【SW2.0】シノビ・ワールド【閃乱カグラシリーズ】 作:龍委員長
忍基地内 私塾月閃女学館基地 一室
叢:
では状況の確認から行く。戦闘は
戦場を1本の線に見立てて前後の距離のみを計算する方式だな。
ウルフとの距離は5m。そちらは好きに陣取ってかまわんが、最低1人はこのウルフと5mの距離に居るようにして欲しい。
(でもでも、みなさん戦士系技能持ってますしこの状況では)
アイドル相談中
舞:
全員5m地点に居ることにするよ!
叢:
(まぁそうなりますよね。こんな単純な戦闘しか出来ない我なんかのために悩んでいただいて申し訳ないですぅ)
ではここから戦闘を開始する。
陣営は、敵方がウルフ2匹。味方はおぬしたち冒険者5人。
戦闘準備で行える行動は・・・特にない。そちらも無さそうだな。
魔物知識判定は既に済ませているから飛ばすぞ。判定は成功しているゆえデータは見てもかまわない。ただし弱点看破は出来なかったからな。弱点の項目にある効果は適用されないので気をつけろ。
おのおの先制判定をしてもらおうか。
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先制判定 目標値:11
セラ=ドーン:4+2=自動失敗!
マル=デルー:(平目)1ゾロ 自動失敗!
アン :(平目)8 失敗
ペアル :(平目)7 失敗
イヴ=ソワール:(平目)5 失敗
全 員 失 敗
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叢:(両手で顔面を覆う)
(えぇ~どどどど、どうしましょう。スカウトが居るのに全員失敗なんて想定してませんよ?! ウルフ2匹に先制されたからって全滅は無いと思いますが、あぁ、でも我なんかのダイス運ではおかしな事が起きてしまうかも・・・)
如水:
結構深刻そうね。
叢:
(!?)
そ、そのような事は無い。これもまたダイスの女神の
(だ、大丈夫、です、よ、ね? そ、それに、あの演出を入れるから、先手を取られた理由付けとしても、し、自然かも・・・)
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ハイリア地方ハイラル王国カカリコ村 北西
GM(叢):
下がる村人を庇うようにウルフとの間に割って入る5人。5人が自分たちに敵意を向けてくる事を聡く感じ取った獣は意識を無力な村人から目の前の5人へと移動させた。
次の瞬間・・・
ウルフA&B(小太郎&影狼):
『アオォ~~~~ン』
冒険者s(ミルポ):
『?!』
GM(叢):
突然2頭が遠吠えをしたかと思うと、
ミシリ
と何かが軋む音がしたような気がした。瞬間、ウルフの体が膨れる。まるで風船に空気を入れるように。ひと回り大きくなった。そればかりか・・・
セラ=ドーン(舞):
「立った?!」
GM(叢):
そう、四足獣であるはずのウルフが
マル=デルー(如水):
「ウルフって熊みたいに立ち上がるんですね」
アン(篝):
「んなワケあるか!」
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篝:
いや、ほんとうにどういう事だよ。
叢:
描写の通りだ。人間よりやや大きい体躯で二足歩行している。データは魔物知識判定で得たウルフのものから変更はないので、ゲーム進行に影響はない。だがウルフにこのような変身能力が無い事も、判定に成功したメンバーは知っている。存分に戸惑う
(本当はゲーム的なギミックもあるんですが、弱点看破できてませんからね、仕方ないですよね)
珠姫:
じゃぁなんでおっきくなったのぉ?
叢:
それは理由はあるがキャンペーン全体で解き明かしていく話でここで回答が得られる問題ではない。プレイヤーも不可思議に感じるだろうがその感情はそのままキャラクターの行動に反映してもらって結構。
夕霧:
今は気にしても仕方がない、と。じゃぁこのまま戦闘開始?
叢:
うむ。ここからはラウンドという時間単位で処理していく。
なお、シナリオボス以外は基本的に命中も回避も固定値で行うものとする。
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戦況
セラ:HP20 MP7、マル :HP23 MP11
アン:HP21 MP14、ペアル:HP16 MP25
イヴ:HP21 MP20
ウルフ?A:HP?? MP??
ウルフ?B:HP?? MP??
陣形:
ウルフ←―5m―→冒険者
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第1ラウンド エネミーターン
ウルフ?:2頭とも5m前進。
ウルフ?A:ペアルに牙。
回避判定:3+6≧9 回避!
ウルフ?B:マルに牙。
回避判定:4+10≧9 回避!
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GM(叢):
体が大きくなって動きが鈍ることもなく、変わらぬ敏捷さで突進してくる獣。どうやら走るときは4足に戻るようだ。
そして走る勢いを殺すことなく5人の中で1番小柄なタビット2人に襲い掛かる。
ペアル(珠姫):
「ひゃぁっ」
マル=デルー(如水):
「これくらいなら見える!」
GM(叢):
決して素早いとはいえない種族の2人だが、寸でのところで、あるいはそれなりの余裕を持って、その獰猛な牙を回避する。
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第1ラウンド PCターン
マル=デルー:<チェイン>でウルフ?Aを攻撃。
命中判定:4+12=自動成功!
