今日は記念すべき日だ。7月21日の日曜日。この日、俺は16歳になる。つまり、今日は俺の誕生日なのだ。いやー、めでたい。
しかし、この2週間振り返ると色々あった。7月9日の審議、7月10日の椎名との恐怖の再会と拷問体験、そして期末試験。
期末試験では結局また教師役をやることになってしまった。幸い、中間以降は真面目に勉強をしている生徒が多かったため、労働日数は2日だけであった。
前回と同じで赤点組と綾小路は堀北とみっちり勉強会を行い、平田が女子に教え、櫛田が男子に教えた。俺は王と佐倉。そして市橋と前園という暴力団の別動隊をやっているような恐ろしいメンバーを教えることになった。井の頭と外村は参加しなかった。まあ、大丈夫そうであった。
王と佐倉のマウントコンビはあまりお互いに喋ったりはせずに黙々と問題を解いていった。いや、お前ら普通に勉強できるし、1人で勉強しろよ。市橋と前園には適当に問題をやらせておいた。そういえば、勉強会始まりに市橋は「テストは無いの?」とかふざけた事を抜かしていた。なんで井の頭がいないのに、あんなに面倒な物をもう1回作らなくちゃいけないんだよ。まあ、市橋と前園は適当に相手をしておいた。
なお、前園は成績は普通であった。市橋よりも暴力的な雰囲気がする分、勉強はそこそこ止まりなのかもしれない……
それと無人島試験と船上試験に対する準備も行っている。無人島用の3Dマップは完全体へと進化を遂げた。今は頑張って島の構造や植生などを暗記している。結構大変だ。やっぱり無人島試験はクソだな。一方で、船上試験に関しては良いニュースと悪いニュースがある。
良いニュースとしては、短距離端末操作システムの射程が改善され25メートルとなった。入手した豪華客船の船内図から得た情報を考えると、もう少し射程が欲しいが、広範囲の通信を傍受できるようになったのは大きい。これをうまく生かして、船上試験をボーナスタイム試験へとジョブチェンジさせてやりたいところだ。
悪いニュースは……俺のグループ。蛇クループと呼ばれるグループなのだが……メンバーがちょっとヤバい。いや、凄くヤバい。この蛇グループを決めたヤツはたぶん頭がおかしい。正直1日目から優待者であるBクラスの白波をチクって船上試験を終わらせたくなるくらいにヤバい。
まあ、いいや、ヤバい奴らの事はあとから考えよう。それにこのメンバー表はおそらく決定版ではないはずだ。無人島試験から船上試験まで3日間の猶予がある、そこで調整される可能性もある。無いと思うけど、調整に賭けよう。
特別試験の他にも通信傍受も順調だ。といってもBクラスは平和で、Cクラスも思ったよりかは平和。そしてAクラスは表面上は平和だ。ただし、坂柳の通信傍受を見るに、内通を約束したものや、12月までに葛城派が弱くなったら味方するなどといった消極的な坂柳支持も増えてきている。風見鶏が多いというべきか……?
そういえば、この前、坂柳が謎の怪文を神室に送っていた。非常に不思議な内容で分岐式の命令文になっていた。なんでも、「真澄さん。この問題を解いてみてください。解けたら、添付した資料にある指定された炭酸飲料を、解けない場合は頑丈なロープを入手してきて下さい」という内容だった。いや、なんでif文なんだよ。
ちなみに問題の内容は「a4d6Ra3e6Rd3」から始まっていて、その後、ずっと半角文字が続き、最後に「Kg2a8=Q#」と書かれていた。文字はアルファベットの他に数字とプラスやマイナス、それにイコールのマークもある。演算しろという意味だろうか?
