よくある最強主人公がバトル展開を台無しにする話   作:koh

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本当に好き放題かけるからすっごい描き易い…


今回の台無しポイント 原作3巻

ある日の放課後、オカルト部に校外からの来訪者があった。

キリスト教所属の紫藤イリナとゼノヴィアの二名が、盗まれたエクスカリバーを捜索するため駒王町に来訪し、行動の許可を得るために一応挨拶にやってきたというわけである。

 

「先日、我々が管理していた数本のエクスカリバーが奪われました。

 奪ったのは堕天使の組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部、コカビエルです」

「なぁ、エクスカリバーが数本ってどういうことなんだ?」

 

同じ名前を持つ聖剣が複数あるという事に疑問を抱いたのか、イッセーが手を上げた。

 

「エクスカリバーそのものは現存していないわ」

「イッセーくん、エクスカリバーは大昔の戦争で折れたの」

 

リアスとイリナがイッセーの質問に答える。

 

「大昔の戦争で破壊されたエクスカリバーは、錬金術によって七本の聖剣となった」

 

ゼノヴィアが傍らに置いていた布に巻かれていた聖剣を、イリナがひも状に形を変えていた聖剣を懐から取りだす。

 

「そのうちの一つがこの『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)』で……」

「私が持っているのが『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』よ」

 

二人とも自慢げな笑みを浮かべているが、抜き身の刃物を取りだしたのに良い感情を浮かべなかったのか、隆が眉をひそめた。

また、イッセーに至ってはおびえたような表情を浮かべ、他のオカルト部メンバーも厳しい表情を浮かべている。

 

「おい、二人とも」

「ん、どうした?」

「話し合いの場で武器を抜き放つ……それは、俺たちに宣戦布告するという意味でいいのか?」

 

ギロリと眼光を目に浮かべ、隆はイリナとゼロヴィアを射貫くように見つめた。

 

「い、いや、誤解よ! ただ、私たちはこの武器を見せたかっただけ! ねぇ、ゼノヴィア?」

「そ、そうだとも! どうやっても勝てない相手に戦いを挑むほど、私たちはバカではないぞ!」

 

乾いた笑いを浮かべながら、二人は慌ててエクスカリバーをしまった。

なお、余談ではあるがキリスト教等の天使陣営も、現状トップのミカエルから『隆には絶対戦いを挑んではいけない』とお達しが出る。

それこそ、週に一回は陣営全てにお達しが下るほどの念の入れようである。

 

「ええと、とにかく駒王町で行動するべく許可をもらいたいんだけど……」

「私としては構わないのだけど……隆、いいかしら?」

「条件がある」

 

隆はピッと二本の指を立てる。

 

「一つ、一般市民には迷惑をかけないことだ。貴様らキリスト教は神の名の下なら何をしても良いと思いがちだからな。

 二つ、日本にいる以上は日本の法を可能な限り守れ。特にゼノヴィア、貴様は銃刀法違反でしょっ引かれてもおかしくないから注意しろ。

 ……念のために言うが、抵抗しようものなら俺が出向く。 なあに、捕まらなければいいだけの話……簡単だろう?」

「わ、わかった!」

 

コクコクと何度も頷くゼノヴィアの横で、イリナが思い出したかのようにこう言った。

 

「あ、それはそうとして……アーシア・アルジェントがこの町にいると聞いたんだけど……どこにいるか知ってる?」

「ヤツは教会にいるが」

「……えっ、教会に?」

 

イッセーが驚いたかのように口を挟む。

助けに行って以降、姿が見えないと思っていたがまだ教会にとどまっているとは思ってもいなかったのだろう。

 

「レイナーレとその傘下の者は、教会を建て直して普通のキリスト教徒として生き直しているぞ。

 不埒なマネをするようなら、俺が出向くと脅しているしもう安全だろう」

「そ、そうだったの……」

 

キリスト教内ではすでに『魔女』扱いされているのに、普通のキリスト教徒として生きているのを疑問にも思ったゼノヴィアとイリナだったが、満足げに頷く隆の逆鱗に触れるような真似はしたくなかったので黙っておいた。

 

 

 

 

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何やかんやでバルパー・ガリレイとコカビエルとフリード戦である。

 

「この四本統合させた無敵の聖剣ちゃんで」

「近所迷惑だ貴様らーっ!!」

 

木場とフリードがカッコいいバトルを繰り広げようとした瞬間、突如横から現れた隆が手刀でフリードのエクスカリバーを文字通り『叩き斬った』。

バーン様のカラミティエンドも真っ青な切れ味であった。

 

「人がグースカと寝ている丑三つ時に、ドカンドカンと盛大なバトルを繰り広げて!

 結界は張っているようだが、それでも起きてしまったではないか!!」

 

文字通り寝起きだったのだろう、寝ぼけ眼でナイトキャップでパジャマ姿、片手には枕を持った隆がその場にいる全員にゲンコツを叩き込む。

婚約者であるリアスには小さいたんこぶが出来る程度に手加減していた。

 

「ちょっと、隆!?」

「貴様ら全員正座しろっ!!」

「ハハハ!! この俺に正座しろだと!? 面白い、だったら力ずくで」

 

面白そうに、高らかに笑うコカビエルの正中線に隆の拳が何百万発もめり込む。

ペガサス流星拳どころの話ではなかった。

 

「正座しろ」

「はい」

 

こうして、この場にいた全員朝が来るまでお説教を食らった。

出るチャンスを伺っていたヴァーリは、ずっとスタンばっていたが結局出れなかったので大人しく家に帰った。

ちなみにフリードは再度ミカエルの下に投げ込まれ、コカビエルは今回の件の首謀者の上に町を滅ぼそうしたという事で脊髄を引っこ抜かれ、バルパーは「エクスカリバーが手刀で叩き斬られる」という光景にショックを受けたのか、廃人と化した。




デュランダルの出番が無くなっちゃった。
それに、コカビエルの「神は死んだ!」発言もないため、ゼノヴィアもキリスト教に留まったままです。まる。
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