混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

59 / 157
ところ変わって視点はイッセー達に。

さて、そろそろ本格的に敵も動いていきますぜ?


7話

 

 そして数十分後、イッセー達はレーティングゲームのフィールドに転送される。

 

 転送されたフィールドは、古代遺跡と思しき建築物がいくつもある、広大なフィールド。

 

 どうやら、今回のレーティングゲームは今までとは経路が違うらしい。

 

 ライザー・フェニックスとのレーティングゲームでは、駒王学園のレプリカが使用された。

 

 ソーナ・シトリーとのレーティングゲームでは、駒王町近辺にあるショッピングモールが使用された。

 

 どちらもフィールドとしてはこのフィールドとは比べ物にならないぐらい小さい。どうやら今迄よりも戦略的な戦闘をすることになるのだろう。そうイッセーは考える。

 

 ディオドラは単騎で、リアスより格上と評されたチームを圧倒するほどの力を持っている。前評判ではリアスより下の評価だったが、全く信用できなかった。アザゼルが見せたステータス表も参考にならないだろう。

 

 だがしかし、単純なパワーならまともにやり合える者たちは何人もいる。聖剣アスカロンとデュランダルに、聖魔剣という、悪魔の天敵ともいえる力もある。

 

 単騎で突貫してくるなら好都合。集中砲火で叩き潰せばいい。

 

 それより眷属と連携を取ってこられた方が厄介だ。こちらはまだ戦車が一枠空いている。その上、イッセー自身が駒を八駒も消費しているので人数では確実に負けるのだ。数を生かしたからめ手でで来られると苦戦必須である。

 

 と、そこまで考えて、イッセーはふと気づいた。

 

 ……いつもならもうなされているはずの、侵犯のアナウンスが全く聞こえてこない。

 

「……おかしいわね」

 

 リアスもそれに違和感を覚えたのか、ふと辺りを見渡す。

 

 リアスやイッセー以外のメンバーも、けげんな表情を浮かべている。やはり彼らから見ても違和感があるらしい。

 

 そしてその瞬間、周囲を霧が包み込んだ。

 

「……へ!? こんな近くでいきなり!?」

 

「違うわ! これは悪魔の転送魔方陣じゃない!!」

 

 フィールドの広大さを無視した近距離での短期決戦を予想したイッセーだが、リアスはそれを否定する。

 

 そして、それを証明するかのように、霧の中から大量のイーツが姿を現した。

 

「イーツだって!?」

 

 聖魔剣を構えながら、祐斗が驚愕する。

 

 当然だ。イーツはムートロンを保有する禍の団の独占技術といってもいい。三大勢力でイーツなのは井草だけだ。

 

 それはすなわち―

 

「―禍の団が、このレーティングゲームを襲撃してきたのか!!」

 

 ゼノヴィアがそう言うなり、デュランダルを振るってオーラをはなつ。

 

 その瞬間、盾や城塞などを思わせる明かに貌行力重視のイーツが前方に出てきて、障壁を展開。デュランダルのオーラを真正面から迎え撃った。

 

 何体かが勢いよく吹っ飛ばされるが、しかし致命傷を受けた者は一人としていない。

 

 イーツの戦闘能力は、人間の軍事兵器を集中投入して対抗できるレベル。それも、低いEEレベルのものですらそのレベルだ。

 

 しかし、デュランダルのオーラは戦車砲の一発や二発などとは比べ物にならない。

 

 それはすなわち、目の前のイーツたちのEEレベルは犯罪者が使用したものとはレベルが違うということだった。

 

「ど、どどどどういうことですかぁあああああ!!!」

 

 ギャスパーが震えるのも当然。これはあまりにも非常事態。

 

 だがしかし、イーツたちはこちらを囲むだけで誰一人として攻撃してこない。

 

 それに誰もが首をひねったその時―

 

「キャッ!」

 

 突如アーシアの悲鳴が聞こえ、イッセー達は振り返る。

 

 しかし、そこには誰もいない。アーシアの姿が欠片も見えない。

 

「アーシア!? どこだ!?」

 

「い、イッセーさん!!」

 

 イッセーの声にこたえたアーシアの声は、イッセーたちの上方。

 

 振り仰げば、そこにはアーシアをとらえたディオドラの姿があった。

 

「やあ、リアス・グレモリーに赤龍帝。アーシア・アルジェントはいただくよ」

 

