なので鎧武さん、なんか違うってところがあったらゴメンなさい!
それではどうぞ!
「はい鍵くん、あーん♪」
「あ、あーん······」
「おうおう、若いのは熱いねぇ」
「そ、そこうるさいよ!俺だって恥ずかしいわ!」
オヤジさんの目の前でイチャイチャを見せつけるとか、なんの罰ゲームだろうか。俺は今梓の手料理を食べている、梓による「あーん」で。オヤジさんが無駄な気を利かせて店を貸し切り状態にし、更には梓に店の台所まで貸している。これは逃げられない。ここで逃げたら男がすたるってものだ。完成した料理を梓が持ってきて、その梓の「あーん」で食事している。
「どう?おいしい?」
俺は口に含んだそれをしばらく噛み続け、そして飲み込む。
「うん、美味い!」
「本当!?良かった!」
幸せだ。今の俺の心情を形容できる言葉があるとすれば、この言葉が一番当てはまるだろう。今この場にシュンガが居れば嫉妬のあまり泣き叫び、発狂するのは間違いない。しかしそんな幸せが長く続くはずもなく、その時間は突然終わりを告げられた。
「お楽しみのところ悪いね。夏川梓、鍵を借りていくよ」
「もしかしてまたインベイダーが現れたの?」
「あぁ」
「そっか······」
あからさまに落ち込んでいる。俺はそんな梓の頭に手を置き、梓の頭を撫でる。
「大丈夫だって、すぐ戻る。俺が戻った時迎えてくれる奴が居なきゃ俺も寂しいからさ、ここで待っててくれ」
「······分かった!言ってらっしゃい鍵くん!」
俺がそう言うと梓はすぐにいつもの元気を取り戻し、俺に「行ってらっしゃい」と言ってくれた。俺はその言葉に対して······
「行ってきます」
店の外に出て、マシンゲーターに跨り、ゲートライドキーでエンジンをかけ、目の前に扉を開く。俺はアクセルを思い切りひねってその扉の中へ飛び込んだ。
「フンッ!」
今回現れたインベイダーは仮面ライダーエグゼイドに出てくる敵のバグスター、ソルティの姿をしている。ソルティインベイダーというところか。ソルティインベイダーはバグスターを吸収して進化したところ、たまたまソルティの姿になったという事だろうか?だとしたらここはエグゼイドの世界だろうか?にしてはゲーマーライダーが見当たらない。まぁ良い、俺が戦えばいいだけだ。
「おいそこのインベイダー、お前何をしている?」
「むっ?貴様、ただの人間如きが何故我々を知っている?我々を知っているのは、『世界の門番』と一部の仮面ライダーだけのはずだが?」
「俺がその『世界の門番』だからだよ」
俺はゲートドライバーを見せつけるように腰に巻き付け、それに紅いライドキー、「マヴェリックライドキー」をセットする。
[Burrrrrrrrrrst!!!]
「貴様、そのベルトは、まさか······!」
「力を制御出来るようにはなったが、またいつ暴走するとも限らないからな、ちょっと練習に付き合え。変身!」
ドライバーにセットされマヴェリックライドキーを回し、俺は仮面ライダーではない仮面ライダー、マヴェリックゲートに変身する。
[Berserker of passion!!!KamenRider Gate!!!Marrrrrrrrrrvellick!!!]
変身と同時に俺の全身に炎がまとわる。俺はその炎を振り払い、マヴェリックゲートに変身した。
「殲滅開始」
「くぅっ!行けしもべ達よ!我が肉壁となるのだ!」
そう言ってソルティインベイダーはハーフインベイダー達を召喚し、俺を襲わせる。
「面倒だから一気に決めさせてもらうぞ」
右腰からウェポンライドキーを取り出し、ガンブレードキーに刺し、それを回す。
[Ride Weapon!Rider Weapons!]
「レジェンドライダーの武器達よ、俺に従えっ!」
俺はレジェンドライダーの武器を召喚し、それらにハーフインベイダーの相手をさせる。元々ハーフインベイダーは中途半端な存在なのでそれほど強くない。なので問題を起こさずに倒すことさえできれば苦になるような相手ではない。武器達はなんの問題もなくハーフインベイダーを殲滅させた。
「そ、そんな······!我がしもべ達がこんな一瞬で······!」
「悪いな。でももう終わりだ、決めさせてもらうぞ」
俺はマヴェリックライドキーをガンブレードキーに差し替え、必殺技を発動した。
[Gate!!!Marvellick World Break!!!]
