混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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くっそう順調に評価が下がってるな、オイ!!

お気に入りに登録してくれたみんな―! おらに4以上の評価を分けてくれー!! と一応お願いしてみたりしますが、今回の前書きの本題はそちらでは無し。






前書きを利用して、ファタさんから来たメッセージを利用しての言い訳というか弁護というか……、そんなことをさせていただきます。









>個人的な意見ですが、おそらく井草の罪の開示が遅かれ早かれ二人のヘイトはそこまでかわらなかった…のではないかと思います。

>自分の理由としては……これまでの言動とナイアルと五十鈴も同罪という言葉からですが、おそらくあれはナイアルの入れ知恵…それもそれをナイアルに気持ちよくしてもらうためと考えました。
>そうでないと事後とはいえもっと気もいい声を出したほうがいいとか言わないと思ったので…
>ぶっちゃけあの二人は自分たちがナイアルに気持ちよくなりたいために何も知らない井草を利用した…と思ってます。多分的外れなのでしょうが。

はい、的外れです。そんな前提はありません。まあだからこそ五十鈴はナイアルと同罪なのですが……。


>それに加えて、二人が(詳しくは伊予が)嬉々として枕事を話していたのに、イッセーにドレスブレイクされて全裸にされて五十鈴が羞恥でイッセー吹き飛ばし所…ぶっちゃけ地の文ではイッセーがいけない的なこと言ってましたが個人的にあの行動が白々しくて逆に嫌悪感が増大してしまってました……

 これに関してはむしろ「地が出た」と思っていただけるとありがたいです。




13話

 旧魔王派が主体となって行った、テロ行為。

 

 うまくいけば、この戦いの決着が一発でつくほどの、すさまじい作戦だったというほかない。

 

 だからこそ、井草は同情の感情を抑えきれない。

 

 だってそうだろう。よりにもよって、よりにもよって、よりにもよって……。

 

「眼福、です!!」

 

 ―今目の前で鼻血を流している、イッセーの変態技で台無しにされたのだ。しかも相手を裸にする要領で中核を担う装置が大破したのだ。

 

 この事実を知ったら、この作戦を考案したり実行までに動いた旧魔王派の関係者はショック死するかもしれない。

 

 とりあえずアーシアはへたり込んで前を隠しているようだ。井草や祐斗やギャスパーは見ないようにしているのでよくわからないが。あと、イッセーはしっかりガン見している。

 

「あらあら。大変ですわ」

 

 と、朱乃が魔力で新しいシスター服を生成して、アーシアに着せたようだ。とりあえず振り返る。

 

 しかしまあ、なんというか、ひどい話であった。

 

 最悪の手段として汚れ役をする必要がなくなったのは良い。井草としても、アーシアを殺したら一生心に苦いものが残るし、悔やむ。そういう意味では完全無欠のハッピーエンドだ。

 

 だがしかし、もうちょっとこう……何かなかったのだろうか。

 

「いや、あの技って服を破壊するだけじゃなかったんですかい?」

 

 リムも頬を引きつらせているが、しかしほっとしながらイッセーに質問する。

 

 イッセーも、若干照れて頬を書いている。

 

 だが、アーシアが助かったことだけではなく、リムたちに嫌なことをさせなかったことも喜んでいるのが簡単にわかった。

 

 こういう男だからこそ、井草も救われたのだと、改めて井草自身が実感した。

 

「いやー。アーシアの体に密着してたなら、衣服の一部としてみなせないかなーって思って。五十鈴と戦った時もイーツ化していた時ですら衣服を破壊できたし、それができるならこれぐらいできるんじゃないかって思ってさ?」

 

「あの、それでも格上の神滅具の禁手を壊すだなんてすごいのですよ!!」

 

 ニングがイッセーの説明に、やっぱり信じられないと言いたげに大声を出す。

 