「……てめえ、アーシアを放せ!! ゲームで決着をつけるんじゃなかったのかよ!!」

 

 イッセーの叫びに、ディオドラは表情を変える。

 

 それは、今迄の優男じみたさわやかな笑みではない。邪悪という言葉が実に似合う、醜悪な嘲笑だった。

 

「馬鹿じゃないのかい? そんな面倒なことでアーシアを手に入れる気なんて、さらさらないよ。君たちはここでムー同盟から派遣されたイーツ部隊に殺されるんだ」

 

 ムー同盟。ムートロンが提供したイーツを軍事力として運用する、小国の連合組織。

 

 その時点で禍の団の技術供与を受けていることは断定されていたが、ここにきて本格的に異形たちとの戦闘にまでかかわってくるとは、想定外だった。

 

 そして、彼らの協力をうけ、彼らがディオドラの行動を待っていたことから、答えは一つ。

 

「あなた、禍の団に通じていたというの!! しかもゲームまで穢し、私の可愛いアーシアを奪い去ろうとするなんて!!」

 

 すべてを察したリアスの怒りの視線を、ディオドラは涼しい顔で受け流す。

 

 そして、堂々と首肯した。

 

「彼らについた方が、僕は好きなことを好きなだけできそうだからね。和平のせいで困っていたんだよ」

 

 そう言い放つと、ディオドラはしたで唇をぺろりと舐め、アーシアに視線を向ける。

 

 その目は、愛情ではなく情欲が彩られていた。

 

「君たちが悪あがきをしている間に、僕はアーシアと契らせてもらうよ。意味は分かるね、赤龍帝? 文句があるなら神殿の奥に来てみるといいさ」

 

「て……めぇ……っ!!」

 

 奥歯をかみ砕かんばかりに、怒りに震えるイッセー。

 

 しかし、其れより先にゼノヴィアが動いた。

 

「イッセー! アスカロンを!!」

 

「ああ!!」

 

 即座にイッセーはアスカロンを射出。ゼノヴィアはそれを受け取り、ディオドラに切りかかる。

 

 だが、ディオドラも決して雑魚ではないのか、素早くその攻撃を回避して反撃の魔力をはなつ。

 

 ゼノヴィアはそれを聖剣で防ぐが、そのせいで距離を取られてしまった。

 

「イッセーさん! ゼノヴィアさ―」

 

 アーシアの声も転移と共に掻き消える。

 

 そして、それと同時にイーツたちが一斉に攻撃を開始した。

 

 ディオドラの転移を合図に攻撃を開始するのが最初からの作戦だったのだろう。攻撃開始の声すら、マイクなどを使用したのか聞こえない。

 

 人間の軍隊のプロらしい動きに、イッセー達は反応が遅れ―

 

「ほっほっほ。尻を触る暇もないわい」

 

 ―そんなのんきな言葉と共に、その攻撃がすべて霧散される。

 

 そして、それをなした人物が、いつの間にかイッセー達をかばうように立っていた。

 

 長いひげを顎に蓄えた、隻眼の老人。

 

 そして、イッセーは其の人物を知っている。

 

「お、オーディンの爺さん!?」

 

「オーディン様!?」

 

 イッセーとともにリアスも叫ぶ。

 

 2人は、ソーナとのレーティングゲーム終了後にオーディンの挨拶を受けた。なので、顔はよく知っている。

 

 北欧神話の主神にして、戦争と死の神。片目を大小に絶大な魔術の知識を得たことでも有名である。

 

 そんなオーディンが、あごひげをさすりながらうんうんとうなづく。

 

「まだまだ甘いが、イーツの攻撃もそこそこのものじゃな。ムートロンの技術、侮れんわい」

 

「いや、爺さんこそなんでここに!? っていうかどういう状況!?」

 

 のんきなオーディンに、イッセーは思わずツッコミを入れる。

 

 大絶賛集中攻撃を喰らっているのだが、どこ吹く風のオーディンである。アーシアが誘拐されて気が気でないイッセーとしては、大声もあげたくなる状況だった。

 

「いや、相手は北欧の主神なんだけど、イッセー君!?」

 

「……無礼すぎでは」

 

 祐斗と小猫はイッセーに、呆れが一周回った感心を覚えてしまっていた。

 

 そしてオーディンは気にもせず、あごひげをなでながらイッセー達を見渡す。

 

