混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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とりあえずヒーローズ編の最終決戦です。

別名:ナイアル集団フルボッコタイム


12話

 

「んじゃあそろそろぶっ潰そうかぁ!」

 

 攻撃のことごとくを弾き飛ばし迎撃したナイアルは、反撃体制に移る余裕を得た。

 

 そして、EEレベル7,5とクトゥルフイーツの本領を発揮する。

 

 八門のフレキシブルキャノンが一斉に別々の方向へと向けられ、そして一斉に砲撃が放たれた。

 

 一発一発がクリムゾンブラスターにも匹敵する大火力。それを、クリムゾンブラスターより遥かに短い、速射と言ってもいい速度で放たれる。

 

 全員が回避に全力を傾け、そして何とか攻撃を回避する事に成功する。

 

 だがしかし、ナイアルはその時点で距離をとる事に成功していた。

 

 そして本領を発揮する。

 

 砲撃戦闘特化型アウターイーツ、クトゥルフイーツ。

 

 主神クラスの領域に到達した事を示す、EEレベル7,5。

 

 その二つの力の組み合わせで放たれる、絶技が一気に放たれる。

 

 八門のフレキシブルキャノンが円を描くように展開し、そしてその中心部に莫大な力が籠められる。

 

 誰もが一瞬で理解した。

 

 その火力は、絶大極まりないと。

 

「砕け散りな。ク・リトル・リトル・ブラスター!!」

 

 その瞬間、絶大極まりない火力が放たれ―

 

「そうはいきません」

 

 その瞬間、新たなる増援が姿を現した。

 

 真後ろから井草を伴って現れるは、メイド服に身を包んだ銀髪の女性。

 

 シアリー・ルキフグスが、転移してナイアルに迫る。

 

 彼女はほぼ人間の状態から先祖返りした彼女は、その特性ゆえに神器を持つ。

 

 持つ神器は扉作る邪視(イヴィルアイ・ゲート)。直接視界で認識した地点と足元に転移ゲートを形成。それによる短距離空間転移を可能とする神器。

 

 精密な認識が必要になる為、転移可能距離はそこまで高いわけではない。有効射程は1kmにも届かない。

 

 反面、それさえできるのなら転移そのものは絶大というレベルで可能とする。アグレアスでの戦いで、高度な結界を設けられたのにも関わらずニングとリムを連れて転移したのは、彼女なのだ。

 

 戦闘能力こそ上級悪魔の領域程度でしかないが、しかしその能力は確かに一級品。

 

 彼女はメイドとしての能力や、ニングに近しい来歴からくる親近感で選ばれただけではない。確固たる能力を持っているからこその選抜なのだ。

 

 そして、ゆえにこそ井草の突撃は成功する。

 

「ナイアル!!」

 

「チィ!」

 

 井草の攻撃はナイアルをずらし、仲間達から射線をずらす。

 

 そしてその瞬間、ク・リトル・リトル・ブラスターが放たれた。

 

 既に避難は大幅に進んでいるからこそ、人的被害はゼロ。それは後に確認される。

 

 だがしかし、その絶大な物的損害は、ムートロンの底力を見せつけるには十分極まりない。

 

 たった一撃。たった一撃の砲撃。

 

 それだけで、悪魔の首都リリスの2割が消滅した。

 

「しぶといんだよ、クソガキ!」

 

「お前に言われたくない、糞野郎!!」

 

 そして、井草とナイアルは再び打撃戦を開始しする。

 

 だが、その戦闘は明らかにナイアルが上。

 

 元々レセプタートリニティだからこそ拮抗できた戦いだ。その性能差がもろに出るのは明白。

 

 そして、ナイアルも本腰を入れ始めている。そこからくるナイアル側の能力向上も残酷な現実。

 

 そして何より、井草の消耗も激しい。

 

 レセプタートリニティによって発生した損壊は、アーシアによって癒された。だが、それは傷の治療で会って体力の回復ではない。

 

 消耗は絶大。明らかに負担も大きい。

 

 ゆえに、井草だけではナイアルに勝つ事はできず―

 

『おいナイアル!!』

 

「俺たちを忘れるなよ!!」

 

 -そもそも、そんな気はもう既に井草にもない

 

 仲間に頼るべきところは頼る。それを受け入れた井草は、あくまで時間稼ぎとメイン戦闘を担当するだけだ。

 

 そして、振り返ったナイアルはギリギリでその拳を受け止め―

 

「うぉおおおお!?」

 

 -立った一発、それも防いだ拳で100メートルは吹き飛ばされた。

 

