蛇足です。あと、今回は前回以上に込み入った内容なので、前回以上に人によっては不快に感じるかもしれません。
蛇足視点の話なので、読まなくても大丈夫だとは思います。
ただ櫛田と王の1巻、2巻部分の感情などがこの視点では分かります。王の感情は5巻部分くらいまでには本編でも説明されると思いますが、櫛田の感情は赤石視点だといつ判明するかは不明です。
でも櫛田の感情は本筋とはあまり関係ないと思われるので、読まなくても本編は追えるかと思います。
私は赤石君の事を嫌いではない。
***
中間試験を通して、思った事がいくつかあった。
まず、私が所属するDクラスは想像以上にできない人が多かったことだ。このことは私の優越感を満たしてくれる……というわけでは無かった。なぜなら、それ相応、ううん、それ相応以上にできる人が何人も居たからだ。
例えば、幸村君。彼は私よりも勉強ができる。他の面では一切負けている気がしないが、それでも嫉妬心や劣等感を感じることはある。例えば、高円寺君。彼は過去問を受け取らずに高得点を出していた。彼には色々と思う所がある。
他にも平田君。彼はなんでもできる。ただ一方で彼と話をしていてもあまり劣等感は感じない。気配りが上手であまり気に障らない人だからというのもあるが、それ以上に彼の人間性は欠けているように感じるからだろう。彼はどこかおかしい所を持った人だ。私の今まで培った人間観察眼がそう言っていた。だからか、彼相手にはあまり嫉妬心を抱くことは少ない。機械に嫉妬心を抱かないからという表現を使うと近いかな?
――平田君の立派なところは見習わないとっ!
幸村君、高円寺君、平田君。あとは、あの女。あの女は本当に苛立たしい。彼女については考えないようにしていても、いつも考えてしまう。勉強も、運動も、そして、認めたくないけど容姿も彼女の方が上だ。それだけでも許せないけど、それ以上にあの彼女の態度はいつも私の神経を逆撫でる。
思わず、大きな声を出しそうになり、手で口を押える。私は誰にでも優しくて、皆に信頼される人だ。そんな人が夜大声を出すわけにはいかない。彼女の事を頭から撥ね退け、他の人に関して考える。
――赤石君はどうなんだろう?
ふと、クラスメイトのある男子が頭によぎった。彼の事を最初見た時は、平凡な生徒だと思った。
運動も勉強もそこそこできる。顔も見ていて不快にはならない。話し方は距離感を感じるが、相手をしていて気に障らない。適度に見下せて、適度な優越感に浸れる。思考も賢くも馬鹿でもない。つまり接していて不快にはならない。ある意味珍しい生徒だった。人は何か1つくらいは飛びぬけて優れた点があったりするものだが、赤石君からはそういった点を感じなかった。
彼と話すとき、私は彼の事をぜんぜん信頼していないけれど、彼は信頼するように、こちらに話を預けてくるのは、滑稽だった。ある意味、平田君よりも接しやすい生徒だ。……そう思っていた。
しかし、中間試験を通して、彼にも優れた点が1つあった。彼は人にものを教えるのが上手かった。単純な教え方は私の方が上だが、教えるための資料の集め方は私よりも上だった。それが、気に食わないと思った。全てにおいて私より下だった男が、たった1つとはいえ、突然私よりも上になったのだ。
勿論、その不快さは出すことなく、彼を褒めたたえた。彼は良く言えば良い人で、悪く言えば単純だ。私の称賛を聞くと、赤石君は尻尾を振った犬のように喜んだ。
――赤石君に喜んでもらって良かった。
犬に飴をやったと思えば、気も晴れた。それに彼は純粋な学力では私よりも一回り下だ。つまり、馬鹿に教えることに長けているだけだ。私は再び落ち着きを取り戻し、平田君や赤石君、そして赤石君の勉強班の相手をしていった。それで終われば、良かった。
初めての勉強会で、私は正気を失いそうになった。理由はみーちゃんだ。
彼女は幸村君と一緒で学力が良いが他は致命的だった。ただ、彼女は幸村君以上に単純で間抜けで、その上、数々の隠し事を私に話してくれた。そのことが私の優越感をよく満たしてくれた。