「端的に言うぞ? このゲーム、禍の団の襲撃を受けておる。貴賓席がある会場も攻撃を受けておる真っ最中じゃ」

 

「そんな、そこまでなのですか!?」

 

 リアスが思わぬ事態に驚愕するが、オーディンはしかし平然としている。

 

「今は運営側と各勢力の神々が連携を取って迎え撃っとる。あと、手を引いていたのはアスタロトの坊主じゃ。急激なパワーアップもオーフィスの蛇じゃろうて。……少しうるさいのぅ、グングニル」

 

 会話をいったん切って、オーディンは槍を構えるとオーラをはなつ。

 

 そしてそのなんとなくはなったいちげきで、イーツが数十体まとめて跡形もなく吹き飛んだ。

 

 それに警戒したのか、イーツ部隊が散会してそれぞれ物陰に隠れたりしながら警戒の色を向ける。

 

 それを半ば無視して、オーディンは再びイッセー達に向き直った。

 

「そして意外なことに、結界の方が強大な上、そこそこの戦力が送られておってのぉ。これはまずいということで、結界に侵入できるレベルの力を持つ儂が、部隊を引き入れるついでに物見遊山でおぬしらを助けに来たというわけじゃ」

 

「この目があればなんとかなるしのぉ」といいながら、オーディンは義眼を自慢げに見せる。

 

 その義眼を見て背筋が凍る思いをする一同だが、すぐに気を取り直した。

 

 そして、それに合わせてオーディンも槍を構える。

 

「結界の使い手もなかなかやりおる。わしが破れぬ結界などそうそうないんじゃがのぉ。ま、これだけはお前たちに渡してくれと、アザゼルの小僧に頼まれておったのじゃ。ほれ」

 

 そういいながら、小型の通信機がオーディンの手からイッセー達に渡される。

 

 そして、オーディンは槍を構えるとイーツ部隊をにらみつける。

 

「ほれ、ここはこの爺に任せて神殿まではしれ。北欧の主神が戦場で援護するなどと、滅多にない機界じゃぞ?」

 

「え、でも。爺さんは大丈夫なのかよ!?」

 

 流石にイッセーは心配になるが、しかしオーディンはほっほっほと笑う。

 

「なに、若いもんに心配されるほど儂は弱くないわ。北欧の主神じゃぞ、これでも。……それに」

 

 その瞬間、オーディンから莫大なオーラが放たれる。

 

 イッセーどころかヴァーリですら勝てないだろう圧倒的なオーラをはなつ中、オーディンは静かに告げる。

 

「……奴ら相手におぬしらをかばい切れる自信がない。悪いが足手まといじゃ」

 

 その言葉と共に、2人の男が現れる。

 

 見たことのない人物だが、人形のような勘定の鬱さない男と、明らかに危険人物と思われる狂気をもった男。

 

 そして、その軍服が所属を示していた。

 

「ムートロンの幹部!?」

 

「……了承する。ムートロン先遣艦隊、特務旅団所属、ブラッンクス」

 

「シュゴラーンだ。俺は強い奴には興味ねえ。いたぶりがいのあるお前らの方が楽しめそうだなぁ?」

 

『『バイアクヘー』』

 

 瞬時にバイアクヘーイーツへと変化し、同時に仕掛けるムートロンの幹部。

 

 ブラッンクスはオーディンに、シュゴラーンはリアスたちにその武装を向け―

 

「愚か者。貴様らは儂一人で十分じゃ」

 

 その直後、オーディンが放った魔術の弾幕を回避するため、いったん距離を取った。

 

 そしてその隙を逃さず、オーディンは声を張り上げる。

 

「行け! きゃつらを相手にしたうえで、おぬしら迄かばうのはさすがに骨じゃ!!」

 

 その言葉を背に向け、イッセー達は走り出す。

 

 悔しいが、主神と魔王クラス2人の戦いに割って入る能力は、今だイッセー達にはない。

 

 そして、その圧倒的な破壊の嵐を追い風に、イッセー達は神殿まで一目散に走りだした。

 




ムートロンも本格参戦する激戦となりました。

因みにホテップが言ったように、ナイファーザーはムートロンでも実力者ですが精鋭の上位止まり。ほかにも6,5以上のEEレベルはかなりいますので、先遣艦隊だけでも数十人ほどいます。なので主神対策に複数人投入ぐらいはやってのけたり。

因みにバイアクヘーは精鋭用の基本上位イーツだったり。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。