混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E 作:グレン×グレン
井草たち三人の関係修復までの物語のエピローグといったところですね。
……ちなみに、類れていると思おうけどこの作品はR-17.5です
兵藤邸にある、井草・ダウンフォールの部屋。
超豪邸と化した兵藤邸の一室なだけあり、12条はあるその部屋には、大きめのベッドがある。
最近になって入れ替えたそれは、主にニングやリムが一緒に眠る時がある、キングサイズのベッドだ。
つまりそういう事である。R-18なのである。
それはさておき、そのベッドの上で、井草と伊予と五十鈴は正座して俯いていた。
なんでこんな事になったのか。
理由は簡単だ。ニング達がいらない気を回したという一点に尽きるだろう。
ベッドの片隅は避妊具が数種類置かれている。用意した覚えのないものまであるので、誰かがいらない気を回したらしい。アフターピルまで用意してある念の入りようだ。
余計なお世話と言いたい気分ではあるが、しかしこうでもしないと事に至らないというのもまた事実。
四年前の一件において、三人が三人ともに負い目を持っているのが実情だ。誰かがお膳立てしなければ、下手したら数千年かけてもそういう事にならない可能性すらあり得る。
傍から見れば実に面倒くさい事だろう。お膳立てを整える程度の事はされても文句が言えない。
何しろ、こういう事では嫉妬深いイッセーですら「頑張ってください井草さん!」などとエールを送ってきたのだ。
あのイッセーがである。そこまで思われるほどに、問題だと判断されたという事だ。
もはや苦笑いする他ない。笑うしかないだろう此畜生がという井草の精神状態だった。
「も、もうイッセーにしろニングにしろ下世話な事する事もあるもんだよねぇ。あはははは……」
井草はそうから笑いするが、五十鈴も伊予も沈黙する。
「「「……」」」
沈黙が、響いた。
一応断言してもいい。井草達もそうする事に異論はない。
井草・ダウンフォールは、枢五十鈴と行人伊予を愛している。五十鈴も伊予も、少なくとも現状はそれに応えてくれていた。そういう意味では問題はない。
そもそも三人とも性的経験はある。ありまくる。
伊予と五十鈴の場合はかなり暗くなるが、それでも経験豊富なのは事実だ。井草もピスによるトラウマ克服の過程で、数多くの美女美少女と突きまくり搾り取られまくっている。そういう意味では、今更恥じらう必要性がない。
ただし、凄まじく三人がともに不安視している事がある。
―上手くいかなかったらどうしよう………っ!!!
三人の懸念というか、恐怖はそこだった。
こと、井草の初体験は最悪である。
ナイアルの所為でタガが外れた五十鈴の提案で、目隠しをした伊予相手に井草がいたすという事をしたのだ。
ちなみに、ナイアルにしっかり開発されていた伊予相手に、童貞極まりない井草が同行できるわけがない。少なくとも、この時点での伊予は童貞がりなどを楽しめるような調教を受けてないのである。必然的に情けない結果になった。
そういう経験がある井草と伊代はもちろん、それを鬱憤晴らしにしっかり見ていた五十鈴も、ほぼ同様のことを考えていた。
簡単に言えばこうである。
井草が二人を感じさせられなかったどうしよう。
そういう性交渉の不一致が関係をギクシャクさせて、最終的に破局するという話はそこそこある。死後といっても過言ではない成田離婚の原因の何割かはそれであるという話もある。夜の生活の適合は、男女関係をの円滑化に必要不可欠なのだ。
なので、完全に三人そろってビビっている。
「べ、別に今日しなくてもいいわよね、うん」
五十鈴が、顔を真っ赤にしながらそうそっぽを向く。
「そ、そうだよね。べ、べべべ別にいつでもできるし、今日じゃなくてもいいよね!」
それに便乗するかのように、伊予もどもりながら何度もうなづいた。
「……うん。そうだね! なんていうか、この状況下ですると、絶対冷やかされるもんね!!」
