戦士ヒカルの旅日記   作:naogran

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旅をするヒカル達5人。メイリンが髪の毛を気にしている。

メイリン「ん〜・・・髪の毛が少しパサパサします・・・」

ローズ「ここ最近お風呂に入ってないしね・・・」

ドロシー「私もそろそろ疲れを取りたいわ。」

タスク「何処かに温泉とか無いのか・・・」

ヒカル「ん?おい、湯気が立ち上ってるぞ。」

タスク「湯気?」

真正面を見ると、湯気が立ち上っていた。

タスク「本当だ。スコープ!」

両目を光らせて遠くを見る。

タスク「温泉だ!」

ローズ「温泉!?じゃあそこ行こうよ!」

メイリン「行きましょう行きましょう!」

タスク「じゃあ行ってみるか。」

彼らは温泉へ向かった。


EPISODE3「温泉」

ナウギ村の温泉宿。

 

タスク「ふぅ・・・良い湯だったなぁ。」

 

ヒカル「露天風呂まであるなんて最高だなぁ〜。」

 

ドロシー「お陰で疲れが取れたわ。」

 

ローズ「あれ?ドロシーさん、メイリン見なかった?」

 

ドロシー「メイリン?さっき散歩に出掛けたわ。」

 

ヒカル「その内帰って来るって。」

 

 

 

 

 

『BGM:休息』

 

敷地内にある橋。

 

メイリン「風が心地良いです〜。ん?」

 

目の前に、1人の少年が立っていた。

 

少年「うわっ!」

 

メイリン「あ、驚かせちゃってごめんなさい。私はメイリンです。あなたは?」

 

少年「あ、僕はクラトス。この温泉宿の跡取りです。」

 

メイリン「クラトスさんですか。あの、ここで何をしていたんですか?」

 

クラトス「僕はここで、父親の事を思い出していたんです。」

 

メイリン「お父様?」

 

クラトス「うん。僕の父親は幼い頃に病気で亡くしてしまって。この場所はよく父と遊んでいた場所なんです。」

 

メイリン「そうだったんですね・・・」

 

クラトス「だから、暇な時はこうしてここに居るんです。」

 

???「おい!クラトス!」

 

クラトス「ん?」

 

そこに、2人の少年が来た。

 

クラトス「マーク兄さん!エリク!」

 

メイリン「お兄さんと弟さん?凄く美形ですね。」

 

クラトス「ごめんなさい。僕はもう行かなくちゃ。」

 

メイリン「あ、はい。ではまた。・・・」

 

すると彼女は、頬を赤くした。

 

 

 

 

遠くからヒカルがこっそり覗いていた。

 

ヒカル「あれま、恋に落ちたか?メイリン。」

 

タスク「おーいヒカル!ちょっと来てくれ!」

 

ヒカル「どうした?」

 

 

 

 

『BGM:焦眉』

 

外にある女性の銅像を凝視するタスクの元にヒカルが来た。

 

ヒカル「タスク、この銅像に何かあるのか?」

 

タスク「銅像でも彫刻でも無いし、様子が可笑しいと思わないのか?この温泉宿と言い、さっき見た美形男子3兄弟と言い、この温泉宿に何か秘密があるのかも知れないと俺は思うんだが、どうだ?」

 

ヒカル「いや、どうって言われても・・・でも確かにそうだな。この銅像、少し違和感を感じる。」

 

 

 

 

 

 

その後食堂に料理が来た。

 

クラトス「お待たせ致しました。」

 

ローズ「うわぁ〜!凄く美味しそう!」

 

タスク「待て!今日は俺達の祝い日でも無い。」

 

ドロシー「そうね。何も無い日に贅沢は少し気が引くわ。」

 

タスク「すまないが、他の料理を持って来てくれるか?」

 

クラトス「解りました。すぐにお持ち致します。」

 

他の料理を取りに行った。

 

ローズ「ちょっと!何でなの!?このような料理をご馳走してくれてるんだよ!?」

 

メイリン「そうですよ!」

 

