東方悠久録   作:ビックマック

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第11節 ~館の門番~

「ヤバイ、また道に迷った…」

最近道に迷うキャラが定着してきた勇斗であるが、今回も案の定道に迷っている。

何かないかと辺りの景色を見渡す、すると森の向こうに建物らしき影が見えた。

建物があればそこに誰かがいる、それが勇斗にとっての絶対理論である。

駆け足気味で森を抜ける、上がった息を整えてふと正面を見上げる。

「え?」

自分が目指して向かった建物は、想像を遥かに超える大きさだった。

 

 勇斗は口をあんぐりと開けて建物を見上げる

「(ここはユニバーサルスクールかなにかなのか?)」

勇斗は心の中で密かにそう考える、だがひとつ絶対に不自然なところがあった。

『窓』が見当たらない。そんな建造物今まで見たことないぞと一歩一歩近づいていく。すると正面に門、そしてその前には人が一人立っている。

あの人に聞いてみよう、そう思った勇斗はその人のところまで行く。

「あのー…」

「………」

勇斗は話しかける、しかし反応が無い。

「……ZZZzzz」

寝てる、しかも立っているまま仁王立ちの状態でだ。

呆れた勇斗は右肩をポンポンと叩いて起こそうとする。

クワッ!

次の瞬間寝ていた者は目を開き右肩を叩いていた勇斗の左手の手首を左手でがしりと掴み右手は拳を握りカウンターの体制に入る。

「ちょっ!?」

少し驚きを見せる勇斗であったが素早い反応で掴まれた手を振り払いバク転で相手の一撃をかわして後ろへ距離をとる

「貴方は何者ですか!?」

相手はそう訊いてくる、その言葉に勇斗は

「俺はただこの建物がなんなのか聞きたかっただけなんだよ!敵意はないからっ、ね!?」

勇斗の必死の説得に事は収まった、攻撃してきた相手は

「あはは~すみません汗、つい敵かと思ってしまって。私紅美鈴って言います、ここで門番やってます!」

「門番だったら寝てちゃダメでしょ、そもそも起きていれば俺が敵なのか否か判断できたはずだ、全く!」

ポカッ

「ふにゃっ!」

勇斗は戒めに美鈴の頭を叩く、そのあとで勇斗は改めて聞く

「そういえば美鈴、この建物はなんなの?」

「あぁ、ここはですね…」

美鈴は説明をはじめる

この建物は『紅魔館』、この館の主レミリア・スカーレットは500歳の吸血鬼でありその他にもメイドや小悪魔、魔女が住んでいる…等などといったような話が続いた。

「…なるほど、となるとこの館に窓がないのは主が吸血鬼だからかな。吸血鬼は日の光を嫌うって聞くし」

「そうなりますね、レミリアお嬢様はそれで前に幻想郷の空に紅い雲を空一面に放って日の光を遮ったんですよ。無論異変として霊夢に退治されたんですけどね」

「そんなことがあったんだ、なるほどね。それでお願いがあるんだけどこの紅魔館に少しお邪魔してもいいかな?」

すると美鈴は快くOKしてくれた、その上案内人としてついてきてもらうことになった。

美鈴は早速門を開け後に続いて勇斗も敷地に入る。

「うわ~改めて見るとやっぱでかいなー、じゃあ案内頼むね美鈴」

「はいっ!この紅美鈴、しっかりと勇斗さんを案内させてもらいます!!」

そう言って勇斗の後を追う美鈴。

「(勇斗さんの叱り方、なんか咲夜さんに似てたなぁ。なんか叱られて嬉しかったかも)」

美鈴は心の中で密かにそう言葉にした。




というわけで始まりました紅魔館編!次回は紅魔館内の話ですね。
悠久録15話完結についてですが要は一つの区切りがつくということです。終わりはしませんよ15話では!
ん?なになに、勇斗君が人間辞めるって!?そんな馬鹿な。というフラグを立てながらあとがきを締めます。
P.S 新作~東方裁断章~も近々連載開始しますのでそちらもよろしくお願いします!詳しくは活動報告の方にて記載されてますので。
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