仮面ライダーゲート   作:YOPPY1031

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アイドリングとは日本語で「ゆるめ」という意味です。そして仮面ライダーで熱血刑事と言えば······。
もう分かりますよね?


熱血刑事はなぜアイドリングなのか

「うーん······」

 

「どうしたんだい鍵?さっきから浮かない顔して」

 

「あぁいやさ、ちょっとシュンガの言っていた事が気になったんだよ。<スフィアアースにインベイダーが居る>ってな。でもあっちがあっちで解決するから別に良いか!」

 

「そんな事か。なら次の世界に行こう」

 

「そんな事って、流石にそれは無いだろ?」

 

「いや、僕から言わせればそんな事だね。事態は急を要する」

 

「ふぅん?次の世界は?」

 

「······ドライブの世界だ」

 

「最悪だぁ······」

 

ドライブの世界は、ロイミュードという機械生命体に人類がおびやかされ、そしてそれを滅する為に作られたのが仮面ライダーだ。結論から言えば、ある一人の熱血刑事と、その刑事が変身するための意思を持ったベルトによって、ロイミュードは全滅した。その後、程なくして仮面ライダーはそのベルトによって封印され、刑事は変身が出来なくなった。もう一人のライダーを除いて······。

 

「俺の記憶が正しければなんだけどさ、今ドライブの世界を守れるライダーって······」

 

「······一人だけだ」

 

「急ぐぞ!」

 

「あぁ!」

 

俺達は外に出て、俺はマシンゲーターに跨がり、フィリップは青白い空間の中に入る。目の前に扉を開き、そのままその中に入る。

 

「フィリップ、ナビゲート頼む!」

 

「あぁ!このまましばらく直進してくれ!」

 

「分かった!」

 

この「扉の中の世界」というのはとても広く、フィリップのナビゲート無しじゃ目的の場所までの移動すら困難だ。それに広いだけではない、扉も多いのだ。世界と世界を繋ぐための扉が。一度いったことのある世界であれば何とかなる。ライダーの世界だったらその世界のライダーのライドキーでマシンゲーターのエンジンをかければいいし、ライダーが居ない世界だったらアビリティライドキーの「サーチ」で探せばいい。だが、行ったこともない世界を一人で探せと言われると、正直言って無理である。実感がわかないかもしれないが、それが事実なのだ。

 

「あの扉の手前を左!あったぞ、あれだ!」

 

思い切りアクセルを回し、マシンゲーターを急加速させる。バイクに乗ったまま扉を突き破って外に出ると、もうインベイダーによる侵略が始まっていた。

 

「あぁもう何コイツら!ゼンリンシューター全然効かねぇし!進兄さんなんか知らない!?」

 

「俺に聞くな俺に!俺だって初めてだよこんな奴ら!」

 

「だよねっ!」

 

「フンッ。弱いな人間」

 

一人は天然パーマの髪型で、赤いTシャツの上に白いパーカーを着こなし、「ゼンリンシューター」という武器の前輪でインベイダーを攻撃し、もう一人は、ネクタイをしめた状態の白いワイシャツの上から、ボタンを締めずにスーツを着た刑事。そして今回この世界を侵略インベイダー、居たよ。しかし不思議に思ったのがインベイダーのそのシルエットだ。インベイダーは何かしらの力を吸収する事で本来の力を発揮し、そして進化、いわゆる完全態のようになる。なのにあのインベイダーのシルエットはおかしい。俺の記憶が確かなら、あのインベイダーの力の元となった奴は、今戦った刑事によって倒され、そして機能停止、いや、死んだはずだ。いや、一度復活してはいる。だがそれも長くは続かず、再び消滅しているはずだ。そしてそれらを踏まえた上でこの世界の時間を考えると、元となったソイツが今存在することは考えにくい。

 

「なぁフィリップ、アイツどうやって力を吸収したんだ?だってアイツの力って······」

 

 

 

明らかにハートだよな?

 

 

 

「あぁもう!コイツら倒しても倒しても湧いてくる!埒が明かない!」

 

「進兄さん下がってて、俺がやる!チェイス行くぞ!」

 

「······俺は、何をしてるんだろうな」

 

彼はバイクのマフラーを模した造形の青いベルト、「マッハドライバー炎」を腹に当て、ベルトのスロット部分を展開し、傷だらけの黒いミニカーならぬミニバイクを収納する。

 

[シグナルバイク!]

 

ロック風な待機音声が流れだし、白いパーカーの青年は変身ポーズをとる。

 

「レッツ、変身!」

 

ホルダー部分を収納し

 

[ライダー!チェイサー!]