みーちゃんは平田君の事が好きだ。いや、好きだった。彼女はあまりにも単純で馬鹿だった。入学式の時に少し平田君に親切にされたことが理由で、彼に惚れているという事だった。あまりにも馬鹿で哀れで、見ていて楽しかった。ただ、一方で彼女は思い込んだら一直線だった。
軽井沢さんと平田君が付き合い始めてからもその思いは変わらないどころかさらに熟されていった。平田君や軽井沢さんのグループと遊びに行くときには何度も平田君に近づこうとしていた。ここまでくると、哀れみからくる優越感よりも、その場を安全に処理しなければならない徒労感の方が大きかった。みーちゃんが何かをしようとする度に私が何度も動くはめになった。女子というのは僅かな動きにも敏感なのだ。おまけにクラスで一番のベストカップルの事だ。皆が注目している。それに土足で入るのは、大きな事件を呼ぶ。
そんな、爆弾のようなみーちゃんだったから、私は彼女を赤石君のグループに押し付けた。私は私で、男子たちの相手をしなくてはいけなかったし、平田君のグループに入れるわけにもいかなかった。だから、赤石君がみーちゃんを平田君のグループに入れようとしたとき、止めようとしたら、みーちゃん自身が赤石君のグループに残りたいと言った事が私にとっては衝撃的なことだった。
みーちゃんは平田君の性格に惚れたと言っていたが、そんなのは建前だ。ただ単にスペックが高くて外見が良い彼に惚れただけだ。あの周りを省みない行動もそれゆえだ。それが、ちょっと教えるのが上手いだけの男のところに残りたいと言った事が信じられなかった。私の特技の1つである観察眼が破れたようで、そして、みーちゃん、いや、王美雨という1人の人間が私に牙を向いたように感じられた。
当然、そんな事はない。ただ、みーちゃんも成長しただけだ。平田君への恋心と友人である私に依存していた彼女から、1人の自律した人間へと。そんな成長、しなくていいのに……
――みーちゃんが、ちゃんと自身の恋心と向き合えて良かった。
……それから何とか自分を落ち着かせた。ただ、その日はいつも以上に憂鬱で勉強会が解散した後もそのことを引きずってしまった。
おまけに最後に赤石君が堀北さんの名前を強調してきたのは腹がたった。従順だった犬に突然手を噛まれた気分だ。その時の怒気が出てしまったのか、彼は少しだけ私を避けるようになった。思った以上に思慮深い性格だったのかもしれない。気に食わない。
その上、彼の勉強会を受けた2人の成績の伸びはすさまじく、下位陣だった2人が中間試験では上位陣となっていた。もちろん2人しか相手がいない以上、そう難しいことではない。私も、池君……は少し難しいが、綾小路君や佐藤さんくらいなら集中してずっと教えれば上位者にすることができるだろう。
ただ、それでも彼に対する悪感情の芽は私の中で育っていった。
中間試験の打ち上げの時には、私も心の整理がついていて、彼もだいぶ落ち着いたのか話をする機会を得た。言葉を何度か交わすと、赤石君と前のように話をすることができた。その上、さらに面白い話を聞けた。どうやら、赤石君は綾小路君とあの女のことが嫌いなようだ。大した秘密ではないが、赤石君は踏み込んだ話を他人にはしない。勉強会では避けられたと思ったが、結果としては彼の心を上手く掴めたようだ。
事前に協力してくれた寧々ちゃんには感謝だ。彼女がたまたま赤石君が機嫌よく炭酸飲料を購入する場面を見てくれていたお陰で、スムーズに会話をすることができた。やはり数多くの友達がいる私は強い。信頼は力だ。ちなみに寧々ちゃんは表向きには仲の良いグループで実は嫌われているので、寧々ちゃんの事を心の中から信頼している人はいない。哀れだ。
――また、赤石君と仲良くお話ができて本当に良かった。
「はあ~、やっぱり皆凄いなぁ~」
寮の部屋で溜息を吐いた。寮の壁の厚さは平均的なものだ。大声を出して悪態を吐くには少し薄い。まあ、もちろん、小声で悪態を吐く分には問題は無いけれど。
…………少し前に屋上であの女の事を罵っている時に綾小路君に聞かれてしまったのは大きな失敗だった。あれ以降、自室で悪態を吐くようにしているが、大きな声が出せない分、不満も溜まる。何か発散できるものでも見つけた方がいいかもしれない。