 気持ちはわかる。痛いほどわかる。というより、信じたくないと思うところもないではない。

 

 イッセーも、手段があれなのは自覚しているのか、すこし照れながら視線を逸らす。

 

 だがしかし、それでもなにかを考えていたらしく、言葉を続ける。

 

「それでも、普通にやってたら無理だったと思うよ? あれは禁手でブーストしてたからできたと思うんだ。グレーゾーンを無理やり力業で突破したって感じかな?」

 

 流石に洋服崩壊(ドレス・ブレイク)単体では不可能だということだろう。

 

 そしてもちろん、赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)でも不可能なのはすでに実証されている。

 

 だから、イッセーはそれを合体させることに賭けた。

 

 洋服崩壊という特攻性と、赤龍帝の鎧によるブースト。その二つの特性を組み合わせることで、上位神滅具という難敵に挑んだ。そして、賭けに勝ったのだ。

 

 とっさの判断力と、そしてそれだけで終わらない思考の回転。その二つがあったからこそできた、奇跡といっても過言ではない勝利である。

 

 井草たちもそれを理解しているからこそ、イッセーを素直に認めるほかない。

 

 リアスに至っては、歓喜の涙を浮かべながら、イッセーの鎧をなでる。

 

「それで結果を出したのだから、大したものよ。―お疲れ様」

 

 そのリアスの対応に、歓喜の震えを示すイッセー。

 

 そして、そのイッセーにアーシアが抱き着いた。

 

「イッセーさん!」

 

「アーシア!!」

 

 イッセーもそれにこたえるように、アーシアを抱きしめる。

 

 涙を流すアーシアに、井草たちも涙ぐんでしまう。

 

 だがしかし、アーシアは知らない方がいいことを知ってしまっていた。

 

 その事実を思い出したのか、リムが気まずそうに頭をかきながら、アーシアに頭を下げた。

 

「あー、すいやせん。私らの到着が遅れたばっかりに、つらいことを聞かせちまいやした」

 

 ディオドラの話したであろうこと。アーシア追放の最悪の真実。

 

 アーシアにとっては死の宣告にも等しいかもしれない。少なくとも、それを後悔していないといったアーシアにとって、とてもつらいことだろう。

 

 だが、アーシアはリムの手を取ると笑顔を向ける。

 

「平気です。確かにショックでしたが、私にはイッセーさんがいますから」

 

 その言葉に、イッセーが涙を流す。

 

 すさまじい勢いで感動しているのがよくわかる。この勢いでアーシアがイッセー争奪戦のトップに躍り出るのも十分あり得る話だろう。

 

 などと井草が思っていると、こんどはゼノヴィアがアーシアを抱きしめる。

 

「アーシア! 無事でよかった! おまえがいなくなってしまったら……」

 

「何処にもいきませんよ。イッセーさんとゼノヴィアさんが、私のことを守ってくれますから」

 

 その言葉に、ゼノヴィア迄感動の涙を流して、うんうんとうなづいた。

 

「ああ! お前は私が守る!! 絶対だ!!」

 

 そして、抱き合う二人を見て、井草は苦笑した。

 

「アーシアちゃんを介錯しようとしたゼノヴィアちゃんがこういうとは、人は変わる時は一気に変わるものだねぇ」

 

 皮肉を言うつもりではないのだが、打ち解け合うのが速すぎる気もしないではない。

 

 だが、それにたいして アーシアがむっとした。

 

「井草さん、それはもう過ぎた話です。ゼノヴィアさんも私に気を使ったからこその話なんですから、蒸し返したら駄目ですよ?」

 

「痛いところを突かれてしまったな。だが、二度とそんなことをする気はないぞ!!」

 

 もはや十年来の友といってもいいような関係であった。

 

 そして今度は、リアスがアーシアを抱きしめる。

 

「貴方が助かってよかったわ、アーシア」

 

「部長さん。ありがとうございました、私のために―」

 