どこかで見た気もするのだが……何かのプログラムのコードだろうか?よく分からなかった。神室は俺よりも厳しい意見を持っていて、「解く気になれない。知恵自慢なら他所でやって。あとロープはこれでいい?」という冷淡な返信と、入手した物の画像を坂柳に送っていた。コイツ上司相手に容赦無いな……いや、まあロープは入手したようだし、忠実な人なのだろう。
ただし、坂柳は坂柳で神室の返信に不満なのか「別に真澄さんに解いて欲しくて考えたわけではありません」という意味不明な回答をしていた。いや、どう考えても神室に解いて欲しくて作ったんだろう。やはり坂柳は非常に尖っている人のようだ。うーん。見た目に関してなら一之瀬様や椎名、……あ、いや、止めておこう。
それにしても、頑丈なロープはいったい何に使うんだろうか……用途が思いつかない。うーん、期末試験は関係ないよな。綱引きの練習とかか……?体育祭はまだまだ先だしなー。神室とロープ、そういえば神室はかなり坂柳と仲が良い感じだ。神室は坂柳派閥では唯一、坂柳にタメ口を利いている。きっと単純な上下関係以上の関係なのだろう。友達なのかもしれない。それゆえ、神室は橋本と同じくらい坂柳に頼られている。ん、橋本……ん!閃いた!おお、最近なんかすごいな俺。かなり閃きがあるぞ。
ずっと前に坂柳は橋本に無人島試験のためにサバイバル訓練をしておくように言っていた。たぶんその練習用だろう。あの無人島は急斜面や崖がある。きっと頑丈なロープで上り下りできるように練習しろということか……やはり坂柳陣営はハードだ。というより橋本はかなりハードなことをやらされている。大変そうだな。
あと添付資料にあった炭酸飲料は俺の好みのやつだった。坂柳はどうやら炭酸の趣味はなかなか良いらしい。
***
そうして、一通り最近の通信状況を漁った、日曜日のお昼。あんまり外に出ないのも不健康なので、出歩くことにする。しかし、寮の部屋を出ようとしたとき、不幸にも電話がかかってきた。俺の連絡先を知る者は少ない。見ると櫛田だった。
「もしもし、赤石です」
『もしもし赤石君。お誕生日おめでとう』
おや。覚えてくれたようだ。何だかんだで、祝ってもらえると嬉しいものである。
「ありがとうございます。櫛田さん」
『それで、……あのさ、もしよかったら午後、みんなで遊びに行かない?赤石君の誕生日記念って事でどうかな?』
よし、そろそろ切るか。
「お話はとても有難いのですが、お恥ずかしい事に、誕生日が近くなって羽目を外してしまって……ポイントをだいぶ使ってしまって」
昨日、好きな炭酸2本買っちゃった。俺からすると凄まじいポイント消費だった。まあ、400ポイントぐらいだけどね。坂柳の好物でもあるようだが……坂柳の部屋に行ったらいっぱい備蓄があったりするのだろうか……?もし、そうなら俺は坂柳と友達なれるかもしれない……あ、いや、流石にそれは危険か。うーん。やはりDクラスの配給額の少なさは俺の心を貧しくするな……
『あはは、意外だね。赤石君って散財しないイメージが強かったから。でも、そんな一面を知れて嬉しいかな……もしかして、このことを知ってるのは私だけ……かな?』
いや、別に散財が趣味じゃないよ。あと、別に井の頭は知ってると思うよ。少し前に炭酸について熱く語っておいたから。
「はは、ええ、まあ、そのできれば平田君や他のクラスメイトには秘密にしてもらえると有難いです。少し恥ずかしい事ですから……」
『うん。わかったよ。それとポイントは大丈夫だよ。誕生日なんだし、私が払うよ』
何……奢り、だと。どうする?いや、待て、どうせ野菜炒め定食レベルだ。釣られるな。高々200ポイントぽっちのために櫛田+αと過ごす苦痛を味わうのは御免だ。
「いえ、ご迷惑はかけられませんから」
『うーん、迷惑だなんて思ってないんだけどな……ん?……もしかして』
おい、考察とかしなくていいから。お前は綾小路を落とす方法でも考えてろ。
『もしかして、赤石君。今日はデートだったりするのかな?』
誰かコイツの頭治してやれよ。
「いえ、違いますが」
『本当かな~、なんか怪しいなー』
切っていい?
「いえ、本当に何もないですよ。ただ端末の電池がそろそろ切れそうですので、一旦切ってもいいですか?」
『ふーん、秘密の事なのかな?……上手くいったら教えて欲しいな』
はーい、切ります、今日はめでたい日なので。これ以上は駄目です。切りまーす。
最後に櫛田に適当に別れを告げた後、端末を切った。ふう、まったく。というか、アレだな。櫛田は恋愛とかそういう話が好きなんだな。まあ、櫛田自身も綾小路に愛憎交える感情を抱えているみたいだし、他人にもそういったドロドロを要求しているのかもしれない。ちょっと関わりたくないかな……
電話を終えた後、本来の目的である散歩と物資調達に出かける。しかし、途中で一之瀬様率いるBクラスの軍団が見えてしまった。なんだか、休日は一之瀬様とよく会うな……
まあ、一之瀬様と話をしたのはたった1度だ。向こうは人間関係も俺と比べてはるかに忙しい。堂々とすれ違うことにしよう。坂柳派閥の中核メンバーにも通じた技だ。なんとかなるだろ。
スタスタと歩いていき、一之瀬様と男子と女子が何人かいる集団との距離が3メートルと切った。このまま――