 それをなしたのは、兵藤一誠とサイラオーグ・バアルの連携。

 

 憑依せし赤龍帝(ウェルシュ・ボゼッション・プロモーション)によって、戦車の駒で合一化したサイラオーグの拳が、ナイアルを叩きのめす。

 

 そして、そこから井草達の反撃は本腰に入る。

 

「援護する。行け、井草・ダウンフォール!!」

 

「メイン盾よろしく、サイラオーグくん!!」

 

 真正面から攻撃を敢行するサイラオーグと、正面戦闘をサイラオーグに任せた、井草による四方八方からの攻撃。

 

 それらに対処しながら、ナイアルは舌打ちする。

 

 どうやら面倒極まりない状況かだ。

 

 正面からの殴り合いにおいては、既にサイラオーグは天龍クラスに届く力を発揮している。

 

 足を止めての殴り合いでは、此方とほぼ互角と言ったところだろう。覇を使わずにここまでできた事には驚く他ない。

 

 そして、それを利用して井草は妨害戦術に特化する。

 

 足と止めての殴り合いなら互角のサイラオーグとイッセーの組み合わせに正面戦闘を任せる。井草がするのはそのお膳立てだ。

 

 すなわち、距離を取らせない。

 

 四方八方から攻撃を繰り返す事で、ナイアルの足を止めさせる。それに今終始している。

 

 むろん、砲撃で相手を吹き飛ばすという迎撃方法は存在する。

 

 だがしかし、それすら許されないのが現状だ。

 

「皆! ナイアルの砲撃の相殺に集中しなさい!!」

 

『『『『『『『『『『了解!』』』』』』』』』』

 

 リアスの号令のもと、残った人員全てが砲撃で攻撃を敢行する。

 

 アーシア・アルジェントですら魔力による攻撃を叩き込み、ナイアルの砲撃を相殺に向けさせる事に集中する。

 

 その結果、ナイアルは動く余裕が完全になくなっていた。

 

「チッ! 若手最強格が集まりゃ、主神クラスに喧嘩売る事もできるってかぁ!?」

 

「その通りなのですよ」

 

 ナイアルのボヤキに、ニング・プルガトリオ・ルシファーが答える。

 

 エクストラカリバーの支配で砲撃に曲射を組み込み、相殺しきれなかった砲撃が味方に巻き込まれる可能性を削減しながら、ニングは告げる。

 

 これがお前への罰だと言わんばかりに、魂すら込めてニングは吠える。

 

「これは、遊び半分に他者を苦しめてきた、貴方に対する怒りと知るのです!!」

 

 その宣言と共に、攻撃が密度を増し―

 

「なるほどなぁ……だが甘い!!」

 

 それら全てを下らないと言うかのように、ナイアルが吠える。

 

 その瞬間、ナイアルは分身を大量生産。

 

 その数合計18体。EEレベル5,0相当の戦闘能力を持ったアントイーツ達が、隙を作るべく行動を開始する。

 

 戦闘能力はそこまで高い方ではない。だが、それはナイアルと比べての話であり、並みの上級悪魔なら殺しうるだけの力を秘めている存在だ。

 

 それらを集中投入する対象は、ニング・プルガトリオ・ルシファー。

 

 井草にとって大事な女性を狙う。これによって井草の集中力を阻害し、まず一端仕切り直す。

 

 あくどい手段ではあるが、戦場において相手の嫌がる事をに徹するのは常套手段。戦争という人道が軽視される環境においてそれは当然の判断でもある。

 

 ゆえにこそ、井草も表情を決して憎悪に歪めたりはしない。

 

 何より、意識を先頭に集中する為に、吠える。

 

「皆、カバーお願い!!」

 

「任せてぇ!!」

 

 そして、その言葉に真っ先に答えたのはピス・ダウンフォール。

 

 戦闘の状況ゆえにはぐれていた彼女が、その戦火から即座に位置を把握して、駆けつけてくれた。

 

 光力の槍の群れと、龍のオーラの砲撃によって、アントイーツ達は接近が不可能になる。

 

 そしてピスはすれ違うように井草に向かって飛び―

 

「頑張ってねぇ、井草ぁ」

 

「OK、ピス姉さん」

 

 -一瞬だけの口づけを交わす。

 

 そして、形勢は覆らずに戦闘が続行される。

 

 ナイアルの奇襲は即座に迎撃された。そして、状況は更に拮抗し―

 

『っていうか、ナチュラルにキスするのやめてください! 照れる羨ましい妬ましい微笑ましいとか混ざり合ってどう反応したらいいか!!』

 