タスク「さっきも言っただろ?祝い日でも無いのに、贅沢は気が引くって。」

 

メイリン「だったら、これは私の結婚祝いの日です!」

 

ヒカル・タスク・ドロシー・ローズ「え!?」

 

メイリン「私、この温泉宿を継ぎます!そしてクラトスさんのお嫁さんになります!」

 

ローズ「ちょっと何言ってるのメイリン!?私はどうなるのよ!!愛する姉を見捨てるの!?」

 

ヒカル「メイリンの結婚は兎も角、俺もこの料理を食うのは反対だ。」

 

メイリン「ええ!?」

 

ヒカル「あの兄弟、何か隠している。そうでなきゃ縁も所縁も無い俺達にこんなご馳走を持って来るはずが無い。」

 

ドロシー「確かにそうね。」

 

メイリン「ちょ、ちょっと待って下さい!それってクラトスさん達が騙してるとでも言いたいんですか!?」

 

ヒカル「ああ。親切な人が普通の人間に料理をご馳走すると、その人間がすぐに騙されて料理を食い始める。だがその料理の中には、親切は人が仕込んだ毒が入っていると言う例えがある。」

 

メイリン「確かにそうかも知れませんけど・・・でもクラトスさん達にはそんな心を持ってるとは思えません!心の中を透視したけど、何の邪悪な心がありませんでした!」

 

タスク「メイリン、お前料理を透視してみろ。何かあるかも知れないぞ。」

 

料理を透視するメイリン。

 

メイリン「嗅ぎました!でも問題ありません!」

 

ローズ「解ったわ。」

 

タスク「ローズ!?」

 

ローズ「皆、食べましょう。」

 

ドロシー「けど・・・」

 

ローズ「性懲りも無く食べないのは、確かに失礼でもあるわ。」

 

メイリン「じゃあ早く食べましょう!!」

 

料理を食べる姉妹。

 

ヒカル「・・・どうする?」

 

タスク「・・・仕方無い。食べるか。」

 

ドロシー「・・・そうね。」

 

3人も食べる事に。

 

メイリン「美味しいですぅ〜!」

 

ローズ「どれもこれも美味しい!」

 

タスク「まぁ美味いのは否定出来ないな。」

 

ヒカル「美味いな。」

 

ドロシー「そうね。美味しいわ。」

 

ローズ「うっ!!」

 

メイリン「姉さん?」

 

突然ローズが苦しみ、椅子から落ちて倒れた。

 

ヒカル・タスク・ドロシー「ローズ!!」

 

メイリン「姉さん!!」

 

ヒカル・タスク・ドロシー「また騙された!!」

 

メイリン「うっ!!」

 

タスク「ぐあっ!!」

 

ドロシー「あぁっ!!」

 

ヒカル「メイリン!タスク!ドロシー!がはっ!!」

 

4人も苦しんで倒れた。そこにクラトス達3人が来た。

 

ヒカル「てめぇら騙しやがったな・・・!!くそ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『BGM:懊悩』

 

ヒカル「・・・ん?」

 

目覚めた5人。しかし両手両足がロープで縛られている。

 

タスク「何だこれは!?」

 

ドロシー「解けない・・・!!」

 

ローズ「・・・メイリン!!」

 

メイリン「な、何で私のせいなんですか!?」

 

タスク「お前さっきちゃんと透視したのか!?」

 

メイリン「しましたよ!本当に何も無かったんです!」

 

ドロシー「私も透視したけど、本当に何も無かったわ。」

 

ローズ「ええ!?」

 

ヒカル「透視しても何も無いって事は・・・食い始めた時に何かを仕込んだのか。」

 

タスク「おいヒカル、ロープを切ってくれ。」

 

ヒカル「任せろ。」

 

落ちてるナイフを噛み掴んで、強く飛ばした。ナイフがタスクのロープが切れた。

 

タスク「助かった。皆も。」

 

他の4人も解放させた。

 

ヒカル「よし、自由になった。さて、あの3人は何処だ?」

 

窓を開けると。

 