「あれ?君は確か、赤石君だよね。久しぶりだね」
おい、馬鹿やめろ。一之瀬、じゃなくて一之瀬様、お前……貴女様はこれで1000ポイント減点です。これで残りの恩ポイントは14000な。
え?恩ポイントは20000あったって?そうだっけ?いやー、最近はマイナス金利とか聞くし、恩も時間が過ぎると摩耗しちゃうよね。仕方ないね。
んー、それにしても、一之瀬様が俺の事を憶えていたとは……凄い記憶力だ。一之瀬様のような美少女に名前を憶えられて嬉しいような、Bクラスのボスに名前を憶えられていて危険なような判断に迷う所だ。
「えっと、一之瀬さ、さん、でしたよね。お久しぶりです」
俺が答えると、他のBクラスの面々は不思議そうにしている。いや、俺が一番不思議な気持ちだよ。
「帆波ちゃん、この人は……?」
後ろにいた少女が一之瀬様に質問してきた。なんだか、露骨に俺の方に嫌いオーラを出している。早く去れって事だね。俺も早くここを去りたい。しかし、どっかで見た顔だな……あ!思い出したボーナスポイントの白波だ!へっへ白波さん船上試験ではよろしくお願いしますよ。へっへ。俺に50万をくれる親切な人だ。丁重に対応しよう。白波様の方がいいだろうか……いや、学校側が白波をポイントボックスに仕立てただけだから、別にいいか。
やはり俺に2万ポイントを譲渡してくれた一之瀬様こそ至高。……まあ、今回声をかけてきたから、ちょっと駄目だけど。
「うん?千尋ちゃん、こっちはDクラスの赤石君。こっちがBクラスの白波千尋ちゃん」
いや、紹介されても困るんだけど……
「ええっと、どうもよろしくお願いします」
適当に挨拶しておく。
「え……うん、よろしくお願いします」
白波が少し嫌そうに俺に答えると、すぐに一之瀬様の後ろに隠れた。あれかな?ちょっと50万奪いそうな雰囲気を出しすぎたかな……?
「Bクラスの神崎だ。よろしく」
なぜか一之瀬様の隣にいた神崎まで自己紹介をしてきた。何でお前までいるんだよ。休日に一之瀬様含む集団と行動するとか本当に協調性詐欺だな神崎は……
「よろしくお願いします」
神崎にも返事をすると、なぜか次々とBクラスの面々と名前交換をすることになった。あのー、ちょっとBクラスの、それも一之瀬様率いる中核人物の方々とはあまりお知り合いになりたくないのですが……いや、まあ、たぶん俺が何かしてるって誰も分かってないだろうし大丈夫だと思うけど。……適当に三下演技でもするか?あー、いや、何か墓穴掘りそうだから止めておこう。
***
それから2、3会話を挟み一之瀬様たちとは別れた。どうやら、昨日が一之瀬様の誕生日だったらしく、そのお祝いにBクラスの何人かで行動していたらしい。何で昨日ではないのかと思って聞いてみたら、どうも一之瀬様は人気者らしく、昨日は別のグループと一緒にいたらしい。年に2度も誕生日があるとか一之瀬様凄すぎるでしょ……
一之瀬様の偉大さを再確認した後、ゼロポイント物資を入手するためモールへと向かう。一之瀬様たちとの戦いで精神力を使ってしまったため、ゆったりとモールを回ることにする。
ゼロポイント物資を次々と籠に放り込んでいくと、奇妙な感覚に襲われた。なんだろう?たぶんデジャヴだ。さっきから、同じ女子生徒が何度も俺の視界に入っている気がする。たぶん気のせいだと思うが。
そう思っていると、また、その女子生徒を見かけた。うーん、七つ子の人がこの学校にいたりするのだろうか……
「ねえ、さっきから何なの?」
突然話しかけた。声のした方向を見ると七つ子の女子生徒が話しかけてきた。
「はい?」
というよりこの七つ子、どっかで見た事あると思ったら、Aクラスの神室じゃん。何やってんの?坂柳に傘差してあげるのがお前の仕事じゃないの?いや、今日は雨降ってないけど……ああ、でも日が強いから日傘差してあげないと。
「あんた、さっきから私の事、付けてたでしょ」
いやいや、それを言うならお前はさっきから分身で俺を攪乱しようとしてるだろ。
「ええっと、すみません、言っている意味がよく分からないのですが……」
ここは忍術を勉強する学校じゃないぞ。
「惚けてるの?さっきから撒いても撒いても付いてきたでしょ。分かってるから」
分かってないから。まさか市橋よりも分かったような顔して分かってない事言うヤツがいるとは……
「その、たぶん推測ですが、あなたは俺に付けられていると思っているわけですね。俺はそんな事はしていません。むしろ俺からすると、あなたが何度も俺の近くを故意に通り過ぎているように感じられますが……」
俺に適当な事を言わせないとはコイツは中々の逸材だな。ある意味椎名レベルの逸材だ。
「は?私はそんな事してない」
神室は吐き捨てるように言った。なんだろうAクラス版堀北みたいな?でも堀北以上に決めつけてかかるタイプな気がする。
「わかりました、ならこうしましょう、俺はこの後、食品コーナーをもう1度回った後、衛生品のコーナーを行きます。それで帰ります。これであなたは俺と一緒にならなくていいですよね」
面倒だったので行動計画を教えておいた。まったく……俺の重要な個人情報を坂柳の側近に教える日が来るとは……
「……もしかして、あんたは私がこれから行きたいところ分かってるの?」
うん?……えっと何?もしかして同じところ行く予定だったの?
