東方悠久録   作:ビックマック

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第10節 ~信仰は愛する人の為に!?~

 勇斗と文は守矢神社に到着した、目の前には落ち葉を掃く緑髪の女性がいる。

「早苗さん、お久しぶりですね」

文は女性にそう声を掛ける

「あ、文さんじゃないですか!お久しぶりです。それとそちらは新顔のようで、参拝客ですか!」

「まぁそうなるかな、牧屋勇斗って言います」

「これはこれはご丁寧に、私は東風谷早苗と申します。この守矢神社の巫女です!」

早速早苗の案内で参拝することになった。最初は手水舎で手と口を清め、まずは神殿前に行く。

「えっと、五円玉…あ、あった」

勇斗は懐から五円玉を取り出し、賽銭を入れる。そして鐘を鳴らし、二礼二拍一礼する。

「あやや?勇斗さん、お願い事はしたんですか?」

「願い事っていうより誓いに近いかな、自分は今こうやって何事もなくこの世に生きていますってね」

「そうですよ文さん、神殿前では願い事を言いがちですが実は誓をいう方がいいんですよ!」

なるほど、メモメモと言いながら文はメモに書き込む。勇斗が神殿前から離れようとした時にいきなり神殿の扉が開く、そこには2人の姿が見えた。

「信仰心が感じられると思ったら参拝客か!よく来たよく来た!」

いきなり飛び出してきた1人に肩を強く叩かれる。

「神奈子様、勇斗さんが痛そうにしてますよ」

「おおすまん、悪かった勇斗というのかよろしく頼むぞ」

勇斗はあまりの痛みに肩を抑えている。

「勇斗さん、巫女であるこの私の方から紹介しますね。こちらが八坂神奈子様、そしてあちらが洩矢諏訪子様。御二人はこの守矢神社に祀られている神様なんですよ!」

勇斗は2人に挨拶をする、しばらくしてある程度話が済んだところでおみくじを引くことになった。

勇斗はおみくじを引く

 

運勢 大吉

願事 首尾よく叶うしかし油断すれば破れる

待人 来る たよりあり

失物 程なく出て来ます

旅行 さわりなし 病用心

商売 損なし 相当利あり

学問 安心して勉学せよ

相場 待て 日を選べ

争事 控えて任せ吉

恋愛 愛情を信じなさい

転居 急ぐがよろし

出産 安産 順調に育つ

病気 なおる 神信が第一

縁談 急いでは破れる恐れあり 時をまつがよろし

 

と、いう感じだった。

「大吉かなんか幸先いいな」

勇斗はささやかな幸せを感じる。

「油断は禁物ですよ!おみくじにも書いてありますし、それに…」

早苗は一人で淡々と話を進める、それを呆れ顔で見る4人。すると

「うわっ!」

早苗が石畳のわずかな段差に足をつまずかせ前のめりに倒れ掛かる。それを咄嗟に反応した勇斗が間一髪受け止める。

「大丈夫?早苗」

勇斗は心配そうに声を掛ける

「は、はい。大…丈夫…です…///」

早苗の顔が沸騰する、煙が出そうなほどに

「おお、あついあつい」

「うわぉ」

「やるねぇ~」

文、神奈子、諏訪湖はその光景をまじまじと見つめる。

 

 それからはというとみんなで山の紅葉を見ながら一服したそうな。

「ねぇ勇斗さん」

お茶を飲んでいる勇斗に早苗は声を掛ける

「どうした?」

「勇斗さんって元は外の世界の人なんですよね?実は私もなんです!」

「へぇ、そうなんだ。で、早苗はどうして此処に?」

「まぁ、色々とありましてね…。それはそうと私、こう見えても『現人神』なんですよ!」

そう言うと早苗は腕組みし、「えっへん!」と言わんばかりに見栄を張って見せた。

「へぇ、そりゃあすごいや。でも早苗も元は俺と同じ外の人間か…、もしあっちの方で君みたいな同級生がいたら告白しちゃってるかもね」

「へ?今なんて…ってえぇ!?」

勇斗の突飛押しのない発言に動揺する早苗。この事態が収束するまで約30分かかったそうな。

 

 夕暮れの時間になった。

「じゃぁ俺はそろそろこれで、色々とありがとうございました」

「そりゃどうも、また暇があったら来てちょうだいね。歓迎するよ」

「ありがとうございます神奈子さん」

「私からも、またきてね~」

「諏訪子さんもありがとうございます」

「とてもスクープになりました、取材者としてお礼を言わせていただいます!」

「お役に立ててなによりです、文さん。それじゃあ行きますね」

「勇斗さん!また会いましょうね!」

「うん、また会おうね早苗」

早苗は去っていく勇斗に大きく手を振る、それに勇斗は笑顔で手を振り返す。

「(外にいた時にあんな人に会えていたらな…)」

早苗は心でそう囁いた。  

 

 それから数日後、文々。新聞に『熱愛!?守矢の巫女の彼氏発覚』という見出しが、勇斗が転びそうになった早苗を受け止めた時の写真とともに新聞の一面に大きく取り上げられた。

それを見た勇斗と早苗が悲鳴をあげたのは言うまでもない。




はい、というわけでこの話も10話を迎えることができました。これも読んでくださる皆さんがいてこそだと思います。
新聞の内容、真実とも捏造とも言えない内容ですね。どちらかというと真実多ですかね笑
次回ですが東方の初まりの舞台といっても良いあの紅魔館をメインにした物語を書きたいと思います。それと次回を最後にメインヒロインを確定したいと思っております。まだまだ登場していないキャラがまだまだいますがその人たちは勇斗君の共闘パートナー、はたまた第二の主人公の訪れ!?かもですよ!!
楽しみにしていただければと、お楽しみに!
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