ガンブレードキーに炎を出現させ、その炎の刀身を巨大化させる。俺はその刀身でソルティインベイダーを一切りし、世界を焼滅させた。
「ぐぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「フゥ、まぁまぁってところか······。まぁボチボチ使いこなせるようにしていかないとな。おし、帰るか」
(しかし、なんでライダーの居ない世界にバグスターが?いや、居るのか?って事はさっきの世界はエグゼイドの世界?まぁいいや、後にしよ)
そんな事を考えながら俺はマシンゲーターに跨り、目の前に扉を開いてバイクごとその中へ飛び込んで行った。自身の後をつける存在に気づかぬまま。
「ねぇクロト、本当につけるの?」
「大丈夫なの?データ収集をするって張り切るのは良いけど、彼行っちゃったわよ?」
「問題ない。こんな事もあろうかと爆走バイクガシャットを予備も含めて三本持ってきた······!」
「本気!?だって彼、多分シュンガが言ってた『インベイダー専門のライダー』ってやつじゃない!?」
[Bakusou Bike!]
「翼、多分もう何を言っても無駄よ。クロトもうガシャットを起動してしまってるもの······」
「あぁもう分かった!分かったわよ私も行く!」
「流石にクロトを一人で行かせるのは心配すぎるわね······」
[[Bakusou Bike!]]
知るよしもなかった、異世界の住人がやってくるなんて。今の今までそんな事は一度もなかったから。
「ただ今〜」
「えっ!?もう戻ってきたの!?」
「言ったろ?すぐ戻るって」
「そうだね!······って、なんかドアの向こうから声が聞こえない?」
何を言い出すか、と思いながら耳をすましてその声というのを聞いてみる。本当だ聞こえる、めっちゃ聞こえるよ、こそこそと。
(おい、押すな!変身者のデータが取れないだろう!)
変身者······、俺か。
(押してないわよ!押してるのはアンタでしょクロト!)
えっ、クロト······?
(ちょっと二人とも静かにしなさい!声でバレたらどうするの?)
もうバレてるけどね······。なんて事を考えながら、俺は静かにブラックコーヒーをすする。うん、落ち着く。やはり戦闘の後はコーヒーに限る。そんな事を思っているとキーッと音をたてながら店のドアが徐々に開き、店のドアの前で地面に膝をついて聞き耳をたてていた三人(正しくは聞き耳をたてていたのは二人)の姿が現れる。
「「あっ······ってうわぁっ!」」
「はぁ〜······」
店のドアの前で聞き耳をたてていた男女二人は、ドシーンという効果音がもっとも似合いそうな程の勢いで地面に倒れ、そんな二人の後ろに立っていた(おそらく中では最年長と思われる)女性は、二人を見て呆れてため息をついていた。
「いらっしゃいませ。ご注文は俺ですか?」
「とっくにバレてたみたいね······」
「で、いつから俺の事をつけてたんだ?」
俺は今、椅子に座って腕と足を組み、店の床に正座する男女三人(主にこの『クロト』とか呼ばれていた男)の方を向いている。
「君がインベイダーとの戦闘を終了し、バイクに跨って扉の中へ消えていった辺りからさ」
「その君ってのやめろ!なんか上から目線だし知ってる奴とかぶってなんか腹が立つ!」
「わ、悪い」
「怒られてやーんの」
「うるさい」
「それで、どうやってつけてきた?俺バイクに乗って移動してたからかなりスピードを出さないと追いつけなかったはずだぞ?」
「これだよ」
クロトという少年はゲームのカセットのような物をポケットから取り出し、それを手に取って俺に見せつけてくる。
(ライダーガシャット!?)