――堀北さんは、私と友達にはなってくれないのかな……
彼女の見下したような目は私をいつも苛立たせる。きっと私の事を覚えているのだろう。私の本性に気づいているのだろう。気に食わない。優越感に浸ったようなあの目を抉り出してやりたい。
――どうしたら、私は堀北さんと友達になれるんだろう……
気が付くと、またあの女の事を考えてしまう。綾小路君はどうやって彼女と仲良くなれたのだろう。
***
7月1日。学校側の不手際によりポイントの配布が遅れた。はぁ。困るなー。軽井沢さんがこれを理由に返済を渋りそう。
その日は何事もなく終わったかと思ったが、お昼休みに篠原さんが赤石君にちょっかいを掛けていた。篠原さんは少し焦っているようだ。このクラスは軽井沢さんが女子における最大の派閥を形成している。女子にとっては数は力だ。篠原さんは軽井沢さんと仲が悪いわけではない。むしろどちらかと言うと良い方だ。でも絶対に敵対しないというわけではない。女子の世界は何時誰が誰を刺しても可笑しくは無い。そういった世界だ。だからこそ、力が欲しくなるのだ。
赤石君は女子の中では評価がそこそこな生徒だ。Dクラス以外では知名度は無いが、Dクラス内だと、総合力では平田君の次といった感じだ。運動も勉強もそこそこ良くて、人当たりも悪くないので、「キープ」相手にするなら良い感じだ。ただ、Dクラスの男子は色々と致命的なメンバーが多い。スペックは有るけど他は最悪な高円寺君、顔は良いけど根暗な綾小路君など、欠点が必ず付随している。「欠点がない」という条件を付けると平田君と赤石君しかいない。
でも赤石君を狙うのは妥協のようで、まだ1年の初めなのに妥協はしたくないと思う女子が殆どだ。どうせなら、一発狙いで平田君を狙いたい。大多数の女子がそう思っている。まあ、平田君の場合は他クラスや他学年からも狙われているけど。
そんな競争率が高い平田君を落とした軽井沢さんはその力で女子の多数を味方につけた。つまりは篠原さんも同じ方法をやろうとしているのだ。ただ、それが赤石君というのは、あまりにも馬鹿馬鹿しい。彼と付き合っても精々1人か2人しか仲間にはできないだろう。
それに赤石君が平田君や軽井沢さんと争う姿も想像ができない。篠原さんは全ての意味で軽井沢さんに劣っている。見ていて楽しい。付き合って少し不快な女の子だけれど、そういった面もあるから篠原さんもあまり嫌いじゃない。
それに言っては悪いが篠原さんには難しいだろう。赤石君は私や堀北さんにも性的な目線を向けてこないタイプだ。篠原さん程度じゃどう足掻いても無理だろう。もしかしたら何か特殊な性癖でもあるのかもしれないけど……あまり恋愛に興味が無いのかな?気取っているという感じはしない。
個人的には特殊な性癖でも私に晒してくれた方が、気分が良いけど。まあ、赤石君はそこまで期待できないかな。
ただ赤石君の恋愛事情は少し困った問題でもある。原因は惚れっぽいみーちゃんだ。どうやら、今度は赤石君に惚れたらしい。最初に私に報告しに来たみーちゃんは犬のように忠実で、悪くはなかったけれど、「またかぁ」という声を抑えるのに苦労した。
――みーちゃんの恋、今度は上手くいくといいな。
みーちゃんにもきっと赤石君は落とせないだろうな。私だったらどうやって落とそうかな?本気を出せば簡単に落とせるけど……まあ、赤石君の事は恋愛対象として見た事はないし、どうでもいいかな。
その日の放課後は、須藤君に頼まれて綾小路君の部屋に向かった。須藤君がまた厄介事を持ってきたらしい。少し悩んだ後、2人に許可を取り赤石君に電話をかけることにした。あまり力にはなれない人選だけど、折角握った手綱を離すのも勿体無い。こういう時に頼って関係性を深めておくのがいいかな。コールが何回か鳴っても彼は出なかった。どうも赤石君はデジタル関係に弱いのか、端末が繋がらない事が多い。これは、彼の数少ない不快な点の1つだ。
赤石君に電話をかけ終えた後、綾小路君がこちらを少し睨んだ気がした。彼は根暗だが年相応に異性に興味がある。この前、触らせてあげた事でも思い出したのかな?