ヒカル「おい、見ろ。」

 

 

 

 

『BGM:幻妖』

 

露天風呂に、クラトス達が一礼をしていた。彼らの目線には、1人の女が現れた。

 

クラトス「ランジェ様。仰せの通り、彼らを捕えました。」

 

ランジェ「宜しい。約束の物です。」

 

小袋を部下に渡し、その部下が小袋をクラトス達に渡した。

 

 

 

 

タスク「金か。あの3人は買収されてたんだ。」

 

メイリン「そんな・・・・・」

 

そこにランジェの部下が来た。そして再びロープで縛った。

 

部下「ランジェ様がお待ちだ。来い。」

 

 

 

 

 

 

露天風呂に連れて来られた。そこにランジェが顔を出した。

 

ランジェ「お初目に掛かります皆さん。私はランジェと申します。我が温泉の国へよくぞいらっしゃった。手荒な真似をして申し訳ございません。どうかお許しを。」

 

ヒカル「てめぇ・・・」

 

タスク「開き直りやがって・・・」

 

ランジェ「よく煮えておりますね。」

 

白く濁ってる温泉。

 

ランジェ「この温泉は、夜になると熱した油のように灼熱になるのです。さぁ、誰から煮込みましょう・・・」

 

タスク「俺から料理しろ!」

 

ヒカル「タスク!?」

 

ランジェ「威勢の良い男ですね。良いでしょう。」

 

タスク「心配すんな。戻って来るからな。」

 

彼はヒカルに密かに微笑み、ヒカルも密かに微笑む。部下がタスクのロープを解いた。

 

メイリン「タスクさん!!」

 

ドロシー「タスク!!」

 

ヒカル(おいローズ、これで俺のロープを切ってくれ。)

 

ローズ(え?)

 

ヒカルの右手には、先程タスクのロープを切ったナイフがあった。

 

ローズ(解ったわ。)

 

ランジェ「やれ。」

 

タスク「うおっ!!」

 

部下がタスクを温泉に放り投げた。

 

タスク「あちちちちち!!!」

 

ドロシー「タスク!!」

 

メイリン「タスクさん!!」

 

ローズ(もう少し・・・!!)

 

そして、ロープが切れた。

 

ローズ(切れたよ!)

 

ヒカル(っしゃ!)

 

アークルを出した。

 

ヒカル「変身!!」

 

彼は仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身した。

 

 

 

 

『BGM:危急』

 

ヒカル「おるあ!!」

 

かかと落としで3人のロープを蹴り千切った。

 

タスク「よっしゃ!」

 

すぐに上がって膝を付く。

 

ドロシー「乾燥(ドライ)!」

 

乾燥魔法でタスクを乾かした。

 

ドロシー「大丈夫?」

 

タスク「助かったぜ。ドロシー。」

 

ヒカル「おいランジェ、お前の自慢の温泉を台無しにする方法があるぜ。」

 

ランジェ「何?」

 

すると彼は、懐から冷えた小瓶を持った。

 

ヒカル「おるあ!!」

 

その小瓶を温泉に投げ入れると、温泉が一気に凍結した。

 

ヒカル「タスクから貰った凍結小瓶だ!これで料理は不可能だな!!」

 

ランジェ「何と言う事を・・・!!」

 

ヒカル「今度はこっちから行くぞ!!」

 

ランジェ「くそっ!そこの女!」

 

メイリン「え!?」

 

ランジェ「ロック!!」

 

ローズ「メイリン!危ない!!」

 

メイリンを突き飛ばして庇った。

 

ローズ「きゃああああああああ!!!」

 

ヒカル「っ!?」

 

何とローズが石化にされてしまった。

 

ヒカル・タスク・ドロシー「ローズ!!」

 

ランジェ「撤退ですよ!」

 

彼女はこの場から去った。

 

ヒカル「逃したか。」

 

メイリン「姉さん・・・・・・」

 

ショックの余り、気絶してしまった。

 

ドロシー「メイリン!」

 

 

 

 

 

 