「えっとそれなら衛生品コーナー行った後に食品コーナーに行けばいいですか?」
仕方ないので交換してやる。お前が先に食品コーナー行っていいよ。でも分かっていると思うけど、ジャガイモを買い占めるのだけは止めろよ。
「別にいい。というより、私も一緒に行くから」
大丈夫?Aクラスの勉強が大変で頭のネジ外れちゃった?
「ええっと、一緒にですか?」
俺が渋ると神室は鋭く睨んできた。0.1椎名いや、コイツが坂柳派閥の中核であることを考慮すると、0.2椎名あたりが妥当か……?
「何、文句あるの?」
文句以外ないけど……
「いえ、その、いつも一人ですので恥ずかしいなと思いまして」
だから早く食品コーナーに行け。俺は衛生品見て来るから。中間地点で合流な!あ、間違えた、コイツと合流する必要はそもそも無いや。……でもなんかここで別れても合流しそうな雰囲気があるな……
「そう、なら決まり。そういえば、あんた名前は?」
決まりって何が決まったの?お前が食品、俺が衛生って事でいいんだよね?
「えっと、では俺は衛生品を見て来るので、あなたは食品を見てきてください」
神室の質問は聞こえなかった事にして、俺は素早く立ち去ろうとするが、神室に後ろから袖を掴まれた。
「ねえ、名前なんなの?」
坂柳の側近が俺の名前を憶えなくていいよ。
「…………」
判断に迷っていると、神室は疑うような視線を向けてきた。……ぐぬぬ、駄目だ。ここで坂柳派閥相手に不審がられたくない。いやもう手遅れ感があるが……
「……あ、赤石」
今、偽名を名乗ろうと思ったけど、勝手に名前を借りたと知られたら謎の技術が怖かったから止めておいた。というより、神室に偽名が発覚したら、何で偽名だったか疑われると嫌だったので止めておいた。
「…………そう」
神室はどうでもよさそうに呟いた。コイツ……人に名前聞いといて何て態度だ。
「えっとあなたの名前は?」
名前は知ってるけど、聞かないで知ってたら不自然だ。それに呼ぶときに不便だから、便宜上聞いておこう。
「何で教えなきゃいけないの?」
おいおいおい、コイツは堀北越えじゃね?高円寺呼んで、コイツとラップバトルさせようぜ。
「え、いえ、……まあ、教える必要は無いのかもしれませんが、俺も教えたので、聞いてみたのですが……」
神室は俺の答えを聞くと、重く溜息をついた。そして、数秒ほど黙った後、こちらに目を合わせて鋭く言葉を放った。
「…………食品コーナー行くから、来なさい」
なんで、ナチュラルに命令文なの?あれかな?坂柳にいつも命令されてて不満なのかな……まあAクラスなんていう階級にいるとプライドも高くなりそうだし、適当な相手で発散したいのかな。相方っぽい橋本でやれよ、と思ったけど、そういえば神室はAクラスのカメラを見た感じ坂柳以外とは会話していないな……神室、お前もしや友達がいないのか……
「いえ、あの、あなたは俺と一緒にいると不快なように見えるので、距離を置いた方が良いかと思ったんですが……」
「不快でも、あんたを野放しにしてる方が危険でしょ」
俺は危険じゃないよ。この少女のペースはやばいな。なんか椎名や堀北以上に人の話を聞かないぞ。きっとコーヒーかお茶どっちがいい?って聞いたらココアとか答えるタイプだ。せめてお水にしろ。
「危険、ですか……」
「私の事をつけてた。だから監視」
体言止めばっかしてるんじゃない。ちゃんと喋れ。
「えっと、まあ分かりました。食品コーナーは左から回っていいですか?」
仕方ないので神室と回る事にした。はぁ。
***
なぜだか、足手まといがいるにも関わらず、いつもとあまり変わらないスピードで食品コーナーを回っている。本当に何故だ?というより色々と可笑しい。買うものが似すぎている。いや、まあ、神室はちゃんと0ポイント品以外も買っているが……分類的には同じものを買っている。行動方針が似ているのか……?こんな高円寺みたいなヤツに……!
