仮面ライダーゲート   作:YOPPY1031

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はい、仮面ライダー電王ブレイズのコラボ第2段です!
急ですいません、二回目のコラボ自体も急に決まった事でして。
さて、自分が担当するのは前回と同じく後編です。先にこちらに来た人は、電王ブレイズの15話を読んでから来てください。
それではスタート!


不屈の魂

「おい鍵、お前ぇ今(ひま)か?もし暇なようなら、ちとばかし買い出しを頼まれちゃくれねぇか?必要な物のメモと金は渡すからよ」

 

「買い出し?いいよ。そういや最近は世界を飛び回ってばっかで手伝いを出来てなかったからね」

 

「おう、頼むぞ」

 

 

 

「今日も多いなぁ。オヤジさん毎日こんなの持ってんのか?すげぇな······」

 

俺は今、オヤジさんに買い出しを頼まれて外出している。そしてちょうどその頼まれた物の買い出しが終わり、今はまっすぐ帰宅しているところだ。ここ数日はインベイダーも大人しく、侵略されてる世界が少ない。あっても、そこはインベイダーの倒し方に関する知識があるライダーの世界だけだ。そうだ、ラブアンドピースとはこういうことだ。こんな平和な日々が続けば良いのに······、なんて考えていることを過去の俺が知ったら何て言うかな?昔の俺は平和に()きて刺激(しげき)を求めていたからな。しかし、俺の「平和」という真摯(しんし)な願いをうち壊すようにそれは現れる。それとはつまり「ディフィリントライナー」だ。ディフィリントライナーは俺の頭の真上の上空に現れ、そして俺の目の前で停車する。

 

「······フィリップ、パシリにするみたいで悪いんだけどさ、ちょっと俺の代わりにこの荷物運んでくれない?」

 

俺はいないはずのフィリップに話しかける。直後青白い空間が開かれ、その中からフィリップの物と思われる右腕が現れ、「分かった」という言葉と共に消える。直後、ディフィリントライナーの車体についた扉が自動で開き、中から人が降りてくる。

 

「お前の方からこの世界に来るとはな······。久しぶりだなシュンガ!」

 

「おう、久しぶり鍵!」

 

そう、ディフィリントライナーの操縦士にして、三代目仮面ライダー電王、仮面ライダー電王ブレイズの変身者である「時野 シュンガ」だ。

 

「どうしたんだ急に?連絡、つっても無理か。で、”何があった”んだ?」

 

「流石に察しが良いな······。鍵、協力してくれ。大人のお前の力を借りたい!」

 

俺達は場所をディフィリントライナーの車内に移し、シュンガがこの世界にやって来た理由を聞いた。

 

 

 

「えーとつまり?お前達の敵であるアナザーブレイズが仲間に裏切られて、今回のサムライインベイダーがアナザーブレイズの立場そのものを力として吸収。アナザーブレイズは行き場を失ってお前との決戦に(のぞ)んで消滅。お前はブレイズとの戦闘に勝利した後、俺にサムライインベイダーの事を伝えるためにこの世界にやって来たと······。この解釈(かいしゃく)であってるか?」

 

「そういうことだ」

 

俺はシュンガに確認をとって、自身の解釈があっているか確かめる。シュンガは首を縦に振り、それを肯定(こうてい)する。しかし、それを確かめたところで俺の頭にはある一つの疑問が思い浮かぶ。それは······

 

「なるほど······。なぁシュンガ、俺思ったんだけどさ、お前”本当に倒したか”?」

 

「······どういう意味だ?」

 

流石に俺の言うことに疑問を感じたのか、シュンガは俺の問いかけに対して聞き返してきた。

 

「そのままの意味だよ。奴の消滅を確認したのか?見たのか?聞いたのか?ブレイズが消滅したって言い切るには証拠が足りなすぎる。シュンガ、”倒したはずの敵が復活するのはお約束”だぞ」

 

「ブレイズは、まだ生きている······!?」

 

「分からない、かもしれないってだけだ。もしかしたらちゃんと倒しているかもしれないしな。でも、俺は前者の方が濃厚だと思う。っと、大分話が逸れたな。サムライインベイダーが俺の世界に来るかも知れないんだっけ?そんなもん簡単だろ、ぶっ倒せば良いだけだろ?」

