終末日誌   作:木刀超好き

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九月四日

 さあ生存者に会いに行こう!ただ会いに行っても迷惑だろうから何かお土産も必要だろう。キノコの山かタケノコの里の詰め合わせなんかが良いと思うが、僕自身はタケノコ派だ。まあキノコタケノコ戦争は平和になってから始めればいいだろう。というか件の生存者の過去投稿を漁ったところ、勤め人のおっさんのような雰囲気がある。僕のような無職童貞の罪深い過去を背負った人間は若干引け目を追っているわけだ。それが辛い。ならば働けというが、働いてもバカアホカスと言われるだけなので結局は辛いわけで、とかくこの世は生きづらい。

 生存者は現在のところ僕から5㎞ほど離れた場所にいる。流石に押し掛けるわけにも行かないからアポを取って会いに行くのだけれども、断られるんじゃないかと戦々恐々としていたところ案外すんなりと話は運んだ。だから取り合えず今日は風呂に入った。耳の後ろと髪は念入りに洗う。ついでに髭も剃っておいた。そういえばムスリムが戒律で髭を剃ることを禁じていたのは不衛生な刃物を使って、破傷風になることを防ぐためだったという。当時はカミソリなんてなかっただろうから切れ味の悪い刃物で千切るようにして髭を剃っていたのだろう。そするとまあ、うっかり力の入れ所を間違えて肌を傷つけてしまうことがあるよという理論はわかる。ゾンビハザード後の世界においては怪我に気を付けなければならない。下手をしたら足の単純骨折で飢え死にする可能性があるのだ。擦過傷で感染症にでもなった日には目も当てられない。つくづく現代文明のありがたさを感じる一週間だ。

 

 

 ここ二日ほど某ブロガーからの投稿が途絶えてが、今朝方投稿を確認した。なんでも世紀末族(北斗の拳のモヒカンをイメージして貰いたい)と切った張ったの大乱戦をして捕まっていた女子高生を救い出したとある。

 この手の記述はほかの投稿にも散見された。つまりゾンビがそれほど脅威でもないと、人々は気付いたのだ。そして貴重な資源の奪い合いを開始しているのだろう。そういった輩には出会わないように注意して行動するしかない。というか、生活様式を考えてみたのだが、定住型の農耕民族のそれよりもカウボーイのように牛を牽いて街を渡り歩いた方がいいのかもしれない。

 まあでもカウボーイの真似はまず不可能、……いやどこかの牧場に行って牛を畜舎から解放すればいいのではないか。馬でもいいけど。いや馬の方がいいだろう。モンゴル人が牛ではなく馬を選んだ理由は不明だが馬のほうがいいような気がする。

 

 とにかく明日だ。明日になれば全てがわかる。

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