――ははっ、私は赤石君とは何もないよ。綾小路君。
***
7月2日。須藤君の暴力事件が広まった。正直な話。私はあまり須藤君を信じていない。けれど、わざわざDクラスのクラスポイントを減らすような事態は放っておけない。その日はホームルームの後、事件の情報を募ったが、得られたものは無かった。
昼休みになると、私は堀北さんや綾小路君、それと池君と山内君と須藤君と一緒に作戦会議の為に食堂へと向かった。しかし途中で空気を読めない堀北さんが抜けた。彼女の言いたい事はなんとなくわかった。でも、大事なのは須藤君が間抜けかどうかではなくて、Dクラスのポイントが減らない事だ。綾小路君も堀北さんも問題の本質をちゃんと認識していない。まあ、根本的にあの2人は他人なんて気にしてないかな。
――綾小路君も堀北さんも須藤君を助けたくないのかな……
放課後になると、私はすぐにでも帰りそうな綾小路君を引き留めて、堀北さんのあとを追った。彼女と言葉を交わしたが、言いたいことは想像通りだった。はあ……変な所で清純だよね。堀北さんは。須藤君の成長なんて考えるのは後でいいのに。綾小路君はとぼけた顔をしていたけど、堀北さんとは以心伝心なのか、分かっているようだった。ふーん、そう。2人で私の事を見下してたって事?やっぱり、この2人と一緒にいるとストレスが溜まる。
その日は男子3人とBクラスで情報を集めたけど、得られたものは無かった。明日は気晴らしが必要かな。うん。みーちゃんに電話しておこうかな……
***
7月3日。ホームルーム前から平田君たちのグループとの情報交換を行った。けれど、得られたものはなかった。どうでもいい事だけど、池君や山内君は女子と話せて嬉しそうだった。彼らは愚かで私の優越感をよく満たしてくれるけれど、頭が悪すぎて話をすると不快になる類の男子だ。
ただ、そんな2人よりも今の私には少し気になることがあった。どうも、赤石君は昨日平田君たちと行動したらしい。少し意外だった。平田君の頼みを断らなかった……それだけなら気にならないけど、もし、篠原さんを意識していたのなら問題だ。赤石君がブス専だとは思わなかったけど……
困ったなぁ。赤石君は現在、平田君寄りの中立だ。変に今の位置から動かすのはクラスが揺れる。私は前、「赤石君が動いても女子は1人か2人しか動かない」と言ったけど、それは戦力としてあまり向上が見られないというだけで、人間関係としてみると大きな爆弾なのだ。女子の派閥が1人動いただけでも、人間関係は歪む。歪んだ関係はさらに新しい歪みを生み出し、連鎖的に崩れてしまうことが……女子ではよくある。
だから方針としては、赤石君の派閥における位置はこのままで、私が少しずつ裏から飼いならしていくのがベストだったんだけどなぁ……はぁ。やっぱり篠原さんみたいな頭がついてない子は面倒だなぁ。何をやっても今更、これ以上の上は目指せないのに……
篠原さんのグループ(といっても佐藤さんを除いたメンバー)は情報交換の時も、少し赤石君の方を伺っていた。一方で当の赤石君は静かに席に座っていた。情報交換に参加する気はないようだ。まるで興味が無さそうだ。うーん、難しいなぁ。
――皆で仲良くするにはどうすればいいのかな……
……仕方ない、かな。気晴らしのつもりだったけど、少しだけみーちゃんの恋を応援しようかな。
***
昼休み、私はみーちゃんに頼まれて、赤石君をお昼に誘った。まあ、昨日、みーちゃんが私を頼るように誘導しただけなんだけどね。
「赤石君、今日は学食だったりする?」
今日の赤石君はいつもとあまり変わらない。けれど、私が声をかけると、少し気の抜けたように見えた。
