よく夢を見る。
真っ暗な世界にいた。でも自分の周りは光があった。
隣を見ると、見たことない女性がいた。
初めて見るのにどこか懐かしく、とても美しかった。
なにより愛しいかった。
そして二人でなにかに向かっていく。
総牙「また・・・あの夢。」
俺は冴島総牙。18才。どこにでもいる普通の高校製品、なのだが、実際親がいない。
何でも赤ん坊の頃、神社で泣いていたらしく、そこから保護されて、孤児院に引き取られた。
それから何度か自分は何なのかと疑問は抱いたが、高校を卒業したら独り立ちしないといけないため、いまはバイトで忙しい。
ただいつからか、先程の夢を毎日見るようになった。
どこか懐かしさも感じる。
とか言っているが、今はバイトが終わり院に帰る途中。自転車をこぎながら進む。もう22時なので人数も大分少ない。
「もし。」
突然声をかけられ、足を止めた。
総牙「占い?」
「少しよろしいですか?」
総牙「俺占い信じてないし、金あんまり持ってないし。」
「時間も料金もとりません。ただ伝えたい。」
総牙「伝えたい?一体何を?」
「あなたが生きるべき世界。」
総牙「俺が生きるべき世界?わけがわからん。」
「これがあなたを導く。」
そこで渡したのは髑髏のような形の石だった。
総牙「髑髏の石?こんなのが何の・・・」
前を見るとそこには誰もいなかった。
その後、帰宅した総牙はベッドに寝転がりながら、髑髏を見ていた。
総牙「やっぱりただの石だよな。変わった形だけど。何が俺の生きるべき世界だよ。」
確かにたまに考える。俺はこの世界で生きるべきなのかと。自分のルーツがわからないからか、時々そういった感情に襲われる。
総牙「まぁ、考えても仕方ないか。ん?」
ふと石を見てみると。
総牙「穴が開いてる?この形、もしかして指輪なのか?」
総牙は石を指にはめてみた。すると不思議なことが起きた。指輪から目映い光が放たれ、石だと思われていた部分が剥がれ落ちていき、メタリックな部分が現れだした。
「お前か、俺様を目覚めさしたのは?」
光は更に強くなり、総牙を包み込んだ。
そして総牙はこの世界から消えた。
私は夢を見る。
真っ暗な世界にいた。でも自分の周りは光があった。
隣を見ると、黄金の甲冑を纏った剣士がいた。
見ているだけで希望を感じる。
なにより、愛しいかった。
二人で闇に向かっていった。
?「イ・・・さ・・・・ヤスさん!イエヤスさん!」
イエヤス「あ・・・・」
?「大丈夫ですか?イエヤスさん?」
イエヤス「お姉さま」
ここは日本であって日本ではなく、正しい歴史でもあらず、戦国乙女と呼ばれる武将達がそれぞれの理想のため、戦いが繰り広げられている戦国時代。
ここは駿河。今川ヨシモトが納める地。
そして今は桜舞い散る場所で妹のように溺愛している徳川イエヤスとお花見をしていた。
ヨシモト「大丈夫ですの?突然ボーとして。」
イエヤス「お姉さま、大丈夫です。あまりにいい陽気だったので、ついついうたた寝してしまいました。」
ヨシモト「そうでしたの。ならいいのですが。でも確かにいい陽気ですわね。最近は野蛮人も来ませんしね。」
イエヤス「ふふ。少し眠気覚ましに散歩してきます。」
ヨシモト「ならわたくしも」
イエヤス「いえ、すぐに戻りますから、お姉さまはゆっくりしていてください。」
ヨシモト「そうですか。それなら気をつけてくださいね。」
イエヤス「はい。」
イエヤスは桜の木々が連なる道を歩いた。ふと手元にあった金平糖を食べようとしたら、
イエヤス「あれは?」
桜の木の下に誰かが倒れていることに気がついた。近づいてみてみると、
イエヤス「男の方?」
そこに倒れていたのは総牙だった。
これが運命の出会いとも言えるものとは、まだ誰も知らない。