありがとう。君の献身に報いることができる俺になって見せる」

 

「気長に待っているのですよ。私の愛しい井草さん」

 

 そして、しっかりとキスをかわす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さあ、準備は完了だ。

 

 勝機はあるかどうかわからない。

 

 すでにナイアルは優勢に立ち回っており、此方に対する警戒も強い。

 

 だが、それでも勝利をつかもう。

 

 新しい力がある。

 

 愛する女性たちがいる。

 

 そして何より、頼りになる仲間たちがいる。

 

 まずは一泡吹かせて見せる。まずは、そこからだ。

 

「行こうか皆。ナイアルを、ぶっ飛ばす!!」

 




原作主人公もきっちり仕事します。曹操を撃退してから助けに参りました。





そして超スケコマシ主人公。仲間が命がけで時間を稼いでくれている間にすることしてます。そして吹っ切れてそうりょくせんでナイアルに挑みます。

ですが、レセプタートリニティにここまで追い込まれたのは思わぬ事態に動揺していたからこそ。そもクトゥルフイーツの本領である砲撃戦がろくにできていないので、こっからが大変です。

主神クラス、舐めれる相手じゃないですぜ……?
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