 アーシアのその言葉に、リアスは苦笑する。

 

 そして、一層強く抱きしめた。

 

「アーシア。そろそろ私のことを部長と呼ぶのはやめていいわよ? 私はあなたのことを妹のように思っているのだから」

 

「―――はい、リアスお姉様!!」

 

「はいはい。気持ちはわかるけど、そろそろ気を引き締めようか」

 

 このままだと、避難するのにいつまで時間がかかるかわからない。さすがにそれはまずいと、井草は気を引き締めさせにかかる。

 

 まだ戦闘は続いている。それも、最上級悪魔クラスが激突する戦いがだ。

 

 作戦が失敗した以上、旧魔王派は撤退を選ぶだろう。禍の団のほかの派閥も残るとは思えない。

 

 だが、作戦の要に何かがあったのだ。様子を見に来る手合いは出てくるだろう。

 

 そもそもイッセーたちはアーシアを救出したらすぐに避難スペースに逃げ込むことになっているのだ。これ以上戦場に残っていれば、アザゼルの雷が落ちる。

 

 何より、万が一にでもこの結果に切れた旧魔王派の実力者が、八つ当たりで襲ってきたら面倒だ。

 

 ニングやリムもその可能性には気づいているのか、2人して警戒しながら周りを見渡している。

 

「とにかく急ぐのです。ここにきて誰かが死ぬことになったら、死んでも死にきれないのです」

 

 ニングが大人びた説教をして、皆が決まずげに視線を逸らす。

 

 それに井草が苦笑した、その時―

 

「―アーシアさん!!」

 

 突如、リムが必至の表情でアーシアにぶつかり、そしてそのまま転がる。

 

 それにあっけにとられかけた皆だが、しかしすぐに状況を理解する。

 

 アーシアのいた場所に光の柱が立ち上る。リムがとっさにもろとも突き飛ばしていなければ、巻き込まれていただろう。

 

 そして、舌打ちの音が三つ鳴り響いた。

 

「……霧使いめ、手を抜いたな。作戦が台無しだ」

 

「それも、あの時の未熟な赤龍帝のせいなどと。最悪といっても過言ではありませんね。ヴァーリが殺していれば済んだ話だったのですが」

 

「我らの大望を阻むとは、万死に値する」

 

 三人の男女の声。そして、そのうちの一人は数名が聞き覚えのある声だった。

 

 井草は一瞬だけ記憶を探り、そしてすぐに女の言葉から正体を察する。

 

 ヴァーリの手引きで駒王会談を襲撃した実行犯。アザゼルに切り札を使わせ、しかしエボリューションエキスの力で逃げ切った女。そして、現魔王政権を恨む、旧魔王の血族。

 

 最悪だと、井草は寒気を感じた。

 

「……カテレア・レヴィアタン!!」

 

 井草はとっさにレセプターイーツに戻ると、素早く殴り掛かる。

 

 しかし、その拳はシールドイーツと化したカテレアに傷一つつけることはできない。

 

 そして次の瞬間、莫大な魔力と聖なる刃が、井草を穿ち切り刻んで、弾き飛ばす。

 

 そして地面にたたきつけられた井草は、その三人のイーツを見た。

 

 盾を模した意匠のイーツは、カテレア・レヴィアタンだ。

 

 しかし、他にエボリューションエキスの反応を見せながらも人の姿のままの悪魔が一人。そして、騎士の恰好をした、しかしイーツと思しき悪魔が一人。

 

 彼らは一様に殺意を向けながら、リアスにまず視線を向ける。

 

「ごきげんよう、忌々しきサーゼクスの妹よ。先日ぶりですが、カテレア・レヴィアタンです」

 

 カテレアに続き、今度は変化していない男が告げる。

 

「偽りの魔王の血族よ。我こそは真なるアスモデウスの末裔、クルゼレイ・アスモデウスだ」

 

