蛇足気味です。
利用できる人間と利用できない人間。
オレにとって他人とはその2つに分類できる。
そう、思っていた。
***
高度育成高等学校の入学式の向かうバス内で揉め事を静観した後、オレは1人の少女に話しかけたが、生憎、間が悪かったようで、会話は長くは続かなかった。
――確固たる意志を持って譲らないってなんだ。
少女の言動に関して若干困惑していると視線を感じた。
振り向くと、こちらを鋭い目で観察する男がいた。目測で身長は175cm程度であり、オレとほぼ同じ。体重は横幅と制服の凹凸を考慮すると60kg前後か?
男の意識はオレではなく先ほどの少女にあるのか、視線の先は少女が歩いて行った校門の奥へと流れていた。ひどく特徴的な視線であった。興味や関心というより確認作業のような視線だ。あの少女と知り合いなのだろうか?
少女の難解な言動を思い出し、せっかくなのでこの男に聞いてみることにした。勿論、この男が少女と知り合いではない可能性も十分にあるが、それならばそれで、会話の糸口にはなる。高校生活では友人を持つものが多いと聞く。オレも高校生らしく1人や2人、他愛もない話をする相手を作るのもいいだろう。
「なあ、少し聞きたいんだが、いいか?」
男の特徴的な目を見ながら話しかける。向こうもこちらに気づいたのか、鋭い視線を浴びせてきた。嫌な視線だ。この男の視線はあの施設の研究員に似ている。
「ええっと、何でしょうか?」
――ん?今、この男、左目が……
僅かな違和感を感じたが、質問を続けることにする。
「いや、あんたはさっきの女子と知り合いなのか?」
男の一挙一動を観察する。まさか無いとは思うが、あの施設の関係者である場合は何らかの特徴的な反応を返すはずだ。
「いえ、知り合いではありませんが……」
顔色、汗、肉体の些細な動き、姿勢。嘘というものは様々な点から判別することができる。
もちろん個人差もあり、まったく嘘を悟られないタイプもいれば、素人でも見分けられるタイプもいる。が、とりわけ特徴的なものは目の動きだ。一般的な目を逸らす者や、逆に露骨に意識してしまい、相手と目を合わすものなど様々だが、何らかの特徴が出やすい。
逆説的に、ある意味、目の動きさえコントロールすることが可能ならば嘘を見破られる可能性は大きく減少する。
そして、この男に関してはある1点を除けば「嘘をついていない」可能性が9割といったところだ。
ただ、その1点が非常に問題である。それはこの男の癖なのか、それとも身体的特徴の1つなのかが現状不明であるからだ。
癖ならば「嘘をついている」可能性が高まり7割程度となる。つまり先ほどの少女と知り合いだ。逆に、身体的特徴である場合は厄介だ。嘘か本当かが分からないからだ。
「そうか、なら別にいいんだが……」
しかし、不必要に干渉を続け怪しまれるのも良くはない。よって、一旦会話を打ち切ることにする。
ただ、オレはあの施設では比較的有名であったと思われることから、オレとある程度自然に会話している以上、この男はあの施設の関係者ではないだろう。
どうも警戒しすぎているのかもしれないな……さすがにあの男がこの学校を嗅ぎつけるにはもう少し時間がかかるだろう。それまでの間に何か対応策を考える必要があるが。
男と一度分かれた後、ひっそりと発覚されない距離から行動を追う。目線や歩法、僅かな仕草から、この男について興味深い点が2つ見られた。
