終末日誌   作:木刀超好き

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毎日更新出来たらいいなぁと思います。


八月三十日

 2020年8月30日

 今日から日記をつけ始めようと思う。こんな行為に何の意味があるかも分からないが、しかし自分の正気度を客観的に観るには都合がいいのかもしれない。

 この世界は数日前に起きたゾンビハザードによって壊滅した。ゾンビハザードという頭の悪い単語しか思い浮かばなかったのは勘弁して欲しい。僕は中学を卒業して以来、半ば引き籠りの生活を続けていたためそれほど頭が働かないのだ。下手をしたら中学二年生の方が頭がいいかもしれない。

 現在は近くの廃ビルの屋上に逃げ込んでいる。このビルはもともと廃ビルだったためゾンビハザード発生時点では人気が無かった。おかげでゾンビはいないようだ。

 しかし不思議な事件だ。

 未だに生存報告のあるSNSを確認したところ、このゾンビハザードは全世界で同じ日にちの午前12時頃に端を発したようである、ということが見えてくる。やはり人口密集地はほとんど全滅の憂き目にあったのかSNSでの報告は少ない。あるいはマンションに逃げ込んだはいいものの先が見えずに絶望したとか、同時自殺の勧誘の投稿などがある。

 そういったものを見ていると落ち込んでくるため、ここで分譲マンションに住む人気ブロガーのweb日記を閲覧すると、現在彼は日本刀で武装して岡山の人通りの少ない道をワゴンで走行中とのことだ。そして彼が目指す場所は自衛隊の三軒屋駐屯地とのことだった。そこで装備を調達して瀬戸内海の小島を目指すようだ。また協力者も募集しているとある。残念ながら僕のいる地点は長野なのでその場所に行くにはリスクが高すぎた。

 今日の最後の更新には他県で一人暮らしをしている娘が心配とあった。

 人類史における未曽有の事態だが彼が惜しみなく公開するサバイバルの知識は有益この上ない。一日の終わりには確認して有用なものは書き残しておこう。

 

 こんな状況だが僕は今、便意に襲われている。昼間の間は緊張でそれどころではなかったがここにきて一気に肛門が緩んだのか、もうどうにも我慢しようがない。腹の中がグルグルして気持ちが悪い。小便は屋上から地面にむかって虹を描けばいいのだが、大便はそうも言ってられない。とりあえずはビニール袋にぶちまけたのち、尻を拭いたティッシュとともにビルの外に放ろうと思う。きっと気持ちがいいはずだ。

 アディオス。アミーゴス。

 と言いたいところだがあと55文字ほど何かを書かなくてはいけない気がしてきた。そこはかとなく夏休みの読書感想文を思い出す。明日はコンビニと古本屋に出向いて幾つか役に立つものを手に入れよう。

 将来的には猫か犬を飼いたい。人間はいつゾンビ化するか分からなくて怖い。

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