「イッセーもしたらどうかな? ハーレム王ならそれぐらいの甲斐性は必要だと思うけどっと!!」

 

「この状況下で漫才してんじゃねえええええ!!!」

 

 思わぬ会話に思わずブちぎれた。

 

 そして、ナイアルも判断を改める。

 

 どうやら軽傷での打倒は困難だ。多少の手傷は覚悟しなければ、この状況をひっくり返せないだろう。

 

 なのでこちらも覚悟を決める。

 

 どうやら今後戦う時は、本格的に特務中隊を下部組織も含めて総動員した方が良さそうだ。それぐらいしなければ大打撃を受けるのはこちらになる。

 

 とりあえず、現状はここをしのぐことだけを考えるべきだろう。そうしなければ後の勝利すらない。

 

 ゆえにナイアルは遠慮なく敵の砲撃を無視する。

 

 元より近距離からの殴り合いの真っ最中だ。向こうも下手な攻撃は避けるだろう。こちらが迎撃しないと判断したのなら、同士討ちを恐れて攻撃頻度が下がると判断。

 

 如何に獅子の鎧を纏い、砲撃に対する耐性が上がっているサイラオーグが主体とはいえ、人情が邪魔をすると考えたナイアルは、確かに間違っていなかった。

 

 事実攻撃に密度は下がり、そしてナイアルは反撃に転じる。

 

 フレキシブルキャノンの攻撃を井草とサイラオーグに集中。まず二人を撃破してから各個撃破を狙い―

 

「かかったな、ナイアル」

 

 その瞬間、サイラオーグはナイアルに突貫する。

 

 これまでの打撃戦から打って変わり、一気に組み付きを狙い動きを封じる。

 

 それに対してナイアルは砲撃の狙いを集中させる。

 

 八門のクリムゾンブラスタークラスの砲撃の連射は、魔王クラスすら容易に削り取るだろう。

 

 アグレアスの戦いではそれを警戒したバラキエル達がそれなりの動きを見せた為にできなかった。だが、この完全に打ちまくれる状況下なら話は別だ。

 

 故に何の遠慮もなく、ナイアルは砲撃を試み―

 

『今だ、井草さん!!』

 

「ああ、ここで決める!!」

 

 ―その瞬間、とっさに狙いを集中しすぎた。

 

 気づいた時には、井草はナイアルの真後ろに突貫していた。

 

「チィ! させるか!」

 

 即座にフレキシブルキャノンを向けようとするが、サイラオーグはそれを打撃で妨害する。

 

 しかしナイアルは一門向ける事に成功した。

 

 そして、魔王クラスの領域であるレセプターエボリューション相手ならそれで十分。この一撃で確実に時間を稼げる。

 

 ナイアルはそう判断し―

 

「モードアシダカグモ!!」

 

 -しかし、甘かった。

 

 モード2にすら移行するレセプターエボリューションの本領は、未だ完全に発現していない。

 

 それゆえに井草からすれば手札が増えすぎて混乱するが、かみ合う事さえできればそれは一気に化ける。

 

 アシダカグモ。蜘蛛の中でも最高レベルの瞬発力を発揮する、ゴキブリの天敵。

 

 その力をもってして、井草は砲撃に真っ向から対抗する。

 

 即座にドロップキックの態勢を取り、そして砲撃に真っ向から激突。

 

 競り合うかと思われた次の瞬間、井草は続けざまの行動に出た。

 

 そのまま躊躇なく、連続蹴りを敢行。その勢いをもって砲撃を削り取り、更にナイアルに突貫する。

 

「有りかオイ!?」

 

「有りだ馬鹿!!」

 

 その一瞬の動揺を見せたナイアルと、躊躇せず突貫した井草。

 

 難敵である事は分かっている。無謀である事も分かっている。

 

 だがしかし、その猛威に対して無謀とも言える意地を見せて踏み込んだ井草は、少なくともその時だけはナイアルに届いていた。

 

 その瞬間、秒で数十を超える連続蹴りがナイアルに叩き込まれる。

 

 とっさに糸を出して捕縛し、ナイアルが逃げられないようにするという芸当までしっかりと出した連続攻撃。

 

 衝撃でサイラオーグが弾き飛ばされるほどの威力が、一瞬で叩き込まれ、そしてトドメが入る。

 

「合計72発―」

 

 そして糸が限界を超えてちぎれ―

 

「―この連撃が、お前への裁きだ!!」

 

 -勢いよく、ナイアルは地面へと叩き付けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 井草はその時、緊張の糸が途切れて崩れ落ちた。