1つ目は、この男は癖が非常に少ないという点だ。ただ、それは故意に癖を隠蔽しているというより、習慣的な特徴を持っていない人物という解釈が正しい。つまりはまさに「普通の男子高校生」だ。おそらく、今、校舎内にいる男子高校生の仕草や癖の標準値を取ればこの男になるだろう。
それゆえ、先ほどの会話の時の疑問点が非常に厄介になる。
この男の唯一の特徴である目。左目の瞼が時折僅かに痙攣する点だ。最初は嘘をつくときの癖かと思ったが、ここまで癖が無いことを考えると身体的特徴の1つなのだろう。先天的なものか、もしくは後天的なものか、この男は何らかのタイミングで左目の瞼が僅かに動く。それが、どのタイミングかは現状は分からない。もちろんランダムの可能性もある。おそらくこの男と接していくことで理解できるようになるだろう。
2つ目は1つ目と若干矛盾する点だが……この男は設計・構造学または建築学、ないしセキュリティ理論において卓越した技術の持ち主だという事だ。
その根拠としては、この男は校内を歩き監視カメラの個数とその配置を確認していた手法にある。単純に視野が広い人間や、疾しい事がある人間、他にも視線に敏感なタイプや、プライバシーを高く意識するタイプであるならば、カメラが複数設置されていることには気づくだろう。
しかし、この男の場合はカメラの把握から次のカメラまでの足取りが非常に精確だ。これはおそらく、カメラの監視領域から他のカメラの設置地点を推測し、その方向を探索していると考えるのが妥当だろう。
さらにこの男は、校内の施設の配置から他の施設の配置を予測し行動している節があり歩き方に迷いがない。
一方でこの男が仮になんらかの卓越した技術の持ち主だったとした場合は癖を持たないというのは少し奇妙に感じる。男の年齢が15歳だと考えると、この若さで1つの方面の卓越した天才である以上、なんらかの特徴的な癖を持っていてもおかしくはない。いや、持っている方が自然である。左目を除けば、まるで一般高校生のように特徴の無い、この男が卓越した何らかの技術を持っている。少し不気味であった。
無論、癖は矯正することで無くすことが可能である。あの施設の出身者であればそういった事は容易であろう。
しかし、この男の足運びや姿勢からは施設独特の振る舞いは感じられない。非常に自然なものだ。それゆえ、この癖の無さは天然のものなのだろう。なんとも腑に落ちない男だ。
男について考察を進めながらも尾行を続ける。
――この男の歩み方からすると、次の通路は左か?
男は予想とは違い右に曲がった。尾行が発覚したか……?通路をゆっくりと警戒しながら進み、男が曲がった角を見る。
一瞬、待ち伏せをされるかと思ったが、杞憂に終わり男は遥か前方へと進んでいた。念のため周囲を確認し監視カメラの位置を見る。なるほど。確かにここは右に曲がるのが正解のようだ。付け焼刃の予想では勝てないな。
おそらくこの男はこの部門においては本物の天才だろう。
そのまま男のあとを追い、考える。そろそろ声をかけるべきだろう。この男の足取りから向かっているのはオレと同じDクラスだ。忘れがちだが、この男に声をかけた最初の理由は友人作りだ。
まあ、想像以上に興味深い男だったため、つい観察が過ぎてしまったが、これまでの行動からあの施設の関係者ではないと分かった以上そこまで警戒すべき相手でもない。このあたりで、この男の遠距離からの観察は中断としよう。それに、話をしてみて新たに分かることもあるだろう。
しかし困ったな。高校生の話しかけ方が分からない。普通はどうやって話しかけるんだろうか?やはり興味のあることだろうか?
