終末日誌   作:木刀超好き

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九月十一日

 天気は晴れ。それぐらい書くことがない。仕方がないので中二病系動画投稿者の家で手に入れたゴムナイフで組打ちナイフ術の練習をした。ゾンビ役とサバイバー役に分かれ、抱きついてくるゾンビ役を空いた方の手で抜いたナイフで刺す練習だ。これが中々面白くて昼頃まで二人して熱中していた。いずれはこういったことをする運動部屋も作るといいかもしれない。どうせマンションは空き部屋ばかりだ。

 

 午後、ゾンビを殺して部屋を探索し、鈴木がゾンビをレイプしている間に僕は廊下で煙草を吸いながら、メールの履歴を確認する。はやくも葉柳からきたメールにはツキノワグマおよび猪の目撃が書かれていた。葉柳の住居は不明だが、僕の知っているスーパーやコンビニの傍に現れている。まあそこらへんは僕等の活動範囲ではないから、そんなことを気にする必要もないんだけれども。

 ふと、その日見上げた空は本当に青かった。運動会の秋晴れなどとよく言うが運動会というのはたいてい雨が降る。最初に振っていなくても、なぜから途中から曇りはじめ、最後には土砂降りになり慌てて器具を片付ける破目になるのだ。

 今日は風の強い日だった。

 風の強い日は何かを変えるにはいい日だ。

 

 鈴木と四十八日後を見ながら食料の仕分けとを行う。一冬を超すのは難しいということだ。コンビニを回って水や腐りずらいジュースの類を入手してきているから、飲料に困ることはまずなさそうと当初は思っていた。しかし、どうも僕ら以外の生存者もいるようで運べる水の量が減っている。せめて、このあたり一帯に何人生き残っているか分かれば、足りない分の水と食料が分かるのに、と鈴木は呟きベニヤ板にマジックで生存報告を書いてコンビニに残していた。いいアイデアだった。

 まあ多くの部屋から貰ってきた米があるから、米は一冬持ちそうな気もする。干し飯でも作っておこうかしら。醤油砂糖味醂で味付けすれば中々美味しいだろう。あと鈴木は入手した肉を塩漬けにして漬物樽に保管していた。これは素晴らしい。

 あとは野菜だ。コンビニから取ってきた缶詰ものに、ニンジン玉ねぎと言った日持ちするもの。キャベツやレタスは残念ながら、もう一生食べられないだろう。後はトマトなんかを一部屋使って育てらればいい。よく大麻をマンションの一部屋使って育てた新興宗教の幹部とかの話を聞くけど、イメージはそんな感じだ。

 あとは釣りでもしてウグイとかを甘露煮にして食べればいいのだろうか。

 醤油、味噌、塩、砂糖は貴重品だ。大事にせねば。

 

 ところで鈴木と見る映画にはゾンビものやいわゆるパニックホラーものが多いのだけれども、別に僕等の趣味でそういったものを見ているわけではない。僕等は映画の内容を現状とリンクさせ、シミュレーションをして使えそうなアイデアを鑑賞後にディスカッションして書き出しているのね。

 映画は中々面白い。荒唐無稽なアイデアや状況も多々あるがそこは脳内でツッコミを入れ補正をかけることでそれなりに形になる。

 眠る前に葉柳にメールを送って寝た。 

 

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