魔源の赤龍帝   作:shellvurn 次郎

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こんにちは。この作品は新作の連載になります。ただ、息抜きなので短編の方に投稿しています。これはいわゆる本編のIF編になります。しかし、かなりというか別作品といっても過言ではないかもしれません。


第壱章 運命のプロローグ
No,I ―――――復活のとき


 世界には様々な場所がある。緑が永遠と続く山や森。青く美しい広大な大海原。乾燥した住むには厳しい乾燥地帯。

 しかし、この世界はそれだけではなかった。次元の壁を通して、冥界、天界。果ては未知の世界。神話の世界がある世界。そこには、悪魔、天使、堕天使、神、妖怪、吸血鬼、からドラゴンまで。超常の生物がはびこっていた。

 そして、世界のとある場所でも、とある一人の人物が、動き出そうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 ――――◆◇◆◆◇◆――――

 

 

 

 

 

 

 

 ここは、地球のとある場所。

 普通ならば、木々が生え、緑一色であるものがごく一般的ある山だ。しかし、この場所の山は木々が生えていない。砂と岩だけの山だった。その周りにはその砂と岩だけの乾燥した土地。時折り、乾いた風が吹き荒れる。人間が住むには少し、否。かなり厳しい環境である。その厳しく乾燥した山に人為的に作られた遺跡があった。この岩と砂だけの山には人が入ることのできるような道が作られていた。入り口には石で作られた屋根。入り口正面から見ると、様々な模様が彫り込まれている。いわゆる、古代の時代に岩に掘られた象形文字である。しかし、その象形文字は少しばかり特殊なものだった。その入り口は、尋常ならざる雰囲気を醸し出している。普通の一般人はここに近づくことすらしないようだ。その中に入っていくと、人が楽に通ることのできる道が続いている。壁は全て石でできでいるが、所々崩れかけていたり、ひびが入っていたり、風化している部分が多い。見たところによると、相当年期が入っている建物である。

 当然、奥に行けば奥に行くほど中は暗くなっていく。しかし、数百メートル進むと、とてつもなく広い講堂に出た。そこにはなにやらただならぬ神殿が中に作られていた。精工かつダイナミックな見た目は人を引き付けるだろう。不思議なことに、ここは明るいのだ。壁の四隅には火が灯されている。誰かが火をつけたとは考えにくい。にもかかわらず、火がこの神殿を照らしている。

 その神殿に入ってゆくと、巨大な魔方陣のようなものが大きな岩に掘られていた。それだけではない。いくつものカケラが組み合わされ、パズルのようなものが壁に埋め込まれている。文字は普通の文字ではない。もちろん人間が扱うものでもない。神聖な気配を醸し出しているこの文字は神聖文字(ヒエログリフ)に酷似していた。神聖文字(ヒエログリフ)というのは、神、もしくはそれに従属する者だけが扱えるとされている文字。用途としては、主に邪悪なものを封印するときに刻印する。ほかにも様々な使い方があるが、封印に用いることは効果的だ。

 つまり、これはかつて、何かしらの神が邪悪なものを封印した祠。ここは邪悪なものを封印している重要な場所であった可能性が極めて大きい。これならば、人間たちが近づかない理由も納得いくだろう。

 そうそう。最後に一つ。この山は、昔から神聖な場所、聖地として人間に崇められてきた。古い宗教にありがちである、自然の地形、山や滝などを聖地として崇めるものと同一のものである。この山の名は、”ダマ―ヴァント山”。

 

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!

 

 

 

 突然、このあたり一帯に激しい地揺れが起きた。範囲は広く、ここからある程度離れた地域までこの地揺れの波動は到達した。このあたりにはそのような現象は極めて珍しく、この地揺れが届いた地域に住んでいる人間たちはさぞ驚いたという。その揺れは三十秒ほどで止んだ。しかし、その揺れは山の内部にも影響を及ぼした。山の内部にある祠がその揺れによって屋根や柱に亀裂が入っていた。また、封印に使われているカケラにもヒビが入り、どんどん大きくなっていった。

 

 

 

 ―――――◆◇◆◇◆――――― 

 

 

 

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

 

 初めてこの地域に揺れが起きてから一週間が経過しようとしていた。

 人々はこの継続的に起こる揺れに絶望していた人々が住む家屋はほとんどが揺れで崩壊していた。それもそのはず。このあたりにある家屋は揺れに耐えらえるような材質で作られていない。宗教を信ずるものは天の怒りだ、この世のおしまいだ、と絶望するもの。また、静まれよ、と毎日毎日聖地へ祈りをささげるものもいた。

 さて、その山の祠はというと、今や見る影もなくボロボロになっていた。しっかりと精工に作られていたものは亀裂だらけ、または崩壊して地に落ちていた。そして、神聖文字(ヒエログリフ)などが掘られていたカケラは亀裂だらけでいつ粉々になってもおかしくはない状況だった。しかし、その封印のような機能はまだ健在だった。地揺れが起こるたびに、その文字は黄金色に輝きを放っていた。しかし、その輝きが今や、失われようとしていた。黒と紫色の光によってその神聖文字(ヒエログリフ)は浸食を受けていた。

 そして、次の瞬間だった。

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 バキッバキバキバキバキバキバキッ!!!!ガラガラガラ

 

 ここ一番ともいえる巨大な揺れで祠が完全に崩壊した。神聖文字(ヒエログリフ)が掘られていたカケラもこれによって粉砕されたのだった。

  

 

 




はいどうも。
新作(IF編)のスタートでした。これから随時上げていきます。
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