「監視カメラが気になるのか?」
マズイな。出方を間違えた気がする。しかし男は特に気にしなかったのか、こちらの質問に答えた。――今、左瞼が僅かに痙攣した。
「いや、校舎に入るところにもあったので、なんだか沢山配置されているように思えて……」
声のトーンは普通だが、僅かに声に不安定さがあったが、おそらく緊張だろう。現状、この男が左瞼を揺らしたのは声を掛けられた時の2回と質問をされた時の1回だ。痙攣は緊張由来のものだろうか……?なにぶん、他の癖が少なく判断に迷う。
「そうか?そんなに配置されてたのか……気づかなったな」
男の反応を見る。また、左瞼が揺れた。
「ええっと、あなたは新入生ですよね?もしかして同じクラスだったりします?自分はDクラスなんですが……」
やはりDクラスか。しかし面白い質問だ。今の質問と仕草からこの男はオレがDクラスだとは確信してはいないようだ。ここまでの天才性を発揮しながら、現在位置からオレの行動の予想を取れていない…………設計・構造学の人間ではないな。もしこの分野の天才であれば消去法から推測できるはずだ。
「ああー、偶然だな。オレもDクラスだ。綾小路清隆って名前だ。よろしく……?でいいのか?」
マズいな、どうもこの歪な男の考察は面白い。おかげで、オレのコミュニケーション力まで乱れてしまった。本来であれば、無難にこなせるはずだが……
「綾小路君、こちらこそよろしく。俺は赤石求と言います。【きゅう】は【求める】って字の求です。よく変わった名前だって言われます」
珍しい名前だが、反応に困る。笑え、という事だろうか?しかし、オレが黙っていると赤石は左瞼を震わせた。今度はオレの反応で震えたか。この左瞼の法則はもう少しで掴めそうだが……適当に名前に関して珍しい事を告げておいた。
そのまま赤石と何度か会話を続けた。オレのコミュニケーション能力の賜物故か、かなりの会話を行うことに成功した。どうやら、オレは赤石と相性が良いようで、話題のチョイスが似ていた。さらに会話からこの男が建築学の知識に乏しい事も理解できた。
また赤石はオレに話しかけられてからカメラの確認を止めたようだった。
これは好意的に解釈するならば、『赤石は人と対話するときはそのことに集中する人間である』となり、否定的に見るならば『赤石はオレの事を警戒している、ないし、周囲の人間には自身の天才性を隠している』となる。
ここで解釈に指向性を与えてくれるものとしては、赤石のこれまでの言動である。赤石は他人とのコミュニケーションが比較的良好であり、また尾行や観察されていることにまったく気づかない程警戒心が欠けている。このことからおそらく前者である可能性が高い。
歪な天才だが、高校生活に彩りを与えてくれる友人の1人として見ると悪くないかもしれないな。
オレは心のメモの友人候補の欄に「赤石求」を加えるのであった。
***
教室に入り友人候補の赤石とは席が離れてしまったが、バスで同じだった少女と席が隣同士となった。なかなか面白い縁だ。ちなみに赤石は前の席で男子生徒と話し込んでいた。やはりあいつはオレと同じくらいコミュニケーション力が高いようだ。
その後、茶柱と名乗った教師から説明を受けたのち、自己紹介の場面となった。
平田と名乗った男が自己紹介を始め、次々と生徒たちにバトンが回されていった。赤石は再度笑えない名前ネタでいった。持ちネタみたいだったが普通は反応に困るネタだ。どうも笑いのセンスはないようだ。いや、天才故、凡人の感覚が理解できないのだろう。
――ここは今後の学校生活を考えて、少し気張って自己紹介することにしよう
幸い、今までの生徒たちの発言と行動から笑える、笑えないのボーダーはある程度把握した。具体的に言うと名前ネタは笑えない。
「ええっと、……綾小路清隆です。……よろしくお願いします。得意な事は……えー、ありませんが、仲良くなれるように頑張ります」
クラスが静寂に包まれた。
――失敗した。
しかし、間髪入れず赤石が拍手を送り、それにより平田をはじめ周囲の生徒たちが拍手をして、なんとか有耶無耶になった。
やはりあいつは結構いい奴かもしれない。
***
入学式から二週間以上経過した。オレはなんとか池たちのグループに入ることに成功した。また隣人である堀北とはそこそこ会話をする仲になった。
一方、友人候補であった赤石とは未だに親しくはなれていない。どうも赤石は平田や櫛田、その周りの女子といったカーストが比較的高い集団と親しくしており、話しかける事が難しい。縁がなかったようだ。
どうしても赤石と友人になる必要性はない。現状、池や須藤・山内といったメンバーに囲まれいる以上、『他愛の無い話をする友人』というのは確保されている。されてはいるのだが……
――変な感覚だ。最初に会った時は嫌な目線の男だと思ったが……入学式での立ち回りから感じさせる天才性と、普段のカースト上位集団と話している一般性のギャップ故に興味を持ったといった所か?