その頃クラトス達は、ランジェから貰った小袋を開けた。その中には金色の粉が入っていた。その粉を、昼間にタスクが凝視した銅像に振り掛けた。

 

 

 

 

ヒカル「あの野郎、今度見付けたらただじゃおかねえ・・・!!」

 

タスク「ん?おい見ろ。銅像が無くなってるぞ。」

 

ドロシー「え?」

 

庭にある銅像が無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

宿に戻って、3人を見付けた。

 

ヒカル「おい!!てめぇらよくも騙しやがったな!!」

 

ドロシー「あのランジェと言う奴と結託していたなんて・・・」

 

タスク「ローズを元に戻せ!!」

 

クラトス・マーク・エリク「ごめんなさい!!」

 

ヒカル「ごめんなさいで済むか!!俺はそう言うやり方をする奴が嫌いなんだよ!!」

 

タスク「おい待てヒカル。彼らに事情がありそうだ。ん?」

 

彼はマークが持ってる小袋を見た。

 

タスク「おい、これは何だ?」

 

マーク「おい触んじゃねえ!!」

 

タスク「いいから寄越せ!!」

 

力強く引っ張ると、小袋から金色の粉が零れ落ちた。

 

タスク「金じゃなかったのか。」

 

ヒカル「何だこの粉は?」

 

エリク「実は、ランジェの魔力を解く粉なんです。」

 

ドロシー「魔力を解く粉?じゃあこの女性は?」

 

エリク「僕達の母です。母はランジェによって石に変えられてしまったんです。元の姿に戻して欲しければ、この近くを通る旅人達を捕らえろと。」

 

ドロシー「そうだったのね・・・」

 

エリク「母を元の姿に戻す方法はただ1つ。この粉を振り掛ける事だったのです。」

 

???「エリク・・・?」

 

エリク「お母さん!!」

 

クラトス「母さん!!」

 

マーク「母上!!」

 

サリア「どうしたのお前達?」

 

マーク「良かった・・・」

 

タスク「成る程な。」

 

ヒカル「って事はその粉さえあればローズが・・・借りるぞ!」

 

タスク「行くぞ!」

 

粉を持ってローズの元へ。

 

 

 

 

外に出てローズの前に立つ。

 

ヒカル「行くぞ。」

 

2人は頷く。ヒカルが粉を全部振り掛けると、石化したローズが金色に輝き、石が剥がれて元の姿に戻った。

 

ヒカル「ローズ!!」

 

ローズ「・・・あ、あれ?私は一体・・・」

 

タスク「良かったなローズ。」

 

ドロシー「元に戻れたわ。」

 

 

 

 

 

 

宿に戻って。

 

ヒカル「ってちぃとも良くねえ!!」

 

ローズ「良かったじゃない。」

 

ヒカル「何処が良かった〜だ!まんまとあの3人に騙されて、その挙句にローズが石に変えられたんだぞ!!ちぃとも良くねえ!!」

 

メイリン「許してあげて下さい・・・」

 

気絶したメイリンが起きた。

 

ヒカル「メイリン。」

 

メイリン「良かったですね。お母様が元の姿に戻って。私達も頑張った甲斐がありました。」

 

握手しようとしたが、クラトスが後ろに下がった。

 

クラトス「・・・母の様子を見て来ます。」

 

逃げるように外に出た。

 

タスク「照れてるようだな。」

 

ローズ「これで一先ず安心ね。メイリンが元気になって。」

 

ヒカル「いや、クラトスの様子が何時もより変だ。おい2人共、クラトスに何があったんだ?」

 

エリク「・・・クラトス兄さんには、将来を約束した許婚が居るんです。」

 

タスク「許婚?」

 

メイリン「ええ!?」

 

 

 

 

『BGM:閑寂』

 

マーク「笛が上手な素敵な女性なんだ。」

 

エリク「その方もまた、石に変えられ、今もランジェに囚われているんです。」

 

マーク「クラトスは、残った粉で許婚を助けようとしていたんだ。」

 

ヒカル「・・・すまない!さっきローズに全部使ってしまって・・・」

 