 そして、最後に騎士の姿をしたイーツが、名乗りを上げた。

 

「そして、私はもっとも偉大なる魔王、ベルゼブブの血を継ぐ者、シャルバ・ベルゼブブだ」

 

 レヴィアタン、アスモデウス、ベルゼブブ。

 

 四大魔王の末裔。しかも、ルシファーを除く三人が一堂に会するこの事態に、全員が寒気を感じる。

 

 敵が襲撃してくる可能性は考慮していた。最悪の想定として、最上級悪魔クラスが来る可能性も理解していた。

 

 だが、魔王末裔が三人も来るなど、さすがに創造の斜め上の非常事態である。

 

 そして三人ともが、エボリューションエキスを使用している本気モード。おそらく蛇も使用済みだろう。

 

 考えるまでもなく最悪の事態だ。目の前の三人は、全力でこちらを殺す気で来ている。

 

 そして、渾身の殺意のこもった視線で、シャルバがイッセー達をにらみつける。

 

「忌々しい偽りの魔王の血族が、我らの作戦を台無しにするとはな。……このまま逃げおおせると思うな、死んで償うがいい……!!」

 

 その言葉と共に、魔力でできた大量の蠅が周囲を取り囲む。

 

 そして、一斉に砲撃が放たれ、リアスたちに襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそのころ、冥界では戦闘が勃発していた。

 

 ビルデ・グラシャラボラスが筆頭となったクーデター。

 

 すでに各地で根回しがされていたのか、多くの者たちが転移を行い、クーデターが引き起こされた辺境地帯に移動している者たちがいた。

 

 そして、鎮圧のために動いた冥界の兵士たちは撃退されることになる。

 

 その理由は、大きく分けて三つ。

 

 一つは、魔王クラスとすら称される、レーティングゲーム第三位、ビィディゼ・アバドンがクーデター軍のエースとして行動したこと。

 

 そのネームバリューがさらに離反者を生み、鎮圧部隊の士気をくじいたのだ。中には鎮圧部隊の中からクーデター陣営にくら替えするものまで出る始末である。

 

 二つ目は、クーデター部隊が使用した謎の巨大人形。

 

 全長9メートル前後の巨大な人形は、一体一体が上級悪魔の上位クラスの戦闘能力を発揮。それらが総数千機以上で各地で戦闘を行ったのだ。

 

 これにより戦線は完全に瓦解。最上級悪魔タンニーンとその眷属すら、数十機掛かりで撃退されたことで戦意が大幅に削られることになる。

 

 そして、最後の一つ。それは数である。

 

 鎮圧部隊を待っていたのは、数十万を超える悪魔の大軍であった。

 

 誰もが見たことのない、悪魔たちの大軍。それによって数の差すらひっくり返された鎮圧部隊は、大打撃を受けて大敗することとなる。

 

 一人一人は下級悪魔であったが、しかしその数はまさしく脅威だった。

 

 千機以上の人形兵器と数百万人以上の下級悪魔。質と量がそろったその軍勢は、今の冥界では考えられない。

 

 そして、それをなしたビルデが、クーデター成功の会見を、全異形勢力の放送コードで行い始める。

 

 強大な勢力の重鎮が、旧魔王派のテロで釘付けになっているこの状況下。それを阻止することはどの勢力にも不可能だった。

 

 そして、会見が始まろうとしたその時。

 

 井草・ダウンフォール達は、旧魔王派の幹部たちによって、窮地に追いやられていたのである。

 




シャルバたちが失敗した代わりに、ビルデの方は大成功。

何やら超科学とか数の猛威とか出しています。作戦というものは事前に勝てるように準備して行うものなのです。ビルデは勝てる状況に至ったと思ったからこそクーデターを引き起こしました。








そして、ホーリー編章ボス。旧魔王派トップ三人組。もちろん全員オーフィスの蛇を使用済み。そしてイーツにもなっています。

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