自身の感情であるのだが、上手く分析できない。いや、あえて言葉にするならば、
――あいつは、楽しいのか……?
オレはこの学校に来て自由を謳歌している。何気ない日常を過ごし、現状に満足している。しかし、おそらく『楽しい』とは感じてはいない。そもそも、それ以前に『楽しい』という感情など持ったことは無い。
あいつは、今の日常をどう感じているのだろうか?案外、あの歪な天才には悩みなどないのかもしれないが。
そう思っていると赤石はこちらに話しかけようとしていた。が、すぐ何かを気が付いたような顔をして止めた。やはりどうにも赤石とオレは間が合わない。
しばらく赤石を目で追っていると、見学の女子生徒が赤石に対して手を振っていた。確か、あの女子は……佐倉だったか?やはり、カースト上位である赤石は女子との交流が多いようだ。こちらの男子ばかりの集団とは違う。
授業の途中で堀北がオレの体格について質問してきたが、無難な返答を行っておいた。
この少女、能力的には比較的有能である。つまり『利用できる』人間だ。
そこで、ふと気になり、堀北に対して質問をしてみることにした。
「なあ、堀北。お前は赤石をどう思う?」
「……?赤石君?平田君とよく一緒にいる生徒という認識しかないわね」
堀北の回答は一般的なものだった。おそらくほとんどのDクラスの生徒はそう答えるだろう。もしかしたら平田もそう答えるかもしれない。赤石は自身の天才性、おそらくセキュリティ理論における才覚をひけらかす事はしていない。
故に当たり前の返答であるのだが、期待外れ感が否めない。
「……そうか」
故に、これ以上は意味を持たない。よって会話を打ち切る。
「綾小路君の考えている事は単純ね。いえ、浅はかとも言えるわ」
しかし、堀北はどうやら、会話をまだ続けたいようだ。今日はいつもより舌が回っている。水泳の授業はお気に召したようだ。
「……?単純?」
「つまり、赤石君と友達になって、クラスの中核に関わりたいと思っているのでしょう。少し櫛田さんに毒されてるんじゃないかしら。少なくとも貴方には無理だから止めたほうがいいわ」
堀北のその言葉を聞いたとき、普段のオレであれば、適度な回答を行うのだが、この時はそんな余裕はなかった。
――オレは赤石と友達になりたいのか?
それはあまりに衝撃的な言葉であった。しかし、それに考察している暇はない。
「ああ、そうだな。赤石はいい奴だし、友達になってみたいな」
「どうかしら?彼の中身が外側以上に伴っていればいいけれどね」
「いや、少なくともお前よりは善人だ。なんたってオレの自己紹介の時に真っ先に拍手をしてくれたからな」
「そんな下らない理由で善人かを判定するなんて、綾小路君の倫理観は少し擦れてるわね」
「擦れてるのはお前の人間性だと言っておこう」
そう言うと、堀北は実力行使に出てきた。オレの脇腹を直接摘み上げたのだ。なんという暴力行為だ。
まあ、話題を無事逸らせたのはよかった。
しかし、堀北と論争を行っていたせいで、競争のスタート位置につきそびれてしまった。先生に注意されてしまい、しぶしぶレーンに向かった。去り際に堀北が笑っていたが、もしや、堀北は故意に話題を引き延ばしたのだろうか?