威力:9(6、5)+3-1(防護点)=11点ダメージ!
絡み武器命中箇所:4.脚や足(移動不可&回避-2)
ペアル:Aに<ダガー>攻撃。
命中判定:2+6=8>6 命中!
威力:1(2、3)+2-1=2点ダメージ! 気絶!!
アン:《牽制攻撃》を宣言。Bに<アイアンボックス>攻撃。
命中判定:6+5+1=12>9 命中!
威力:1(1、4)+4-1=4点ダメージ!
イヴ=ソワール:《魔力撃》宣言。Bも<クォータースタッフ>攻撃。
命中判定:5+9=14>9 命中!
威力:5(3、6)+3+3-1=10点ダメージ! 気絶!!
戦闘勝利!
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マル=デルー(如水):
「これで!」
SE:ジャララララララララッ
ウルフ?A(小太郎):
「キャイン?!」
GM(叢):
マルが振るう鎖がウルフの体に大きな傷を創ると同時に、そのままその体を支える後足に巻きつき動きを封じる。
マル=デルー(如水):
「今のうちに!」
ペアル(珠姫):
「動けない相手なら私でも・・・たぁっ!」
ウルフ?A(小太郎):
「っ、くぅん・・・」
GM(叢):
ペアルの刃がウルフを捉える。
当たり所がよかったのか、あるいは鎖による負傷が既に致命傷に近いほど深かったのか。とにかくダガーを受けてウルフはその場でガクリと倒れこんだ。前脚をつくこともなく、頭から倒れたところを見るとしばらくは動けないだろう。
アン(篝):
「お、やるじゃないか。こっちも負けてられねぇ、なっ!」
ウルフ?B(影狼):
「きゃんっ」
GM(叢):
大柄な狼?を殴るだけでどうこうできるはずもなく、少したじろかせるにとどまる。しかし、全身を覆う毛皮から黒い液体が滴っている。
アンがその手にはめている手甲にも似たナックル。それには刃が仕込まれていた。「大柄の狼」を殴っただけでたじろかせることができたのも、この刃による創傷があってこそだ。さりとて指の動きを阻害しない程度の刃では大きな傷にはならなかった。ウルフの闘争心は衰えない様子で冒険者を睨み付けている。
イヴ=ソワール(夕霧):
「まだ退きませんか。
『刃には刃で返される覚悟をせよ』」
ペアル(珠姫):(見識判定 目標値11/失敗)*1
SE:ガンッ
ウルフ?B(影狼):
「わふっ・・・」
GM(叢):
ドサリと大きな体を地面に投げ出す狼。
イヴ=ソワール(夕霧):
「獣に言っても解らないかもしれませんが、ね」
GM(叢):
2頭とも息はあるようだが動く気配はない。しばらくは目を覚まさないだろう。
そう思い冒険者が気を緩めかけた瞬間。
SE:ボフッ
GM(叢):
と、ウルフだったものの体から真っ黒な煙が噴出す。
冒険者s(ミルポ):
『?!』
GM(叢):
しかしその煙は一瞬で霧散してしまい何かが起こることはなかった。
ウルフの姿が消失していること意外は。
セラ=ドーン(舞):
「な、なにっ? どうなったの?」
冒険者s(ミルポ):
『・・・』
GM(叢):
状況についていけず、ウルフが倒れていた地点、周囲の木立など警戒をするが結局それ以上何かが現れる様子は無さそうだ。
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叢:
(あわわわわ・・・)
ふむ。舞まで手番が回らなかったか。もう1頭いても良かったかもしれんな。
舞:
うん、それは良いんだけど、何が起きてるの?
篝:
テレビゲームなら倒したモンスターが跡形もなく消えるなんて普通だし、そういうのじゃねぇの?
如水:
ねぇ、倒したモンスターから何かもらえるんじゃなかったの? 消えちゃったらもらえないんじゃない?
珠姫:
え?! やだやだ、そんなのやだー
叢:
落ち着け。ちゃんと手に入る。とは言うが運次第だがな。
魔物にはそれぞれ倒したことで手に入る「戦利品」がある。これは死体1つに対し10分かけて剥ぎ取るわけだが、何が手に入るかはダイスを振って決めることになる。
夕霧:
出目によっては何も手に入らないのね。
叢:
そういうことだ。
ちなみに今回は煙が噴出したあと倒れていた場所に落ちていた事とする。なので時間もかからない。
・・・戦闘で出番がなかった舞が振ってみるか?