メイリン「そんな・・・許婚が居たなんて・・・」

 

ヒカル「これだけは言わせてくれ。それだけの為に俺達を騙そうとしてんじゃねえ!そんな事やっちゃいけねえって事は解ってんだろ!!こっちだって色々苦労してんだよ!!」

 

マーク・エリク「ごめんなさい・・・」

 

タスク「ヒカル、怒ってても仕方無え。今日はもう寝ようか。」

 

ヒカル「・・・そうだな。すまないな。」

 

マーク「いや、こっちこそ騙してすまない。改めて謝罪する。」

 

エリク「部屋をご用意しております。どうぞ此方へ。」

 

ローズ「メイリン、行くわよ。」

 

メイリン「はい・・・」

 

 

 

 

 

 

『BGM:焦眉』

 

翌朝。

 

ヒカル「あ〜よく寝た〜。」

 

タスク「良い部屋だった〜。」

 

ドロシー「ローズ、メイリンの様子は?」

 

ローズ「元気無いわ。」

 

メイリン「・・・・」

 

ヒカル「じゃあ、そろそろ行くか。」

 

そこにマークとエリクが来た。

 

マーク「助けて下さい!」

 

タスク「どうかしたのか?」

 

エリク「クラトス兄さんが!!」

 

ヒカル「どうした!?」

 

マーク「石にされた許婚を助ける為、ランジェの元へ向かったんです。」

 

エリク「このままじゃ、クラトス兄さんが石にされてしまいます!」

 

ドロシー「しかし今更こんな事になっても・・・」

 

ヒカル「助けに行こう。」

 

ローズ「そうね。私が元に戻れたのは、許婚の為に使うはずだった粉を使ったから。」

 

タスク「解った。安心してくれ。俺達が2人を助ける。」

 

マーク「ありがとうございます。」

 

タスク「ヒカル、お前も行くよな?」

 

ヒカル「無論行くぞ。彼奴を倒して2人を助けねえと気が済まねえ。おいメイリン、聞いただろ?助けに行くか?」

 

メイリン「・・・行きません!許婚が居るクラトスさんなんて・・・」

 

ローズ「解ったわ。私もここに残るわ!」

 

ヒカル「おい!」

 

ローズ「妹の心が変わるまで、ここで見守っておくわ。」

 

ヒカル「頼む。じゃあ俺達は先に行くぞ。」

 

タスク「ああ。」

 

ドロシー「ええ。」

 

3人は先に向かった。

 

 

 

 

『BGM:閑寂』

 

ローズ「メイリン、あなたの気持ちよく解るわ。あの子に騙されてショックだもんね。」

 

メイリン「はい・・・」

 

ローズ「早く石に変えちゃえなんて思ってるのね。」

 

メイリン「・・・はい。」

 

ローズ「馬鹿言わないでよ!!人の為に嘘を吐く人は私嫌いなの!だけど、自分に嘘を吐く人が一番嫌いなの!私は!メイリン!あの子の事が好きなんでしょ!?あの子の為に戦うって心に誓ったんでしょ!?今更逃げてどうするのよ!!」

 

メイリン「・・・・・騙されてもですか?」

 

ローズ「騙されてもだよ!」

 

メイリン「騙されても騙されてもですか!?」

 

ローズ「騙されても騙されてもだよ!」

 

メイリン「騙されても騙されても騙されてもですか!?」

 

ローズ「騙さられても騙されても騙されてもだよ!!!!!」

 

メイリン「・・・・・」

 

ローズ「好きになるって事は全部好きになるって事なのよ!!騙されたからって何よ!!他に女の子が居たからって何よ!!あなたも私も女よ!!好きな男の子が居るなら、その子の為に戦いなさいよ!!立派な巫女になる為には、そう言う心を持つ事も大時なのよ!!あなたが逃げたら何時まで経っても好きの気持ちが伝わらないのよ!!」

 

メイリン「・・・・私は・・・・」

 

ローズ「・・・昨日の夜、クラトスさんから手紙を預けたわ。」

 