プールに入った際、2レーン隣の赤石はこちらを呆れ顔で見ていた。ふむ、赤石は堀北が故意に話題を引き延ばしたと判断したようだ。オレもそちらの可能性が高いと思う。
競争自体は適度に力を調整し、他の生徒と近い力量で行った。赤石は3位であり、1グループの中では上位であった。これはいい機会である。人間というのは上位の者よりも下位の者に対して心を開きやすい。ちょうど赤石と視線が合った。
ゆっくりと赤石に近づく。鋭い視線がこちらを捉えた。不思議と入学式のような不快感はなかった。
「赤石、速かったな。水泳をやってたのか……?」
実際のタイムはそれほど特筆すべき点ではない。須藤や高円寺レベルでなければ、速いとは言えない。
しかし、見た所、このクラスの平均値から考えると赤石は速いと言える。このクラスの平均が男子高校生の平均を大きく下回っている可能性もあるが……少なくとも会話の切欠としては悪くは無いだろう。
「小学生の頃スイミングスクールに行ってまして、といっても水遊びの延長みたいなものだったので……競泳の選手とか水泳部の人には普通に負けると思いますよ」
赤石の左瞼は痙攣しなかった。
――やはりか
赤石の左瞼に関しては1つの仮説をオレは打ち立てている。
それは、赤石は脳内での思考が加速した際に左瞼が痙攣するというものだ。そして、おそらく後天的なものであり、本人の意識していない点である。
言動や仕草から赤石が何かを思考するときに痙攣することが多い。また、赤石は初対面の人間や、会話を始めるとき、話しかけられた時は相手をよく観察する節があり、その観察の際の思考が加速される。
それゆえ、赤石は話しかけられた時に痙攣を起こすことが多い。逆に考えずに情報を言うときや、比較的備えられる状況すなわち視界内に存在する人がゆっくりと近づいてきた時などは痙攣が無い。
また、これが後天的だと判断した理由は、赤石の頭部の手術痕にある。小さく目立たない傷であるため、余程目を凝らさなければ見つけられないだろう。位置的に大脳に対する手術だ。人間の脳は非常に特殊な構成をしており、デリケートな部位だ。目との神経系も非常に複雑だ。なんらかの事故、たとえば交通事故などで頭部を強く打ち、その後遺症として思考の際のブレが左瞼の痙攣を引き起こしているのだろう。
最後に本人が気づいていないというのは……純粋に気づいていないからだ。というのも左瞼の揺れは本当に僅かであり、おそらく余程意識しなければ気づかない。医者も気づかなかった可能性が高い。
オレも赤石をよく知ろうと思わなければ気づかなかっただろう。
「そうか……」
左瞼の秘密がほぼ明らかになったが、どうにもそれ以上の会話が続かなかった。残念だ。やはり間が悪い。
***
水泳の後は、悩みつつも学食に向かうことにした。何度か出入りしたが、例の山菜定食を食べるべきか悩んだからだ。この山菜定食の存在理由に関して、考察してみるのもいいが……
そう考えていると赤石が視界に入った。どうやら女子生徒と一緒にいるようだ。見ない顔だ。自信はないが、同じクラスではないだろう。
しかし、赤石はかなり女子生徒と仲が良いようで、手を握り合ったりしていた。付き合っているのだろうか?平田といい赤石といい、カースト上位ともなると、彼女の1人や2人はいるのが当然のようだ。
一般的に男子高校生は女子との触れ合いを重視している。これは池が言っていた事なのだが、高校3年間で彼女を1人も作れない男は負け組らしい。どういう理屈だ?
また、山内はだいぶ経験者らしく何度も告白されているらしい。
しかし、あの2人が現状女子と付き合っている素振りは無い。また山内が言う告白してきた女子の中には佐倉がいた。そして今日の水泳の授業の際、佐倉と赤石は交友関係があるようだ。さらに今、赤石は他クラスの女子と手を握り合うほどに親密だ。
赤石が他クラスの女子と付き合っていることは、池たちには秘密にしておいた方がいいだろう。