驚きのあまり俺は心の声を実際に出してしまいそうになったが、それをなんとか抑え込んだ。そしてそれを驚く暇もなく、少年は説明を始めた。
「これはライダーガシャット、”俺が”開発したアイテムだ」
俺の耳がおかしくなってなければ、この少年は確かに「俺が開発したアイテム」と言った。そして少年の顔に俺は見覚えがある。シュンガとの出会いをきっかけに、俺は「ライトノベル」というものを読むようになった。もしそのライトノベルとやらの世界があるのなら、その作品の世界観を知る必要があると思ったからだ。そんな幾つかあるライトノベルの中から読んだ一つの作品、「インフィニット・ストラトス」だ。クロトという少年の顔が、インフィニット・ストラトスの主人公、「織斑一夏」に酷似している、というか超ご本人だったのだ。
(織斑一夏、だよな······。彼は原作では姉に助けられてるはずだが······。名前を変えてるということは、世間では彼が死んだか行方不明って扱いになっているという事か。そして、ライダーガシャットの起動。ライダーガシャットを起動するには、適合手術を受ける必要がある。そしてその適合手術という概念を作り出したのは元を辿れば檀黎斗だ。もし今俺の目の前にいる彼が彼の世界の檀黎斗だとしたら彼自身がもうゲーム病にかかっているということになるな······。更に言えば後ろの彼女らだ。彼の言い分からすると、この二人もガシャットを使える、つまりゲーム病にかかっている事になる。って言うかこの二人別作品だよな、シンフォギアだよな······)
俺は色々考え、彼の存在する世界が様々な世界の要素が入り混じった世界だという結論に至った。
「さしずめイフワールドってところか······」
「イフワールド?」
「いや、こっちの話だ。それより、さっき俺が戦っていた敵がインベイダーだって言っていたな?なぜ知ってる?」
「前に来たからだよ」
「前に来た?」
「あぁ。本当ならアンタが来るはずだったんだろうが、インベイダーとの戦い方を知ってるやつが世界を超えてやって来てな」
(俺がインベイダーとの戦い方を教えた世界を超えられるライダーなんて一人しか居ない······!)
「なぁ、お前らもしかして時野シュンガって奴知ってるか?」
「やっぱりこの人だ!ねぇクロト、インベイダー専門のライダーって絶対この人だよ!」
「そんな事はもう分かり切っている!」
この反応を見るに、どうやら本当にシュンガと一度会っているらしい。そして前にシュンガに聞いたことがある、アナザーライズがバグスターを取り込んで自分たちの駒にしていたという事を。
「なるほど、こう繋がっていたわけか。かなりややこしい事態になったな······。まぁ良い、とりあえずお前達をお前達の世界まで送る。『扉の中の世界』はかなり広いから、はぐれないようにバイクでついてこいよ」
「データは······」
「知らん!送ってやるだけありがたく思え!俺は今彼女さんとの時間を邪魔されて激おこプンプン丸なんだよ!」
「激おこプンプン丸······」
俺の言葉が可笑しかったのか、少年の隣に座る少女が腹筋を震わせながら下を向く。
「そこ!笑うな!」
「ゴメンなさいっ。ブフッwww」
ついには吹いてしまったご様子。
「まったく······。じゃぁ行くぞ、ついてこい」
俺達は店の外に出て、それぞれのバイクに跨ってエンジンをかける。俺は目の前に扉を開き、三人を連れてその中へ飛び込む。俺は無事に三人を送り届け、今度こそ役目を終える。はずだった。一度倒したはずの敵が復活するなど、誰が想像出来ようか?いや、しようと思えば出来た考えだ。今まで一度も復活した敵がいなかったため、その考えに至らなかったのだ。
「グガァァァァァァァァァッ!!!」
「おいおい、アイツは、ソルティインベイダーは!俺が倒したはずだ!なぜ復活している!」
「一度倒してるとしても、それは最早過去の事だ。なら倒すしかないだろ!」
「······ここまで来たんだ、お前らにも手伝ってもらうぞ」
「元からそのつもりよ。この世界は、私達の世界。何とも知れない奴らに世界をあけ渡す気は無いわ!」
[Nefsutan Fine]
中では最年長であろう女性は真っ先にベルトを腰に巻き、自身の持つライダーガシャットを起動する。
「そうだよ!この世界には、クロトとの思い出がたくさんあるんだから!」
[Amenohabakiri Tsubasa!]
続いて青髪の少女。
「そういう事だ。アンタが心配するような事は、何も無い!」
[Mighty Action X!]
「そうか······。なら問題ないな!」
俺はゲートドライバーを腰に巻き、ゲートライドキーをズボンのポケットから取り出してそれをドライバーにセットした。
「「「「変身!」」」」
[終わりを示せ呪詛!刻めバラル!完全聖遺物で敵を薙ぎ払え!]
[剣の刃 防人の力 Amenohabakiri Tsubasa!]
[マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショーン!X!]
[World gate keeper!KamenRider Gate!foooo!]