井草も便乗して、速攻で酒を取り出す。
部屋に念のために常備しているビールだ。念には念を入れて三人分確認していたのだ。
とにかく気分を変えよう。そしてまた次の機会に使用。
完全に不安なことを後に回す愚策だが、三人はとりあえずそういうことにしようと結論する。
「そ、そうよね。そもそもプラトニックな恋愛だってあるもの。別にSE〇しなくても恋愛はできるっての!」
「うんうん。五十鈴ちゃんいいこと言うね!」
「じゃ、じゃあとりあえず、伊予のメイド就職祝いで乾杯しようか」
五十鈴の照れ隠しの言葉に便乗して、三人と展開をピンク色から遠ざけようとする。
そして、井草は二人にビールの缶を渡して、ぎこちない笑顔を浮かべる。
「じゃ、伊予のメイド業務がうまくいくことを祈って!!」
「「乾杯!!」」
そして勢いよくプルを開け、そのまま勢いに任せるように一気飲みし―
「ん……ぁ……」
「あ……ぅ……」
「う……ん……」
三人が我に返り、顔を見合わせる。
「「「………あれ?」」」
おかしい。確か自分達は、ビールを飲んで―
―井草のことも伊予のことも大好き! ぎゅーってするー!!―
―うぅううううう! 伊予も五十鈴もやわらかいなぁ、うぁ、高ぶってきたぁ―
―えへへぇ。二人ともいい匂いがするぅ。あぅ~、いい気分~―
―などという展開になったことを思い出した。
そして、今井草たちは素っ裸である。
いろいろと下半身が濡れていて、三人の舌は三人の唾液の味を鮮明に覚えている。
つまり、そういうことだ。
「ビール一缶で何してんだ俺はぁあああああ!!!」
井草は頭を抱えてベッドから転がり落ちた。
一時の情欲に任せて人生最大の傷を負った井草が、酒に酔った勢いで暴走して二人とエロいことするとか、反省の色がないだろう。
井草は久しぶりにすさまじい自己嫌悪にさいなまれた。真剣に死にたくなったが、二人はもちろんニングとリムも沈むので、気合で我慢する。
そして五十鈴もまた、ベッドの上でもだえ苦しんでいた。
「『井草っクス最高井草っクス最高井草っクス超最高~』って何を連呼してるのよ私ぃいいいいい!! 語呂がいいのが我ながら恥ずかしいぃいいいいい!!!」
ベッドの上で一番とろけていたのは五十鈴である。完全に前後不覚で、責められるがままにとろけていた。新感覚の造語まで作っている。
この三人でのエロ案件で諸悪の根源である自分が、寄りにもよって一番色欲にのまれるなど最悪である。冗談抜きで死にたくなったが、もはや自分の命は自分の物でないため根性で我慢する。
それはともかく自分に腹が立つ。此処は経験豊富で知識があることを利用して、二人の性交渉のお膳立てというかサポートに回るべきだろう。
むしろ伊予に手玉に取られていた気がする。井草に酔いしれてしまっていたので、その辺の余裕がなかった。冗談抜きで恥ずかしさで悶死しそうである。
そして盛大に十分ぐらいもだえ苦しんでから、二人は我に返る。
というか、大事なことに気が付いた。
勢いに任せてエロいことをしてしまったが、その最後の一人が黙ったままだ。
恐る恐る二人は起き上がり振り返ると、伊予はうつむいて肩を震わせている。
……伊予が泣いている。
顔面蒼白になり、絶望すら感じたのも無理はない。
四年前の一件において、伊予だけは間違いなく被害者だ。少なくとも、伊予は井草と五十鈴を訴えてもいいだろう。
その伊予を、更になかせてしまった。
二人は顔を見合わせると勢いよく土下座態勢に入り―
「……った」
-その体制ゆえに、伊予の表情を見ることができた。
伊予は確かに泣いていた。だが、それは悲しみでも苦しみでも痛みでもない。
「……よかったよぉ………っ」
安堵の感情で、伊予は泣いていた。
ぽろぽろと涙をこぼしながら、不安から解放された表情で、伊予は井草と五十鈴に泣きながら微笑みかける。
「気持ちよかったよ。井草君も、五十鈴ちゃんも……っ」
その泣き笑いの表情を見て、二人は痛感する。
―本当にごめんね? 井草君、初めてだったんだからもっと感じた声を上げればよかったよね?-
