混血堕天使が幼馴染を邪悪な外道にNTRされたので、更生したおっぱいドラゴンとゆかいな仲間たちと共に、変身ヒーローになって怪人たちと戦いながら罪を乗り越えていくお話 旧題・ハイスクールE×E   作:グレン×グレン

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とりあえずラグナロク編までは書き溜めました。ちょっと設定を調整して、パンデモニウム編に突入します。


3話

 

「ぐあぁああああ!? くそ、神器とイーツの組み合わせでも勝てないのか……!」

 

 その言葉と共に、イーツが爆散して倒れ伏す。

 

 そして井草の腰から、いわゆる悪魔の尻尾のイメージがする尾が生えた。

 

 ちなみに、背中からは悪魔の翼を思わせる意匠が刻まれている。

 

 着々と力を取り込んでいる事実を受け入れながらも、井草はため息をついた。

 

「いや、インキュバスって戦闘能力高かったっけ?」

 

 男としてはうれしい力かもしれないが、井草としては喜ぶべきか微妙な力でもある。

 

 いや、夜伽の能力が高まるのはいいことだ。そういうのでトラウマがある身としては、そういう技量を高めることでトラウマを払拭することはできるかもしれない。というよりナイアルに太刀打ちできないのはなんか嫌だ。

 

 だがしかし、それを何で戦闘要員として送り込んできたのかが、ちょっとよくわからなかった。

 

 まあともかく、とりあえず敵を打倒することには成功したようだ。ニングとイリナも無事である。

 

 そして、イッセー達もまた敵を撃破して大体無事だった。

 

「井草さん! そっちは大丈夫ですか?」

 

「ああ。こっちは何とかしのいだよ」

 

 共にサムズアップで答えるが、しかしイッセーは少しだけ残念な表情をした。

 

「1人逃がしてしまいました。しかも厄介な奴で……」

 

「あら、そうなの? どんな人だったのかしら?」

 

 イリナがそれに首をかしげるが、それに対してゼノヴィアがうんうんとうなづいた。

 

「ああ、影を操る敵だった。攻撃を影で受け流して別の場所から放ってきたよ」

 

「味方の攻撃にも使用して応用を聞かせてきたからね

。正直部長の機転が利かなければ大変だった」

 

 祐斗もそういいながら、念のための周辺警戒をする。

 

 其れなりの人数で仕掛けてきた敵だったが、しかし全員ほぼ無傷。

 

 グレモリー眷属の戦闘能力は高いということだろう。覇龍の使用やデュリオの協力があったとはいえ、オーフィスの蛇とエボリューションエキスの合わせ技で仕掛けてきた旧魔王末裔三人を凌いだのは、伊達ではないということか。

 

「捕縛した敵は記憶を失っているようです」

 

「全部忘れてるみたいです。あと、一応眠らせました」

 

 と、小猫とギャスパーがそう告げる。

 

 英雄派は、世界各地から戦闘に使える神器保有者を捕縛して洗脳しているとのことだ。そして、それらを戦力として運用しているらしい。

 

 現実における英雄も、虐殺などの悪事を働いているものは数多い。そも、英雄とは戦いでなる以上、殺人とは無関係でいられない。

 

 英雄派。彼らは英雄の負の側面を如実にあらわにしている組織といえるだろう。

 

 それを言うならば大航海時代もそうだ。英雄と同じように輝かしいものでありながら、同時に血なまぐさい側面が裏に隠れている。

 

 まさに禍の団の一員として、ムートロンと肩を並べるにふさわしい組織だった。

 

「……アザゼル先生、念のために彼らの検査をお願いします」

 

 井草は、嫌な予感にかられてアザゼルにそう告げる。

 

 洗脳を解除する必要があるが、同時に嫌な予感も覚えている。

 

 なにせ、相手は人間を改造して使い捨てのイーツにするような組織だ。万が一に備えての口封じの仕掛けを用意していてもおかしくない。

 

 それにはアザゼルも思うところがあったのか、少し考えこむとすぐにうなづいた。

 

「任せろ。神の子を見張るものの施設で検査しておく」

 

 その言葉に、井草は少しホッとする。

 

 ナイアルによって歪まされ、身も心も怪物に変貌している伊予と五十鈴。

 

 そんな真似をするムートロンと肩を並べる英雄派が、洗脳した兵士たちをただ解放される真似をするとも思えなかった。

 

 それらを考慮するとどうしてもいやな予感がぬぐえず、井草は彼らの将来をおもってため息をつく。

 