「……坂柳」
無言で食品コーナーを物色しているときに、唐突に神室はそう呟いた。
「名前……私の名前、坂柳」
いや、それお前のボスの名前じゃん。まさかの偽名かよ。思いつかなかったのかもしれないけど短絡的すぎるだろ。坂柳の名前はそこそこの知名度だし、すぐバレるぞ。何考えてんだ。
「そうですか、坂柳さん、よろしくお願いします」
俺がそう返すと、神室はこっちの顔をじっと見てきた。何度か神室は考えるような仕草をしたあと、再び口を開いた。
「……やっぱり止め。あいつの苗字で呼ばれるとか耐えられないから」
コイツは何がしたいんだよ……
「ええっと、どう呼べばいいですか?」
「坂柳以外なら何でもいい」
じゃあ何で坂柳を呼び名にしようとしたんだよ……
「……そうですか」
そう行った後、黙って物色を続ける。しかし、数分後に再び神室が静寂を破った。
「ねえ、あんたさっきから0ポイントの品物ばっかり入れてるけど、ポイント無いの?」
無いよ。
「ええ、まあ」
俺の答えを聞くと神室は僅かに笑みを作った。コイツも人並みに笑ったりするんだな……
「もしかしてDクラス?」
そうだよ。
「ええ、そうですよ。あなたは何クラスですか?」
「Aクラス」
特に気にせず言ってのけた。あまり誇っているような感じはしなかった。はて?結構プライドが高そうなイメージがあったが……当然の事だと思ってるから気にしてないとかそんな感じかな。
「Aクラスの方でしたか……」
俺が適当にビビってると神室は目を細めてこちらを見た。
「何、怖いの?」
資料で見た感じはそこまでは……でも何か強襲型堀北みたいなところは怖いかな。堀北と同じで黒系(?)の長髪だし。なんか刺々しいし。実は堀北の従妹とかなのかな?まあ0.25椎名といったところかな。4人いたら椎名1人分と考えるとなかなかの怖さだ……あ、いや、そもそも恐怖に足し算は適用できるのか……?
「いえ、どうでしょう。でも確かにAクラスの方は結構厳しい物言いの方も多いので、そういった感情を抱いてしまったかもしれません」
俺の返答を聞くと神室は鼻で笑った。今の笑い方、堀北っぽい……まさか本当に従妹とかじゃないよな……?
「変な言い回し。あんた友達いないでしょ」
ハズレー!俺には友達が1人いますよー!ばーか、ばーか!
「クラスメイトで何人か仲良くさせてもらってます」
まあ、平田とはきっと傍から見れば仲良いよ。櫛田あたりとも一応話すし、まあまあなんじゃない?
「そう。どうでもいいけど」
神室は再び無関心に呟いた。いや、お前。人にボッチのレッテル貼っといて『どうでもいい』は無いだろう。コイツはガチで高円寺レベルじゃないか……?
「そうですか……」
***
その後も、恐ろしいまでに行動指針が一致した。いや、何でこんなに被るんだよ。俺もびっくりしたが、神室も途中から驚いているように見えた。一通り物資を手に入れた後、モールを出てようやく神室から解放された。
ちなみにアイツは最後まで名前を名乗らなかった。あと去り際に「せいぜい足掻けば」という露骨な挑発行為をしてきた。お前さてはDクラスだと思って舐めてるだろ。あんまり舐めた態度取ると筋肉参謀の綾小路さん呼ぶぞ。たぶん謎技術でお前なんて一撃だぞ。たぶんだけど。
神室と別れた後は沢山の荷物を持ちながらも一直線で寮へと戻った。寮のロビーでポストを見てみると、何かが入っていた。見ると小さな袋が2つあった。はて?なんだろうか。2つの袋を持ち、部屋へと戻る。
部屋に着き、一通り物資を整理した後、小袋2つを確認する。といっても1つは誰からのものかわかった。たぶん井の頭だ。差出人は書いていないが、「あなたの友人より」とマジックで書いてあった。女子特有の丸文字だ。また、何度か見た井の頭の字に似ている気がする。
中身を確認すると、誕生日カードとコースターが入っていた。カードの方にも差出人は書いていなかったが、ラーメン談義の内容についての追伸などが書いてあった。うん、井の頭で確定だ。コースターの方は……これは凄い。たぶん編み物だ。作ってくれたのか……まずいな、井の頭の誕生日プレゼントは何にしよう。……王からの通信が3回に1回繋がらなくなるプログラムとかなら喜んでくれるかな……?
井の頭から貰った誕生日カードを一通り楽しんだ後、もう1つの袋を開ける。櫛田と井の頭以外に俺の誕生日を知っている人はいないと思うから、たぶん櫛田からだろうが……
中にはコピー用紙と、あとなんか形容しがたいモノが入っていた。
ちょっと櫛田さん、クラスメイトに嫌がらせするのは止めてくださいよ。形容しがたいモノはとりあえず、袋から出さず、コピー用紙を見る。英文で「赤石君へ、誕生日おめでとう」と書いてあった。いや、なぜ英語……?さらに文が続き、えーっと、これ何て訳すんだ……?