 

 ようやくだ。ようやくだった。

 

 今まで圧倒され続けてきた。間違いなく格上の存在だった。

 

 その怨敵ナイアルに、今明確な痛打を与えた。

 

 五十鈴との連携はカウントに入らない。あれは五十鈴の命を燃やし尽くしたからからこそなのだから、五十鈴のカウントに入れるべきだ。

 

 井草の力で叩き潰したのは、きっと今回が初めてだろう。

 

 仲間の力をたくさん借りた。それでもトドメはさせていない。

 

 だがそれでも、確かにこの攻撃はナイアルに届いたのだ。

 

 その事実が、井草の張りつめた糸を切り、そして井草は崩れ落ちる。

 

 元よりアシダカグモは持久力に欠ける短期決戦仕様だ。必然的に消耗が激しい。

 

 これからも必殺技的な運用になるだろう。使いどころを間違えれば、ガス欠で戦闘不能になる諸刃の剣だ。気を付けなければ。

 

 とはいえ、今回は消耗しすぎた事もあってのものだ。これからは体力中心で鍛えていこう。そうすればもう少しは運用できるようになるはずだ。

 

 そして、井草は膝をつき―

 

「兄貴!」

 

 後ろから突撃してきたバイアクヘーイーツを、そのまま見送るしかなかった。

 

「離脱しやすぜ! これから一仕事あるから急げってホテップ司令が!!」

 

「人使い荒いだろあの幼馴染は!!」

 

 絶叫しながらナイアルはその手を掴み、そして一気に離脱する。

 

「逃げるな、ナイアル!!」

 

「う、撃ち落とすのです!!」

 

 リアスとニングがとっさに反応して、その指示に従い砲撃が放たれる。

 

 それを掻い潜りながら、ナイアル達は離脱していった。

 

 どうやら戦闘不能には一歩足りなかったらしい。いや、あの様子ではすぐに回復して全力戦闘が可能だろう。

 

 次からは三桁は連撃を叩き込んだ方がいいようだ。こちらも要精進である。

 

「……はぁ。疲れたぁ」

 

 そして、井草は背中から地面に倒れこんだ。

 

「お疲れ、井草さん」

 

 イッセーもまた疲れた顔でそこに並び、腰を落とす。

 

 二人して、紫の冥界の空を見上げた。

 

「……人間界暮らしが長いから、違和感あるんだよね、俺」

 

「あ~。俺も最初に冥界来た時は特に印象深かったです」

 

 そう言いながら、二人はぼんやりと空を見上げる。

 

「取り逃がしちゃいましたね、ナイアルの奴」

 

「まあ、パワーアップの噛ませ犬で死ぬほど甘い相手じゃないからねぇ」

 

 井草はそう軽く返答すると、しかしすぐに笑う。

 

「次はもっとボコるさ。そして、いつか必ず勝つ」

 

 そう、それでいい。

 

 禁手に至り、仲間と共に、なんとか殴り倒せるところにまでは到達した。

 

 ならば、これから禁手になれて極めればいいだけだ。何なら人工神器の類を用意してもらうのもいい。

 

 それに、井草一人で強くなる必要もない。

 

 情けない話かもしれないが、一人で意固地になるよりかはずっといい。

 

 少なくとも、言わなくても力を貸そうとしてくれる者の力ぐらいは頼るべきだと、そう思う。

 

「イッセー。これからも、ナイアルと戦う時は力を貸してくれるかい?」

 

「当たり前ですよ。あの女の敵、絶対許せねえし!」

 

 腕をしっかりと握りしめて、イッセーはそう答える。

 

 それに井草は素直にほほ笑む。

 

 そう、井草は一人ではない。

 

 仲間がいる。

 

 家族がいる。

 

 そして、愛する者達がいる。

 

 だから、力を借りる時は素直に借りよう。そして、その上で井草自身も力を貸すべき時は素直に貸そう。それでいい。

 

 そう、その上で―

 

「次はもっとぎゃふんと言わせてやる。覚悟しなよ、ナイアル」

 

 聞こえてないのは分かっているが、井草はそう告げた。




若手の実力者を相手に、一人で食い下がって見せたナイアル。こと最大火力の砲撃は、イッセーのロンギヌス・スマッシャーの数倍はある必殺技です。真の龍神化に至ったイッセーでも、砲撃戦闘では勝ち目がないレベルの化け物なのがナイアルです。

そしてテンションに任せて決め台詞的な物を作ってしまった井草。これを向上にするかどうかはまだ未定です。
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