 

「こりゃぁ、インベイダー達が鍵に勝てない訳だ······、自信の出し方が全然違うよ。そうだな、来るなら倒せば良いだけ、俺達は今までそうやって来たんだもんな。よし、行こう!」

 

「あぁ!」

 

シュンガはディフィリントライナーを発進させ、サムライインベイダーが現れるであろうその場所まで向かった。

 

 

 

「ほう?ここがゲートの世界か······。中々に侵略し甲斐がありそうな世界だな。家来共、侵略開始だ!」

 

サムライインベイダーは自分の後ろに紫がかった暗い空間を開き、その中からインベスや忍者を思わせるハーフインベイダーを大量に召喚し、破壊活動を開始する。

 

「クックックッ······!素晴らしい光景だ。このまま全て破壊し、この世界を我が物とし天下を頂こう!」

 

しかし、背後に突如現れたディフィリントライナーのフレームがサムライインベイダーの背中に当たり、サムライインベイダーはその勢いでそのまま吹き飛ばされる。

 

「グォッ!?」

 

「悪いけど」

 

「お前の天下はここまでだ!」

 

俺達がそう言い切るとディフィリントライナーの先頭車両のハッチが開き、俺達二人はそれぞれのバイクに跨がって飛び出し、そこから更にバイクごとのしかかるようにサムライインベイダーを攻撃した。

 

「オェッ!?」

 

「汚ねぇなおい!俺のバイクにかけてねぇだろうな?」

 

「い、今のは仕方がないであろう!お主らがバイクごと乗っからなければ良いのだろう!」

 

「だって少しでも敵の体力削っとかないと」

 

「お主らは変なところで真面目か!」

 

「「だって、俺ら仮面ライダーだからさ。変身!」」

 

俺達は同時に、それぞれ仮面ライダー電王ブレイズと仮面ライダーゲートに変身する。直後、背後からまた別のライダーが現れた。仮面ライダーサイクロンと仮面ライダーアインだ。

 

「なんか増えたな······?サイクロンはなんとなく分かるけど、この白いのは誰?ってかフィリップその姿どうした?」

 

「はい順番に行こうな~、まずはアラタから」

 

「初めまして。仮面ライダーアインの怪条アラタです。よろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくな。で、フィリップお前はどうしたんだ?」

 

「これはこのライディングブレスを使って、ライドキーで自身を強化した姿さ」

 

「へぇ、そんなことも出来るんだな······」

 

俺達が悠長(ゆうちょう)に話をしていると、どうやらサムライインベイダーは待っていてくれなかったらしく、ジャンプしたサムライインベイダーが、真上から迫って俺達を斬ろうとしていた。俺達はなんとか紙一重でそれをかわしたが、奴の一撃はとても重く、斬りつけた地面を中心に突風が起こった。

 

「うぉっ!?」

 

「戦闘中に話をするとは、随分と余裕なのだな?」

 

三人はその言葉に自分の出そうとしていた言葉を飲み込んだが、俺はこう言った。

 

「あぁ、余裕だ。そしてお前はどうやっても俺達に勝てない。たったそれだけだ」

 

言った。言ってしまった。これはもう絶対に負けられない。

 

「余程の自信があると見える······。良かろう、この私が直々に相手をしてやろうではないか!」

 

サムライインベイダーは左腰から太刀を引き抜き、右手に持ってこちらに向かってくる。

 

「鍵さん、ハーフインベイダーは僕たちに任せてください。鍵さんはアイツを!」

 

「分かった。行くぞシュンガ!」

 

「あぁ!」

 

右手にガンブレードキーを持ったまま、俺は素早くゲートガイアメモリを取り出して起動し、「ゲートガイアソード」を呼び出す。呼び出されたそれは、「掴め」と言わんばかりに空中に留まる。ゲートガイアソードの持ち手を掴み、それを左手に持って二刀流の構えを取る。

 

「なんだよそのガイアメモリ!」

 

「ゲートガイアメモリ、俺専用だ。いいだろ?」

 

「別に羨ましくねぇし!俺だって二刀流出来るし!」

 

余程羨ましかったのか、右手にブレイクソードを、左手にデンガッシャー・ソードモードを持って二刀流を真似する。

 

「ふっ······!」

 

「えっ、早っ!?」

 

ゲートガイアメモリを使用中の効果だ。ゲートガイアメモリを使用中の間はゲートの全体的な能力が強化され、それに伴って俺自身の身体能力も強化される。

 

「ぐっ······!」

 

「どうした、自称侍!そんなものか!」

 

俺はそんな事を言いながらガンブレードキーにアビリティライドキーを刺し込み、それを三回回す。

 

[Ride Abirity!Power Form!Sheald Form!Speed Form!]