 そして、同時に鼻歌を聞いた。

 

 視線を向けると、朱乃が機嫌よくステップを踏みながら帰るところであった。

 

「朱乃? やけに機嫌がいいわね?」

 

 そう聞くリアスに、朱乃は満面の笑みを浮かべる。

 

 その顔を見て、井草はふと気づいた。

 

 あ、この子、さっきまでの俺たちの話を全く聞いてない。

 

「だって、明日はイッセー君とのデートですもの。運がよかったわ」

 

 その言葉に、一部……というより半数以上のオカルト研究部の空気が固まった。

 

「あぅうう……。イッセーさんが、デート……」

 

「おややぁ……。こりゃ、イッセーも隅に置けねえですなぁ」

 

 アーシアの嫉妬の視線とリムの茶化し目的の視線が、イッセーにむけられる。

 

 しかしイッセーはよくわからず、戸惑いながら首をかしげる。

 

 井草は、自分のことを棚に上げられなかったので、呆れたくてもできなかった。

 

「イッセー。鈍感もほどほどにね」

 

 そう、肩をとりあえず叩く。

 

「え、え、えっと……え?」

 

 イッセーの反応からして、前途多難ではあるようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのころ、禍の団の施設ではナイアルがビルデと出くわしていた。

 

 英雄派の施設だったので、お互いの縄張りではない。それに旧魔王派あらため大魔王派は、ムートロンとは密接な関係を取っている。

 

 なので何の問題もないが、なんとなくおかしな出会う場所でもあるのでちょっと驚いた。

 

「どうしたのだ、ナイアル殿? こちらは曹操達と今後の作戦について話していたところなのだが」

 

「俺はあいつにエボリューションエキスを勧めるように言われたんだよ。ま、俺の番ってことはもう無理なんだろうがな」

 

 お互いに苦笑すると、彼らは曹操のいる部屋に視線を向ける。

 

 英雄派の首魁、曹操。

 

 なんでも子供頃に新滅具を発現させて、それが原因で親に売られかけたそうだ。

 

 その過程において才能を開放させた彼は、一種のカリスマ性を発揮し、こうして英雄派を結成するに至った。

 

 彼は禍の団の中でも独自性がある。

 

 オーフィスの蛇を実験目的に使用することはあっても、肉体の強化に使用することはない。

 

 EEレベルのそこそこあるものにもかかわらず、部下が使用することを止めることはなくても、自分が使用することはない。

 

 その根幹にあるのは、たった一つの理念。

 

 人間は、強大な異形たちの中でどこまで行けるのか。というより、数奇な運命をたどった自分は何処まで行けるのか。

 

 そのためなら必要な非道を行うことに躊躇はない。そして、宇宙にある様々な強者たちに挑戦することもいとわない。

 

 そんな、大魔王派ともムートロンとも組むことができる理念の持ち主。それでいて、悪意とはまた微妙に異なる理念の持ち主だった。

 

「ふむ、どう見る、ナイアル殿?」

 

 そう、ビルデは聞く。

 

「聞くに、エボリューションエキスの技術を利用して禁手への至り方を模索していると聞いている。できると思うか?」

 

「さてね。俺は技術研究班でも解析班でもねえからなぁ」

 

 そう返答するナイアルだが、しかしその表情は面白そうなものを見る者のそれだった。

 

「だが、そいつらの話じゃそろそろ行けそうだって言ってたぜ? ちょうどグレモリーに亡命する連中がいたから、至りかけてる連中とやり合わせて、起爆剤にするつもりだとよ」

 

 ……そう、亡命者を狙ったと思われる襲撃は、亡命者の始末が目的なのではない。

 

 もとより彼らの大半は末端だ。語れる情報などたかが知れており、最早知られても大勢に影響のないレベルでしかない。

 

 こと、ムートロンとしては禍の団およびムー同盟を味方につけれた段階で橋頭保の確保には成功している。今更一年足らずで三大勢力がほかの神話との和議を結ぼうと、勝算は九割を超えるのは確実だった。

 

 その本当の目的は、禁手の覚醒を行うための意図的な窮地。

 

 神器を高め、ムートロンの技術で刺激を加え、オーフィスの蛇すら使用して、覚醒させるための強制的な暴走を引き起こさせた。

 

 そして、それに方向性を与えるために強敵とぶつけることが、この作戦の本命。

 

 歴代最弱でありながら、しかし急速に成長する赤龍帝。禁手になりたてで覇に覚醒したその力は異質。なにより、禁手になる方法が前代未聞。

 

