仮面ライダークローズ グリス ローグの異世界生活 (不定期更新です)   作:仮想現実

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前回の異世界生活

万丈「遂にアブソーブが完全体になっちまったな」

一海「あぁこれはかなりヤバそうだな」

幻徳「エボルトの完全体でさえ強いのにアブソーブまで完全体になったからいよいよ新アイテムが必要になってくるな」

葛城「新アイテムを使いこなせるかどうかは3人次第だから頑張ってね」

「「「「それではどうぞ!」」」」


ライダーたちはなぜ戦うのか

「フェーズ3完了」

 

アブソーブが遂に完全体になった

 

「さぁて完全体になったことだし、まずは肩慣らしだな」

 

「完全体だろうがなんだろうが関係ねー!」

 

「どんなに強かろうと心火を燃やしてぶっ潰すだけだ!」

 

「行くよみんな!」

 

「「「「ウオオオー!」」」」

 

葛城たち4人はアブソーブに向かって走って行く

 

万丈はクローズマグマナックルで殴りかかる

 

「ハァ!」

 

「甘い」

 

アブソーブは目にも止まらぬ速さで万丈の攻撃をかわし続ける。そしてアブソーブの手が万丈の腹部に当たったかと思うと、手から強力なエネルギー弾が発射された

 

「グァー!」

 

エネルギー弾が腹部に直撃した万丈は大きく吹き飛ばされた

 

「龍我!…このやろ!」

 

一海がパワードボトライザーのレバーを押して背面からロボットアームを出現させ、そのままロボットアームをジェットパックに変形させた

 

「流石に空は飛べねーだろ!」

 

【シングル】

【シングル フィニッシュ!】

 

「これでもくらえ!」

 

一海は空からシングルフィニッシュをまるで雨のごとく放つが、アブソーブはそれを擦りもせず避ける

 

「この程度なら雨の方がよっぽど当たるんだよ!」

 

アブソーブは一海の真上にワープすると同時に一海を地面に叩き落した

 

「これでも食らってくたばってろ」

 

アブソーブは両腕を合わせて手から波動砲を放った

 

「ウワァァァ!」

 

一海はその場に倒れ込んだ

 

「さぁてお次は…お前だ」

 

アブソーブの指が指す方向には幻徳がいた

 

「今度は俺か」

 

幻徳はパワードボトライザーのレバーを押して超強化状態になった

 

「行くぞ!アブソーブ!」

 

幻徳はアブソーブに怒涛の連続攻撃をする

 

「オオオオオー!!」

 

だがアブソーブは全くビクともしない

 

「なんだそんなものか、弱すぎて猫パンチでもしてるのかと思ったぞ」

 

「なに!?」

 

「パンチってのはな、こうするんだよ!」

 

「幻さん危ない!」

 

葛城がとっさに幻徳の前に出てジーニアスの力で作り出したダイヤの盾でアブソーブのパンチを受ける

 

「く…うわ!」

 

が、しかしすぐにダイヤの盾が破壊されてそのまま葛城は吹き飛ばされた

 

「葛城!」

 

「よそ見してる場合か!」

 

「!!」

 

幻徳が葛城からアブソーブに目線を戻した瞬間アブソーブの蹴りが幻徳を吹き飛ばす

 

「…ク」

 

「あーあ、つまらん!」

 

アブソーブはそう言うと50階の天井突き破り、アブソーブタワーの屋上に出た

 

葛城たち4人は後を追うようにそれぞれ屋上に出た

 

「おやおや随分と諦めが悪いな」

 

「あいにく君を倒すまで倒れるわけにはいかないからね」

 

するとアブソーブが何かを思い出したように話し始めた

 

「そういえば前に兄さんが言ってたな、そこにいる3人は過去に大切な人を失っていると」

 

アブソーブがそういった瞬間、万丈と一海と幻徳の顔色が変わった

 

「1人は人体実験によってスマッシュにされて挙げ句の果てにはハザードレベルが足りずに消滅し、三羽ガラスとか言う連中は戦争に敗北して消え、父親は息子をかばって兄さんによって殺されたw実に哀れだなぁ!フハハハハハ!」

 

「言いたいことはそれだけか」

 

万丈がポツリと呟いた

 

「あぁん?」

 

「言いたいことはそれだけかって言ってんだよ!」

 

「確かに俺は結局かすみを助けられなかった!」

 

「俺は目の前に居ながら、アイツらを助けられなかった」

 

「最後まで親父に迷惑をかけてばっかりだった」

 

「ほらそうじゃねーか!結局お前らは誰も救うことはできない!大切な人も!世界も!」

 

「うるせぇ!でもかすみは俺と一緒にいて幸せだと言ってくれた」

 

「最後までアイツらは俺と一緒にいると言ってくれた」

 

「最後までこの俺を信じてくれて、国の未来を託してくれた」

 

「守れもしないのに戦う意味ねーだろw」

 

「戦う意味はあるよアブソーブ、ラブ&ピースの為に!」

 

「大切な人を守る為に!」

 

「大事な仲間を二度と目の前で無くさない為に!」

 

「俺を信じて託してくれた国の未来を守る為に!」

 

「俺たちは!」

「僕達は!」

 

「「「「戦う!」」」」

 

すると万丈が持っていたブランク状態だったボトルが光った

 

「な、なんだこれ、どうなってんだ」

 

そして光がおさまると、万丈の手にはジーニアスボトルに酷似したボトルが握られていた

 

「遂に完成したんだ!もう一つの新アイテムが!」

 

葛城が少し興奮気味に新アイテムを見る

 

「よし龍我、早速使ってみるか」

 

「おう!」

 

万丈がボトルのボタンを押す

 

【ハイパー! MAXイェー!】

 

万丈がベルトにボトルをさして、レバーを回す

 

【サーガ!】

 

【イェー! ブラァ! オラァ! イェー! ブラァ! オラァ!】

 

すると万丈の横にいた一海と幻徳にもパイプが伸びてくる

 

「おい龍我!なんかパイプがこっちまで来てんだけど!」

 

「どうなってるんだ」

 

「まぁ気にすんな!」

 

【Are You Ready?】

 

「「おい!待て!」」

 

「変身!」

 

【三位一体 激闘ヤロー! ライダーサーガァァァ!】

【スゲーイ! マジパネーイ!】

 

「ん?おい!カズミンと幻さんどこ行った!?」

 

「ここだバカ!」

 

「え!?」

 

「お前の隣だよ!」

 

「は!?何言ってんだよ!」

 

「全く理解できん。一体どう言う状況だ?おい葛城、俺たちに分かりやすいように説明してくれ」

 

「えーと、これはつまりそのー、簡単に言うとー、万丈とカズミンと幻さんが合体したんだ」

 

「「………ハァァァァァ!?」」

 

Tシャツ(何故に?)

 

「まぁ名乗るなら、『仮面ライダーサーガ』ってところじゃないかな?」

 

 

 

 

 

 

次回に続く…




次回予告

よく分かんないけど合体してしまった万丈と一海と幻徳
新たな姿『仮面ライダーサーガ』として今度こそアブソーブを倒せるのか!?

次回もお楽しみに

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