 

三つの力を装填(そうてん)し、銃口をシュンガに向け、そしてトリガーに指をかける。

 

「怖い怖い怖い何する気なの!」

 

「こうする気だよ!良いからお前も働け!」

 

俺はトリガーを引き、シュンガに向かってエネルギー弾を撃ち込む。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?ってあれ?あぁそう言うことか、心臓に悪いなまったく······。じゃぁ、上司があぁ言ってるし、俺も一丁やりますか!」

 

そう、俺が撃ったエネルギー弾は「対象を強化する弾」だ。エネルギー弾は見事シュンガに命中し、その対象となったシュンガは強化された。

 

「10発やって駄目なら100発、100発やって駄目なら1000発、それでも駄目ならそれ以上!」

 

「何回でも撃ち込んでやる!お前が倒れるその時まで!」

 

何回サムライインベイダーを攻撃しただろうか、サムライインベイダーが遂に地面に膝を突く。

 

「この、俺が、負ける、など、あり得、ない······!」

 

「あり得るだろ?現にこんな状況だし」

 

そんな事を言ってると、後ろから二つの声が聞こえてきた。

 

「鍵さん、こっち終わりました!」

 

「早くそっちも終わらせるといい」

 

「だとさ。決めるぞシュンガ」

 

俺達は同時に必殺技を発動し、狙いをサムライインベイダーに定める。

 

「「必殺、俺達の必殺技!」」

 

二本の剣を構えながら、サムライインベイダーの(ふところ)まで一気に接近し、乱雑に何回斬りつける、最後は二人同時にサムライインベイダーを攻撃した。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」

 

「グァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

やがて大きな爆発が起こり、サムライインベイダーは消滅する。はずだった。

 

「まだ、だ。まだ、我が覇道は、終わっていない······!」

 

「そんな、まだ倒れないなんて·······!」

 

「どんだけ執念深いんだよアイツ!」

 

俺達がサムライインベイダーの執念深さに呆れているその時、サムライインベイダーの背後から謎のライダーが現れ、そいつはサムライインベイダーの後頭部を一蹴りした。

 

「グガッ!?こ、今度は、なんだ······、お前は!」

 

「いい加減にしろ、インベイダー。ブレイズは二人も要らない、俺一人で充分だ」

 

そう言うと謎のライダーは必殺技を発動し、構える。

 

[バグルチャージ!]

 

「消えろ、インベイダー!」

 

謎のライダーはその場で大ジャンプし、ライダーキックをした。ライダーキックはサムライインベイダーに命中し、今度こそサムライインベイダーは消滅した。

 

「······答えが出た。俺は自分の信じる正義の為に戦うことにした。だからまたお前と対立するかもしれん。これが結論だ」

 

謎のライダーは歩きだし、空気に溶け込むようにしてその姿を消した。

 

「待ってくれ、<ブレイズ>!」

 

「仮面ライダー、ブレイズ······!」

 

 

 

「仮面ライダーブレイズか、良い響きだな」

 

 

 

「で結局、お前の担当する世界に何故インベイダーが出たのかは分かったのか?」

 

「いや、分からず終いだった······」

 

「そか。でも良かったな?お前の今の顔、めっちゃくしゃってなってるよ」

 

「そうかな?いや、そうかもな······。じゃぁ俺は帰るよ、またな」

 

「おう、また来いよ!」

 

シュンガはディフィリントライナーに乗り込み、それを発車させる。やがてディフィリントライナーはその姿を消し、辺りには何もなくなった。

 

「行ったな······。しかし、仮面ライダーブレイズ、不屈の魂を持った仮面ライダーか······。こりゃまた敵にまわしたくないライダーが誕生したな」

 

そう独り言をつぶやき、俺は大人しく帰路についた。

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