メイリン「・・・え?」

 

ローズ「開けても良い?」

 

メイリン「・・・許婚を助けて下さいって書いてあるだけでしょ・・・」

 

ローズ「そうかしら?読むわよ。」

 

手紙を読む。

 

ローズ「メイリンさんへ、母を助けて下さってありがとうございます。嘘を吐いた事はごめんなさい。僕は明日の明朝にランジェを倒しに行きます。僕が殺されそうになった時は、メイリンさんが助けて下さい。僕はあなたを信じています。そして、あなたに傷付いた心を癒すポーションを与えます。クラトスより。・・・クラトスさん、あなたに助けて欲しいって言ってるわよ。どうする?」

 

ポーションをメイリンに渡す。

 

ローズ「行くか行かないかは、あなた次第よ。」

 

メイリン「私は・・・・・」

 

ローズ「どうする?」

 

彼女は、意を決してポーションを飲んで傷付いた心を癒した。

 

メイリン「私、行きます!!行きましょう!姉さん!」

 

決心したメイリンを、ローズが抱き締めた。

 

ローズ「それでこそ、私の自慢の妹よ!」

 

 

 

 

 

 

その頃ヒカル達は、ランジェが居る洞窟まで来た。

 

ヒカル「彼処か。」

 

タスク「行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

洞窟内。

 

ランジェ「何を言っているのですか?今夜あの者達を料理したら、あなたの許婚を返す約束ですよ?」

 

クラトス「あの粉は、あの巫女さんの為に全て使いました。」

 

ランジェ「何と言う事を!」

 

 

 

 

 

 

その頃ヒカル達は。

 

タスク「これは・・・」

 

ドロシー「水蒸気で道が塞がれてるわ。」

 

通路が水蒸気で塞がれていた。

 

ヒカル「魔法でどうにかならねえのか?」

 

タスク「試してみよう。シールド!!」

 

シールドで水蒸気の噴射口を塞ぐが、蒸発して破れてしまった。

 

タスク「駄目か。ドロシー、同時に行くぞ。」

 

ドロシー「解ったわ。」

 

タスク・ドロシー「シールド!!」

 

2人でシールドを張るが、これも蒸発して破れてしまった。

 

ヒカル「あの水蒸気、何時もより強力なのか。」

 

タスク「どうすれば・・・」

 

 

 

 

メイリン「皆さん退いて下さい。」

 

ローズ「私達に任せて。」

 

 

 

 

『BGM:壊乱』

 

遅れて来たローズとメイリンが前に立った。

 

ヒカル・タスク・ドロシー「メイリン!」

 

ローズ「行くわよメイリン。」

 

メイリン「はい!」

 

ローズ・メイリン「トルネード!!」

 

高速回転して、水蒸気を遮った。

 

ローズ「私達が止めるから、早く行って!!」

 

ヒカル「行くぞ!」

 

3人がその隙に通過した。

 

メイリン「姉さん!目が回ります〜!」

 

2人揃って倒れた。

 

タスク「ローズ!メイリン!」

 

ドロシー「大丈夫!?」

 

メイリン「だ、大丈夫です。クラトスさんの為なら、挫けません!」

 

ヒカル「ったく遅えんだよ。ほら。」

 

手を差し伸べ、メイリンがヒカルの手を握って起きる。2人は微笑み合う。

 

ヒカル「行くぞ!」

 

メイリン「はい!!」

 

5人は洞窟の先へ進む。

 

 

 

 

 

 

洞窟内。

 

ランジェ「ならば今すぐ彼らを騙して捕えなさい。そうすれば許してあげましょう。」

 

クラトス「・・・嫌です!」

 

ランジェ「何?ならばあなたが石になりなさい!」

 

 

 

 

 

 

『待て!!』

 

 

 

 

 

 

何処からか声が響いた。

 

ランジェ「何者です!?」

 

???『俺達だ!ランジェ!』

 

 

 

 

 

 