「殲滅開始!」
「コンティニューしてでもクリアする······!」
俺達はその場から散らばり、復活したソルティインベイダーが大量に召喚したハーフインベイダー達の迎撃を開始した。今回は数が多く、そのためかなり苦戦している。
「チッ、キリがないな······!マヴェリックゲートに変身して一気に片付けるか!」
「マヴェリックゲート?一体何なのそれは?」
金色の鎧をまとい、ベルトを腰に巻いた女性が俺にたずねてくる。こんな人居たっけ?てか色々見えてるから隠して下さいお願いします。
「それに変身する時、俺のベルトがマヴェリックって叫ぶから、そっから取ってマヴェリックゲート。もっとも、これに変身する時の俺は仮面ライダーじゃないけどね!」
素早く右腰からマヴェリックライドキーを取り出し、ゲートライドキーと差し換える。
[Burrrrrrrrrrst!!!]
「チェンジ!」
[Berserker of passion!!!KamenRider Gate!!!Marrrrrrrrrrvellick!!!]
「殲滅再開!」
ガンブレードキーを素早く取り出し、それに炎を乗せてハーフインベイダー達を殲滅していく。ある程度数が減ったところでウェポンライドキーを取り出し、ガンブレードキーに刺してそれをひねる。
[Ride Weapon!Rider Weapons!]
頭上に数多の武器達が光の集合体となって現れ、それぞれ形を形成していく。
「それは一体何なの?」
「まぁ、必殺技ってところだ。レジェンドライダーの武器達よ、俺に従えっ!」
武器達はそれぞれ違う方向を向き、周りの敵を殲滅していく。
「凄い······!」
「これがあのライダーの力······!」
「いつまでもカッコつけさせる訳にはいかないな······。俺達も行くぞ!」
ゲームキャラクターのような黒いライダーは専用と思われる紫色のゲームパッドのような武器と、白いボディに要所要所でピンクと緑が目立つハンマーと剣が合体したような武器を取り出した。それぞれチェーンソーモードと剣モードの状態にし、二刀流のようなスタイルで戦う。二人も彼に続くように反撃を開始する。
「たぁっ!」
「てぃっ!」
「ブァハハハハハハハハ!」
「うるせーよ!もうちょっと静かに戦え!」
俺は左腕に力を込めて黒いライダーの頭を叩く。頭からはコーンという金属音がなり、そのライダーの性能がいかに高いかが思い知らされる。
「そうこうしてるうちに片付いたわね」
「そうね。後はあのソルティインベイダー?とかって奴だけみたい」
「ゲート、ここは俺に任せてくれ。奴の弱点を見つけた」
「ほう?なら任せたぞ」
「あぁ」
黒いライダーは自身のドライバーに刺さったライダーガシャットを抜き、紫色の武器に差し換える。武器についた赤いスイッチを押し、必殺技を発動する。
[Mighty!Critical Finish!]
「君の弱点はそこだなぁ?」
急にねっとりとした喋り方に変わり、黒いライダーは武器の銃口を敵の額についた「赤いコアのようなもの」に向け、必殺技を放つ。銃口から放たれた一撃は見事命中し、ソルティインベイダーは爆破し、今度こそ消滅した。
[会心の一発ぅっ!]
「帰るのか?」
「あぁ、本当ならこんな緊急クエスト予定にはなかったしな。まぁ機会があれば来るよ」
「そうか······。そういや、あんた名前は?」
「俺は鍵、戸島鍵。仮面ライダーゲートだ。お前は?」
「俺は神童クロト、仮面ライダーゲンムだ」
「名前にまで性格が滲み出てるな。さっきの二人は?」
「青い髪の方が風鳴翼、シンフォギア装者の一人だ。もう一人の眼鏡をかけた方が櫻井了子、シンフォギア・システムの開発者だ」
「クロトに翼に了子さんだな、覚えた。じゃぁなクロト」
「おう、じゃぁな!」
俺はマシンゲーターにエンジンをかけ、目の前に扉を開いてその中へ飛び込む。一方、後ろからは多数の声が聞こえてきた。どうやらまた増えたようだ。
「クロト!やっと見つけた!」
「どこ行ってたんだよ!」
「電話しても全然つながらないし!」
······しばらくしてクロトの悲鳴が聞こえてきたのは言うまでもない。
「アイツが仮面ライダーゲート······。お前のせいで俺の世界は······!俺がこの手で、お前を『破壊』してやるっ!」
最後だいぶ適当になっちゃったな、鎧武さんゴメンなさい!┏○┓
ところで最後に出てきた人は誰でしょうね?まぁエグゼイドで言うとゲンム的な立ち位置とだけ言っておきます。それでは!