ちょっと抽象的な表現が目立つので自信は無いが、あえて訳すなら、「見放されたあなたは、あなたの敵に捕まり、飢餓に苦しみ、恥辱を味わい、全てが欠落し、敵はあなたに鉄の首輪を嵌め、あなたの生涯は潰えるだろう」かな?誕生日に呪いの文を送ってくるんじゃない。しかし、こちらも差出人不明だ。いや、まあ正確には差出人は「あなたの敵より」と書いてあるが……英文っ!さてはこの呪いの文を書いたのはアイツだな!なんてものを送ってきてやがる……ドヤ顔の王め…………
まあ、それよりも深刻な問題がある。コピー用紙と一緒に入っていた、この形容しがたいモノだ。いや、まあ、ある意味、コピー用紙の内容的には理解できるのだが……袋の中には首輪が入っていた。着けろといいたいのだろうか?嫌だよ。あ、ちなみに革製で色はピンク色だ。そこは頑張って鉄製を用意しろよ。とは思った。
ふざけた革製首輪を適当な所にコピー用紙と一緒にしまっておく。
――真面目な話。誰が送ってきたのだろうか。俺の誕生日を知る人は少ない。井の頭ではないと思う。というより、言ってしまっては悪いが、あの難しい英文を井の頭ではまだ書けないと思う。王はドヤ顔とマウントは大好きな上、櫛田とも友達だから俺の誕生日を知っていてもおかしくはない。でも誕生日にこんなに趣味の悪い事はしないとは思う。たぶん。たぶんだけど。消去法では櫛田一択だが……櫛田は不安定モードになるとちょっと怖いし、恐ろしい怪文を送るのは少しだけありそうな気もする。英語能力も櫛田ならきっと何とかなるだろう。でも櫛田は根は良い人っぽいしなー、うーん。……あ。
監視カメラで、俺のポストを調べれば良いと気づいた。うん。最初からそうすれば良かった……
ハッキングを敢行し、今日1日のポストの様子を確認する。俺のポストは寮のロビーに面しているため、1年生なら誰でも不自然なく入れることができる。入れる瞬間を捉えれば誰がやったかわかるだろう。
ちょうど画面上では、早朝の皆が寝ている時間に井の頭が素早く俺のポストに小袋を入れた。うーん、井の頭の袋と謎の敵の袋はどっちが上だったっけ?駄目だ、思い出せない。まあ確か、最後にポストをチェックしたのは3日前くらいだから、最悪3日間調べればいいか……
……………………
………………
…………
……おかしい。
この3日間、井の頭以外、誰も俺のポストに投函していない。おかしい。
と、いうか、鳥肌が立ってきた……ちょっと怖いぞ。これ何時誰が入れたんだ……?
いや、落ち着け。このカードには「誕生日おめでとう」とある。
俺の誕生日を明確に知っていたかは不明だが、もし知っていたらならば俺がいつポストを開けるかが重要な要素になるはずだ。こんなに格好つけておいて、誕生日以前に俺がこのカードと首輪を発見したらダサい。俺が適当な人間でなければ毎日ポストはチェックしている、いや、まあ適当な人間だから3日に1度ぐらいしか見ていないが……それを知っているのは井の頭ぐらいだ。
つまり、入れたのは誕生日の当日。少なくとも今日の深夜0時以降のはずだ。
カメラの0時以降映像を目を皿のようにして観察する。俺のポストはロビーに面しているため、自然と人が通ることがある。もしかしたら、見逃してしまっただけで、誰かが通り過ぎると同時に袋を入れた可能性がある。
……駄目だ。わからない。
一応、超常現象は抜きにして、かつ今日の0時以降に犯行が行われたと仮定すると、俺のポストの前を通り過ぎたのは120人。そのうち、42人は俺のポストの半径50センチメートル以内を通り過ぎている。全然絞れていない。
ただ、ポストに干渉するには、ある程度近づく必要があることを考えると、犯人は42人の中だが……俺の知り合い。おそらく俺の事を知っているであろう人物だけ挙げると、櫛田・王・井の頭・軽井沢・松下・佐藤・長谷部・池・三宅・一之瀬様・椎名の11人に絞れる。
この中から、明確に投函を行っているのは午前5時45分の井の頭だ。朝早くからありがとう。気遣ってくれてすごく嬉しい。俺の駄目な脳内容量を改善できれば……つまり例の怪文書が入った袋が井の頭より前か後かが分かると、犯人が一気に絞れる。具体的に言うと、この中で井の頭よりも前に俺のポストの前を通り過ぎたのは一之瀬様だけだ。とても何か怪文書を入れたようには見えないが……
うん?いや、待て。小袋といっても結構目立つ。この11人は直接小袋を持ってはいなかった。バックや服の中に途中まで隠して、そして、ポストの前でバックや服に手を突っ込んで、自身の体を盾に監視カメラから隠れればいけるか?