ヒカル達5人が扉を開けて、玉座の間に足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

ヒカル「ランジェ!お前の計画なんかこれで終わりだ!俺達の中に超強い奴が居るからな!」

 

ランジェ「はっはっはっは!貴様如きに・・・」

 

タスク「お前じゃない!俺達の仲間に超強い奴が居る!彼女はクラトスに騙されて傷付いた。」

 

ドロシー「でも、それを乗り越えて立ち上がった!」

 

ローズ「妹を踏み躙る奴は、姉である私が許さない!」

 

メイリン「ランジェ!私達があなたを倒して、クラトスさんの許婚を助けます!!」

 

前に出たヒカルが、両手を腰に当ててアークルを出した。

 

ヒカル「変身!!」

 

左のボタンを押すと、霊石アマダムが赤く輝き、ヒカルが仮面ライダークウガ。マイティフォームに変身した。

 

ヒカル「俺はヒカル。またの名は古代の戦士クウガ!ランジェ!ここでお前を倒す!!」

 

ランジェ「倒されるのはあなた達の方です!」

 

ヒカル「行くぞ!!」

 

 

 

 

『BGM:激闘』

 

ヒカル「どるぁ!!」

 

タスク「でやっ!!」

 

クウガとタスクが格闘と剣で部下達を倒す。

 

 

 

 

ローズ・メイリン「ファイヤー!!」

 

ファイヤーで部下達を燃やした。

 

 

 

 

ドロシー「サンダー!!」

 

サンダーで部下達を焦がした。

 

 

 

 

ランジェ「古代の戦士よ!」

 

ヒカル「何だ!!」

 

ランジェ「この目を見ろ!」

 

ドロシー「ヒカル!見ちゃ駄目よ!!」

 

ヒカル「っ!そうだった!お前ら!!」

 

ランジェ「フン。」

 

 

 

 

クウガとタスクが隠れた。

 

タスク「止む得ないが、目隠しで行くぞ。」

 

ヒカル「解った。」

 

布を使って目隠しする。

 

 

 

目隠しして前に出る。

 

ランジェ「目隠しとは、度胸ありますね。」

 

ヒカル「行くぞ!!」

 

逃げ惑て部下達の注意を引く。

 

ヒカル「タスク!」

 

タスク「やぁっ!!」

 

感覚を集中して、クウガを追う部下達を斬り裂く。

 

 

 

 

メイリン「クラトスさん!」

 

クラトス「メイリンさん。どうしてここに?」

 

メイリン「決まってます!あなたと許婚さんを助けに来たんです!」

 

クラトス「・・・ごめんなさい。あなたを騙して・・・」

 

メイリン「いえ、もう良いんです。あなたの手紙のお陰で勇気が湧きましたから!」

 

ローズ「そうね。クラトスさんが居なかったら、メイリンは今も落ち込んでいたのかも。」

 

ドロシー「今までの事は水に洗い流しましう?」

 

クラトス「皆さん・・・」

 

 

 

 

ヒカル「どうだタスク!!」

 

タスク「ここだ!!」

 

最後の1体を斬り裂いた。

 

タスク「これで最後か。」

 

ドロシー「まだ1人居るわ!」

 

ヒカル「ランジェ!!」

 

ランジェ「目隠しで私を倒せませんよ。」

 

剣を持って2人に近寄る。そして。

 

タスク「そこか!!」

 

左に降り掛かる剣を間一髪防いだ。

 

タスク「ヒカル右だ!」

 

ヒカル「右か!」

 

右に迫る剣を防いだ。

 

ランジェ「中々やりますわね。インビジブル!!」

 

自らを透明にして姿を消した。

 

 

 

 

ドロシー「消えた!?」

 

クラトス「皆さん、蠟燭を。」

 

蠟燭を全て吹き消した。洞窟内が真っ暗になった。

 

 

 

 

タスク「そうか。これで条件が同じだ。」

 

2人は目隠しを取る。

 

ヒカル「成る程。奴の目が光れば場所が特定出来る。」

 

タスク「だが何処から来るか、俺の感覚が解らない。」

 