舞:
良いの? それじゃぁ・・・
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セラ=ドーン(舞):
「? 何か落ちてる」
アン(篝):
「なんか見つけたか?」
GM(叢):
地面に落ちている物を拾い上げるセラの周りに他も集まってくる。
セラが手にしているのは、先ほどのウルフの物と思われる毛皮に一部だった。2枚のうち1枚は戦いでの負傷を免れた部位なのかもう一方より上等な物に見える。
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戦利品
狼の皮(20G)、上質な狼の皮(50G)
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マル=デルー(如水):
「あら、なかなか上質な毛皮ですね。皮革加工業者さんでも居れば、買い取ってくれるのではないでしょうか」
イヴ=ソワール(夕霧):
「周囲ももう安全そうですし、村の人たちに事態の収束を報告しにいきましょう」
アン(篝):
「おう」
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叢:
村に戻るなら、大して離れていない距離に皆が駆けつけたときに対応していた村人のうち軽症の者が控えている。戦えないなりに様子を伺っていたようだ。
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村人A(GM):
「あ、あんたら、大丈夫か! 狼はどうなった?」
マル=デルー(如水):
「えぇ。もう撃退しました。安心してください。
(撃退というか消えたんだけど)」
村人A(GM):
「おぉ。ありがとうございます。
しかし、動物がここまで村の近くに来ることなんて今まで無かったのですが・・・」
村人B(GM):
「あ、あんたがた、冒険者なんだろ? 森を調べに行ってもらえないか?」
村人A(GM):
「それがいい。大した額は用意できないと思いますが、ここは交易のために行商がよく立ち寄る村ですから、冒険に使えそうな物を村の者で集めますので、どうか森の様子を見てきていただけませんか?」
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叢:
という具合に、正式に依頼という形になる。
珠姫:
ふぅん。
ご褒美はいくらもらえるのぉ?
叢:
シナリオ的にはまだ判らん。
とはいえ
舞:
PLにはって、つまりセラたちには判らないってこと?
叢:
うむ。村人は今から報酬を出せる住民を募るので、現段階では額や報酬を明言できないのだ。
如水:
う~ん。報酬がどれほどか判らないのは嫌だけど、マルはお金より名声が欲しいから人助けには積極的かしらね。
篝:
あぁ、人助け・・・人助けなんて言われたら
舞:
セラはアンを捕まえて承諾するよ!
篝:
だよなぁ。
夕霧:
イヴも神官としては見過ごせない・・・で良いのかしら?
叢:
神官が民衆にどの程度手を差し伸べるかは、教義にもよるだろうが、
夕霧:
信者を奪ってしまうの?!
~~~~~~~~~~
芦屋:
!!
芭蕉:
っ。ど、どうしたんですか?
芦屋:
いや何やらおぞましい言葉が聞こえた気がしたのじゃ。
芭蕉:
? この部屋、私たちしか居ませんよ?
芦屋:
むぅ。気のせいかのう?
~~~~~~~~~~
叢:
相手の信仰する神が、自分の信仰する神の師匠であったり親であったりすればさすがに無理な勧誘は避けるだろうがな。
夕霧:
なるほど。マキシムは小神ですし、ここは信仰心を集める一助となりましょうか。
珠姫:
ペアちゃんはどうしようかなぁ。
あ、めーせーが高いと情報も手に入る?
叢:
まぁ有名人になればそれだけ様々な方面から依頼を来るだろうし、パイプを持ちたいと考えるものが近づいてもくるだろう。そうしたものから情報を買ったりすることもできるのではないか?
珠姫:
じゃぁペアちゃんも引き受けるよ!
叢:
うむ。あとはアンだが・・・
篝:
アンはセラの保護者みたいなもんだから、よっぽど無謀なことしない限りセラの行動の邪魔はしねぇよ。
叢:
うむ。皆、上手くキャラクターに動機を持たせつつ前向きに依頼を受けてくれて助かる。
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マル=デルー(如水):
「そいうことでしたら。このマル=デルーがお受けいたします」
セラ=ドーン(舞):
「困ってる人はほっとけません! アン!」
アン(篝):
「あぁ、ハイハイ」
イヴ=ソワール(夕霧):
「これも神のお導き。微力ながら私もお手伝いさせていただきます」
ペアル(珠姫):
「はいはいはい! ペアルも居るよ!」
GM(叢):
こうして、たまたま居合わせただけの5人は即席のパーティーとして森の異変の調査へと向かった。
つづく
戦闘のバランスの取り方を教えてほしい(定期)
ウルフの変化後の姿はいちおうモデルが居ます。
まぁクロスオーバー相手の事を考えればすぐにわかりそうなものですが、今はナイショということで。
さていったい何が起こっているのか?
その謎は解けるのか?
それは誰にもわからない(作者にもわからない)。
次回までしばらくお待ちください。