そうすると、犯人はさらに絞れる。一之瀬様は軽装でとても何かを隠し持っているようには見えない。同様に池と三宅もセーフだ。王は微妙だが、彼女の体格とこのバックの大きさでは難しい気がする。椎名と軽井沢はポストのそばにいるときにバックや服の中には手を突っ込んだりはしていない。
だんだんと絞れてきた。櫛田・井の頭・松下・佐藤・長谷部の誰かだ。
この中で最も簡単に犯行を行えるのは井の頭だ。自分が入れた時、もう1つ袋を突っ込めばいい。差出人と届け人が一緒である必要はない。もしかしたら、井の頭が誰かに頼まれて「自分の分も入れて」と言われたのかもしれない。今考えるとそれが一番有り得そうだ。後で聞こう。
一応残りのメンバーも考える。櫛田と松下は偶々かもしれないが、俺のポストの近くでバックに手を突っ込んでいる。長谷部は癖なのかよく自身の体やポケットを触っている。どさくさに紛れて入れられなくもない気がする……最後に佐藤だが、コイツは挙動不審すぎる。いや、いつも挙動不審だが。動きが少しふらふらしている。独特な歩法のせいで、カメラが上手く動きを捉えられない。というより、もしや眠いのか……?
うーん。わからん。たぶん郵便係は5人の誰かだとは思うが……いや、郵便係なら、別に俺の事を知ってる必要は無いよな……差出人と郵便係が違ってもいいわけだし。なんかこれまでの推理が一気に崩れた。また、42人からやり直しだ。一応俺が、というより俺を知らない人たちも調べよう。
……調べた結果、先ほどの俺を知っている5人に加えて、容疑者候補は新たに15人増えた。これで累計20人だ。まだ多いな……それにこれも今日の0時以降という前提があってこそだ。ちなみに時間的な内訳は井の頭以前が一之瀬様を入れて3人。以後が16人だ。もし投函されたのが井の頭以前なら、一之瀬様に犯行が難しい事を考えると2人に絞れる。
というわけで井の頭に電話だ!
『もしもし赤石君?』
「井の頭さん。誕生日プレゼントありがとう!コースター凄く嬉しい。あと、カードは笑った」
『うん……気に入ってくれてよかったよ。でも、カードに面白い事書いたかな……?』
いや、あれは面白かったよ。
「その返しも個人的には面白い。っと、あとゴメン、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、今大丈夫?」
『大丈夫だよ』
「あのさ、井の頭さんがポストに袋を入れてくれた時に、もしかして、他の誰かの袋も一緒に入れたりした?」
『…………』
ん……何、この間。
「井の頭さん?」
『……どうして、そんな事聞くの?』
もしかして、聞いちゃ駄目な感じなのか……
「いや、なんか、他のも誕生日おめでとうってプレゼント?的なものが入っていたけど、差出人が書いてなかったから分からなくて」
『入れてないよ』
聞こえてくる声は、端的で、なぜか、いつもより冷たく聞こえた。
「……そ、そう。えっと、そうだ、あと、俺の誕生日を教えたりはしてないと思うけど……櫛田さん以外に知ってる人とか思いついたりする?」
この郵便係の話題はあまり良くない気がしたので、差出人について聞くことにした。
『……いないと思うよ。それに多分だけど、櫛田さんは赤石君の誕生日を広めたりはしないと思うよ』
「そうすると、あの袋は櫛田さんが送ったことになってしまう……」
……櫛田はちょっと怖いところがあるし、無いとは言い切れないような気もするのだが……どうなんだろう。
『櫛田さんらしくないね。櫛田さんなら絶対に差出人は書くよ……さっき櫛田さんは広めないって言ったけど、聞かれたら答えるくらいはすると思うよ……心当たりは無いの?』
確かに、それもある。でも、櫛田も首輪を人に送るときは流石に匿名にする気がする。愛憎交える感情はちゃんと綾小路に送ってくれよ。無関係の俺に八つ当たりしないでくれ。いや、まあ、櫛田が送ってきたか分からないけど。
「俺に誕生日プレゼントを渡そうとする人に心当たりはないなー」
正直な話である。井の頭と、あと義理で櫛田、と、実は平田も可能性があるが……彼はあんな物を書いたりしないと思っている。おや?不思議だ。人間不信の俺は友人である井の頭を疑うことがあるのに、平田を疑ったことはあまりない。とても不思議だが……相手が平田だと納得してしまう。うーん、これも平田の人望故か。
『……王さんは?』
可能性はあると思っている。
「英語の問題集送ってきそうなイメージはあるけど……」
アイツはマウントの為ならポイントも支払うという強い覚悟を持っている気がする。
『…………そうだね。…………うん、それに王さんが赤石君の誕生日を知ってたら態度で分かると思うから、やっぱり違うと思うよ』
うーん、井の頭予想では王は違うようだ。そうすると本当に櫛田一択になってしまうな……
「平田君はないかな」
一応聞いてみる。
『ない』
即答!
「ちなみに理由は?」
『平田君は人に誕生日を聞かない』
ん?