ヒカル「50秒保ってくれよ。超変身!!」

 

ペガサスフォームに超変身して、意識を集中する。

 

 

 

 

ランジェはこっそりと近寄る。

 

 

 

 

ヒカル「・・・」

 

意識を集中するクウガ。

 

 

 

 

ランジェは剣を振り翳した。

 

 

 

 

ヒカル「・・・・・」

 

ランジェ「死ねえええ!!!」

 

 

 

 

『BGM:英雄』

 

ヒカル「超変身!!」

 

ドラゴンフォームに超変身して回し蹴りをした。

 

ランジェ「がはっ!!」

 

腹に回し蹴りを受けて苦しみ、上に手放した剣がクウガの手に渡り、ドラゴンロッドに変貌した。

 

ヒカル「おりゃあああああああ!!!」

 

スプラッシュドラゴンでランジェの腹部に突き立てた。

 

ランジェ「がはっ!う、う・・・うわあああああああああ!!!!!」

 

スプラッシュドラゴンを受けたランジェが爆発して消滅した。

 

 

 

 

 

 

『BGM:世界』

 

その後温泉宿に戻り、メイリンがクラトスの元へ。

 

メイリン「クラトスさん。」

 

クラトス「メイリンさん。」

 

メイリン「これ、受け取って下さい。」

 

赤い小袋を渡した。

 

クラトス「これは・・・」

 

メイリン「タスクと姉さんが作った粉です。これで許婚さんを元の姿に戻して下さい。」

 

クラトス「え?」

 

メイリン「私は飽く迄旅をする巫女です。ここで温泉宿を継ぐ必要はありません。」

 

クラトス「メイリンさん・・・ありがとうございます。この御礼、一生忘れません。それと、もし良かったらこれを。」

 

小包を渡した。

 

メイリン「これは?」

 

クラトス「僕がメイリンさんを元気付ける為に作った饅頭です。良かったら食べて下さい。」

 

メイリン「ありがとうございます・・・」

 

クラトス「では、お元気で。」

 

彼は感謝して去って行った。メイリンは顔を下に向けて涙を流した。

 

 

 

 

窓からヒカル達が覗いてた。窓を閉めて外に出た。

 

 

 

 

 

 

温泉宿から離れて旅を再開するが、メイリンは落ち込んでいる。

 

ローズ「メイリン、また落ち込んでるの?」

 

メイリン「・・・・・・」

 

ドロシー「もう元気出しなさいよ。」

 

タスク「そうだぞ。クラトスの為に戦うなんて格好良いぞ。」

 

ヒカル「お前は立派だ!メイリン!」

 

メイリン「・・・そうですか・・・?」

 

ローズ「そうだよ。」

 

メイリン「・・・・・いやぁ〜照れますね〜!」

 

ヒカル・タスク・ドロシー・ローズ「切り替え早!」

 

 

 

 

『BGM:安穏』

 

メイリン「そう言われたら照れるじゃないですかぁ〜!」

 

ヒカル「おいさっきの落ち込みは何だったんだ?」

 

タスク「そこは突っ込まん方が良い。」

 

メイリン「確かにクラトスさんに許婚さんが居たのは残念です。けど私には、姉さんが居るから大丈夫です!姉さん大好き!」

 

そう言ってローズに抱き付いた。

 

ローズ「・・・くすっ、私も好きよメイリン。」

 

ヒカル「一件落着・・・かな?」

 

ドロシー「そう言う事にしておきましょう。」

 

タスク「あはは・・・」

 

クラトスに許婚が居たのが残念だが、すぐに元気になったメイリンであった。

 

メイリン「姉さん愛してる〜。」

 

 

 

 

〜ツヅク〜




         キャスト

       ヒカル:山崎大輝

       タスク:小林裕介
      ドロシー:山村響
       ローズ:藤田咲
      メイリン:佐藤亜美菜

      クラトス:佐藤利奈
       マーク:田村睦心
       エリク:赤崎千夏

        部下:浜田洋平

      ランジェ:三瓶由布子

次回「継承」
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