 聖書の神の死によって生まれた、イレギュラー極まる禁手、聖魔剣。ムートロンの技術部は、そのもう一つの可能性を懸念している。

 

 実力で勝手気ままに行動することを認めさせるヴァーリチームの黒歌の妹である猫又、塔城小猫。

 

 変異の駒によって転生した、神器を宿したデイライトウォーカー。ギャスパー・ヴラディ。

 

 更に回復系神器の最高峰を持つアーシア・アルジェント。聖剣デュランダルの担い手であるゼノヴィア。

 

 堕天使の長であるアザゼル。新世代の天使である紫藤イリナ。さらには神器使いのデザイナーズチャイルドであるリム・プルガトリオも見逃せない。

 

 魔王サーゼクスの妹である、リアス・グレモリー。堕天使バラキエルの娘である姫島朱乃もなかなかだ。

 

 彼らとの戦闘経験は、神器の覚醒に一役買ってくれることだろう。

 

 そして―

 

「井草・ダウンフォールとニング・プルガトリオ……か。さすがに見過ごせんな」

 

「あ、じゃあ俺の女動かそうか?」

 

 考え込むビルデに、ナイアルがそう告げる。

 

 この二人は、ある意味で当人も知らないがゆえに重要なのだ。

 

 特にニングは、こちらの大義名分に大きな影響を与えかねない。できることなら真実を知らせ、そのうえで動向だけでも把握しておきたかった。

 

 ビルデはそう考え、そしてすぐにうなづいた。

 

「いいだろう。AB(アーマーボディ)を一個中隊ほど使うといい。もとはそちらの技術が母体だ」

 

「お、気前がいいねぇ! じゃ、それに乗っかるとするか!」

 

 喜ぶナイアルだが、しかしビルデは少し考えこんだ。

 

 戦力を提供するのは良い。そも、技術提供や資材提供などを受けているのだ。少しぐらい戦力を提供するぐらいでなければ、バランスが取れない。機嫌取りは必須だ。

 

 だがしかし、ABという戦力は割と目立つ。

 

 駒王町のど真ん中で使用すると、否応なく秘匿が不可能だ。必然、他の勢力からの集中攻撃のターゲットにされる可能性がある。

 

 仕掛けるタイミングは計らなければならない。うかつな攻撃は避けるべきだ。

 

「ナイアル殿、すまぬが仕掛けるタイミングに心当たりはないか? 流石に何も知らぬ民衆の住まう街にABを投入すれば、他の神話共が大魔王派(我ら)に集中攻撃を仕掛けてきかねない」

 

 その頼みに、ナイアルはなんてこともないように頷いた。

 

「それは大丈夫だ。……ちょうどいいタイミングで、スパイが面白い情報をつかんできやがったんでな」

 

 そして、ナイアルは悪意を込めて嗤う。

 

 この強敵、グレモリー眷属では勝ち目が薄いだろう。まず間違いなく死人が出る。

 

 その後押しを自分ができれば、それに越したことはない。

 

 きっと井草は苦しんでくれるだろう。そして彼女も苦しんでくれるだろう。

 

 彼女の、それを隠し通そうとする光景を眺めて愉悦に浸れるかもしれない。井草が、苦悶の果てにまたあの弱った姿を見せてくれるかもしれない。その二つを同時に見ることができるかもしれない。

 

 それが起きればいいと心から思い、ナイアルは含み笑いを漏らす。

 

 そして、それを見てビルデもまた笑みを浮かべる。

 

 悪とは気持ちがいいものだ。そして、悪魔である自分はそれをなす魔性だ。

 

 ゆえに、自分に被害が被らないのならばそれを愉しみ、応援したい。

 

 ぜひナイアルの願望が、自分たちにしわ寄せが来ない範囲内で成功してほしい。

 

 二人の悪鬼は、お互いの愉悦が成立することを願って、悪意に満ちた笑みを浮かべた。

 




井草はインキュバスの力を手にした。夜伽の能力が上昇した。しかしイーツの力なので変身しないと意味がない! 残念!!

曹操は、イーツになりたいなら止めないけど自分はならないというスタイル。聖槍使いとしての自負がそこそこあるので、半分異星人な連中の技術を使うことに抵抗があると思っていただければ。

それはともかく技術力がムートロンによって大幅に向上しているため、英雄派の戦力は上昇気味。これは実に厄介です。英雄派の中にも、イーツ変身者は出てくるので、難易度も上昇気味だったり。

それはともかく邪悪な連中が愉悦タイム入っています、外道です。
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