「そうなの?……ああ、でも確かに、聞いている所をあんまり見ないな」
『あ、そういう意味じゃなくて……聞くなら、必ず本人に聞くと思う。誰かから又聞きみたいな事はしないと思うよ。あと匿名にはしないよ』
ああ!確かに!人の個人情報の又聞きのような事はしないと思う。それも平田が誕生日を知りたいと思う相手なら味方に限られるし、誠実な彼なら本人に聞くだろう。
『だから、多分送ってきたのは女子だと思うよ』
「女子は又聞き専門ってこと?」
『それもあるけど……男子ならポストなんて使わないで直接渡すと思う。特に赤石君みたいなタイプの男子に渡すような物好きな人ならそうするはず』
なるほど……でも呪いの言葉と首輪だからなー。直接渡したら宣戦布告だから……相手は男女問わず間接的に渡すと思う。…………うん、伝えるか。
「いや、ごめん。ちょっと伝え忘れたんだけど……その誕生日プレゼントがなんか誕生日カードと不幸の手紙を足して二で割ったような感じなんだよね。だから男子でも直接は渡さない気がする」
さすがに首輪は黙っておいた。
『…………いじめ?』
実は俺も内容物を見た時にちょっといじめっぽいなーって思った。
「あるかも」
『……なら、女子だね』
井の頭は一瞬考えた後、結論を告げた。
「マジで?」
まあ、野郎がピンク色の首輪を送ってきたと考えるよりは精神衛生上いいかもしれない。いやまあ、女子に送られたら送られたで怖いけど。
『たぶん。確信は無いけど、候補言った方が良い?』
分かるのか……
「怖いけど聞いてみる」
『軽井沢さんのグループの誰か』
もしや……カラオケを断った件だろうか…………?
「ちなみに、いじめじゃなくて、誕生日を祝いたい気持ちでやった場合は?」
一応、聞いてみる。この場合だと男子もあるのだろうか?
『………………無いと思うけど、私が知る限りの人で赤石君にそれをする可能性があるのは……櫛田さんだけかな』
性別どころか、1人に決まってしまうらしい……もう櫛田が犯人でいいよ。
それから、改めて誕生日の事について感謝を伝えたりして、電話を終えた。
収穫は大きかった。というより、これはもう櫛田でいいんじゃないだろうか。もちろん、俺の事を気に食わない、英語がそこそこ堪能で、櫛田から俺の個人情報を聞ける女子(ただし王は除く)という可能性もあるが……それって誰だ?
ああ、さらにその女子は郵便係を誰かに頼める、又は郵便係自身であるという条件もあるか。ちなみに櫛田は先程のカメラチェックから郵便係である可能性もある。やっぱり櫛田が一番怪しい。……井の頭曰く、「いじめ」なら軽井沢軍団が関わっているという話だ。松下は結構英語ができた気がするし、軍団全員で考えたならありそうだな……松下と佐藤は郵便係候補でもあるし、あと軽井沢軍団の森は櫛田とも仲が良い。それに超絶虐めっ子の軽井沢なら首輪とか送ってきそうなイメージがある。
うーん、いっそのこと、櫛田に俺の誕生日を誰かに伝えたか聞くか?現状それが一番確実だか……やだなー。
……今日はもう櫛田と話をしたし、明日以降にしよう。ちょっと不気味な誕生日プレゼントだけどあんまり実害は無いし……
***
後日、櫛田に今回の事を聞いたら、誰にも誕生日を教えていないと惚けおった。あと、俺のポストに何かを入れた事は無いかという質問に関しては「入れちゃ駄目かな……?」という供述をした。えっと、それは自供ってことでいいかな?有罪!
――こうして、櫛田に関しての恐怖ポイントがそこそこ上がるのであった。だいたい0.7椎名ぐらいだ。これからはゴマをすりつつ、距離を取っていくことにしよう。
※
これにて2巻部分は完結です。ここまで読んでいただきありがとうございます。
それと、感想欄で展開の予想をされても大丈夫ですが、展開の予想だけを書かれてしまいますと、作者としては返信しにくいです(合ってる、間違っている、どっちを返してもネタバレになってしまうので……)
あと、今回の暗号文は頑張って考えたので、分かってしまった方もできれば心の中に秘めていただけると嬉しいです。
***
おまけ
学校の評価
氏名:赤石 求(あかいし きゅう)
クラス:1年D組
学力:A-
知性:C
判断力:D
身体能力:C+
協調性:C-
【担任メモ】
小テスト以降、クラス内での活動に従事するような姿が見られます。判断が鈍い面があるため、判断力の向上を望みます。
真の力
氏名:赤石 求(あかいし きゅう)
クラス:1年D組
学力:B-
知性:C
判断力:D
身体能力:C+
協調性:D+
※カンニング無しだと学力が下がります。また、演技をしてない分、協調性も下がります。