再開したその時、伊予はそう井草に言い放った。
ナイアルのフェロモンで様々なものを失っていた状態での言葉だったが、しかし伊予はその時の心からの本音を語っていた。
ずっと、気にしていたのだ。
だから、不安だったのだ。
それに気づいて、井草も五十鈴も伊予を抱きしめる。
「「本当に、ゴメン」」
「もぅ。いいって言ってるのに」
涙を浮かべながら謝罪する二人に、伊予は笑みを浮かべながら抱きしめ返す。
そしてポンポンとなだめるように背中をたたきながら、伊予は二人の体温をしっかりと感じる。
「大丈夫。感じれるから。二人のこと、大好きだから」
そして、涙目の二人を見返しながら、微笑んだ。
「だから、あんまり謝らないで?」
その言葉に、井草も五十鈴も思わず見とれる。
それをおかしそうに見ながら、伊予はベッドサイドにある小箱を手に取る。
その小箱を、避妊具の箱で口元を隠しながら、伊予は照れ臭そうに上目遣いになった。
「だから……もっと、しよ?」
「はい! 言質とりやしたぜ!!」
「休憩タイム中に私たち登場よぉ!!」
最悪のタイミングで
「リムにピス姉さん!?」
ぎょっとして井草は振り返り、そして気づいた。
あ、下手人こいつらだな。
酒をある程度飲みなれてている井草が、ビール一缶で暴走するわけがない。そして、伊予と五十鈴もいくら何でも暴走しすぎだ。ナイアルが相当楽しませていたはずである。
そもそも、酔った勢いで暴走したにしては記憶がはっきりしすぎている。
正気を失いながらも、しかし前後不覚になってない。まるで理性のタガだけが外れたかのような精神状態であり、そんなものは普通に酔っぱらっただけではならないだろう。
「これが、堕天使驚異の技術力と指導力よぉ!!」
「ナイスですぜピス姉さん! いやぁ、井草がすごいのは確信してやしたが、それをぶつけに行けずヘタレるのは読めてましたからなぁ!!」
そしてこちらが何か言うより早く全てばらした。
真剣にキレそうになった。怒りのあまりレセプターエボリューションになりかけた。
そのタイミングで井草はふと気づいたことがあるが、しかしそれはまだ置いておこう。
これの開放はまだ待つべきだ。今はまだ機ではない
「ふふふふふ。堕天使驚異の指導力はどうだったかしらぁ?」
と、ピスはドヤ顔を浮かべながら伊予と五十鈴に詰め寄った。
「数百年生きて色事にかまけた麗しき堕天使たちによるたたき上げの技術は、ナイアルにだって引けを取らないでしょぉ? 堕天使は色ボケが多いからそういうの得意なのよぉ?」
「それ以前に、弟分と妹分に薬盛る普通!?」
五十鈴のツッコミはもっともだが、ピスは聞いちゃいない。
「ふふぅん。ヤるところまでいけばうまくいくと思ってたのよぉ」
「ピス姉さんナイス! そこにしびれて憧れやすぜ!! 井草はテクもタフさもすごいっすからねぇ!!」
持ち上げるピスに乗っかるように、ピスは胸を張った。
「私たちが育てましたぁ!! と、言うことで!!」
そう言って、ピスは服を脱ぎ始める。
「ちょ、ピス姉さん!? り、リムも止めて―」
慌てて増援を求める井草だが、救援を求める対象が明らかに間違っている。
気づけば、すでに半裸になったリムが井草に抱き着いていた。
しかも、一瞬のスキをついて五十鈴も引き寄せる。
「ふふぅん」
「ちょ、どこ触っ……ひゃん!?」
絶妙な手つきで五十鈴の胸を起用に片手でまさぐるリムは、一瞬真顔になった。
「やべ、これすげえいい弾力。……井草ずるいですぜ、私にも分けて下せえ」
「リム、バイだったの!?」
そういえば、どさくさに紛れてニングをいじっていたような気もする。
そう思った井草の目の前で、リムはきょとんとした。
「そういう設計で作られてますぜ、私は」
ヘビーすぎる事実を思い出した。
リムはセクサロイド目的で製作されたデザイナーズチャイルドだった。完全に失念していた。
「「っていうか、どういうつもり!?」」
思わずハモってツッコミを入れる井草と五十鈴だが、ピスもリムもきょとんとした。