「ええっと、そうですね。昼飯を作り忘れてしまったので、そうしようかと思っています」
僅かに笑みを浮かべていた。誘って貰えて嬉しいようだ。こういった単純な所は気に入っている。
「そうなの?それならお昼ご飯一緒にどうかな……?」
「ええ、喜んで。でも、珍しいですね。櫛田さんはよくお弁当を作ってきていたと思いましたが」
調教済みの犬、……とまでは言えないけれど、私は彼に対して強い影響力を持っている。勿論、ある一定以上は持つつもりは無い、彼が勘違いすることは無いだろうが、周囲の人間に騒がれでも面倒だ。そこそこの距離、つまりは表向きは平田君くらいの距離を維持する。でも、裏では少しずつ影響力を強めていく。今日、これから行うこともその布石だ。
「あはは、実はみーちゃんが学食に行ってみたかったみたいだったから……みーちゃんも一緒だけど、いいよね?」
実は、これが最初にして最大の難関だ。赤石君は私にはだいぶ懐いたが、みーちゃんとの相性は、私にもいまいち分からない。
「ええっと、大丈夫ですよ。ということは俺と櫛田さんと王さんの3人でということでしょうか?」
通った。どうやら、赤石君はあまりみーちゃんの事を悪くは思って無さそうだ。
「あと、心ちゃんも呼ぼうと思ってるけど駄目かな?」
一応、心ちゃんも呼ぼうとは思っている。彼女は私以外には全く心を開いていない何もできない少女だ。一応みーちゃんとはそこそこ喋っているみたいだけれど……できるだけ一緒に居ないと不安にさせてしまうだろう。現状、心ちゃんは私に忠実である以上、孤独にさせる気はない。
ただ、赤石君の出方次第では、今日だけは心ちゃんには1人でお昼を取ってもらおうかな。ごめんね。
「いえ、そんなことはありませんよ。井の頭さんとは中間試験の勉強会以来ですから、久しぶりな気分です」
赤石君は特に興味も無さそうに言った。言葉では久しぶりと言っているが、どうでもいいという意図を感じる。中間試験であれだけ教えた相手だけれど、あまり好意は抱いていないようだ。彼も馬鹿を相手にするのはあまり好きではないようだ。どうやら、勉強会の一件は平田君との友情だけで引き受けたみたい。やっぱり赤石君は平田君寄りの中立だ。そして女子では私が一番親しい。現状の認識はこれで十分かな。
……彼が篠原さんのグループの影響下になってしまうと、クラスに不和を呼び込むことになる。それに、せっかく手綱、うーん、馬というより犬っぽいからリードかな?リードを握ったのだから、篠原さんに渡すのは勿体ない。でも、私が強くリードを握っている事は赤石君以外は知らなくていい。
だから、みーちゃんに握ってもらおう。いや、正しくはみーちゃんという首輪を赤石君に嵌めて、そのリードを私が握るの方が正しいかな?まあ、どっちでも同じかもしれないけど。
――うん!みーちゃんの新しい恋を応援しないとっ!
櫛田さんが須藤の事をどう思っていたのか、いまいち難しい点なので、ほとんど妄想みたいな話です。
でも、櫛田さんも頭は良いので暴力事件は須藤も悪いという視点を持っていると思うので、きっとこんな事を考えていたんじゃないかと思いました。その上であんな発言をしているので、たぶん須藤の成長は二の次です。
あと篠原さんは可愛い女の子です。原作4.5巻で綾小路が言っていましたし間違いないです。櫛田が篠原さんの事をこんなに悪く言っているか微妙な気がしましたが、8巻9巻を見た感じ、ビジュアル力が結構ある王さんの見た目を見下してるみたいなので、篠原さんの見た目も見下していると思い、こういう表現しました。