茶谷先生との面談後、俺は集中して勉強にはげんだ。
もともと成績は上の方だったから心配ない。実技試験は…まあ大丈夫だろう。
もうあの面談から約1年がたった。あっという間だった。
俺が雄英高校を受験することは学年全体に広まった。
「陰キャがむりだろ。」と、バカにされるかと思ったら逆に応援された。
「黒沢君なら受かるよ。」とか「鉄くん雄英受けんの?なんか納得。」など納得までされた。
茶谷先生の言う通り、俺は自分を過小評価していたらしい。
校長先生も俺に期待を寄せていた。うちの学校で初めての雄英合格者が出ると飛び上がっていた。まあ、落ちれない理由が出来ただけだ。おっと、そんなことを考えていたら試験会場に着いた。言い忘れてたけど今日は雄英の試験日だ。
俺たち受験者は一つの大きい講堂に集められた。そこで実技試験の説明をされた。
簡単に説明すると演習場に存在する仮想敵を倒してポイントを稼ぐ。そのポイントの値が試験の合否に反映されると、そんなところだ。
プレゼント・マイクのプレゼンが終わると受験者みんなは各自指定された会場へ向かった。
改めて凄い人数だ。この中で選ばれるのは40人だけ。
勝負の世界は残酷だ。
「ハイスタート!」
突然の試験開始の合図が響いた。いくら自由が校風でも適当過ぎんだろ。
反応に遅れる受験者達の前を俺は横切った。
「さあ、行こうか。ブラック。」
こうして匙は投げられた。
「いやー今年は豊作じゃないか?」
「いやーどうかな?」
「昨年の方がいいぜ?」
監視室で教師達が意見を交える。
「オールマイトさんはどう思います?」
教師の一人が私に振った。
「伸び代はあると思います。」
正直に意見をいいながら私は緑谷少年を画面越しで眼で追う。
彼はワン・フォーオールを引き継いだ私の後継者、頑張って受かってもらわねば!
頑張れ緑谷少年、一年間の修行の成果を出すんだ!
そう祈った。
拳がいたい。血だらけだ。
もうどんだけ倒したのか覚えてもない。どのくらいポイントを稼いだかもわからない。とにかく目の前にいる敵全てをぶっ飛ばした。
周りがみえない。どんどん神経が研ぎ澄まされてる感覚がする。
前には右に3体、左に2体。全部俺のものだ。
見えたものをとにかく潰す。
実技試験が終わった後すぐに筆記試験があった。
想定していたものよりは難しくなかったものの実技試験で動きまくったせいで体がヘトヘトで意識がとびそうになったことが何度かあった。
家に帰った瞬間、緊張が解けたのかすぐ寝てしまった。
どうか受かっていますように。
ルーズにいこうと思います