「はい? だって私ら仲間でしょうが。……混ぜやがりなせぇ」
「そうよぉ。邪魔しそうなニングちゃんはアザゼル監督が連れ出してくれたし、このチャンスは逃せないわぁ。一緒に仲良くしましょぉ?」
「あのバカご先祖!! 後でシバく!!」
井草は速攻で新たな仕事である技術顧問の監視役としての権限を使用する決意をした。
断じて許さんあの駄天使。どうせ薬の用意もしたのだろうし、後でつぶす。
井草はそう決意をし、そして戸惑いながら五十鈴と伊予に視線を向ける。
「……で、どうする?」
「え、えっと……伊予?」
速攻で五十鈴は及び腰になって伊予に目を向ける。
その困り顔に、伊予はぷっと噴出した。
「もぉ二人とも。さっきまで三人でしてたのに、いまさら五人になっただけで慌てすぎだよぉ」
「「ぅう……」」
正論なのだが、しかしちょっとは反論したい。
幼馴染同士という状況と、更に二人増えるのはまた別の流れではないだろうか。
などと思ったが、伊予は微笑を浮かべながら、再び避妊具の箱を取り出す。
「……私もすっかり四年間でエッチになっちゃったし、井草君もすっかり上手になったもん。だったら、楽しんだ方がいいと思うし……」
そこまで言って、伊予は顔を赤くして避妊具の箱で顔を隠す。
そして五秒間ぐらい沈黙し―
「―――それに、もっとしたいし」
-殺し文句が叩き込まれた。
「井草、気合入れなさい」
「了解、さっき思いついた奥の手を使ってみる」
「あっさりスイッチ入りやしたな。意外と乗せやすい?」
「伊予ちゃんに弱いって言った方がいいわねぇ」
外野であるリムとピスがうるさいが、五十鈴も井草も完全に無視する。
というか、井草は開き直った。
ベッドの上でいろいろ喘がせて泣かせて謝らせてやる。あとで後悔して求めてやらない。
その決意とともに、新たなる力を開放する。
「レセプターエボリューション……っと」
「「「「え?」」」」
思わぬ全力戦闘形態の発動に、女性陣が面食らった。
だが、井草の体は髪が青くなる意外に変化しない。
そして、調子を確かめながら井草はにやりと笑う。
「よし。全裸でやれば格好も全裸のままだ。……これならいける」
「あの……何がですかい?」
代表してリムが質問すると、井草はふふんと笑う。
「ほら、前に英雄派と戦った時にインキュバスイーツ取り込んだよね? あれ、そういうこと特化型みたいなんだけど、変身するからあまり役に立たなかったじゃん」
そこまで言われて、リム達はハタと気づいた。
その結果として、井草は疑似的なデフォルトイーツのような状態になる。髪の色の変化などといった多少の変化は入るが、堕天使の姿のままイーツの力を使う事もできる。真の力は各種イーツのレベル2化などといったところにあるが、そこは今どうでもいい。
つまり、井草は人の姿のままイーツを使えるというわけだ。
そして、淫魔の力を使えるベッドマフィア。今までは使ってないという事は、答えは一つである。
「「「「うわぁ……」」」」
その漏れた声は、呆れなのか期待なのか。
とにかく言える事はただ一つ。
「じゃあ、トレーニングもかけてここからが本番だね。……寝かす気はないからその辺よろしく」
ここからは、殆ど全員が喘がされる事になるという事だ。
「なんか置いてけぼりにされた気がするのです!?」
明朝、真相を知ったニングによるジャパニーズセイザが敢行される事になるが、それはまた別の話。
……と、とりあえず17.5で大丈夫かな? うん、境〇ラとか直接表現がなければもっとすごいことしてたはずだし、行けるいける!
とりあえず、書き始めてから何とかここまではと思っていた段階までは書けました。此処から最終決戦であるルシファー編までの構想はある程度ねれています。
……ただし、ケイオスワールド番外編や魔術師達の狂騒曲の練り直しなどもありますので、ちょっと更新速度が停滞すると思いますので、ご了承ください。
ちなみに、次からは短編集でのミリキャス君の話をベースに、オリジナル度高めの話を作ろうと思っております。