 

変身に伴って再びロック風な音楽が流れる。青年の体に鎧がまとわり、仮面ライダーへと変身。

 

「追跡!撲滅!いずれもマッハ!仮面ライダ~、チェイサーマッハ!」

 

元の仮面ライダーマッハにチェイサーの要素が追加されたようなライダー、「仮面ライダーチェイサーマッハ」へと変身した。

 

「なるほどな。貴様、この世界のライダーだったか」

 

「この世界のってどーゆー意味!?」

 

「そのままの意味さ。どうせ直に邪魔者が来る、すぐに意味が分かるさ。フンッ!」

 

「うおぁっ!?」

 

ハートの姿をしたインベイダー、そうだな、「ハートインベイダー」としよう。ハートインベイダーは自身をゼンリンシューターの前輪で攻撃するチェイサーマッハを突き飛ばす。未知との戦いだ、こればかりはどうしようもない。

 

「フィリップ、俺達も行くぞ!」

 

「あぁ!」

 

いつの間にか隣にいたフィリップそう言うと、左側の斜め前からあの刑事が駆け寄ってくる。

 

「おいアンタら!ここは危険だ、早く避難しろ!」

 

「いや、俺達は避難出来ないっつーかしちゃ駄目っつーか······。なぁフィリップ?」

 

「僕に振るな!まぁ良い、行こう!」

 

「「変身!」」

 

俺達は目の前にいる刑事を無視して、仮面ライダーに変身する。

 

「マジか······」

 

刑事は俺達の変身を見て驚き、目を見開いて呆然と立ち尽くしている。俺達二人はその刑事を横切り、チェイサーマッハの戦っている戦場へと向かった。

 

「今度何!?援護!?敵対!?」

 

「来たな······」

 

立て続けに起きる訳の分からないこんな状況の為か、チェイサーマッハは警戒心を剥き出しにし、複数のハーフインベイダーを抑えたままこちらを見る。

 

「そんなに警戒しないでくれ、俺達は味方で、コイツらを専門的に倒してるライダーだ!」

 

「コイツらはハーフインベイダーと言う!それは倒しても呼び出しているリーダー格を倒さないと延々と増え続ける!」

 

「じゃぁあの黒いの倒さないといけない感じ!?」

 

「そーゆー事!」

 

「ほう?言うな人間。貴様らの相手はコイツらで充分だ」

 

ハートインベイダーはそう言い捨てるとハーフインベイダーを更に召喚し、その場から去ろうとする。

 

「待てインベイダー!お前は一体何からその力を吸収した!」

 

そう、ハートインベイダーが何から何を吸収する事で、あの赤く燃える炎の如し心をもつロイミュード、「ハートロイミュード」と同じ姿になるのか、これが一番の問題だ。そしてそんな俺の問いかけに対して返ってきた答えは······

 

「想像力と、記憶力と言うものを知っているか?」

 

「まさかお前······!」

 

「クックックッ······!じゃぁな」

 

ハートインベイダーは自身の目の前に紫がかった闇色の空間を開き、その中へと消えていった。ハートインベイダーのあの言葉、アイツの言うことが本当なのであれば、あの力は今戦っている白いライダーや、あの刑事の記憶や想像から生まれた事になる。

 

「クソッ、逃げられたか······!」

 

「それより今はコイツらを片付ける方が先だ!一体があの刑事の方へ向かった!」

 

「マジかっ、進兄さん一体そっち行った!」

 

「えっ!?いつの間に······!」

 

どうやら考え事をしていたよいで、チェイサーマッハの呼びかけでやっと現実に返った感じだった。

 

「クッソ、固いなコイツ······!」

 

刑事はすかさず自身が所持していた拳銃で対抗するが、それもむなしく、ハーフインベイダーにはほとんど効いていない。しかし刑事は逆に考えたのか、効いているという確信を得て更に発砲を続ける。後先考えず撃ち続けた為か弾切れを起こし、徐々に追いつめられていく。

 

「これは、不味いな······」

 

「進兄さん!」

 

「俺が行く!」

 

俺はとっさにその場から飛び出して走り出す。左腰からアビリティライドキーを取りだし、素早くガンブレードキーに刺し込んで「スピードフォーム」を発動する。

 

[Ride Abirity!Speed Form!]

 

「消えろ!」

 

刑事に迫るハーフインベイダーをガンブレードキーで一斬りすると爆発が起こり、そのハーフインベイダーは消滅し、同時にインベイダーとの戦闘も終了した。

 

「お疲れ。なかなかやるじゃん、アンタら」

 

「どうも」

 

「悪い、助かった。協力に感謝する!」

 

「いいよそんなの、困ったときはお互い様だろ?」

 

「そうか······、そうだよな······。アンタ達は仮面ライダーなのか?」

 

「まぁ、一応な」

 

「そうか、スゴいなアンタ達は······。折角だし、ここで立ち話もあれだから特状課まで移動しよう。色々話が聞きたい」

 

刑事はそう言って、俺達二人は話を聞くという名目で連行される事になった。でも待てよ?特状課って確か解散したはずじゃ······

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